1 / 1
豊穣神楽
しおりを挟む
「もー無理ですー!!」
「あほんだら!無理だとか無理じゃないとかじゃないんじゃ!いいからさっさとやる!!」
「はひーーーーー!!」
先程からペシペシと、しなる棒で臀部や背中を叩かれる。……地味に痛い。
「そんなんじゃ豊穣神楽なぞ踊れんぞ!もっと腰を入れて!!」
「だから、私には無理ですってぇー!!あう……っ」
「しのごの言わずにさっさとやるんじゃ!……全く、誰かさんと同じで、才能はあるのに無駄口叩きじゃのう……」
豊穣神楽。
数年ごとに行われるお祭りの中での最も重要な催しであり、今後の國の豊穣を祝う舞である。
今年は15年ぶりのお祭りで、さらに歴代最高の豊穣巫女と言われている月野木様の退位をお祝いしての豊穣神楽なので、失敗は許されない。
なのに、なぜかこの神楽をこのへっぽこ巫女である私、椛が指名を受けてしまい、この目の前にいる神楽婆こと指南役の七五三様にご指南いただくことになってしまったのだが、かなり、……いや、かなーり手厳しい。
というか、今まで最高難易度じゃない?ってレベルで厳しいし難しい。
手を伸ばせば、すぐさま腕に棒が振り上げられ、さらに脚を伸ばせば太腿に棒が振りきられ……。巫女装束は分厚いとはいえ、それでも痛いのだから、七五三様はおばあちゃんのわりに相当な腕力の持ち主だと思う。……てか、素直に恐い。
「ほれほれ、そんなんじゃ月野木様にお見せできんぞ」
「もー、結構いっぱいいっぱいなんですけどぉーーーー!!」
「泣き言はいらぬ。月野木様自身のご指名なのじゃ、シャキっとせい!」
なぜ、月野木様は私なんかを指名したのか。
絶世の美女。まるでお淑やかが歩いているような優美な佇まい。ふわっと微笑む姿はお美しく、同性である私でさえ、思わず惚れてしまいそうなほどの破壊力がある。
「ひん……っ!さっきから叩かないでくださいーーー!」
「ぼんやりする暇があったら、さっさと踊りんしゃい!」
「はいぃぃぃーーーー!」
真っ直ぐ手を伸ばす。指先まで真っ直ぐに、風を斬るかのように鋭く伸ばしたあと、足を力強く踏み込み雷神の強さを表す。その後、今度は首をゆっくりと回らせて、しなやかに柔和に凪を表現する。
その際は、ゆっくりと手先や足先まで美しく見せる。でも、力は抜くことなく、全部の神経を研ぎ澄ませて指先から髪の流れまで全てを集中させねばならない。
「まぁまぁ見れるようにはなったか。今日は終いじゃ。あと残り期間も少ないのじゃ、自主的に精進するのじゃぞ」
「はふぅ……」
「……返事は?」
「は、はい!!!」
七五三様は呆れた様子で私を見下ろしたあと、踵を返して背を向ける。その様子をぼんやりと見つめる。
……相変わらず動作が美しい。元豊穣の巫女だったそうだが、確かに月野木様より多少劣るものの、年齢を感じさせない美しさだ。
「七五三様っておいくつなんだろう……」
ぼそりと呟くと、自分目掛けて棒が飛んでくる。はっ!っと思い切り避ければ、棒は勢いよく背後の壁に当たり、そのまま重力に従い床に落ちていった。
「……人の年齢を勘繰るんではないぞ」
「も、申し訳ありませんんんー」
し、死ぬかと思った。地獄耳恐い……。
下手なことは口にしないようにしようと、椛は固くその場で誓った。
◇
「ほれ!そこ!息を切らすな!」
「はい!」
「もっと鋭く!断ち切るように!!」
「はい!!」
その後も七五三様にビシバシと扱かれ、指南終了後はまるでボロ雑巾のようにボロボロであったが、最近では呼吸や力の入れ具合、立ち回りのリズムや雰囲気が掴めてきた。
「椛。湯殿へ向かえ」
「はぇ?湯殿、ですかぁ?」
「いいから向かえと言ったら向かうのじゃ!さっさと支度しろっ!」
「終わったのに理不尽ですぅーーーー!!」
ぶーぶーと文句を言いながらも、着替え等々持ってきてやってきたのはお社で一等いい湯殿である。普通の巫女は使ってはいけない場所であり、もちろんへっぽこの私も許されてはいないはずなのだが。
「七五三様の計らい、ってことかしら」
あのおばあちゃんもたまにはいいところあるなぁ、なんて物凄い失礼なことを考えながら中に入る。すると、今まで見たことがないくらい美しく整えられた脱衣所に恐れ慄く。
調度品だけでなく、季節の花々なども生けられていて、匂いもとてもいい。普段入っている湯殿とは、月とスッポンほどの差がある。
下手に汚したり壊したりなどしたらどうしようと、おっかなびっくり着替えると、浴室へと入る。
さすが浴室も脱衣所同様の美しさで、まるでここは桃源郷か?とでも言いたくなるほど美しく、大中小様々な風呂が用意されていた。
「やっときたわね。もう、のぼせちゃうところでしたよ?」
「は!月野木様!??」
「ほらほら、早く入って入って」
訳もわからず、促されるままに月野木様がいらっしゃる浴槽に向かう。……直視できない。だが、自然と視線は豊満な胸部のほうに行ってしまう。
色が白い。キメが細かい。胸が大きい。腕細い……。
見える部分でも圧倒的に違う。対する私は貧乳。身体はゲソゲソ。腕は細いが全部が細い。色黒。いいところが何もない。
「ほら、ぼんやり突っ立ってないで。椛も入った入った」
「ふぇ?ちょっ……!ぶは……っ」
腕を引かれてそのまま浴槽にダイブする。思いのほか深かったらしくて、一瞬溺れるかと思った。案外、月野木様は強引な方のようだ。
「豊穣神楽はどう?」
「え……っと」
「楽しみにしてるわよ?あの七五三が楽しみにしてろって言ってたから」
「え、七五三様が?」
いつも罵倒しかされてないけど、まさか期待されてるだなんて。思ってもない言葉に、ちょっとだけ嬉しくなる。まだまだ満足いくレベルではないものの、多少は七五三様にも私の努力が伝わっているということだろうか。
「ふむふむ。手もだいぶできあがってるわね。どれどれ……」
「あ、ひゃ……っく、くすぐったいですぅー!」
「うんうん。悪くはないわね」
月野木様は私の身体を隅々触ったり見たりすると、満足気に頷いた。
「豊穣神楽まであともうちょっとだからしっかり頑張ってね」
「は、はい。でも……」
「でも?」
「私にできるでしょうか……」
だいぶ自分でも上達したとは思う。最初こそしょっちゅう泣き言を言ってたし、今もまだたまには言ってるけど、それでもだいぶ少なくなってきた。
でも、急に不安になる瞬間があるのだ。
大勢、いや國中の人達が見るといる豊穣神楽。それをたった1人で踊るなんて。しかも、歴代最高の巫女と呼ばれる月野木様に捧げる舞として。
たまに急に不安になるのだ。私に本当にできるのか、と。当日転んだり間違えたり、失敗しないかと。1人でいると、ふとした瞬間に恐怖に囚われてしまうときが最も恐かった。
「なぜ私が椛を選んだと思う?」
思ってもみない質問に、口籠る。それは、私が一番聞きたいことだった。
「巫女の中で一番ダメダメだったから、ですか……?」
「ぶっぶー、はずれ。正解は、椛が私に似てるから」
「は、え……?」
まさか、と思って顔を上げると、ふふふ、とあの柔和な笑みを浮かべる月野木様。全然想像がつかなくて、訝しげな顔をしてしまう。
「嘘……」
「こう見えて、私もネガティブでね。よく泣き言を言っては七五三にどやされてたわ。あぁ、あとあの棒で叩かれてた」
「月野木様も……?」
「痛いわよね、あれ。もう、しょっちゅうペシペシしてくるもんだから、私は虫じゃなーい!って騒いだくらいよ」
そう言いながら色々と思い出したのか、口元を緩ませる月野木様。その姿は今まで見た中で一番美しかった。
「だから大丈夫。ダメダメの泣き虫巫女がこうして歴代最高の巫女と呼ばれるくらいなんだから。椛、貴女もきっとやれるわ」
◇
豊穣神楽当日。
舞台の周りにはたくさんの人。人。人。ザワザワとした音が、なんだか慣れない雰囲気に、心臓がムズムズしてくる。
すると後ろで待機していた七五三様が、珍しくギュッと抱き締めてくださった。
「呼吸をしっかりするのじゃぞ。あとは、今まで通りにすればよい」
「はい」
すーはー……
ゆっくりと深呼吸をする。先程まで強張っていた筋肉が緩み、幾ばくか楽になった気がした。
「いってきます」
「あぁ、楽しんでくるんじゃぞ」
正直、足が竦む。でも、今まで頑張ったぶん、私は私のできることをしようとしっかりと前を向く。
りーんりーん
神楽の開始の音を聴くと、私は大きく息を吸いこんだのだった。
「あほんだら!無理だとか無理じゃないとかじゃないんじゃ!いいからさっさとやる!!」
「はひーーーーー!!」
先程からペシペシと、しなる棒で臀部や背中を叩かれる。……地味に痛い。
「そんなんじゃ豊穣神楽なぞ踊れんぞ!もっと腰を入れて!!」
「だから、私には無理ですってぇー!!あう……っ」
「しのごの言わずにさっさとやるんじゃ!……全く、誰かさんと同じで、才能はあるのに無駄口叩きじゃのう……」
豊穣神楽。
数年ごとに行われるお祭りの中での最も重要な催しであり、今後の國の豊穣を祝う舞である。
今年は15年ぶりのお祭りで、さらに歴代最高の豊穣巫女と言われている月野木様の退位をお祝いしての豊穣神楽なので、失敗は許されない。
なのに、なぜかこの神楽をこのへっぽこ巫女である私、椛が指名を受けてしまい、この目の前にいる神楽婆こと指南役の七五三様にご指南いただくことになってしまったのだが、かなり、……いや、かなーり手厳しい。
というか、今まで最高難易度じゃない?ってレベルで厳しいし難しい。
手を伸ばせば、すぐさま腕に棒が振り上げられ、さらに脚を伸ばせば太腿に棒が振りきられ……。巫女装束は分厚いとはいえ、それでも痛いのだから、七五三様はおばあちゃんのわりに相当な腕力の持ち主だと思う。……てか、素直に恐い。
「ほれほれ、そんなんじゃ月野木様にお見せできんぞ」
「もー、結構いっぱいいっぱいなんですけどぉーーーー!!」
「泣き言はいらぬ。月野木様自身のご指名なのじゃ、シャキっとせい!」
なぜ、月野木様は私なんかを指名したのか。
絶世の美女。まるでお淑やかが歩いているような優美な佇まい。ふわっと微笑む姿はお美しく、同性である私でさえ、思わず惚れてしまいそうなほどの破壊力がある。
「ひん……っ!さっきから叩かないでくださいーーー!」
「ぼんやりする暇があったら、さっさと踊りんしゃい!」
「はいぃぃぃーーーー!」
真っ直ぐ手を伸ばす。指先まで真っ直ぐに、風を斬るかのように鋭く伸ばしたあと、足を力強く踏み込み雷神の強さを表す。その後、今度は首をゆっくりと回らせて、しなやかに柔和に凪を表現する。
その際は、ゆっくりと手先や足先まで美しく見せる。でも、力は抜くことなく、全部の神経を研ぎ澄ませて指先から髪の流れまで全てを集中させねばならない。
「まぁまぁ見れるようにはなったか。今日は終いじゃ。あと残り期間も少ないのじゃ、自主的に精進するのじゃぞ」
「はふぅ……」
「……返事は?」
「は、はい!!!」
七五三様は呆れた様子で私を見下ろしたあと、踵を返して背を向ける。その様子をぼんやりと見つめる。
……相変わらず動作が美しい。元豊穣の巫女だったそうだが、確かに月野木様より多少劣るものの、年齢を感じさせない美しさだ。
「七五三様っておいくつなんだろう……」
ぼそりと呟くと、自分目掛けて棒が飛んでくる。はっ!っと思い切り避ければ、棒は勢いよく背後の壁に当たり、そのまま重力に従い床に落ちていった。
「……人の年齢を勘繰るんではないぞ」
「も、申し訳ありませんんんー」
し、死ぬかと思った。地獄耳恐い……。
下手なことは口にしないようにしようと、椛は固くその場で誓った。
◇
「ほれ!そこ!息を切らすな!」
「はい!」
「もっと鋭く!断ち切るように!!」
「はい!!」
その後も七五三様にビシバシと扱かれ、指南終了後はまるでボロ雑巾のようにボロボロであったが、最近では呼吸や力の入れ具合、立ち回りのリズムや雰囲気が掴めてきた。
「椛。湯殿へ向かえ」
「はぇ?湯殿、ですかぁ?」
「いいから向かえと言ったら向かうのじゃ!さっさと支度しろっ!」
「終わったのに理不尽ですぅーーーー!!」
ぶーぶーと文句を言いながらも、着替え等々持ってきてやってきたのはお社で一等いい湯殿である。普通の巫女は使ってはいけない場所であり、もちろんへっぽこの私も許されてはいないはずなのだが。
「七五三様の計らい、ってことかしら」
あのおばあちゃんもたまにはいいところあるなぁ、なんて物凄い失礼なことを考えながら中に入る。すると、今まで見たことがないくらい美しく整えられた脱衣所に恐れ慄く。
調度品だけでなく、季節の花々なども生けられていて、匂いもとてもいい。普段入っている湯殿とは、月とスッポンほどの差がある。
下手に汚したり壊したりなどしたらどうしようと、おっかなびっくり着替えると、浴室へと入る。
さすが浴室も脱衣所同様の美しさで、まるでここは桃源郷か?とでも言いたくなるほど美しく、大中小様々な風呂が用意されていた。
「やっときたわね。もう、のぼせちゃうところでしたよ?」
「は!月野木様!??」
「ほらほら、早く入って入って」
訳もわからず、促されるままに月野木様がいらっしゃる浴槽に向かう。……直視できない。だが、自然と視線は豊満な胸部のほうに行ってしまう。
色が白い。キメが細かい。胸が大きい。腕細い……。
見える部分でも圧倒的に違う。対する私は貧乳。身体はゲソゲソ。腕は細いが全部が細い。色黒。いいところが何もない。
「ほら、ぼんやり突っ立ってないで。椛も入った入った」
「ふぇ?ちょっ……!ぶは……っ」
腕を引かれてそのまま浴槽にダイブする。思いのほか深かったらしくて、一瞬溺れるかと思った。案外、月野木様は強引な方のようだ。
「豊穣神楽はどう?」
「え……っと」
「楽しみにしてるわよ?あの七五三が楽しみにしてろって言ってたから」
「え、七五三様が?」
いつも罵倒しかされてないけど、まさか期待されてるだなんて。思ってもない言葉に、ちょっとだけ嬉しくなる。まだまだ満足いくレベルではないものの、多少は七五三様にも私の努力が伝わっているということだろうか。
「ふむふむ。手もだいぶできあがってるわね。どれどれ……」
「あ、ひゃ……っく、くすぐったいですぅー!」
「うんうん。悪くはないわね」
月野木様は私の身体を隅々触ったり見たりすると、満足気に頷いた。
「豊穣神楽まであともうちょっとだからしっかり頑張ってね」
「は、はい。でも……」
「でも?」
「私にできるでしょうか……」
だいぶ自分でも上達したとは思う。最初こそしょっちゅう泣き言を言ってたし、今もまだたまには言ってるけど、それでもだいぶ少なくなってきた。
でも、急に不安になる瞬間があるのだ。
大勢、いや國中の人達が見るといる豊穣神楽。それをたった1人で踊るなんて。しかも、歴代最高の巫女と呼ばれる月野木様に捧げる舞として。
たまに急に不安になるのだ。私に本当にできるのか、と。当日転んだり間違えたり、失敗しないかと。1人でいると、ふとした瞬間に恐怖に囚われてしまうときが最も恐かった。
「なぜ私が椛を選んだと思う?」
思ってもみない質問に、口籠る。それは、私が一番聞きたいことだった。
「巫女の中で一番ダメダメだったから、ですか……?」
「ぶっぶー、はずれ。正解は、椛が私に似てるから」
「は、え……?」
まさか、と思って顔を上げると、ふふふ、とあの柔和な笑みを浮かべる月野木様。全然想像がつかなくて、訝しげな顔をしてしまう。
「嘘……」
「こう見えて、私もネガティブでね。よく泣き言を言っては七五三にどやされてたわ。あぁ、あとあの棒で叩かれてた」
「月野木様も……?」
「痛いわよね、あれ。もう、しょっちゅうペシペシしてくるもんだから、私は虫じゃなーい!って騒いだくらいよ」
そう言いながら色々と思い出したのか、口元を緩ませる月野木様。その姿は今まで見た中で一番美しかった。
「だから大丈夫。ダメダメの泣き虫巫女がこうして歴代最高の巫女と呼ばれるくらいなんだから。椛、貴女もきっとやれるわ」
◇
豊穣神楽当日。
舞台の周りにはたくさんの人。人。人。ザワザワとした音が、なんだか慣れない雰囲気に、心臓がムズムズしてくる。
すると後ろで待機していた七五三様が、珍しくギュッと抱き締めてくださった。
「呼吸をしっかりするのじゃぞ。あとは、今まで通りにすればよい」
「はい」
すーはー……
ゆっくりと深呼吸をする。先程まで強張っていた筋肉が緩み、幾ばくか楽になった気がした。
「いってきます」
「あぁ、楽しんでくるんじゃぞ」
正直、足が竦む。でも、今まで頑張ったぶん、私は私のできることをしようとしっかりと前を向く。
りーんりーん
神楽の開始の音を聴くと、私は大きく息を吸いこんだのだった。
0
お気に入りに追加
2
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
蟲神様の加護を授って新しい家族ができて幸せですが、やっぱり虫は苦手です!
ちゃっぷ
ファンタジー
誰もが動物神の加護を得て、魔法を使ったり身体能力を向上させたり、動物を使役できる世界であまりにも異質で前例のない『蟲神』の加護を得た良家の娘・ハシャラ。
周りの人間はそんな加護を小さき生物の加護だと嘲笑し、気味が悪いと恐怖・侮蔑・軽蔑の視線を向け、家族はそんな主人公を家から追い出した。
お情けで譲渡された辺境の村の領地権を持ち、小さな屋敷に来たハシャラ。
薄暗く埃っぽい屋敷……絶望する彼女の前に、虫型の魔物が現れる。
悲鳴を上げ、気絶するハシャラ。
ここまでかと覚悟もしたけれど、次に目覚めたとき、彼女は最強の味方たちを手に入れていた。
そして味方たちと共に幸せな人生を目指し、貧しい領地と領民の正常化・健康化のために動き出す。
魔法使い募集中
★白狐☆
ファンタジー
何故かオレのパーティには魔法使い系の仲間が居ない。
「多分、リーダーがそう言う運命なんだと思います」
「リーダーって言うな!せめてヒーラーとか僧侶とか回復系の仲間が欲しい、、、、、」
「文句いうなよ。へっぽこリーダー」
「そうだぞ、ダメダメリーダー」
「言ったな!もうお前ら絶対に薬草使ってやらねぇ!」
そうして、ようやく現れた新たな仲間とは!
【完結】私の見る目がない?えーっと…神眼持ってるんですけど、彼の良さがわからないんですか?じゃあ、家を出ていきます。
西東友一
ファンタジー
えっ、彼との結婚がダメ?
なぜです、お父様?
彼はイケメンで、知性があって、性格もいい?のに。
「じゃあ、家を出ていきます」
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
団長サマの幼馴染が聖女の座をよこせというので譲ってあげました
毒島醜女
ファンタジー
※某ちゃんねる風創作
『魔力掲示板』
特定の魔法陣を描けば老若男女、貧富の差関係なくアクセスできる掲示板。ビジネスの情報交換、政治の議論、それだけでなく世間話のようなフランクなものまで存在する。
平民レベルの微力な魔力でも打ち込めるものから、貴族クラスの魔力を有するものしか開けないものから多種多様である。勿論そういった身分に関わらずに交流できる掲示板もある。
今日もまた、掲示板は悲喜こもごもに賑わっていた――
山に捨てられた令嬢! 私のスキルは結界なのに、王都がどうなっても、もう知りません!
甘い秋空
恋愛
婚約を破棄されて、山に捨てられました! 私のスキルは結界なので、私を王都の外に出せば、王都は結界が無くなりますよ? もう、どうなっても知りませんから! え? 助けに来たのは・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる