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ニコル
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ニコルの怒鳴り声にラセルとリーナは顔を見合わせて「やれやれ」と言った表情になる。
「おやぁ~そちらのお嬢さんは麗しのリーナ殿ではないかぁ」
ニコルはリーナの横顔を見て下心丸出しの声音になった。
ニコルが泥酔するとクールな性格が豹変して下品になるのを二人はよく知っていた。
元々リーナも一時的に初期の白の牙に所属していたのだが、ニコルの事が大嫌いで直ぐに脱退したのだ。
「おい~ラセルお前ちょっと手柄を立てたからと言って調子に乗ってんじゃないぞ~~」
ニコルはラセルがリーナと呑んでいるのが気に入らない様子だ。
「余計な御世話だよ、ニコル」
「なんだぁ?役立たずの癖に」
「お前こそ……ご自慢の金髪がずいぶんな事になってるようだが、ニコル」
ラセルもニコルの頭髪や眉毛が火炎でチリチリになっている事を指摘してやり返す。
「う、うるせーー!……それというのもお前の仕業だろうが!」
「は?」
ニコルの言いがかりにラセルは一瞬意味が判らず呆然としてしまう。
ふと横を見るとリーナが二人のやりとりを見てニヤニヤとしているのが感じ取れた。
リーナは可愛らしい外見通りのアイドル系ではない事をニコルは知っている。
彼女は昔からタフな性格をしていて見た目で甘く見て近寄る男は痛い目を見るのだ。
「とぼけるなよ、西のダンジョンはこの前お前が殿(しんがり)だっただろうが、なにか細工してたに決まっている」
「バカ馬鹿しい、僕がそんな嫌がらせをしてなんの得があるんだよ」
「お前が何か細工を仕込めるってことはバレてるんだよ」
「……」
とんでも無い言いがかりにラセルは閉口してしまう。
それでもニコルもラセルがダンジョンのトラップを細工できるという知識はあったことに少し驚いた。
……完全に無知だった訳では無いのだ……。
だが、たとえダンジョンで細工を仕込んだとしてもある程度の時間が経つとダンジョンが自己修復して全て元通りになるのだから、ニコルの理屈は単なる言い掛かりである。
「黙ったと言うことは小細工を認めたわけだ!」
「そうじゃない、あまりにも下らない言い掛かりに呆れているだけだ」
「なぁにぃ!?なら外に出ろ!勝負してやる!」
短絡的で粗暴な理屈であるが、冒険者が決闘を申し込むというのは全ての善悪白黒をつける最後の切り札である。
ラセルが申し込まれた決闘を断ると負けを認めたことになり、ニコルがどんな馬鹿な理屈を言ってもそれが正義となってしまう。
勝者が栄光のストーリーを作る。
それが世の常で、大国同士の戦争においても当てはまる不動のルールだ。
「ヨォ!いいぞ!Aランクの実力を見せてやれ!」
二人のやりとりを聞いていた周りの酔っ払いがニコルを煽る。
ニコルは数少ないAランク冒険者だ、有名人なのでやたら目立っていた。
「……仕方ないか」
ラセルは観念したように黒髪の前髪をかき上げ、呪いの指輪をポケットにしまい席を立った。
「よしよし」
それを見たニコルは嬉しそうにして踵を返して酒場を出ていく。
酒場の外の大通りは二人を取り巻く見物客でごった返している。
「ニコル!少しは手加減してやれよぉ!」
「おらぁ!ラセル負けんなよ、今夜の呑み代お前に掛けてんだからな!」
「おまえ物好きだな、わはは!」
「ニコルに張っときゃ鉄板なのによガハハ!」
即席の喧嘩賭博が始まっている。
各々が好き勝手言いながら二人を応援していたが、その殆どがニコル側だ。
観衆がラセルを見る視線は哀れみを含んでいるのが肌感覚でわかる。
「ではこれより両者5歩進んだところから試合開始!」
審判を買って出た酒場の常連の親父が試合の開始を告げる。
ルールは単純で背中合わせからお互い5歩進んで離れた地点から試合が始まるのだ。
だが、これはラセルにとっては不利なルールだ、何故なら彼は遠距離攻撃のスキルを持っていないからだ。
「1……2……3……4……5!」
審判のでかい掛け声に合わせて二人は歩き間合いが開く。
「始め!」
「雷迅剣!」
ドゴーーン!
ニコルの剣技詠唱と共に瞬時に間合いがつまりラセルは盾の武技を発動させられない。
辛うじてタワーシールドで受け止めるのがやっとである。
ズザザ……
ニコルの必殺剣を受けてラセルは5メートルほど吹き飛ばされる。
なんとか倒れず持ちこたえられたのは奇跡的だったが、鉄のタワーシールドにヒビが入り煙が上がっていた。
「おおおおお!」
「凄ええ!!」
ギャラリーは無責任に大騒ぎして二人の激突を鑑賞しているが、ラセルは衝撃で腕が痺れて目眩を起こしていた。
「……いきなりかよ」
ラセルは愚痴るがニコルの実力を知っていただけに自分の甘さに歯噛みする。
「どうだ?降参するか?ククク……」
ニコルは余裕のしたり顔でミスリルの剣をラセルに向けて嘲笑う。
「……やるしかないか……」
ラセルはニコルが油断し切っているのを見て痺れる手で震えながらポケットから呪いの指輪全てを掴み取り右手に嵌めていった……。
「おやぁ~そちらのお嬢さんは麗しのリーナ殿ではないかぁ」
ニコルはリーナの横顔を見て下心丸出しの声音になった。
ニコルが泥酔するとクールな性格が豹変して下品になるのを二人はよく知っていた。
元々リーナも一時的に初期の白の牙に所属していたのだが、ニコルの事が大嫌いで直ぐに脱退したのだ。
「おい~ラセルお前ちょっと手柄を立てたからと言って調子に乗ってんじゃないぞ~~」
ニコルはラセルがリーナと呑んでいるのが気に入らない様子だ。
「余計な御世話だよ、ニコル」
「なんだぁ?役立たずの癖に」
「お前こそ……ご自慢の金髪がずいぶんな事になってるようだが、ニコル」
ラセルもニコルの頭髪や眉毛が火炎でチリチリになっている事を指摘してやり返す。
「う、うるせーー!……それというのもお前の仕業だろうが!」
「は?」
ニコルの言いがかりにラセルは一瞬意味が判らず呆然としてしまう。
ふと横を見るとリーナが二人のやりとりを見てニヤニヤとしているのが感じ取れた。
リーナは可愛らしい外見通りのアイドル系ではない事をニコルは知っている。
彼女は昔からタフな性格をしていて見た目で甘く見て近寄る男は痛い目を見るのだ。
「とぼけるなよ、西のダンジョンはこの前お前が殿(しんがり)だっただろうが、なにか細工してたに決まっている」
「バカ馬鹿しい、僕がそんな嫌がらせをしてなんの得があるんだよ」
「お前が何か細工を仕込めるってことはバレてるんだよ」
「……」
とんでも無い言いがかりにラセルは閉口してしまう。
それでもニコルもラセルがダンジョンのトラップを細工できるという知識はあったことに少し驚いた。
……完全に無知だった訳では無いのだ……。
だが、たとえダンジョンで細工を仕込んだとしてもある程度の時間が経つとダンジョンが自己修復して全て元通りになるのだから、ニコルの理屈は単なる言い掛かりである。
「黙ったと言うことは小細工を認めたわけだ!」
「そうじゃない、あまりにも下らない言い掛かりに呆れているだけだ」
「なぁにぃ!?なら外に出ろ!勝負してやる!」
短絡的で粗暴な理屈であるが、冒険者が決闘を申し込むというのは全ての善悪白黒をつける最後の切り札である。
ラセルが申し込まれた決闘を断ると負けを認めたことになり、ニコルがどんな馬鹿な理屈を言ってもそれが正義となってしまう。
勝者が栄光のストーリーを作る。
それが世の常で、大国同士の戦争においても当てはまる不動のルールだ。
「ヨォ!いいぞ!Aランクの実力を見せてやれ!」
二人のやりとりを聞いていた周りの酔っ払いがニコルを煽る。
ニコルは数少ないAランク冒険者だ、有名人なのでやたら目立っていた。
「……仕方ないか」
ラセルは観念したように黒髪の前髪をかき上げ、呪いの指輪をポケットにしまい席を立った。
「よしよし」
それを見たニコルは嬉しそうにして踵を返して酒場を出ていく。
酒場の外の大通りは二人を取り巻く見物客でごった返している。
「ニコル!少しは手加減してやれよぉ!」
「おらぁ!ラセル負けんなよ、今夜の呑み代お前に掛けてんだからな!」
「おまえ物好きだな、わはは!」
「ニコルに張っときゃ鉄板なのによガハハ!」
即席の喧嘩賭博が始まっている。
各々が好き勝手言いながら二人を応援していたが、その殆どがニコル側だ。
観衆がラセルを見る視線は哀れみを含んでいるのが肌感覚でわかる。
「ではこれより両者5歩進んだところから試合開始!」
審判を買って出た酒場の常連の親父が試合の開始を告げる。
ルールは単純で背中合わせからお互い5歩進んで離れた地点から試合が始まるのだ。
だが、これはラセルにとっては不利なルールだ、何故なら彼は遠距離攻撃のスキルを持っていないからだ。
「1……2……3……4……5!」
審判のでかい掛け声に合わせて二人は歩き間合いが開く。
「始め!」
「雷迅剣!」
ドゴーーン!
ニコルの剣技詠唱と共に瞬時に間合いがつまりラセルは盾の武技を発動させられない。
辛うじてタワーシールドで受け止めるのがやっとである。
ズザザ……
ニコルの必殺剣を受けてラセルは5メートルほど吹き飛ばされる。
なんとか倒れず持ちこたえられたのは奇跡的だったが、鉄のタワーシールドにヒビが入り煙が上がっていた。
「おおおおお!」
「凄ええ!!」
ギャラリーは無責任に大騒ぎして二人の激突を鑑賞しているが、ラセルは衝撃で腕が痺れて目眩を起こしていた。
「……いきなりかよ」
ラセルは愚痴るがニコルの実力を知っていただけに自分の甘さに歯噛みする。
「どうだ?降参するか?ククク……」
ニコルは余裕のしたり顔でミスリルの剣をラセルに向けて嘲笑う。
「……やるしかないか……」
ラセルはニコルが油断し切っているのを見て痺れる手で震えながらポケットから呪いの指輪全てを掴み取り右手に嵌めていった……。
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