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地下鉄深夜午前二時
2.
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乗り込んできたのは少年と同い年か少し年上くらいの男
体格は良く、野球帽を被っている
得物といえば木刀
「誰と戦うのかと思ったら、こんな女みてーなヒョロい奴かよ……いや、女か?
何しろ俺のデビュー戦がこれじゃあ何の手応えもないよな」
野球帽は少年を見るなり勝ち誇ったかのようにニヤニヤとした笑みを浮かべた
まだ戦闘が始まってもいないのに随分と言ってくれる
確かに少年は華奢で身長も高いとは言い難いが新人の彼とは実力が違う
まずはそのことを分からせてやろうか
「おぉっと、まさかいきなりそんなこと言われるなんてね…ヒドイよ、そんなに弱そうに見えるかな?
まぁ確かに君ってガタイ良いからね、そう思うかもしれないけどッ
でも本人の前で素直に言っちゃうかなー
これでも本気出したら結構スゴイんだよ?
あっ、これから戦闘始まるからわざわざ言うことでもなかったか
っはは♪」
「…へー、大人しいタイプかと思ってたら結構言うじゃん」
「お互いにね」
少年が饒舌であったことが意外だったらしい
野球帽は一瞬驚いた顔をするがすぐに最初のニヤニヤ笑いに戻る
「ま、俺が勝つことに変わりはねーけどな」
『電車、発車いたします
突然の揺れにお気を付けください
それでは、良い一戦を』
そのアナウンスを合図に両者が動く
先に仕掛けてきたのは野球帽のほうだった
勢いよく少年に向かって突っ込んでいき木刀を振り下されたそれを相棒で防ぐ
「あっぶないなぁ~
きみぃ、威勢がいいね♪」
体格は良く、野球帽を被っている
得物といえば木刀
「誰と戦うのかと思ったら、こんな女みてーなヒョロい奴かよ……いや、女か?
何しろ俺のデビュー戦がこれじゃあ何の手応えもないよな」
野球帽は少年を見るなり勝ち誇ったかのようにニヤニヤとした笑みを浮かべた
まだ戦闘が始まってもいないのに随分と言ってくれる
確かに少年は華奢で身長も高いとは言い難いが新人の彼とは実力が違う
まずはそのことを分からせてやろうか
「おぉっと、まさかいきなりそんなこと言われるなんてね…ヒドイよ、そんなに弱そうに見えるかな?
まぁ確かに君ってガタイ良いからね、そう思うかもしれないけどッ
でも本人の前で素直に言っちゃうかなー
これでも本気出したら結構スゴイんだよ?
あっ、これから戦闘始まるからわざわざ言うことでもなかったか
っはは♪」
「…へー、大人しいタイプかと思ってたら結構言うじゃん」
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『電車、発車いたします
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勢いよく少年に向かって突っ込んでいき木刀を振り下されたそれを相棒で防ぐ
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