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星の子と遊ぼう
星の子と魔王城攻略RTA 2
しおりを挟む「これ……」
魔族の地(魔都)の奥。氷の山脈をバックにそびえ立つ白亜の城。
「魔王…城…?」
見え始めた時から「白いな!」って思っていたけど、近くで見たら眩しい白さだ。ラキアラス王城より綺麗なのでは?
ラスボスの城らしからぬ美しさである。魔王城ってもっとダークな感じのやつじゃないの?
「飛行種族が頑張って綺麗にしてるんだね。手入れが行き届いていて素晴らしい」
見上げたら人っぽいシルエットの鳥(天使というよりハーピー寄り)が複数、モップとバケツを巧みに使いこなしながらお掃除している姿がある。楽しそう。平和か。
レミール様は「楽しみだね」って笑顔で門を開ける。門番ビックリしてますが?
そこそこデカい門(見るからに重そう)をレミール様おひとりで開けたことに俺も軽く動揺しています。
「さ、おいで。案内してあげる」
余りのナチュラルさに門番も「王…族…?」「関係…者…?」って非常に戸惑っている。いいのか?これ。
「いいのいいの。お務めご苦労様」
「「はっ、ありがとうございます!」」
あ、押し通っちゃった。
レミール様の堂々とした振る舞いで魔王城にあっさり入った俺は、レミール様の「こっちだよ」に導かれるままに場内を歩いていた。
「(道)わかるんですか?」
「マッピングしたからね」
いつの間に?
「着いてすぐ」
何回思ったかもう数えるのも止めたけど、何をやらせても凄いの一言しか出ない。
俺なんて攻略本片手に挑んでいても「こっちに宝箱あったよな」って物欲丸出しの寄り道し放題だったのに。
「物欲が無いってこういうことか」
「そういう事じゃないと思うよ」
しまった。外に漏れてた。
レミール様が城内をすいすい歩いていくもんだから、すれ違う(多分城に勤めてる)人達が廊下の端に避けて頭を下げていく。
通りやすいのはいいことなんだろうけど、初見で完全に上位者扱いされるとかバレた時が怖いな。
「堂々としている方が怪しまれないから。やったもん勝ちだよ」
正に今、目にしている光景がそれです。
まあ、レミール様なら「バレちゃったかぁー」って全てをなぎ倒しそう。
「僕、そんなに悪辣じゃないよ?」
イメージです。血の海に沈めない優しさは持っていて欲しい。
「それは相手の出方次第だね」
あっ…経験済でしたか。
「遊びに来たよ!」
通ってきた道の終わり。城内でも一際大きくきらびやかな扉を視界に収めたと思った瞬間、レミール様があっさり開け放つ。
バーン!という効果音が似合いそうな勢いだ。
「は?え?ちょ?」
俺の心の準備が落ち着かないのですが?
「勢いは大事」
違う、そうじゃない。
「…………誰……?」
奥で何かしらの報告を受けている人物が漏らした声が微かに聞こえた。結構離れているけどギリ聞こえた。その疑問はごもっともです。
「「…!許可のないものを通す訳には…!」」
当然のように距離を詰めていくレミール様を、左右にいた全身鎧の厳つい騎士(多分)が慌てて止めに入る。ちょっと考えてたよね?気持ちはわかる。通り過ぎる前によく気づきましたね。
…俺?着いていくの諦めて扉の傍で見ていますが何か?
「ファルム君もこっちにおいで」
ハルバードを交差させた騎士をガン無視した状態で、俺をさわやかに呼び寄せようとしないでください。
そこはパーティ会場じゃなく、緊張感漂う魔王の間(推定)中央部です。渦中に飛び込むのは勇気と覚悟が要るんですよ?
「大丈夫だ。問題ない」
あります。
魔王の間に、シン…と静寂が訪れた。
え?どういう状況なの?
見回すと、ほぼ全員が俺を見ている。レミール様を止めてる騎士二人もチラチラ俺を見ている。いや、君たちはレミール様を見てないとダメだろ。突破されるぞ。
そして、レミール様は俺を見てにっこりしている。
どなたか説明できる人います?
「………黒い」
誰かがそう呟いた。
「……黒…初めて見た…」
「何……?あ?俺の髪?」
ラキアラス王都の俺の普段の行動範囲外では最近金髪(貴族らしい色)のウイッグを着用する様にしていたが、今回は失念していた。
俺の黒髪黒目はレア色らしいので悪目立ちしない様に…と思っていたのだが、多種族エリアのここでも目立つのか。
「黒持ちってファルム君だけだからね?」
「えっ…?」
ラキアラス王国唯一じゃなくて、世界で一人だけの黒なの?
………あ、ラキアータ様がそんなこと言ってた様な…いや、聞いた…か…?記憶がほぼないんだけど。
「君こそ特別なオンリーワン」
ナンバーワンになるつもりもありませんが?
「!!」
レミール様とのやり取りに気を取られていたら、顔をグイ!と横に向けられた。
突然はやめろ。首がもげそう。
どうやら目前の人物が俺の頬を両手で挟んで自分の方に意識と視線を向けさせたようだ。
貴方、さっきまで奥の椅子に偉そうに座ってましたよね?……魔王?
いつの間に来ました?顔がいいですね。
「本当に…黒いな。瞳も黒か」
近くで見たかったんですね?騎士と奥で置いてけぼり食らってるバフォメットみたいなお付きの方がビックリしてる(どちらも表情はよく分からないけど、そんな雰囲気がした)ので、お席にお戻りください。
魔王(仮)は俺とレミール様の顔を交互に見た後、言い放った。
「見合いか!」
違います。
レミール様は相変わらずの微笑みでこちらを見ている。
あれですよね?その微笑みは「どう転んでも面白そうだから、手を出さずに傍観しよう」の微笑みですよね?
「そうだよ」
やっぱりィ!「わかってきたじゃないか」じゃないんですよ?助けていただけますか?せめてこの体勢をどうにかしてください。地味にキツいんですよ。
「俺はもっと成熟しているのがいい」
貴方の好みは聞いていません。
魔王(多分)は紫色のふわふわした髪からグレーの巻き角を覗かせている背の高い青年(当然のように美形)に見える。これで御歳数百歳とかだったら秘訣を知りたい。
長寿種の「成熟」は人の寿命を超える気がする。先の一言から、俺は範囲外なのが判って少し安心もしています。
「ただ、その色はいい。俺が欲しい」
「欲しいと言われて「どうぞ」と返せるものではありませんが」
「「「………!!」」」
あ、周囲が凍った。しまった。アーデルハイド殿下と同じ感じで返しちゃってたのか。
完全に無意識だった。不敬で裁かれる?
「ははは!いいな!この状況でその返し、気に入った!」
気に入られちゃった。厄介事の気配がするから、嬉しくはないな。
魔族の地(魔都)の奥。氷の山脈をバックにそびえ立つ白亜の城。
「魔王…城…?」
見え始めた時から「白いな!」って思っていたけど、近くで見たら眩しい白さだ。ラキアラス王城より綺麗なのでは?
ラスボスの城らしからぬ美しさである。魔王城ってもっとダークな感じのやつじゃないの?
「飛行種族が頑張って綺麗にしてるんだね。手入れが行き届いていて素晴らしい」
見上げたら人っぽいシルエットの鳥(天使というよりハーピー寄り)が複数、モップとバケツを巧みに使いこなしながらお掃除している姿がある。楽しそう。平和か。
レミール様は「楽しみだね」って笑顔で門を開ける。門番ビックリしてますが?
そこそこデカい門(見るからに重そう)をレミール様おひとりで開けたことに俺も軽く動揺しています。
「さ、おいで。案内してあげる」
余りのナチュラルさに門番も「王…族…?」「関係…者…?」って非常に戸惑っている。いいのか?これ。
「いいのいいの。お務めご苦労様」
「「はっ、ありがとうございます!」」
あ、押し通っちゃった。
レミール様の堂々とした振る舞いで魔王城にあっさり入った俺は、レミール様の「こっちだよ」に導かれるままに場内を歩いていた。
「(道)わかるんですか?」
「マッピングしたからね」
いつの間に?
「着いてすぐ」
何回思ったかもう数えるのも止めたけど、何をやらせても凄いの一言しか出ない。
俺なんて攻略本片手に挑んでいても「こっちに宝箱あったよな」って物欲丸出しの寄り道し放題だったのに。
「物欲が無いってこういうことか」
「そういう事じゃないと思うよ」
しまった。外に漏れてた。
レミール様が城内をすいすい歩いていくもんだから、すれ違う(多分城に勤めてる)人達が廊下の端に避けて頭を下げていく。
通りやすいのはいいことなんだろうけど、初見で完全に上位者扱いされるとかバレた時が怖いな。
「堂々としている方が怪しまれないから。やったもん勝ちだよ」
正に今、目にしている光景がそれです。
まあ、レミール様なら「バレちゃったかぁー」って全てをなぎ倒しそう。
「僕、そんなに悪辣じゃないよ?」
イメージです。血の海に沈めない優しさは持っていて欲しい。
「それは相手の出方次第だね」
あっ…経験済でしたか。
「遊びに来たよ!」
通ってきた道の終わり。城内でも一際大きくきらびやかな扉を視界に収めたと思った瞬間、レミール様があっさり開け放つ。
バーン!という効果音が似合いそうな勢いだ。
「は?え?ちょ?」
俺の心の準備が落ち着かないのですが?
「勢いは大事」
違う、そうじゃない。
「…………誰……?」
奥で何かしらの報告を受けている人物が漏らした声が微かに聞こえた。結構離れているけどギリ聞こえた。その疑問はごもっともです。
「「…!許可のないものを通す訳には…!」」
当然のように距離を詰めていくレミール様を、左右にいた全身鎧の厳つい騎士(多分)が慌てて止めに入る。ちょっと考えてたよね?気持ちはわかる。通り過ぎる前によく気づきましたね。
…俺?着いていくの諦めて扉の傍で見ていますが何か?
「ファルム君もこっちにおいで」
ハルバードを交差させた騎士をガン無視した状態で、俺をさわやかに呼び寄せようとしないでください。
そこはパーティ会場じゃなく、緊張感漂う魔王の間(推定)中央部です。渦中に飛び込むのは勇気と覚悟が要るんですよ?
「大丈夫だ。問題ない」
あります。
魔王の間に、シン…と静寂が訪れた。
え?どういう状況なの?
見回すと、ほぼ全員が俺を見ている。レミール様を止めてる騎士二人もチラチラ俺を見ている。いや、君たちはレミール様を見てないとダメだろ。突破されるぞ。
そして、レミール様は俺を見てにっこりしている。
どなたか説明できる人います?
「………黒い」
誰かがそう呟いた。
「……黒…初めて見た…」
「何……?あ?俺の髪?」
ラキアラス王都の俺の普段の行動範囲外では最近金髪(貴族らしい色)のウイッグを着用する様にしていたが、今回は失念していた。
俺の黒髪黒目はレア色らしいので悪目立ちしない様に…と思っていたのだが、多種族エリアのここでも目立つのか。
「黒持ちってファルム君だけだからね?」
「えっ…?」
ラキアラス王国唯一じゃなくて、世界で一人だけの黒なの?
………あ、ラキアータ様がそんなこと言ってた様な…いや、聞いた…か…?記憶がほぼないんだけど。
「君こそ特別なオンリーワン」
ナンバーワンになるつもりもありませんが?
「!!」
レミール様とのやり取りに気を取られていたら、顔をグイ!と横に向けられた。
突然はやめろ。首がもげそう。
どうやら目前の人物が俺の頬を両手で挟んで自分の方に意識と視線を向けさせたようだ。
貴方、さっきまで奥の椅子に偉そうに座ってましたよね?……魔王?
いつの間に来ました?顔がいいですね。
「本当に…黒いな。瞳も黒か」
近くで見たかったんですね?騎士と奥で置いてけぼり食らってるバフォメットみたいなお付きの方がビックリしてる(どちらも表情はよく分からないけど、そんな雰囲気がした)ので、お席にお戻りください。
魔王(仮)は俺とレミール様の顔を交互に見た後、言い放った。
「見合いか!」
違います。
レミール様は相変わらずの微笑みでこちらを見ている。
あれですよね?その微笑みは「どう転んでも面白そうだから、手を出さずに傍観しよう」の微笑みですよね?
「そうだよ」
やっぱりィ!「わかってきたじゃないか」じゃないんですよ?助けていただけますか?せめてこの体勢をどうにかしてください。地味にキツいんですよ。
「俺はもっと成熟しているのがいい」
貴方の好みは聞いていません。
魔王(多分)は紫色のふわふわした髪からグレーの巻き角を覗かせている背の高い青年(当然のように美形)に見える。これで御歳数百歳とかだったら秘訣を知りたい。
長寿種の「成熟」は人の寿命を超える気がする。先の一言から、俺は範囲外なのが判って少し安心もしています。
「ただ、その色はいい。俺が欲しい」
「欲しいと言われて「どうぞ」と返せるものではありませんが」
「「「………!!」」」
あ、周囲が凍った。しまった。アーデルハイド殿下と同じ感じで返しちゃってたのか。
完全に無意識だった。不敬で裁かれる?
「ははは!いいな!この状況でその返し、気に入った!」
気に入られちゃった。厄介事の気配がするから、嬉しくはないな。
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