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行ってみたいな!あちこちへ
139 おしおき
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日舞と王族登場と言う余興が終わり、それぞれの知り合いが新郎新婦にお祝いを言って、それぞれで集まって盛り上がっている。
俺達も挨拶に行こう。
「王様、王妃様、兄さま達、ねえさまも!」
「ワシを外すんじゃない!」
「…公爵は来てくれるって言ってたし、自由気侭な旅の途中でしょすよね?」
「つまらんから驚け!」
「あはははは。」
「婚姻はめでたいし珍しい物も見られると聞いたしな。タケルの話も色々聞いておる。楽しんでいる様だな。」
「はい、おかげさまで申し訳ないくらい幸せです。」
「それは重畳。」
「ナミの舞い、見事でありました。わざわざ来た甲斐もあると言うもの。今後も研鑽を欠かさぬようにな。」
「もちろんです。」
王妃様にも褒められて誇らしげな那海。
それはそうとねえさまも早くシュクルさんと上手く行くと良いな。全く脈がないそうで…難しい。
那海は少し王様達と話をした後、貴族(多分)の人達にまた囲まれる。側にいるウェーヌ様は少々居心地が悪そうだ。上辺は取り繕えてるけどヤキモチもあるのかな?
王様達はケリルさんに声をかけて颯爽と帰って行った。
ユーグさん達は周りも貴族なんだろう、上品な感じの人達に囲まれている。カレンさんの友達が頬を染めながら優雅に挨拶をする。
ローサさんの友達とアドさんの友達の冒険者は微妙な距離感を保っているのはちょっと歳が離れているからかな?それにしてもアドさんの本名が「アドニス」だったなんて!!アドさんも隠していたのか、友達からめちゃくちゃ弄られてる。こっちでも美少年なんだね。
あぁ、ローサさんの友達は冒険者よりユーグさんの関係者の方が気になっているのか。当たり前と言えば当たり前なんだけど。
イーリスは親戚や友達に可愛がられている。1番若いし、美少女がドレスで頬染めてイケメンに寄り添って幸せいっぱいの笑顔だもん。可愛いに決まってる。
もちろんみんな可愛いけど、幼さは庇護欲をそそるからね。
周りを見て楽しんでいたら見知らぬ人から声をかけられた。
「…もしかしてあなたは客人の…タケル様ですか?」
様づけやめてー!
「はい、客人のタケルです。」
「おお!可愛らしい客人が数々の奇跡を起こしていると、お噂はかねがね…」
って!
どこの噂!?
「そ…それって、どんな噂ですか?」
「全ての女性達を魅了したとか、温泉を掘り当てたとか、彷徨える魂を浄化したとか、一夜にして難所の道を広げたとか…ワイバーンを使役しているとか。」
「女性を魅了!?尊が?」
那海が食いついて来た。えぇと、女性達を魅了って肌質の事で実験動物みたいなものだし、温泉は俺が掘った訳じゃないし、魂を浄化って、あの精霊っぽい人?だとしたら浄化はしてないよ。難所の道を広げたのは合ってるけど、チビは使役してるんじゃなくて可愛がってるの!
「いろいろ間違っていますが、特にワイバーンは使役しているのではなく、お願いを聞いてもらっているだけです!」
会話ができるのは間違いなく奇跡だろうけど。あ、ティスは何となくで会話できてたっけ。
間違った噂を丁寧に否定したけど、ちゃんと聞いてくれたかなぁ?
「そろそろ着替えるから手伝って。」
「分かった、行こう。」
「って!歩いて行ったら着物の裾が傷む!」
そうか、汚れは浄化で良いけど地面を引きずったら傷むもんね。普通に歩き出そうとしたら文句を言われた。でも言い方が悪いし、舞子さんみたいに裾持てば良いんじゃないの?
人にものを頼む態度じゃないのでお仕置きとして床から1mくらい浮かせて転移してあげた。
ちゃんとお尻から落ちるよ。
そろそろ来始めた冒険者と貴族の人たちが顔見知りを見つけ、あちこちでまた盛り上がる。すでに二次会に突入したようだ。
俺も転移して那海の着替えを手伝う。
「お尻打った!」
「態度が悪いからお仕置きだよ。物珍しさでチヤホヤされて良い気になってると、ウェーヌ様に迷惑かけるからね。」
「迷惑かけてないもん!」
「今はね。でもマネージャーしてもらうなら本人が良い人じゃないとすぐに嫌われるし、嫌われ者を庇う人まで嫌われる事もあるでしょ。」
「…明るくて人懐こい良い子、ってずっと言われてたよ。」
「子供扱いされてただけだね。」
「ぐっ…、でもそれじゃぁどうしたら良いの?」
「それは自分で見つけなきゃ。厳しくしてくれる人に教えを受けられれば良いんだけど…。」
「分かった…。考えてみる。」
よし、言質を取った!
俺は甘やかしちゃうから他の人じゃないとね。
着替えが終わったので宴会場に戻る。
「ウェーヌ様!」
もう、真っ先に飛んで行く。
仕方ないなぁ。
後から歩いてついて行くと、そこにはアルクスさん達が来ていた。
「こんにちは。」
「よう!元気そうだな。ファケレが世話になったみたいでオレからも礼を言っとく。」
「お礼を言われるような事、何もしていませんよ。それならこちらこそ、タルパを大事にしてくれているようでありがとうございます。」
「それこそ礼は必要ありませんね。」
「あはは。あ、こっちは新しく来た客人で那海です。那海、この人達は一緒に討伐に行った冒険者仲間のアルクスさん達。ファケレさんの仲間だよ。」
「初めまして、那海です。」
「こりゃまた可愛いな。よろしく!」
「よろしくお願いします。」
「よろしくね。」
タートリクスさんとパティエンスさんも挨拶をした。
「「よろしく。」」
「よろしく。」
タルパとイアソンの控えめな挨拶に同程度の挨拶をかえす。同い年なんだから友達になれたら良いと思うんだけど。
「「「同い年!?」」」
あれ?
「16歳でこれってむさ苦しくない?」
「は?お前がちっこいだけだ」
「怠けて育ち損なったんだろう?」
あれあれ?
売り言葉に買い言葉…それにしても那海が失礼。
「那海、失礼な事言わない!」
「だって本当のことじゃん。」
「それは那海の主観であって事実じゃない。」
「事実だよ。」
「那海!!」
地面を魔術で押し上げて空高く那海を放り投げる。完全なフリーフォール。
「うっわぁぁぁぁ!!」
地面着地寸前に風の加護で受け止めた。
「那海、タルパは俺の弟分だから暴言は許しません。」
「許さなければ暴力なの!?絶対謝らない!ぼく悪くない!!」
突風。
「ひぎゃぁぁぁぁっっ!!」
「タケル、お願い!ナミを許して…」
ウェーヌ様のお願いでも聞けません。
落ちては舞い上げを2回繰り返し、3回目に舞い上げたところでチビが那海をキャッチした。やり過ぎたと思ったのかな?
いや、違った!!
チビは那海を掴んで空中でぐるぐる回転し、そーれ!っとばかりに空へ向かって投げ上げた。
ぱぁぁぁっと青い光が空一面に広がり、収束して消えた。みんな余興だと思ったようで拍手が起こる。
「…チビ、那海は?」
『わるいこは とんでけー! ってした。』
痛いの痛いの飛んで行け、のノリ?
激しいなぁ。まだ降りてこないよ。
「タケル!チビ!ナミは!?」
「落ちてこないな。」
「チビすごい!!」
心配するウェーヌ様と感心するタルパ。他の人たちはただ空を見ている。
ピポパピポパポロン…
スマホが鳴った。
『タケル!あっ、通話出来た!なぁ、那海が玄関前に落ちて来たんだけど!!』
普段なら通じない通話が出来た。
凪からだ。
「え?那海、そっちにいるの?」
『おれが家に入ろうとしたら後ろに落ちて来たんだよ!』
「えぇっ!?半年はそっちに戻れないはずなのに…」
『タケル!どうなってるの!?ぼく、ウェーヌ様と離れたくない!!ウェーヌ様ぁっ!』
「ナミ!!」
スマホの奪い合いでカオス…
どうやらチビの力で次元を越えたらしい。
あ、通話が切れた。
《那海の態度が目に余ったのでお仕置きしたの。で、チビも怒ってたみたいでそっちに送り返したらしい。》
【ワイバーンすげえ!】
【やだ!そっち帰る!チビお願い!】
《那海が心を入れ替えないと連れて来てあげない、ってチビが。》
【あー、那海は泣かせとけば良いよ。ストーカーは傷害で捕まって余罪もあって、とりあえず命の危険は去ったからこっちで復学すれば良いし。】
《そっか。じゃあしばらく大丈夫だね。》
【おう。サンキューな。】
バイバイのスタンプ送って終了。
「ウェーヌ様、那海は家に帰しました。しばらく反省させます。」
「…そうか。戻って来てくれるだろうか?」
「きっと戻って来ますよ。それに、那海のスマホの使い方を教えますからそれで連絡して下さい。」
「分かった。私はこちらで独り立ちできるよう、勉強するよ。」
「スキエンティア師の助手はお給料もらってなかったんですか?」
「ただの手伝いに給与なんて無いだろう?」
「…いや、普通は貰うものだと思います。」
きっとペルさん辺りが管理してくれてると思うけど、確認した方が良いよ。
助手で充分な収入があるなら那海を養って行けるだろうし、余裕も持てるからね。まずは現状把握から!
「なんだか疲れてしまったから、これで失礼するよ。」
「大丈夫ですか?」
「休めば大丈夫だ。では。」
いきなり次元を隔てた遠距離恋愛になってしまったから…ごめんなさい?
「それにしてもタルパもイアソンもごめんね。」
「いえ…女が好きなヤツからしたらむさ苦しいのは当たり前だから仕方がないとは思います。」
「年が同じとはいえ、あんな子供に言い返したなんて大人気なかったと反省しています。」
2人とも可愛いのに!!
「で、あのちびっ子はどうなったんだ?」
日本に強制送還になった事を説明するとチビを褒め称えてくれた。
「可愛かったねー…。」
パティエンスさんは那海の事そう言ってるけど、何だか寂しそう。
「あぁ、パティエンスは失恋みたいなもので…新しい出会いがあると良いんですがね。」
失恋?……みたいなもの???
俺達も挨拶に行こう。
「王様、王妃様、兄さま達、ねえさまも!」
「ワシを外すんじゃない!」
「…公爵は来てくれるって言ってたし、自由気侭な旅の途中でしょすよね?」
「つまらんから驚け!」
「あはははは。」
「婚姻はめでたいし珍しい物も見られると聞いたしな。タケルの話も色々聞いておる。楽しんでいる様だな。」
「はい、おかげさまで申し訳ないくらい幸せです。」
「それは重畳。」
「ナミの舞い、見事でありました。わざわざ来た甲斐もあると言うもの。今後も研鑽を欠かさぬようにな。」
「もちろんです。」
王妃様にも褒められて誇らしげな那海。
それはそうとねえさまも早くシュクルさんと上手く行くと良いな。全く脈がないそうで…難しい。
那海は少し王様達と話をした後、貴族(多分)の人達にまた囲まれる。側にいるウェーヌ様は少々居心地が悪そうだ。上辺は取り繕えてるけどヤキモチもあるのかな?
王様達はケリルさんに声をかけて颯爽と帰って行った。
ユーグさん達は周りも貴族なんだろう、上品な感じの人達に囲まれている。カレンさんの友達が頬を染めながら優雅に挨拶をする。
ローサさんの友達とアドさんの友達の冒険者は微妙な距離感を保っているのはちょっと歳が離れているからかな?それにしてもアドさんの本名が「アドニス」だったなんて!!アドさんも隠していたのか、友達からめちゃくちゃ弄られてる。こっちでも美少年なんだね。
あぁ、ローサさんの友達は冒険者よりユーグさんの関係者の方が気になっているのか。当たり前と言えば当たり前なんだけど。
イーリスは親戚や友達に可愛がられている。1番若いし、美少女がドレスで頬染めてイケメンに寄り添って幸せいっぱいの笑顔だもん。可愛いに決まってる。
もちろんみんな可愛いけど、幼さは庇護欲をそそるからね。
周りを見て楽しんでいたら見知らぬ人から声をかけられた。
「…もしかしてあなたは客人の…タケル様ですか?」
様づけやめてー!
「はい、客人のタケルです。」
「おお!可愛らしい客人が数々の奇跡を起こしていると、お噂はかねがね…」
って!
どこの噂!?
「そ…それって、どんな噂ですか?」
「全ての女性達を魅了したとか、温泉を掘り当てたとか、彷徨える魂を浄化したとか、一夜にして難所の道を広げたとか…ワイバーンを使役しているとか。」
「女性を魅了!?尊が?」
那海が食いついて来た。えぇと、女性達を魅了って肌質の事で実験動物みたいなものだし、温泉は俺が掘った訳じゃないし、魂を浄化って、あの精霊っぽい人?だとしたら浄化はしてないよ。難所の道を広げたのは合ってるけど、チビは使役してるんじゃなくて可愛がってるの!
「いろいろ間違っていますが、特にワイバーンは使役しているのではなく、お願いを聞いてもらっているだけです!」
会話ができるのは間違いなく奇跡だろうけど。あ、ティスは何となくで会話できてたっけ。
間違った噂を丁寧に否定したけど、ちゃんと聞いてくれたかなぁ?
「そろそろ着替えるから手伝って。」
「分かった、行こう。」
「って!歩いて行ったら着物の裾が傷む!」
そうか、汚れは浄化で良いけど地面を引きずったら傷むもんね。普通に歩き出そうとしたら文句を言われた。でも言い方が悪いし、舞子さんみたいに裾持てば良いんじゃないの?
人にものを頼む態度じゃないのでお仕置きとして床から1mくらい浮かせて転移してあげた。
ちゃんとお尻から落ちるよ。
そろそろ来始めた冒険者と貴族の人たちが顔見知りを見つけ、あちこちでまた盛り上がる。すでに二次会に突入したようだ。
俺も転移して那海の着替えを手伝う。
「お尻打った!」
「態度が悪いからお仕置きだよ。物珍しさでチヤホヤされて良い気になってると、ウェーヌ様に迷惑かけるからね。」
「迷惑かけてないもん!」
「今はね。でもマネージャーしてもらうなら本人が良い人じゃないとすぐに嫌われるし、嫌われ者を庇う人まで嫌われる事もあるでしょ。」
「…明るくて人懐こい良い子、ってずっと言われてたよ。」
「子供扱いされてただけだね。」
「ぐっ…、でもそれじゃぁどうしたら良いの?」
「それは自分で見つけなきゃ。厳しくしてくれる人に教えを受けられれば良いんだけど…。」
「分かった…。考えてみる。」
よし、言質を取った!
俺は甘やかしちゃうから他の人じゃないとね。
着替えが終わったので宴会場に戻る。
「ウェーヌ様!」
もう、真っ先に飛んで行く。
仕方ないなぁ。
後から歩いてついて行くと、そこにはアルクスさん達が来ていた。
「こんにちは。」
「よう!元気そうだな。ファケレが世話になったみたいでオレからも礼を言っとく。」
「お礼を言われるような事、何もしていませんよ。それならこちらこそ、タルパを大事にしてくれているようでありがとうございます。」
「それこそ礼は必要ありませんね。」
「あはは。あ、こっちは新しく来た客人で那海です。那海、この人達は一緒に討伐に行った冒険者仲間のアルクスさん達。ファケレさんの仲間だよ。」
「初めまして、那海です。」
「こりゃまた可愛いな。よろしく!」
「よろしくお願いします。」
「よろしくね。」
タートリクスさんとパティエンスさんも挨拶をした。
「「よろしく。」」
「よろしく。」
タルパとイアソンの控えめな挨拶に同程度の挨拶をかえす。同い年なんだから友達になれたら良いと思うんだけど。
「「「同い年!?」」」
あれ?
「16歳でこれってむさ苦しくない?」
「は?お前がちっこいだけだ」
「怠けて育ち損なったんだろう?」
あれあれ?
売り言葉に買い言葉…それにしても那海が失礼。
「那海、失礼な事言わない!」
「だって本当のことじゃん。」
「それは那海の主観であって事実じゃない。」
「事実だよ。」
「那海!!」
地面を魔術で押し上げて空高く那海を放り投げる。完全なフリーフォール。
「うっわぁぁぁぁ!!」
地面着地寸前に風の加護で受け止めた。
「那海、タルパは俺の弟分だから暴言は許しません。」
「許さなければ暴力なの!?絶対謝らない!ぼく悪くない!!」
突風。
「ひぎゃぁぁぁぁっっ!!」
「タケル、お願い!ナミを許して…」
ウェーヌ様のお願いでも聞けません。
落ちては舞い上げを2回繰り返し、3回目に舞い上げたところでチビが那海をキャッチした。やり過ぎたと思ったのかな?
いや、違った!!
チビは那海を掴んで空中でぐるぐる回転し、そーれ!っとばかりに空へ向かって投げ上げた。
ぱぁぁぁっと青い光が空一面に広がり、収束して消えた。みんな余興だと思ったようで拍手が起こる。
「…チビ、那海は?」
『わるいこは とんでけー! ってした。』
痛いの痛いの飛んで行け、のノリ?
激しいなぁ。まだ降りてこないよ。
「タケル!チビ!ナミは!?」
「落ちてこないな。」
「チビすごい!!」
心配するウェーヌ様と感心するタルパ。他の人たちはただ空を見ている。
ピポパピポパポロン…
スマホが鳴った。
『タケル!あっ、通話出来た!なぁ、那海が玄関前に落ちて来たんだけど!!』
普段なら通じない通話が出来た。
凪からだ。
「え?那海、そっちにいるの?」
『おれが家に入ろうとしたら後ろに落ちて来たんだよ!』
「えぇっ!?半年はそっちに戻れないはずなのに…」
『タケル!どうなってるの!?ぼく、ウェーヌ様と離れたくない!!ウェーヌ様ぁっ!』
「ナミ!!」
スマホの奪い合いでカオス…
どうやらチビの力で次元を越えたらしい。
あ、通話が切れた。
《那海の態度が目に余ったのでお仕置きしたの。で、チビも怒ってたみたいでそっちに送り返したらしい。》
【ワイバーンすげえ!】
【やだ!そっち帰る!チビお願い!】
《那海が心を入れ替えないと連れて来てあげない、ってチビが。》
【あー、那海は泣かせとけば良いよ。ストーカーは傷害で捕まって余罪もあって、とりあえず命の危険は去ったからこっちで復学すれば良いし。】
《そっか。じゃあしばらく大丈夫だね。》
【おう。サンキューな。】
バイバイのスタンプ送って終了。
「ウェーヌ様、那海は家に帰しました。しばらく反省させます。」
「…そうか。戻って来てくれるだろうか?」
「きっと戻って来ますよ。それに、那海のスマホの使い方を教えますからそれで連絡して下さい。」
「分かった。私はこちらで独り立ちできるよう、勉強するよ。」
「スキエンティア師の助手はお給料もらってなかったんですか?」
「ただの手伝いに給与なんて無いだろう?」
「…いや、普通は貰うものだと思います。」
きっとペルさん辺りが管理してくれてると思うけど、確認した方が良いよ。
助手で充分な収入があるなら那海を養って行けるだろうし、余裕も持てるからね。まずは現状把握から!
「なんだか疲れてしまったから、これで失礼するよ。」
「大丈夫ですか?」
「休めば大丈夫だ。では。」
いきなり次元を隔てた遠距離恋愛になってしまったから…ごめんなさい?
「それにしてもタルパもイアソンもごめんね。」
「いえ…女が好きなヤツからしたらむさ苦しいのは当たり前だから仕方がないとは思います。」
「年が同じとはいえ、あんな子供に言い返したなんて大人気なかったと反省しています。」
2人とも可愛いのに!!
「で、あのちびっ子はどうなったんだ?」
日本に強制送還になった事を説明するとチビを褒め称えてくれた。
「可愛かったねー…。」
パティエンスさんは那海の事そう言ってるけど、何だか寂しそう。
「あぁ、パティエンスは失恋みたいなもので…新しい出会いがあると良いんですがね。」
失恋?……みたいなもの???
0
「連れて行きたい日本へ」で
ストゥとタケルがラブホに行った時のいちゃいちゃが読めます。
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