183 / 203
行ってみたいな!あちこちへ
135 甘え?依存?
しおりを挟む
「これはまた何とも可愛らしい方ですな。感激です!どうぞ、お好きなだけご滞在ください。」
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきます。」
ケリルさんの歓迎の言葉に那海が感謝を述べ、続いてケリル家の面々(仕事を任せられた長男を除く)が挨拶をした。
「妻のティリアです。歓迎いたしますわ。」
「長女のカレンです。」
「次女のローサですわ。」
「三女のイーリスです。」
「次男のサナティオです!」
「皆さん、ご結婚おめでとうございます。」
うん、並んでみてもみんなと那海は割りと似てる。
家族か親戚かってくらい似てる。イーリスなんか髪型が日本人形みたいだから、黒髪ストレートでセミロングのおかっぱの那海に1番似てる。
ちょうど昼時なのですぐに昼食になった。
「うわぁ、和食だぁ…」
「あれ?和食のお店教えたのに行かなかった?」
「だって毎日どこかの貴族に招待されるんだもん。しかもたまに変な和食もどきが出るから本物が恋しくて恋しくて…」
「お口に合うと嬉しいのですが。」
「え?あなたが作ったの?お嬢様でしょう?」
「私が作りました。だ…旦那様に美味しい料理を食べてもらいたくて、タケル様に教えていただきました。」
「えらいね。でも豆腐は?」
「王都の豆腐屋さんで修行をした方がこちらでお店を出しているんです。」
「へぇ、嬉しいな。いただきます。」
那海は味噌汁を飲んで満足げに微笑んだ。
豆腐とネギの味噌汁、ブリの照り焼き、豚肉の生姜焼き、カボチャの煮物、豆ひじき、ご飯。
「一緒に料理したかったけど、これじゃあ教えを乞わないとだね。」
イーリスが料理の腕を磨いている間、ずっと上級試験に向けて鍛えてたファケレさんがこぼす。
「そっ…それは…ごめんなさ…」
「優しく教えてね?」
「はっ、はいぃぃ!!」
ファケレさんをがっかりさせたかと思って謝るイーリスにファケレさんが微笑みかける。
「甘い!甘過ぎる!」
「すみません!甘過ぎましたか?」
「デザートじゃなくて!」
仕方ないよ、2週間後に結婚しようってカップルだもん。
「ウェーヌ様、こっちに来てくれると良いね~。」
「ホントだよ!」
逆ギレ気味の那海に思わずみんなで笑ってしまった。
午後はファケレさんの訓練の見学。
今日はチビが俺の代わりに攻撃している。ちゃんと手加減している。
ファケレさんが腕を上げてストゥも楽しそうだ。ティスはよく分からない。
試験の度に腕を上げるのは、実戦が1番効率が良いって事なのか?試験を実戦て言えるのならだけど。
「すっごいファンタジー!カッコいい~♡」
那海がご機嫌だけど、王族の人達ってこのレベル余裕だよ?
「えっ!?ウェーヌ様も?」
「うん。」
「こんなに強くてあんなに可愛いとか、反則だよ~…。」
そうだよ!だからお付き合いするなら真面目に誠実にね。
夕食にカレンさんの婚約者まで来て主役達が勢揃い。そのまま食後はまったりタイムになった。アドさんがめちゃくちゃデレデレ。
「何がそんなに嬉しいの?」
那海が代表して質問してくれた。
「いやぁ、楽園ここにアリ!ってな。」
「楽園?」
…意味を聞いたらアドさんは小柄な人を眺めるのが好きだから俺達を見て猫カフェ気分らしい。
膝にはローサさん、ソファにケリルさんとティリアさん、ユーグさんとカレンさん、ファケレさんとイーリス、そしてじゃれあう俺と那海。ティオはチビと戯れている。
「式が終わったらこの楽園も終了か…。」
「子供作れば良いじゃん。」
「…自分の子供とか想像できん。」
「何で?子供好きでしょ?」
「子供は大好きだが自分に似たら可愛くないだろう?」
大きい子になるかな?
でもアドさんが可愛いからいけると思う!
「見た目で愛情の量を変えるなんてひどーい!」
「んなこたぁ言ってない!」
「那海、親は愛する伴侶に似て欲しいらしいよ。」
「…まぁ、分からなくもない。」
「それにアドさんは絶対、全力で子供を可愛がるから大丈夫!」
「それは断言できますな。」
まぁ、生まれるまで1年近くかかるけどね。
翌日、本番に向けて那海が試着するのを手伝った。よくこんな複雑なものを着られるなぁ。そしてカツラをかぶってみたら、少し緩かったので魔力糸で固定してあげた。
ちなみにせっかくなのでみんなには秘密。
音楽は那海のスマホに入ってるのを風の魔術で拡散する予定。今は秘密だから部屋に遮音結界を張った。
「やっぱり綺麗だねぇ…」
「まぁ、天才だし?」
「踊りの練習だけはずっと真面目にやって来たもんね。」
「だけはって何さ!ぼくはマスコミの相手も後援者のお相手も真面目にしてた!」
「それであんなセクハラを…」
「まぁ、それは仕方ないよ。」
少しは気にしなさい!
「あ、着物に風を通しておきたいんだけど、大衣桁作ってくれない?」
「おおいこう?」
「着物を掛ける台だよ。こういうの。」
那海が検索した画像を見せてくれた。
名前は知らなかったけど呉服屋さんで見た事はある。上の横棒は乗ってるだけらしい。後でストゥに相談しよう。
1時間で完成!
建具屋さんも出来そう!って思ったけどみんな簡単に作りそうだからセンスがないと商売にならないか。
「それにしても、着物一式持ってきたんだね。」
「まあね、これだけはね。」
やっぱり好きなんだな。
「……ウェーヌ様に1番に見せたかったのに…」
「あ…今思い出したけど俺、人を目標にしても転移できるんだった!!」
「は…?」
「いや、転移できる範囲に対象になる人が居れば場所が分からなくても転移できるんだよ!」
「なんでそんな大事な事忘れてたの!?」
「……動揺してたのかな?」
「それで!?今はどうなの?」
「ちょっと待って。」
俺は意識を集中してウェーヌ様を思い描いた。
「んー…ダメだ、遠いみたい。」
「期待させといて!!」
「しかたないだろ。でも1日の移動可能距離まで来てれば転移できるはずだから結婚式の前日か前々日には飛べると思う。」
「うん…」
「ちゃんとお願いするなら毎晩ウェーヌ様の居場所を探してあげるよ?」
「!! お願いします!ウェーヌ様を探して下さい!」
「いや、跪かなくて良いから!」
ペルさんから伝言が届いているだろうから結婚式には来てくれると思う。
まぁ、もう少し待っててね。
那海は午後も熱心に踊りの稽古をして過ごし、俺はファケレさんの訓練に参加した。
「尊、ティスさん貸して。」
「やだ。」
良く分からないけど脊髄反射で拒否をした。
「良いじゃん!尊にはストゥさん居るんだからティスさん貸してよ!」
「何のために?」
「添い寝して欲しい。」
「絶対ダメ!!」
「ケチーーーー!!」
那海がアホな事を言いだしたので揉めていると、ティスが呆れた顔で話に入って来た。
「先ず私より先にタケルに許可を求めた理由は?」
「尊が良いって言えばティスさんも嫌がらないでしょ?」
「では…何故私なのですか?」
「ゴリマッチョは好みじゃないから。」
「じゃあグラティアさんだって良いじゃん!」
「独り身の人はダメ。決まった相手が居てぼくに興味のない美人が良い。」
つまり安全パイ?
「それは確かに私が適任ですが…」
「心配ならぼくの部屋、ベッド2つあるから尊とストゥさんも一緒に泊れば良いよ!ね?見張って良いからさ。」
「タケルが良いなら私も構いません。」
「良いの…?」
「ナミはタケルにとって弟みたいなもんだろ?ならオレ達の弟も同然だから少しくらいティスを貸してやっても良いんじゃないか?」
ストゥまで乗っかって来た。
「どうかよろしくお願いいたします。」
と、突然優雅な仕草で正座して三つ指ついてお願いされたらびっくりするから!!思わず良いよって言っちゃったよ!
シャワーをそれぞれ浴びて寝間着を着て、2つのベッドに2人ずつ入る。ストゥが間に入ると何も見えないのでティス、那海、俺、ストゥの順。
「…ティスさんて仰向けで寝る人?」
「色々ですが。」
「むぅ…まぁ、いいや。ちょっと肩貸してね。」
「…っふ、うぅっ……ぐすっ…」
「那海?」
「…気に…しな…っいで!」
那海が声を殺して泣いている。
すぐ隣だから気にするなと言われても無理なんだけど…
「いっ、いつもっ…寝る前、にっ、抱きしめて、頭撫でて、お休みのキス…してくれてたから…寂しいだけっ…だから!」
それにしても、こんなにすぐ泣くなんて…
見た感じ分からなかったけど、かなり我慢してたのか。
「…ふぅ。仕方ありませんね。頭くらいは撫でてあげますよ。」
「うぅ…ゴツいぃ…ウェーヌ様は、もっと華奢で、良い匂いがして、柔らかいのにぃぃ…」
「それはすみませんね。」
「ふっ、ふぅぅ…うえぇぇぇ…!!」
本格的に泣き出しちゃった。
環境の変化をウェーヌ様への依存で順応してたのか。
生意気でも16歳で、まだまだ未熟だからなぁ。って、俺も人の事言えないけど。
那海はさんざん文句を言いながら泣いて、鼻が詰まって息が出来ないと騒ぐので治癒と浄化をしたらぱたっと眠ってしまった。酔っぱらいか!!
「ティス、ごめんね?」
「なるほど、手のかかる弟ですね。」
ふふっと笑って那海の頭を撫でるのを見てたらストゥが俺の頭を撫でた。
「…うぇぇぇ………ぬ…さま…」
ストゥとティスがなんとなく緊張を醸し出していたら那海がまた泣き出した。
…かと思った。寝言か。
かなり本気で好きなのは分かったけど…
甘えたいだけなのか依存しているのか、それに、一過性のモノでないのか。
どうなんだろう…
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきます。」
ケリルさんの歓迎の言葉に那海が感謝を述べ、続いてケリル家の面々(仕事を任せられた長男を除く)が挨拶をした。
「妻のティリアです。歓迎いたしますわ。」
「長女のカレンです。」
「次女のローサですわ。」
「三女のイーリスです。」
「次男のサナティオです!」
「皆さん、ご結婚おめでとうございます。」
うん、並んでみてもみんなと那海は割りと似てる。
家族か親戚かってくらい似てる。イーリスなんか髪型が日本人形みたいだから、黒髪ストレートでセミロングのおかっぱの那海に1番似てる。
ちょうど昼時なのですぐに昼食になった。
「うわぁ、和食だぁ…」
「あれ?和食のお店教えたのに行かなかった?」
「だって毎日どこかの貴族に招待されるんだもん。しかもたまに変な和食もどきが出るから本物が恋しくて恋しくて…」
「お口に合うと嬉しいのですが。」
「え?あなたが作ったの?お嬢様でしょう?」
「私が作りました。だ…旦那様に美味しい料理を食べてもらいたくて、タケル様に教えていただきました。」
「えらいね。でも豆腐は?」
「王都の豆腐屋さんで修行をした方がこちらでお店を出しているんです。」
「へぇ、嬉しいな。いただきます。」
那海は味噌汁を飲んで満足げに微笑んだ。
豆腐とネギの味噌汁、ブリの照り焼き、豚肉の生姜焼き、カボチャの煮物、豆ひじき、ご飯。
「一緒に料理したかったけど、これじゃあ教えを乞わないとだね。」
イーリスが料理の腕を磨いている間、ずっと上級試験に向けて鍛えてたファケレさんがこぼす。
「そっ…それは…ごめんなさ…」
「優しく教えてね?」
「はっ、はいぃぃ!!」
ファケレさんをがっかりさせたかと思って謝るイーリスにファケレさんが微笑みかける。
「甘い!甘過ぎる!」
「すみません!甘過ぎましたか?」
「デザートじゃなくて!」
仕方ないよ、2週間後に結婚しようってカップルだもん。
「ウェーヌ様、こっちに来てくれると良いね~。」
「ホントだよ!」
逆ギレ気味の那海に思わずみんなで笑ってしまった。
午後はファケレさんの訓練の見学。
今日はチビが俺の代わりに攻撃している。ちゃんと手加減している。
ファケレさんが腕を上げてストゥも楽しそうだ。ティスはよく分からない。
試験の度に腕を上げるのは、実戦が1番効率が良いって事なのか?試験を実戦て言えるのならだけど。
「すっごいファンタジー!カッコいい~♡」
那海がご機嫌だけど、王族の人達ってこのレベル余裕だよ?
「えっ!?ウェーヌ様も?」
「うん。」
「こんなに強くてあんなに可愛いとか、反則だよ~…。」
そうだよ!だからお付き合いするなら真面目に誠実にね。
夕食にカレンさんの婚約者まで来て主役達が勢揃い。そのまま食後はまったりタイムになった。アドさんがめちゃくちゃデレデレ。
「何がそんなに嬉しいの?」
那海が代表して質問してくれた。
「いやぁ、楽園ここにアリ!ってな。」
「楽園?」
…意味を聞いたらアドさんは小柄な人を眺めるのが好きだから俺達を見て猫カフェ気分らしい。
膝にはローサさん、ソファにケリルさんとティリアさん、ユーグさんとカレンさん、ファケレさんとイーリス、そしてじゃれあう俺と那海。ティオはチビと戯れている。
「式が終わったらこの楽園も終了か…。」
「子供作れば良いじゃん。」
「…自分の子供とか想像できん。」
「何で?子供好きでしょ?」
「子供は大好きだが自分に似たら可愛くないだろう?」
大きい子になるかな?
でもアドさんが可愛いからいけると思う!
「見た目で愛情の量を変えるなんてひどーい!」
「んなこたぁ言ってない!」
「那海、親は愛する伴侶に似て欲しいらしいよ。」
「…まぁ、分からなくもない。」
「それにアドさんは絶対、全力で子供を可愛がるから大丈夫!」
「それは断言できますな。」
まぁ、生まれるまで1年近くかかるけどね。
翌日、本番に向けて那海が試着するのを手伝った。よくこんな複雑なものを着られるなぁ。そしてカツラをかぶってみたら、少し緩かったので魔力糸で固定してあげた。
ちなみにせっかくなのでみんなには秘密。
音楽は那海のスマホに入ってるのを風の魔術で拡散する予定。今は秘密だから部屋に遮音結界を張った。
「やっぱり綺麗だねぇ…」
「まぁ、天才だし?」
「踊りの練習だけはずっと真面目にやって来たもんね。」
「だけはって何さ!ぼくはマスコミの相手も後援者のお相手も真面目にしてた!」
「それであんなセクハラを…」
「まぁ、それは仕方ないよ。」
少しは気にしなさい!
「あ、着物に風を通しておきたいんだけど、大衣桁作ってくれない?」
「おおいこう?」
「着物を掛ける台だよ。こういうの。」
那海が検索した画像を見せてくれた。
名前は知らなかったけど呉服屋さんで見た事はある。上の横棒は乗ってるだけらしい。後でストゥに相談しよう。
1時間で完成!
建具屋さんも出来そう!って思ったけどみんな簡単に作りそうだからセンスがないと商売にならないか。
「それにしても、着物一式持ってきたんだね。」
「まあね、これだけはね。」
やっぱり好きなんだな。
「……ウェーヌ様に1番に見せたかったのに…」
「あ…今思い出したけど俺、人を目標にしても転移できるんだった!!」
「は…?」
「いや、転移できる範囲に対象になる人が居れば場所が分からなくても転移できるんだよ!」
「なんでそんな大事な事忘れてたの!?」
「……動揺してたのかな?」
「それで!?今はどうなの?」
「ちょっと待って。」
俺は意識を集中してウェーヌ様を思い描いた。
「んー…ダメだ、遠いみたい。」
「期待させといて!!」
「しかたないだろ。でも1日の移動可能距離まで来てれば転移できるはずだから結婚式の前日か前々日には飛べると思う。」
「うん…」
「ちゃんとお願いするなら毎晩ウェーヌ様の居場所を探してあげるよ?」
「!! お願いします!ウェーヌ様を探して下さい!」
「いや、跪かなくて良いから!」
ペルさんから伝言が届いているだろうから結婚式には来てくれると思う。
まぁ、もう少し待っててね。
那海は午後も熱心に踊りの稽古をして過ごし、俺はファケレさんの訓練に参加した。
「尊、ティスさん貸して。」
「やだ。」
良く分からないけど脊髄反射で拒否をした。
「良いじゃん!尊にはストゥさん居るんだからティスさん貸してよ!」
「何のために?」
「添い寝して欲しい。」
「絶対ダメ!!」
「ケチーーーー!!」
那海がアホな事を言いだしたので揉めていると、ティスが呆れた顔で話に入って来た。
「先ず私より先にタケルに許可を求めた理由は?」
「尊が良いって言えばティスさんも嫌がらないでしょ?」
「では…何故私なのですか?」
「ゴリマッチョは好みじゃないから。」
「じゃあグラティアさんだって良いじゃん!」
「独り身の人はダメ。決まった相手が居てぼくに興味のない美人が良い。」
つまり安全パイ?
「それは確かに私が適任ですが…」
「心配ならぼくの部屋、ベッド2つあるから尊とストゥさんも一緒に泊れば良いよ!ね?見張って良いからさ。」
「タケルが良いなら私も構いません。」
「良いの…?」
「ナミはタケルにとって弟みたいなもんだろ?ならオレ達の弟も同然だから少しくらいティスを貸してやっても良いんじゃないか?」
ストゥまで乗っかって来た。
「どうかよろしくお願いいたします。」
と、突然優雅な仕草で正座して三つ指ついてお願いされたらびっくりするから!!思わず良いよって言っちゃったよ!
シャワーをそれぞれ浴びて寝間着を着て、2つのベッドに2人ずつ入る。ストゥが間に入ると何も見えないのでティス、那海、俺、ストゥの順。
「…ティスさんて仰向けで寝る人?」
「色々ですが。」
「むぅ…まぁ、いいや。ちょっと肩貸してね。」
「…っふ、うぅっ……ぐすっ…」
「那海?」
「…気に…しな…っいで!」
那海が声を殺して泣いている。
すぐ隣だから気にするなと言われても無理なんだけど…
「いっ、いつもっ…寝る前、にっ、抱きしめて、頭撫でて、お休みのキス…してくれてたから…寂しいだけっ…だから!」
それにしても、こんなにすぐ泣くなんて…
見た感じ分からなかったけど、かなり我慢してたのか。
「…ふぅ。仕方ありませんね。頭くらいは撫でてあげますよ。」
「うぅ…ゴツいぃ…ウェーヌ様は、もっと華奢で、良い匂いがして、柔らかいのにぃぃ…」
「それはすみませんね。」
「ふっ、ふぅぅ…うえぇぇぇ…!!」
本格的に泣き出しちゃった。
環境の変化をウェーヌ様への依存で順応してたのか。
生意気でも16歳で、まだまだ未熟だからなぁ。って、俺も人の事言えないけど。
那海はさんざん文句を言いながら泣いて、鼻が詰まって息が出来ないと騒ぐので治癒と浄化をしたらぱたっと眠ってしまった。酔っぱらいか!!
「ティス、ごめんね?」
「なるほど、手のかかる弟ですね。」
ふふっと笑って那海の頭を撫でるのを見てたらストゥが俺の頭を撫でた。
「…うぇぇぇ………ぬ…さま…」
ストゥとティスがなんとなく緊張を醸し出していたら那海がまた泣き出した。
…かと思った。寝言か。
かなり本気で好きなのは分かったけど…
甘えたいだけなのか依存しているのか、それに、一過性のモノでないのか。
どうなんだろう…
0
「連れて行きたい日本へ」で
ストゥとタケルがラブホに行った時のいちゃいちゃが読めます。
→拍手する
お気に入りに追加
1,442
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる