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行ってみたいな!あちこちへ
130 シヴァの呪い
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扉がノックされ、ウェーヌ様の来訪が告げられた。すぐに入ってくれば良いのに…
「タケル、久しぶり。」
「ウェーヌさま、ご無沙汰してます。具合が悪いんですか?」
「あー…、少しね。で、こちらが新しい客人?」
「はい、親友の弟で那海と言います。あれ?那海?」
「…っあ!は、初めまして、那海、16歳です…」
那海が珍しく慌ててる。どうしたんだろう?
「私は第三王子のウェーヌだ。」
「第一王女のウェヌスタリアだよ。」
混ぜっ返すウル様を睨むものの、迫力がまるで無い。
「…ウェー、ヌ…さま…」
「那海?」
ウェーヌ様の手を恭しくとって聞いた。
「誰か好きな人は居ますか?婚約者とか恋人とか…」
「いや、いない。この国には私の好みに合う者がなかなかいないから…」
「ぼくじゃダメですか?ぼくは好みじゃない?あっ!好みじゃないなら好みになるよう頑張ります!これから成長します!!だから…ぼくの事好きになって下さい!」
「そ、それは…ぐっ…」
ウェーヌ様は返事をする前にお腹を押さえてうずくまった。
「お薬は飲んだの?」
「の…飲んだ…」
ウィオラねえさまの問いにウェーヌ様が答える。
「病気ですか?」
「いや、そうではない…女になど生まれるものではないな。」
月の物という事か。
「休んでください!あの、できれば側に居させて欲しいけど、お邪魔なら…」
「看病してくれるのか?」
「はいっ!」
「では私の私室へ…」
那海はウェーヌ様を支えながら行ってしまった。取り残される俺たち。
「良いなぁ、ウェーヌ、あんなに好みにぴったりな子に好かれて…」
「ウル様も那海が好みですか?」
「可愛いけど、私は気が合うかが大事だから分からないなぁ。」
「王太子と第2王子は女性を娶らないとならないから、良いとこ恋人だしな。」
そんな決まりがあったんだ。考えてみたら当たり前だけど。
側室って考えがないのは良いね。
「そう言えば今回は随分速かったな。」
「そうなんです。迎えに行ってすぐ、チビが那海を連れて来てくれて、それから1泊だけして、後はチビに引っ張ってもらって帰って来ました。」
「ワイバーンが人の手助けをするのか。さすがだな、チビ。」
「きゅきゅー!」
褒められてドヤるチビ。
「チビが引っ張ってくれると東の森からここまで半日です。」
「凄いな!」
「水と風の属性の魔力を好むのだな。我々を運んでくれるよう契約できないものか…」
「どうでしょうね?チビが通訳してくれるかも知れませんから、今度行って聞いてみます。」
「頼む。」
ワイバーンに色々お願いできたらすごく助かるよね。
それから夕食を王妃様と兄さまねえさま達と一緒に食べて1泊した。夜、那海がウェーヌ様の部屋に泊まりたがって王妃様に叱られてた。ものすごい威圧だった…
那海はしばらく王宮に滞在すると言うので、俺たちは西の町に帰る。その前にショコラを買って行かなくちゃ!
「タケル、西の町に帰る前に一度家でゆっくりしませんか?」
「良いよー。でもなんで?」
「ナミにヤキモチ妬いてくれてたでしょう?」
「うっ!」
「嬉しかったからたくさん可愛がってあげます。」
まだ王宮を出てもいないのに、胸とお腹の奥がきゅんとする。
「…転移で帰る。」
ねえさま達に挨拶してから転移で帰る。
チビはねえさまからもらったお菓子をお土産にあいらの所へ行ったので2人きり。ちょっとしたイタズラ心でベッドに直接移動した。
ティスが妖艶に微笑んで俺を引き寄せ、まずは顔中にキスの雨を降らせる。穏やかで幸せな流れ。ひとしきり濃厚なキスを交わして俺からもキスの雨を降らせた。
そして…
そのまま午前中いっぱいいちゃいちゃして、買い物に出て戻ったらお風呂に入ってまたいちゃいちゃして寝た。
夜、チビが帰ってきたらいつでもご飯が食べられるようにテーブルにつまめる物を置いといたけど、帰って来たのは朝だった。
『あいらと おほししゃま みてたー。 そしたら これ おちてきた』
それは大きなスーツケースで、豪華な着物と那海に持たせてくれと頼んだカレールーだった。(笑)
カレーが作れる!!
その前に着物を届けて来よう。
那海にメッセージを送ろうとアプリを開いたら、那海のウェーヌ様を讃えるメッセージが4人のグループの方にたくさん書き込まれてた。
[ウェーヌ様が]
[きれい]
「かっこいい]
[麗人て言葉はウェーヌ様のためにある]
[けっこう胸ある]
[脚きれい]
凪の写真送れメッセージに答えて2人の自撮りもある。ウェーヌ様、胸元緩めすぎ!!
《こら!こっちで女性は結婚式まで清い体でいなくちゃいけないんだよ!》
すぐに既読がついて
[聞いた。女性差別だよね!]
《まあそうだけど…》
【お前相手じゃ淫行だしな!】
あ、凪だ。
[こっちじゃ16歳で成人だから良いんだもん。]
【これだからビッチは】
[ぼくも清らかですー!]
〈那海、悪い。スーツケースが見つからない。カレールーも…〉
《あ!それこっちにあるよ!チビが拾ってきたの。ありがとう。これから着物届けるね。》
【一緒にいるんじゃないのか?】
《那海がとうぶん王宮に居るって言うから家に帰って来てる。》
〈那海、不敬罪とか大丈夫か。〉
《この国に不敬罪はないよ。もめ事は腕相撲で解決するから。》
[なにそれ!?ぼく全敗じゃん!]
《王妃様に鍛えてもらえば?》
[王妃様…怖い]
【那海に母さん以外の怖い物が出来た!】
[お母さんより怖いの!]
《この国の女性の中で1番強い人だからね。》
〈俺、学校行く時間だからまたな。〉
【俺もだ!】
《いってらっしゃい!》
[いってらっしゃ~い!ぼくもう学校行かなくて良いんだ!]
《それは、後でよく話し合おう。とりあえずそっち行くね。》
「わぁ!!」
アプリを終了して那海を目標に転移したらウェーヌ様の部屋だった。
「ごめんなさい!那海、他の部屋に…」
「大丈夫だ。ここにいて欲しい。」
「ティスさんは?」
「…まだ寝てる。あ、これ着物。勝手に開けてごめんね?」
「良いよそれくらい。あ、まだルー残ってんじゃん。」
中の横にも入ってたのか。
「それは?」
「調味料です。こちらになくてずっと食べたかった物で…」
「僕が命狙われてるってのにコレ持って来てって酷いよね!?」
「だって本当に飢えてたんだよ~!ごめん!」
「カレー作ってくれたら許す!ウェーヌ様にも食べさせたいし。」
那海のリクエストでお城の厨房を借りてカレーを作る事になった。
ティスにはチビが伝言してくれてこっちで合流。ランチはカレーライスです。
変わった色のシチューだと言われたけど、みんな抵抗なく食べてくれた。ついでにハンバーグも作った。味見をしたお城の料理長がカレールーを作る決意を固めてくれたので楽しみだ。
やっぱり!カレーは!!みんな大好きだよねーーーー!!!
久しぶり過ぎてテンションがおかしい俺に引き気味の那海と何故かとても嬉しそうなティス、温かい目で見守ってくれるねえさま達。(笑)
俺達は那海に麻婆豆腐が食べられるお店を教えて西の町へと帰った。
西の町に着いたのは夕方で、まっすぐケリルさんの家に行く。
そう言えば入り口に関所があるの、王都だけだな。…どうでも良いか。
「おかえりなさいませ!」
イーリスが満面の笑みで迎えてくれた。
何だかめちゃくちゃ機嫌がいい。何か良い事あった?
「じ…じつは…ファケレ様が、その…くっ、口づけをたくさんしてくれるんです!」
大丈夫なのかな?
鍛錬が終わったら聞いてみる…のは余計なお世話かな?
「お!タケルお帰りー!聞いてくれよー!」
ファケレさんがご機嫌。
鍛錬が終わったばかりで、息は上がってるけど笑顔がキラキラしてる。
「どんな良い事があったんですか?」
「それがさぁ、シヴァの呪いがさぁ!不能だったんだよ!!」
「…えぇっ!?それ、困るんじゃぁ…」
「期間限定って分かってるし、安心していちゃいちゃできてもう、嬉しくって~…」
それ、喜ぶ事なのか。
幸せなら良いよね。
「おれもシヴァ狩行こうかな…」
久しぶりなのでみんなで酒盛りをしていたらアドさんがボソッと呟いた。
「アドさんも困ってるの?」
「まあ、多少な。あと…自信がなくてなぁ。」
「自信?」
強くてかっこ良くて大きなクマさんみたいで可愛いよ?
「…小さいんだ。」
どこが?
「そう言えばアドは風呂に入らんな。」
「見られたくなくて浄化で済ませてたからな。」
「ホントにそこが小さいの!?」
「しっかりと比べたことはないから…気のせいだと…思いたいんだが…。」
「じゃ、見せてよー!」
ファケレさん、酔ってる?
いや、だから…と抵抗するアドさんからズボンを剥ぎ取ろうとしている。あ、ストゥまで!
「馬鹿野郎!そうホイホイ見せられるなら悩んだりしねぇ!」
「見せるのが嫌なら触って確かめるしかないですかね。」
って、ティス!?
ズボッって!
ストゥとファケレさんが2人がかりで押さえつけて縮こまってるアドさんの脚の間に手を突っ込んで育ててる…。
「やめろって!おい!」
「ストゥと大差ない…ような気もしますが、私がストゥのなんて触った事ないからはっきりしません。」
「でも小さくないって事?」
「普通だと思います。」
「ねぇ、俺から見るとストゥとティスは大きいんだけど、こっちでは普通なの?」
「タケルが小さいからな。」
「日本人としては普通なの!標準なの!」
こっちの人達は外国人サイズだもんね!
「新しい客人も小さいのか?」
「那海は俺より小さい!と思いたいけど、子供の頃しか見てないから知らない。」
「え?新しい客人?」
迎えに行って友達の弟を連れて来た事を言ってなかった。
「ほら、この子。」
ウェーヌ様との写真を見せる。
「王族のウェーヌ様に一目惚れして、当分王宮にいるって言うから置いて来た。」
「アドが大きくなりました。」
え?
「タケル、久しぶり。」
「ウェーヌさま、ご無沙汰してます。具合が悪いんですか?」
「あー…、少しね。で、こちらが新しい客人?」
「はい、親友の弟で那海と言います。あれ?那海?」
「…っあ!は、初めまして、那海、16歳です…」
那海が珍しく慌ててる。どうしたんだろう?
「私は第三王子のウェーヌだ。」
「第一王女のウェヌスタリアだよ。」
混ぜっ返すウル様を睨むものの、迫力がまるで無い。
「…ウェー、ヌ…さま…」
「那海?」
ウェーヌ様の手を恭しくとって聞いた。
「誰か好きな人は居ますか?婚約者とか恋人とか…」
「いや、いない。この国には私の好みに合う者がなかなかいないから…」
「ぼくじゃダメですか?ぼくは好みじゃない?あっ!好みじゃないなら好みになるよう頑張ります!これから成長します!!だから…ぼくの事好きになって下さい!」
「そ、それは…ぐっ…」
ウェーヌ様は返事をする前にお腹を押さえてうずくまった。
「お薬は飲んだの?」
「の…飲んだ…」
ウィオラねえさまの問いにウェーヌ様が答える。
「病気ですか?」
「いや、そうではない…女になど生まれるものではないな。」
月の物という事か。
「休んでください!あの、できれば側に居させて欲しいけど、お邪魔なら…」
「看病してくれるのか?」
「はいっ!」
「では私の私室へ…」
那海はウェーヌ様を支えながら行ってしまった。取り残される俺たち。
「良いなぁ、ウェーヌ、あんなに好みにぴったりな子に好かれて…」
「ウル様も那海が好みですか?」
「可愛いけど、私は気が合うかが大事だから分からないなぁ。」
「王太子と第2王子は女性を娶らないとならないから、良いとこ恋人だしな。」
そんな決まりがあったんだ。考えてみたら当たり前だけど。
側室って考えがないのは良いね。
「そう言えば今回は随分速かったな。」
「そうなんです。迎えに行ってすぐ、チビが那海を連れて来てくれて、それから1泊だけして、後はチビに引っ張ってもらって帰って来ました。」
「ワイバーンが人の手助けをするのか。さすがだな、チビ。」
「きゅきゅー!」
褒められてドヤるチビ。
「チビが引っ張ってくれると東の森からここまで半日です。」
「凄いな!」
「水と風の属性の魔力を好むのだな。我々を運んでくれるよう契約できないものか…」
「どうでしょうね?チビが通訳してくれるかも知れませんから、今度行って聞いてみます。」
「頼む。」
ワイバーンに色々お願いできたらすごく助かるよね。
それから夕食を王妃様と兄さまねえさま達と一緒に食べて1泊した。夜、那海がウェーヌ様の部屋に泊まりたがって王妃様に叱られてた。ものすごい威圧だった…
那海はしばらく王宮に滞在すると言うので、俺たちは西の町に帰る。その前にショコラを買って行かなくちゃ!
「タケル、西の町に帰る前に一度家でゆっくりしませんか?」
「良いよー。でもなんで?」
「ナミにヤキモチ妬いてくれてたでしょう?」
「うっ!」
「嬉しかったからたくさん可愛がってあげます。」
まだ王宮を出てもいないのに、胸とお腹の奥がきゅんとする。
「…転移で帰る。」
ねえさま達に挨拶してから転移で帰る。
チビはねえさまからもらったお菓子をお土産にあいらの所へ行ったので2人きり。ちょっとしたイタズラ心でベッドに直接移動した。
ティスが妖艶に微笑んで俺を引き寄せ、まずは顔中にキスの雨を降らせる。穏やかで幸せな流れ。ひとしきり濃厚なキスを交わして俺からもキスの雨を降らせた。
そして…
そのまま午前中いっぱいいちゃいちゃして、買い物に出て戻ったらお風呂に入ってまたいちゃいちゃして寝た。
夜、チビが帰ってきたらいつでもご飯が食べられるようにテーブルにつまめる物を置いといたけど、帰って来たのは朝だった。
『あいらと おほししゃま みてたー。 そしたら これ おちてきた』
それは大きなスーツケースで、豪華な着物と那海に持たせてくれと頼んだカレールーだった。(笑)
カレーが作れる!!
その前に着物を届けて来よう。
那海にメッセージを送ろうとアプリを開いたら、那海のウェーヌ様を讃えるメッセージが4人のグループの方にたくさん書き込まれてた。
[ウェーヌ様が]
[きれい]
「かっこいい]
[麗人て言葉はウェーヌ様のためにある]
[けっこう胸ある]
[脚きれい]
凪の写真送れメッセージに答えて2人の自撮りもある。ウェーヌ様、胸元緩めすぎ!!
《こら!こっちで女性は結婚式まで清い体でいなくちゃいけないんだよ!》
すぐに既読がついて
[聞いた。女性差別だよね!]
《まあそうだけど…》
【お前相手じゃ淫行だしな!】
あ、凪だ。
[こっちじゃ16歳で成人だから良いんだもん。]
【これだからビッチは】
[ぼくも清らかですー!]
〈那海、悪い。スーツケースが見つからない。カレールーも…〉
《あ!それこっちにあるよ!チビが拾ってきたの。ありがとう。これから着物届けるね。》
【一緒にいるんじゃないのか?】
《那海がとうぶん王宮に居るって言うから家に帰って来てる。》
〈那海、不敬罪とか大丈夫か。〉
《この国に不敬罪はないよ。もめ事は腕相撲で解決するから。》
[なにそれ!?ぼく全敗じゃん!]
《王妃様に鍛えてもらえば?》
[王妃様…怖い]
【那海に母さん以外の怖い物が出来た!】
[お母さんより怖いの!]
《この国の女性の中で1番強い人だからね。》
〈俺、学校行く時間だからまたな。〉
【俺もだ!】
《いってらっしゃい!》
[いってらっしゃ~い!ぼくもう学校行かなくて良いんだ!]
《それは、後でよく話し合おう。とりあえずそっち行くね。》
「わぁ!!」
アプリを終了して那海を目標に転移したらウェーヌ様の部屋だった。
「ごめんなさい!那海、他の部屋に…」
「大丈夫だ。ここにいて欲しい。」
「ティスさんは?」
「…まだ寝てる。あ、これ着物。勝手に開けてごめんね?」
「良いよそれくらい。あ、まだルー残ってんじゃん。」
中の横にも入ってたのか。
「それは?」
「調味料です。こちらになくてずっと食べたかった物で…」
「僕が命狙われてるってのにコレ持って来てって酷いよね!?」
「だって本当に飢えてたんだよ~!ごめん!」
「カレー作ってくれたら許す!ウェーヌ様にも食べさせたいし。」
那海のリクエストでお城の厨房を借りてカレーを作る事になった。
ティスにはチビが伝言してくれてこっちで合流。ランチはカレーライスです。
変わった色のシチューだと言われたけど、みんな抵抗なく食べてくれた。ついでにハンバーグも作った。味見をしたお城の料理長がカレールーを作る決意を固めてくれたので楽しみだ。
やっぱり!カレーは!!みんな大好きだよねーーーー!!!
久しぶり過ぎてテンションがおかしい俺に引き気味の那海と何故かとても嬉しそうなティス、温かい目で見守ってくれるねえさま達。(笑)
俺達は那海に麻婆豆腐が食べられるお店を教えて西の町へと帰った。
西の町に着いたのは夕方で、まっすぐケリルさんの家に行く。
そう言えば入り口に関所があるの、王都だけだな。…どうでも良いか。
「おかえりなさいませ!」
イーリスが満面の笑みで迎えてくれた。
何だかめちゃくちゃ機嫌がいい。何か良い事あった?
「じ…じつは…ファケレ様が、その…くっ、口づけをたくさんしてくれるんです!」
大丈夫なのかな?
鍛錬が終わったら聞いてみる…のは余計なお世話かな?
「お!タケルお帰りー!聞いてくれよー!」
ファケレさんがご機嫌。
鍛錬が終わったばかりで、息は上がってるけど笑顔がキラキラしてる。
「どんな良い事があったんですか?」
「それがさぁ、シヴァの呪いがさぁ!不能だったんだよ!!」
「…えぇっ!?それ、困るんじゃぁ…」
「期間限定って分かってるし、安心していちゃいちゃできてもう、嬉しくって~…」
それ、喜ぶ事なのか。
幸せなら良いよね。
「おれもシヴァ狩行こうかな…」
久しぶりなのでみんなで酒盛りをしていたらアドさんがボソッと呟いた。
「アドさんも困ってるの?」
「まあ、多少な。あと…自信がなくてなぁ。」
「自信?」
強くてかっこ良くて大きなクマさんみたいで可愛いよ?
「…小さいんだ。」
どこが?
「そう言えばアドは風呂に入らんな。」
「見られたくなくて浄化で済ませてたからな。」
「ホントにそこが小さいの!?」
「しっかりと比べたことはないから…気のせいだと…思いたいんだが…。」
「じゃ、見せてよー!」
ファケレさん、酔ってる?
いや、だから…と抵抗するアドさんからズボンを剥ぎ取ろうとしている。あ、ストゥまで!
「馬鹿野郎!そうホイホイ見せられるなら悩んだりしねぇ!」
「見せるのが嫌なら触って確かめるしかないですかね。」
って、ティス!?
ズボッって!
ストゥとファケレさんが2人がかりで押さえつけて縮こまってるアドさんの脚の間に手を突っ込んで育ててる…。
「やめろって!おい!」
「ストゥと大差ない…ような気もしますが、私がストゥのなんて触った事ないからはっきりしません。」
「でも小さくないって事?」
「普通だと思います。」
「ねぇ、俺から見るとストゥとティスは大きいんだけど、こっちでは普通なの?」
「タケルが小さいからな。」
「日本人としては普通なの!標準なの!」
こっちの人達は外国人サイズだもんね!
「新しい客人も小さいのか?」
「那海は俺より小さい!と思いたいけど、子供の頃しか見てないから知らない。」
「え?新しい客人?」
迎えに行って友達の弟を連れて来た事を言ってなかった。
「ほら、この子。」
ウェーヌ様との写真を見せる。
「王族のウェーヌ様に一目惚れして、当分王宮にいるって言うから置いて来た。」
「アドが大きくなりました。」
え?
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「連れて行きたい日本へ」で
ストゥとタケルがラブホに行った時のいちゃいちゃが読めます。
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