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行ってみたいな!あちこちへ
125 カフェのメニュー
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今日の午後は急遽、レストランの下見とスタッフとの顔合わせに行く事になった。
元々俺からは料理だけ教えてもらうつもりだったそうけど、オムレツにメッセージ書くとかハート模様の普及とか言い出したのでもっと関わる方向になった。
メイド喫茶のサービスをパクって伝えるだけの簡単なお仕事です。行ったことないけど。
ティオも見学しについて来る。
そしてチビには初めてのお使いを頼んだ。
この町の土をマグさんちに届けて、行けそうなら王都の家からかき氷機を持って来てもらう。
無理しなくていからね、と言ったけどめっちゃ張り切ってるからきっと頑張っちゃうんだろうな。帰って来たらかき氷とカップケーキを作ってあげよう。
ストゥは残ってファケレさんの鍛錬。イーリスは鳥の捌き方を料理長に教えてもらうって。
経理を担当すると言う事でローサさんももちろんスタッフだ。でも女性が町を出歩くと目立ってしまうので馬車で移動。ちなみに歩いて行ける距離だったのでティオとティスと俺とアドさんは歩いて行った。
アドさんはいつのまにかティオを肩車している。本当に子供好きなんだなぁ。
「ティス!久しぶりだな!!タケルは僕の事、覚えてる?」
お店に着くとまさかのグラウィスさん登場。
「覚えてます。あの家、とっても快適ですよ。」
俺たちの家の前の持ち主だもん。
あれ?
新しいお店はどうしたの?
「実は…引退して店を任せるって言ってたオーナーがトンカツ食べたら元気になっちゃってやっぱり店は自分がやるから出てけ、って…」
何それひどい!
で、ちょうどその頃常連になって食べに来ていたケリルさんがそれならうちで働かないかと言ってくれたので渡りに船と仕事を引き受けた、と。
「もしかしたらと思いましたが、やっぱり知り合いでしたか。客人料理に興味があったからぜひとも引き抜こうと思っていましてね。いやぁ、これが縁てもんですねぇ。」
ケリルさんがにこにこと話す。
あれ?恋人は?
「まだ引っ越したばかりなので家を片付けてくれてるよ。」
良かった~!一緒に来てくれたんだね!
で、他のスタッフと言えば
教育係のパスティナーカさんと見習いのガルデナくんとゼアくん。パスティナーカさんはさすがの接客業の教育係!物腰柔らかで綺麗系のオレンジの髪のおじさま。
ガルデナくんは元気で可愛くて、ゼアくんはおっとり系。制服が似合いそう!
…でも170くらいある。
15歳、だよね?
脚長い…!ずるいよ~!!
アドさんは用心棒として、俺はアドバイザーとして紹介された。
ティスとティオは見学者。
制服はシャツとズボンとカマーベストと蝶ネクタイとカフェエプロン。
あれ?ショートパンツは?って聞いたらまだ正式な制服はできてなくて、俺が着たのは試作品。
ショートパンツは雨の日サービスにするとか?あ、浄化や風の魔術ですぐ乾くから雨でも客足は落ちないか。
制服の説明のために今ここでショートパンツを履くよう言われたけど、持って来てないよ。って言ったら置いてあった。何で試作品なのに同じサイズが複数あるの?少し形が違う?…そう。
で。
見ればショートパンツではなくてふんわりとしたシルエットのキュロットだった。しかもかなり短い。
「ケリルさん!これ、変ですよ。」
「変ですか?」
「変です!似合いません!」
「改善点を探るために着てみて下さい。」
ローサさんに押されて着てしまった…。
「ほら、変でしょう?
…このキュロットにシンプルなカフェエプロンは合わないと思うんです!」
ふんわりを押さえつけるカフェエプロンのせいでゴワゴワするし。そう言ったら胸当て無しのフリル付きのエプロンが出てきた。これ、女性物…?
メイド服っぽくなった…。
「タケルかわいー!」
「ならティオも着てみる?」
「やだ!」
あぅぅ…嫌がられた…
「みんなはどう?」
「可愛い」
「似合う」
「そうじゃなくて!!
ガルデアくんとゼアくんも着るんでしょ?」
「…似合わないかも知れませんわね。」
ローサさんが悩んでる。
着てみる?
サイズは合わないけどガルデアくんにベルトで押さえて履かせてみた。やっぱり似合わない。多少の需要はあるだろうけど…
「シンプルなショートパンツか、キュロットなら膝が隠れる方が良いんじゃないかな?」
「そうですね…タケルさんにはかないません!」
ガルデアくん、ライバル意識!?
「着たいの?」
「似合うなら着たいけど、似合わないなら似合う物を着たいです!」
「ぼくも似合うのがいいなぁ~。」
…ゼアくんはどうだろう?
筋肉質だと膝がゴツくなるから隠した方が良くなるけど、ゼアくんは中性的だからいけるかも。
大柄だけどかわいい。
「ゼアくんは似合うね。」
「似合いますか?」
不安そうなゼアくんにみんなが似合うと言う。照れてかわいい。
ガルデアくんがゼアに負けた、ってショックを受けているけど、それぞれの個性であって勝ち負けはないよ?
社会勉強ならば、とパスティナーカさんがティオにエプロンをつけてトレイを持たせる。
ケリルさんとローサさん、ティスと俺が席についた所へ注文を取りに来る。今出せるメニューはお茶と果実水のみ。お茶を2つと果実水2つを注文すると、トレイの上で書きづらそうにティオが注文をメモする。がんばれ~!!
とててて、とカウンターに近づいて元気な声で
「お茶2つと果実水2つご注文です!」
どこで覚えたのか一丁前に注文を伝えている。そしてすぐに出された4人分の飲み物をトレイに乗せて慎重に運ぶ。
「お待たせしました!」
「サナティオ君、そこはお待たせ致しました、ですよ。」
「はい!お待たせ致しました!」
素直に言い直してそうっと飲み物を差し出すティオ。
「あつっ!!」
がちゃがちゃっ
ティーカップがソーサーの上でガタついてお茶が少し溢れた。
「大丈夫!?」
「大丈夫です!」
って言うけどすぐに治癒した。
「タケル君、治癒できるの?」
そう言えばグラウィスさんと会った時はまだ魔術も使えなかったんだ。
治癒できると言うと彼が怪我をしてしまったので後で診て欲しいと言う。もちろんやります!
俺達がお茶を飲んでる間、ティオは踏み台に乗ってお皿を洗ったり、テーブルを拭いたり、お手伝いを頑張っていた。
「メニューは決まってるの?」
聞けばお茶と果実水とお酒、カツサンドとシチューとピザ、デザートのパウンドケーキとミルクプリン。後は相談だって。そこにオムレツ追加だね。
『ままー! おちゅかい ただいまー!』
意気揚々と戻ったチビは重いはずのかき氷機を軽々ぶら下げている。
それにしても速い!マグさん家にも寄って家に帰って持って来たんだよね?転移を使って片道2日はかかる距離を半日で往復。チビすごい!!
「チビ!」
ティオが大喜びで駆け寄る。
かき氷機はティスが受け取ってくれた。
「タケル!それなぁに?」
「これは氷をお菓子にする機械だよ。」
「氷をお菓子にする?」
ピンとこないよね。ティオが首を傾げている。
「氷をこの機会でふわふわにしてシロップをかけて食べるんだよ。」
「「「「食べたい!!」」」」
みんなが声を揃えたのでさっそく作る事にする。
氷は氷屋さんから買って来る。シロップはなんと!ジャムを溶かしたのでも良いらしい。1から作るより簡単なのでいちごジャムを1ビン、砂糖をビン半分、水をビン6分の1足して煮て溶かして冷ます。
シロップを冷ますのに時間がかかったけど30分ほどで準備完了。
氷をセットしてハンドルを回すと、ふわふわのかき氷がガラスの器の上にはらはらと舞い落ちる。みんなの目が輝く。そしていちごシロップと、同時に作っておいた練乳をかけていちごミルクの完成!
「さあどうぞ!」
材料に不審はないからみんな躊躇いなく口へ運ぶ。
「!!」
「冷たい!」
「甘い!」
「あぁ!頭が痛い!!」
幸せそうに頬張って掻き込むからこめかみがきーんとした様だ。
「ゆっくり食べないと頭痛くなるよー。」
そう注意しても止まらない好奇心が、掻き込んで頭痛を堪えてお代わりをする、と言うルーティンを生み出した。
「これは目玉になる!!」
さっそくかき氷機を魔道具屋さんに発注する事になって、氷が終わった所で片付けて魔道具屋さんに寄って注文して帰る。同じものを作ってくれと機械を見せてケリルさんが値段交渉する。知り合いだそうで値段交渉も楽しそう。ゲーム感覚なのかも知れない。
氷屋さんにも寄ってここに居ない家族に食べさせる分の氷も購入した。
戻るとファケレさんがバテていた。
「おぉ…お、かえ…りぃ~…」
大丈夫?
「ストゥ!行くぞ!!」
あ、アドさんがストゥに殴り掛かった。
小手調べらしく適当に受け止めるストゥ。ちょいっと脚払いをかけて躱され、脚の攻防も始まる。何あれ?両手と片足でつつき合うみたいな…?
と、アドさんが軸足を替えるついでに地面を踏み込んで跳ね上げた小石が、ストゥの顔を掠める。仕返しに受け止めてた手を拳にして全て打ち返し始めた。今度は両足を地に着けてるから腰が入ってて、拳が痛そう!!
手なんかもう見えない。
ティオが目を輝かせて見てるけど凄さが分からなくなったので少し連写して、家に入ってシロップ作り。イーリスが頑張って捌いた鶏肉はハーブソルトを揉み込んで丸焼き!
これは普通にこっちの料理だけど、半分はハーブを使わずに照り焼き風にした。
今まで気づかなかったけど、パーティー用に大きなかまどがあるからそこでまとめて焼ける。さすがだよね。あ!!半日で往復できるならチビに豆腐買って来てもらえる…?
調べたら豆腐って、大豆を水に浸けて、擂り潰して、煮て、絞って、できた豆乳を温めて、にがりを入れて、水を切って、水にさらして完成だって。
…面倒くさい。
チビが良いなら買って来てもらう方が良いね。
元々俺からは料理だけ教えてもらうつもりだったそうけど、オムレツにメッセージ書くとかハート模様の普及とか言い出したのでもっと関わる方向になった。
メイド喫茶のサービスをパクって伝えるだけの簡単なお仕事です。行ったことないけど。
ティオも見学しについて来る。
そしてチビには初めてのお使いを頼んだ。
この町の土をマグさんちに届けて、行けそうなら王都の家からかき氷機を持って来てもらう。
無理しなくていからね、と言ったけどめっちゃ張り切ってるからきっと頑張っちゃうんだろうな。帰って来たらかき氷とカップケーキを作ってあげよう。
ストゥは残ってファケレさんの鍛錬。イーリスは鳥の捌き方を料理長に教えてもらうって。
経理を担当すると言う事でローサさんももちろんスタッフだ。でも女性が町を出歩くと目立ってしまうので馬車で移動。ちなみに歩いて行ける距離だったのでティオとティスと俺とアドさんは歩いて行った。
アドさんはいつのまにかティオを肩車している。本当に子供好きなんだなぁ。
「ティス!久しぶりだな!!タケルは僕の事、覚えてる?」
お店に着くとまさかのグラウィスさん登場。
「覚えてます。あの家、とっても快適ですよ。」
俺たちの家の前の持ち主だもん。
あれ?
新しいお店はどうしたの?
「実は…引退して店を任せるって言ってたオーナーがトンカツ食べたら元気になっちゃってやっぱり店は自分がやるから出てけ、って…」
何それひどい!
で、ちょうどその頃常連になって食べに来ていたケリルさんがそれならうちで働かないかと言ってくれたので渡りに船と仕事を引き受けた、と。
「もしかしたらと思いましたが、やっぱり知り合いでしたか。客人料理に興味があったからぜひとも引き抜こうと思っていましてね。いやぁ、これが縁てもんですねぇ。」
ケリルさんがにこにこと話す。
あれ?恋人は?
「まだ引っ越したばかりなので家を片付けてくれてるよ。」
良かった~!一緒に来てくれたんだね!
で、他のスタッフと言えば
教育係のパスティナーカさんと見習いのガルデナくんとゼアくん。パスティナーカさんはさすがの接客業の教育係!物腰柔らかで綺麗系のオレンジの髪のおじさま。
ガルデナくんは元気で可愛くて、ゼアくんはおっとり系。制服が似合いそう!
…でも170くらいある。
15歳、だよね?
脚長い…!ずるいよ~!!
アドさんは用心棒として、俺はアドバイザーとして紹介された。
ティスとティオは見学者。
制服はシャツとズボンとカマーベストと蝶ネクタイとカフェエプロン。
あれ?ショートパンツは?って聞いたらまだ正式な制服はできてなくて、俺が着たのは試作品。
ショートパンツは雨の日サービスにするとか?あ、浄化や風の魔術ですぐ乾くから雨でも客足は落ちないか。
制服の説明のために今ここでショートパンツを履くよう言われたけど、持って来てないよ。って言ったら置いてあった。何で試作品なのに同じサイズが複数あるの?少し形が違う?…そう。
で。
見ればショートパンツではなくてふんわりとしたシルエットのキュロットだった。しかもかなり短い。
「ケリルさん!これ、変ですよ。」
「変ですか?」
「変です!似合いません!」
「改善点を探るために着てみて下さい。」
ローサさんに押されて着てしまった…。
「ほら、変でしょう?
…このキュロットにシンプルなカフェエプロンは合わないと思うんです!」
ふんわりを押さえつけるカフェエプロンのせいでゴワゴワするし。そう言ったら胸当て無しのフリル付きのエプロンが出てきた。これ、女性物…?
メイド服っぽくなった…。
「タケルかわいー!」
「ならティオも着てみる?」
「やだ!」
あぅぅ…嫌がられた…
「みんなはどう?」
「可愛い」
「似合う」
「そうじゃなくて!!
ガルデアくんとゼアくんも着るんでしょ?」
「…似合わないかも知れませんわね。」
ローサさんが悩んでる。
着てみる?
サイズは合わないけどガルデアくんにベルトで押さえて履かせてみた。やっぱり似合わない。多少の需要はあるだろうけど…
「シンプルなショートパンツか、キュロットなら膝が隠れる方が良いんじゃないかな?」
「そうですね…タケルさんにはかないません!」
ガルデアくん、ライバル意識!?
「着たいの?」
「似合うなら着たいけど、似合わないなら似合う物を着たいです!」
「ぼくも似合うのがいいなぁ~。」
…ゼアくんはどうだろう?
筋肉質だと膝がゴツくなるから隠した方が良くなるけど、ゼアくんは中性的だからいけるかも。
大柄だけどかわいい。
「ゼアくんは似合うね。」
「似合いますか?」
不安そうなゼアくんにみんなが似合うと言う。照れてかわいい。
ガルデアくんがゼアに負けた、ってショックを受けているけど、それぞれの個性であって勝ち負けはないよ?
社会勉強ならば、とパスティナーカさんがティオにエプロンをつけてトレイを持たせる。
ケリルさんとローサさん、ティスと俺が席についた所へ注文を取りに来る。今出せるメニューはお茶と果実水のみ。お茶を2つと果実水2つを注文すると、トレイの上で書きづらそうにティオが注文をメモする。がんばれ~!!
とててて、とカウンターに近づいて元気な声で
「お茶2つと果実水2つご注文です!」
どこで覚えたのか一丁前に注文を伝えている。そしてすぐに出された4人分の飲み物をトレイに乗せて慎重に運ぶ。
「お待たせしました!」
「サナティオ君、そこはお待たせ致しました、ですよ。」
「はい!お待たせ致しました!」
素直に言い直してそうっと飲み物を差し出すティオ。
「あつっ!!」
がちゃがちゃっ
ティーカップがソーサーの上でガタついてお茶が少し溢れた。
「大丈夫!?」
「大丈夫です!」
って言うけどすぐに治癒した。
「タケル君、治癒できるの?」
そう言えばグラウィスさんと会った時はまだ魔術も使えなかったんだ。
治癒できると言うと彼が怪我をしてしまったので後で診て欲しいと言う。もちろんやります!
俺達がお茶を飲んでる間、ティオは踏み台に乗ってお皿を洗ったり、テーブルを拭いたり、お手伝いを頑張っていた。
「メニューは決まってるの?」
聞けばお茶と果実水とお酒、カツサンドとシチューとピザ、デザートのパウンドケーキとミルクプリン。後は相談だって。そこにオムレツ追加だね。
『ままー! おちゅかい ただいまー!』
意気揚々と戻ったチビは重いはずのかき氷機を軽々ぶら下げている。
それにしても速い!マグさん家にも寄って家に帰って持って来たんだよね?転移を使って片道2日はかかる距離を半日で往復。チビすごい!!
「チビ!」
ティオが大喜びで駆け寄る。
かき氷機はティスが受け取ってくれた。
「タケル!それなぁに?」
「これは氷をお菓子にする機械だよ。」
「氷をお菓子にする?」
ピンとこないよね。ティオが首を傾げている。
「氷をこの機会でふわふわにしてシロップをかけて食べるんだよ。」
「「「「食べたい!!」」」」
みんなが声を揃えたのでさっそく作る事にする。
氷は氷屋さんから買って来る。シロップはなんと!ジャムを溶かしたのでも良いらしい。1から作るより簡単なのでいちごジャムを1ビン、砂糖をビン半分、水をビン6分の1足して煮て溶かして冷ます。
シロップを冷ますのに時間がかかったけど30分ほどで準備完了。
氷をセットしてハンドルを回すと、ふわふわのかき氷がガラスの器の上にはらはらと舞い落ちる。みんなの目が輝く。そしていちごシロップと、同時に作っておいた練乳をかけていちごミルクの完成!
「さあどうぞ!」
材料に不審はないからみんな躊躇いなく口へ運ぶ。
「!!」
「冷たい!」
「甘い!」
「あぁ!頭が痛い!!」
幸せそうに頬張って掻き込むからこめかみがきーんとした様だ。
「ゆっくり食べないと頭痛くなるよー。」
そう注意しても止まらない好奇心が、掻き込んで頭痛を堪えてお代わりをする、と言うルーティンを生み出した。
「これは目玉になる!!」
さっそくかき氷機を魔道具屋さんに発注する事になって、氷が終わった所で片付けて魔道具屋さんに寄って注文して帰る。同じものを作ってくれと機械を見せてケリルさんが値段交渉する。知り合いだそうで値段交渉も楽しそう。ゲーム感覚なのかも知れない。
氷屋さんにも寄ってここに居ない家族に食べさせる分の氷も購入した。
戻るとファケレさんがバテていた。
「おぉ…お、かえ…りぃ~…」
大丈夫?
「ストゥ!行くぞ!!」
あ、アドさんがストゥに殴り掛かった。
小手調べらしく適当に受け止めるストゥ。ちょいっと脚払いをかけて躱され、脚の攻防も始まる。何あれ?両手と片足でつつき合うみたいな…?
と、アドさんが軸足を替えるついでに地面を踏み込んで跳ね上げた小石が、ストゥの顔を掠める。仕返しに受け止めてた手を拳にして全て打ち返し始めた。今度は両足を地に着けてるから腰が入ってて、拳が痛そう!!
手なんかもう見えない。
ティオが目を輝かせて見てるけど凄さが分からなくなったので少し連写して、家に入ってシロップ作り。イーリスが頑張って捌いた鶏肉はハーブソルトを揉み込んで丸焼き!
これは普通にこっちの料理だけど、半分はハーブを使わずに照り焼き風にした。
今まで気づかなかったけど、パーティー用に大きなかまどがあるからそこでまとめて焼ける。さすがだよね。あ!!半日で往復できるならチビに豆腐買って来てもらえる…?
調べたら豆腐って、大豆を水に浸けて、擂り潰して、煮て、絞って、できた豆乳を温めて、にがりを入れて、水を切って、水にさらして完成だって。
…面倒くさい。
チビが良いなら買って来てもらう方が良いね。
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「連れて行きたい日本へ」で
ストゥとタケルがラブホに行った時のいちゃいちゃが読めます。
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