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行ってみたいな!あちこちへ
122 イーリスの性教育
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夜中にファケレさんの部屋から戻ったティスを起こして朝食を食べに行くと、イーリスの元気がない。心配だけどお母さんやお姉さん達に聞かれても答えないし、俺からなんて聞ける雰囲気じゃなくて…
ファケレさんもストゥも朝からちゃんと訓練をしている。昨日も遅かったはずなのに凄いなぁ…
食後はやるべき事をするため、それぞれ散らばる。姉2人は母に刺繍やレース編みを習っているそうだ。
「イーリス、ちょっと話できる?」
「…はい。」
俺達が使わせてもらっている客間へ来てもらってお茶を飲みながら話をする事にした。
「なんだか元気がないけど、どうしたの?」
「…………。」
「あ!ごめん!無理に言わなくても良いよ。ちょっと心配になっただけだから。」
「先生達がいらしてから、ファケレ様が…夜、お部屋にいらっしゃらなくて…」
「えっ!?よ、夜、部屋に!?」
「ちっ、違います!ご挨拶だけです!部屋に入る訳ではありません!!」
びっくりした~!
いや、婚約してるんだしこっちでは成人してるんだし、別に良いんだろうけど…でもファケレさん禁欲中って言ってたしな。
「昨夜はやっといらっしゃって、ご挨拶できると思ったのに…ミーティス先生が…」
「ごっ、ごめん!邪魔しちゃた?」
「そうではなくて! 先生はよろしいのですか?ミーティス先生が夜、他の人の部屋に行くなんて…伴侶なのでしょう!?」
「ファケレさんとティスは友達だし…それに…」
「それに…?」
言いよどむ俺をぎっと睨んで質問して来る。日本人形系美少女に睨まれるとちょっと怖い…
「イーリスは、その…せっ!性行為って、知ってる…?」
「せいこうい…ですか?」
「えーっと…子づくり、とか。」
「しししっ!!知ってます!それくらいちゃんと教えられました!!」
「うん。じゃぁ、男同士のそれは?」
「…あら?えっと…え???」
考えた事ないよねー。関係ないもんね。
「その、言いにくいんだけど…男性器を女性器に入れるのが男女の性行為で、じゃぁ男同士ではどうするのか。」
「わかりません。」
「男同士では一方が男役、つまり男性器を入れる側で、もう一方が女役の受け入れる側になるの。両方の役回りをする人もいるけど、ティスは両方はしない。男役だよ。だからファケレさんと浮気をする事は絶対にない。」
「…でも、ミーティス先生はあんなに綺麗な方で扇情的で…ファケレ様が万が一その気になってしまったら…」
「ティスだって上級冒険者だし、この前ストゥとケンカしてストゥを血まみれにしてたからされるがままなんてあり得ないよ。」
「でも…」
「信じられないの?」
「私には…額にしか口づけして下さらないのですもの。」
婚約者なのにでこちゅーだけ!?
なんでぇ?
「一回も口にした事ないの!?」
あ、思わずストレートに聞いちゃった。
夏至祭の後の媚薬騒動の時に1度だけ、って… 止まらなくなっちゃうからかな?
「元々は男性同士で恋愛なさっていた方ですし、大人ですから私みたいな子供っぽい女ではダメなのかも、って…」
「いや、プロポーズしたんだよね!?」
「させた、と言った方が正確な気がします。だから勢いなのかも知れなくて…」
「心配する事ないと思うけど、安心させて欲しいよね!ファケレさんの本音を聞き出せるよう、協力する!」
「ありがとうございます!」
「ちなみに昨夜はグラティアも一緒でしたよ。」
「ティス!」
「…どこから聞いてらしたんですか?」
「私みたいな子供っぽい女では…ってところからです。」
そんなに前からじゃなかった。ちょっと安心。
「ファケレの情けなさに幻滅するかもしれませんが直接話し合うのが1番です。」
「幻滅なんてしません!!」
「では、美味しい昼食でねぎらってあげて下さい。今日は治癒が必要になるかも知れませ…」
バタン!バタバタバタ!
「ティス、ファケレさん怪我したの?」
「かすり傷です。治癒の必要もありませんよ。」
それなのに飛んで行っちゃったら昼食作れないよ?
『ストゥ、ファケレの利き手を折って下さい。』
『なんだ?』
『イーリスに世話をさせたいんです。』
『おう!』
魔術糸電話、便利~♪
「って、じゃぁさっきの話は最初から聞いてたの?」
「聞こうと思わなければタケルの声しか聞こえませんが、昨夜彼女がファケレの部屋を尋ねて来たのは知ってますし、ファケレがグチを零していたのもそれですから。」
「愚痴?」
「襲わないように我慢してるのにイーリスが無邪気に接触して来て辛い、と。」
ファケレさん真面目だなぁ。本人はヘタレなだけだって言うけど、絶対かっこいいと思う。
「タケルも格好よく我慢してみますか?」
「…ムリ…」
する必要のない我慢なんてできるはずがなく、優しく啄むキスに誘われてイーリスが戻ってくるまで互いの唇を貪った。さすがに昼間っからそれ以上はしないよー。
昼食は具材をカットして各自好きなように盛りつけるサンドイッチになった。俺とイーリスがなかなか来ないからって、料理長がスープとパンを用意してくれていた。先生失格でごめんなさい…
でもリクエストを聞いてサンドイッチに具材を挟んでアーンで食べさせてご機嫌になったイーリス。ファケレさんの両手にはぐるぐるの包帯。ちゃんと治癒したけど、念のため今日1日は固定したままにするよう言っといた。本当はもう治ってるんだけどね。
利き手って言ったのに、サービス(笑)だって。
ちょっとやり過ぎだと思うんだけど、冒険者の間では普通らしい。
トイレが浄化で済ませられるのが大きいかも!
夕飯の前にキウイを植えさせてもらう事にした。
地中の栄養をかなり吸い取ってしまうので他の作物の近くに植えてはいけない。距離を取って土に肥料を良く混ぜて、しっかりとした棚を作って種を植える。成長促進剤(錠剤)を種の側に埋めて水をあげると、明日には芽が出ると言う。ティオが目をキラキラさせて植えた所を見ている。
夢だけど夢じゃなかった!って叫びそう。
ファケレさんは手を怪我したので走り込みだって。今回は妨害無し!だけど、ストゥにひたすら付いて行く。それ、きっとかなりキツい。
タンパク質たくさん摂らせるには…、食欲あるかなぁ?
生姜焼きなら良いかもしれない。
ワカメと高野豆腐の味噌汁、生姜焼き、浅漬け、ご飯、ナスとピーマンの味噌炒め。
ここの家、和食出て来た事ないけど、大丈夫かなぁ?口に合うかな?
お箸もなかった。
イーリスには味噌汁と生姜焼きを作ってもらった。
高野豆腐もも乾燥ワカメも切ってあるので戻して出汁に入れて沸騰したら火を止めて少し冷まして味噌を入れる。熱すぎると味噌に良くないらしい。
豚肉の筋切りをして少し砂糖を入れた生姜醤油に漬け込み、焼く。付け合わせのキャベツの千切りは料理長がしてくれた。
その間にご飯を炊いて浅漬けを仕込む。ナスとピーマンを切って挽き肉と炒めて味噌で味付け。挽き肉は魔術糸でちょちょいと作りました。
帰って来たお父さんとグラティアさんがファケレさんの手を見て慌てたけど、治癒済みだと説明したらホッとしていた。
和食にも興味津々で、フォークだけで食べやすいように切ってあるからモリモリ食べてくれた。そしてまた嬉々としてファケレさんの世話を焼くイーリス。家族の手前、居た堪れないものの両手が使えないと言う免罪符で何とか気持ちを立て直すファケレさん。
デザートはミルクプリンだよ~!
ミルクプリンにはラズベリージャムをゼリーで固めたハートマークとアプリコットジャムを固めた丸を乗せた。周りをクラッシュゼリーで飾ってある。
ラズベリーのハートマークで恋愛運を、アプリコットの丸で金運、キウイが採れたらキウイジャムで…ダイヤマークか星マークで願いが叶う、とか。考えて見たけど…ありきたりかな?
まぁ、商売になるかどうかはともかく、美味しくできたと思うから食べましょう。
プリンは飲み物じゃなーい!!
食後、手の包帯を外して完治を宣言(?)すると、イーリスが残念そうな顔をしていた。
「…タケルは何でこれ狙われたか知ってるよね?」
ファケレさんがまっすぐ俺達の部屋に来て言う。
これ、って骨折だよね。
「うん…ごめんね?
イーリスがファケレさんがティスと浮気してるんじゃないか疑って不安になってたから、少し安心させようと思って…」
「えっ!?俺がティスと?何で?」
「昨日、部屋に入るところを見たんだって。」
「だっ、だってグラティアも一緒だよ?」
「そこは見なかったみたい。」
がくー、って分かりやすく落ち込んでる。
「額にしかキスしてもらえないから子供扱いされてるんじゃないか、って。」
「それは寧ろ俺の問題で!」
「我慢ができなくなるからだと思うって言っといた。」
「その通りです…。」
「男女の問題は我々には分かりかねますが、もっと話し合うべきだと思いますよ。」
そうだよー。いっぱい話をして安心させてあげた方が良いよー。自分の事だとよく、ぐるぐる考え過ぎちゃうけどねー。
「それにしても両手折るって…。」
「避ければ済む事だ。」
頑張ります!!って気合い入れてる。
「タケルはどんな事されると嬉しい?なるべくちょっとした事限定で。」
「うーん…あ…頭撫でてもらう…、とか?」
「そ!それくらいならできそう!」
「後はよろけた時に支えてもらうとか、何か運んでる時に持ってくれたり、ドア開けてもらったり?」
「ありがとう、タケル!それくらいなら俺にもできそうだよ!じゃ、おやすみ!」
気合いを入れて去っていくファケレさんを見送ると、ストゥとティスに頭を撫でられた。さっそく実践してくれてる。
「俺たちも休もうか?」
「休みましょう。」
「休もう。」
頭撫でられてうっとりしてたらそんなに好きかと聞かれたので、2人の頭を撫でてみた。ティスは喜んでくれたけど、ストゥは…ストゥは!!
撫でるならこっちが良い、って!!
ストレート過ぎるよ!
恥ずかしいよ!!
そっちは亀…げふんげふん!
ファケレさんもストゥも朝からちゃんと訓練をしている。昨日も遅かったはずなのに凄いなぁ…
食後はやるべき事をするため、それぞれ散らばる。姉2人は母に刺繍やレース編みを習っているそうだ。
「イーリス、ちょっと話できる?」
「…はい。」
俺達が使わせてもらっている客間へ来てもらってお茶を飲みながら話をする事にした。
「なんだか元気がないけど、どうしたの?」
「…………。」
「あ!ごめん!無理に言わなくても良いよ。ちょっと心配になっただけだから。」
「先生達がいらしてから、ファケレ様が…夜、お部屋にいらっしゃらなくて…」
「えっ!?よ、夜、部屋に!?」
「ちっ、違います!ご挨拶だけです!部屋に入る訳ではありません!!」
びっくりした~!
いや、婚約してるんだしこっちでは成人してるんだし、別に良いんだろうけど…でもファケレさん禁欲中って言ってたしな。
「昨夜はやっといらっしゃって、ご挨拶できると思ったのに…ミーティス先生が…」
「ごっ、ごめん!邪魔しちゃた?」
「そうではなくて! 先生はよろしいのですか?ミーティス先生が夜、他の人の部屋に行くなんて…伴侶なのでしょう!?」
「ファケレさんとティスは友達だし…それに…」
「それに…?」
言いよどむ俺をぎっと睨んで質問して来る。日本人形系美少女に睨まれるとちょっと怖い…
「イーリスは、その…せっ!性行為って、知ってる…?」
「せいこうい…ですか?」
「えーっと…子づくり、とか。」
「しししっ!!知ってます!それくらいちゃんと教えられました!!」
「うん。じゃぁ、男同士のそれは?」
「…あら?えっと…え???」
考えた事ないよねー。関係ないもんね。
「その、言いにくいんだけど…男性器を女性器に入れるのが男女の性行為で、じゃぁ男同士ではどうするのか。」
「わかりません。」
「男同士では一方が男役、つまり男性器を入れる側で、もう一方が女役の受け入れる側になるの。両方の役回りをする人もいるけど、ティスは両方はしない。男役だよ。だからファケレさんと浮気をする事は絶対にない。」
「…でも、ミーティス先生はあんなに綺麗な方で扇情的で…ファケレ様が万が一その気になってしまったら…」
「ティスだって上級冒険者だし、この前ストゥとケンカしてストゥを血まみれにしてたからされるがままなんてあり得ないよ。」
「でも…」
「信じられないの?」
「私には…額にしか口づけして下さらないのですもの。」
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なんでぇ?
「一回も口にした事ないの!?」
あ、思わずストレートに聞いちゃった。
夏至祭の後の媚薬騒動の時に1度だけ、って… 止まらなくなっちゃうからかな?
「元々は男性同士で恋愛なさっていた方ですし、大人ですから私みたいな子供っぽい女ではダメなのかも、って…」
「いや、プロポーズしたんだよね!?」
「させた、と言った方が正確な気がします。だから勢いなのかも知れなくて…」
「心配する事ないと思うけど、安心させて欲しいよね!ファケレさんの本音を聞き出せるよう、協力する!」
「ありがとうございます!」
「ちなみに昨夜はグラティアも一緒でしたよ。」
「ティス!」
「…どこから聞いてらしたんですか?」
「私みたいな子供っぽい女では…ってところからです。」
そんなに前からじゃなかった。ちょっと安心。
「ファケレの情けなさに幻滅するかもしれませんが直接話し合うのが1番です。」
「幻滅なんてしません!!」
「では、美味しい昼食でねぎらってあげて下さい。今日は治癒が必要になるかも知れませ…」
バタン!バタバタバタ!
「ティス、ファケレさん怪我したの?」
「かすり傷です。治癒の必要もありませんよ。」
それなのに飛んで行っちゃったら昼食作れないよ?
『ストゥ、ファケレの利き手を折って下さい。』
『なんだ?』
『イーリスに世話をさせたいんです。』
『おう!』
魔術糸電話、便利~♪
「って、じゃぁさっきの話は最初から聞いてたの?」
「聞こうと思わなければタケルの声しか聞こえませんが、昨夜彼女がファケレの部屋を尋ねて来たのは知ってますし、ファケレがグチを零していたのもそれですから。」
「愚痴?」
「襲わないように我慢してるのにイーリスが無邪気に接触して来て辛い、と。」
ファケレさん真面目だなぁ。本人はヘタレなだけだって言うけど、絶対かっこいいと思う。
「タケルも格好よく我慢してみますか?」
「…ムリ…」
する必要のない我慢なんてできるはずがなく、優しく啄むキスに誘われてイーリスが戻ってくるまで互いの唇を貪った。さすがに昼間っからそれ以上はしないよー。
昼食は具材をカットして各自好きなように盛りつけるサンドイッチになった。俺とイーリスがなかなか来ないからって、料理長がスープとパンを用意してくれていた。先生失格でごめんなさい…
でもリクエストを聞いてサンドイッチに具材を挟んでアーンで食べさせてご機嫌になったイーリス。ファケレさんの両手にはぐるぐるの包帯。ちゃんと治癒したけど、念のため今日1日は固定したままにするよう言っといた。本当はもう治ってるんだけどね。
利き手って言ったのに、サービス(笑)だって。
ちょっとやり過ぎだと思うんだけど、冒険者の間では普通らしい。
トイレが浄化で済ませられるのが大きいかも!
夕飯の前にキウイを植えさせてもらう事にした。
地中の栄養をかなり吸い取ってしまうので他の作物の近くに植えてはいけない。距離を取って土に肥料を良く混ぜて、しっかりとした棚を作って種を植える。成長促進剤(錠剤)を種の側に埋めて水をあげると、明日には芽が出ると言う。ティオが目をキラキラさせて植えた所を見ている。
夢だけど夢じゃなかった!って叫びそう。
ファケレさんは手を怪我したので走り込みだって。今回は妨害無し!だけど、ストゥにひたすら付いて行く。それ、きっとかなりキツい。
タンパク質たくさん摂らせるには…、食欲あるかなぁ?
生姜焼きなら良いかもしれない。
ワカメと高野豆腐の味噌汁、生姜焼き、浅漬け、ご飯、ナスとピーマンの味噌炒め。
ここの家、和食出て来た事ないけど、大丈夫かなぁ?口に合うかな?
お箸もなかった。
イーリスには味噌汁と生姜焼きを作ってもらった。
高野豆腐もも乾燥ワカメも切ってあるので戻して出汁に入れて沸騰したら火を止めて少し冷まして味噌を入れる。熱すぎると味噌に良くないらしい。
豚肉の筋切りをして少し砂糖を入れた生姜醤油に漬け込み、焼く。付け合わせのキャベツの千切りは料理長がしてくれた。
その間にご飯を炊いて浅漬けを仕込む。ナスとピーマンを切って挽き肉と炒めて味噌で味付け。挽き肉は魔術糸でちょちょいと作りました。
帰って来たお父さんとグラティアさんがファケレさんの手を見て慌てたけど、治癒済みだと説明したらホッとしていた。
和食にも興味津々で、フォークだけで食べやすいように切ってあるからモリモリ食べてくれた。そしてまた嬉々としてファケレさんの世話を焼くイーリス。家族の手前、居た堪れないものの両手が使えないと言う免罪符で何とか気持ちを立て直すファケレさん。
デザートはミルクプリンだよ~!
ミルクプリンにはラズベリージャムをゼリーで固めたハートマークとアプリコットジャムを固めた丸を乗せた。周りをクラッシュゼリーで飾ってある。
ラズベリーのハートマークで恋愛運を、アプリコットの丸で金運、キウイが採れたらキウイジャムで…ダイヤマークか星マークで願いが叶う、とか。考えて見たけど…ありきたりかな?
まぁ、商売になるかどうかはともかく、美味しくできたと思うから食べましょう。
プリンは飲み物じゃなーい!!
食後、手の包帯を外して完治を宣言(?)すると、イーリスが残念そうな顔をしていた。
「…タケルは何でこれ狙われたか知ってるよね?」
ファケレさんがまっすぐ俺達の部屋に来て言う。
これ、って骨折だよね。
「うん…ごめんね?
イーリスがファケレさんがティスと浮気してるんじゃないか疑って不安になってたから、少し安心させようと思って…」
「えっ!?俺がティスと?何で?」
「昨日、部屋に入るところを見たんだって。」
「だっ、だってグラティアも一緒だよ?」
「そこは見なかったみたい。」
がくー、って分かりやすく落ち込んでる。
「額にしかキスしてもらえないから子供扱いされてるんじゃないか、って。」
「それは寧ろ俺の問題で!」
「我慢ができなくなるからだと思うって言っといた。」
「その通りです…。」
「男女の問題は我々には分かりかねますが、もっと話し合うべきだと思いますよ。」
そうだよー。いっぱい話をして安心させてあげた方が良いよー。自分の事だとよく、ぐるぐる考え過ぎちゃうけどねー。
「それにしても両手折るって…。」
「避ければ済む事だ。」
頑張ります!!って気合い入れてる。
「タケルはどんな事されると嬉しい?なるべくちょっとした事限定で。」
「うーん…あ…頭撫でてもらう…、とか?」
「そ!それくらいならできそう!」
「後はよろけた時に支えてもらうとか、何か運んでる時に持ってくれたり、ドア開けてもらったり?」
「ありがとう、タケル!それくらいなら俺にもできそうだよ!じゃ、おやすみ!」
気合いを入れて去っていくファケレさんを見送ると、ストゥとティスに頭を撫でられた。さっそく実践してくれてる。
「俺たちも休もうか?」
「休みましょう。」
「休もう。」
頭撫でられてうっとりしてたらそんなに好きかと聞かれたので、2人の頭を撫でてみた。ティスは喜んでくれたけど、ストゥは…ストゥは!!
撫でるならこっちが良い、って!!
ストレート過ぎるよ!
恥ずかしいよ!!
そっちは亀…げふんげふん!
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「連れて行きたい日本へ」で
ストゥとタケルがラブホに行った時のいちゃいちゃが読めます。
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