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行ってみたいな!あちこちへ
121 道路工事終了
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岩猿だけに言わ猿…
神さまのイタズラだろうか?
あっという間にどこかへ行ってしまったからなんだったのかは判らない。それにしても可愛かった。
「あんなに可愛らしい存在が隠れていたなんて…」
みんながうっとりとしている。
うん、動物ではないよね。聖獣…かな?
気を取り直して進んで行くと再び同じような卵形の岩。
同様に剥がして行くと、金色の卵の中から赤い宝石が額に輝く、金色の毛並みのとても綺麗な子猿が出て来た。
両手で目を隠してにこにこしている。見猿?
「なんて綺麗なの?」
女性達が声を揃える。
更に進んでもう一度出て来た銀色の岩猿は両耳を押さえた姿で日の光を浴びてすぅっと蒸発してしまったように見えた。
え!?
まさか育ちきってなかった?死んじゃったの!?
チビが見えないけどあそこにいる、と指差したので目を凝らして見ると気化して体積の増えた状態でそこにとどまっているのが薄ら見える。そして風が吹くとそのままどこかに飛んで行った。
もしかして綺麗な猿、美しい猿、で美猿?
蒸発したのは気化猿?
こんなダジャレを用意した神さま!ちょっと顔見せてくれませんかね?
ちゃんと三猿を揃えるオヤジ加減にジト目を送りたい。だいたいこちらの世界には三猿なんて彫刻も伝説も存在しないだろう。あと唯一、出てくる順番が違うのが残念な感じ…
三猿は置いといて、これで道は全て広がった。
前に道を広げた時より疲れたのはここまでの道を更に広げた事と堅い卵岩のせいであってダジャレに脱力したからじゃないよねー。
それはそうと結局丸1日かかってしまった。お昼はアラケル指導の元、イーリスが頑張ってスープを作り、持って来た鳥を丸焼きにして切り分け、サラダはざく切りキャベツの塩昆布和えにカットトマトを添えて。…キャベツの塩昆布和えってサラダ?サラダで良いよね?
鳥の丸焼きの皮がぱりぱりに焼けててめちゃくちゃ美味しかった。
リクエストで道幅を2.3mにしたからだけど、無事に広がった代償にかなりの魔力を消費して俺は疲労困憊だ。魔石で補充しようとしたらティスが補充してくれた。女性陣の好奇心に満ちた視線が痛い。
こちら側で1泊したらすぐに戻る。小型の馬車の幅が1.6mなので安全に馬車で通れるのが2.3mだったんだって。
みんなでこちら側の宿に泊まる。
こちらの宿は向こう側ほど大きな部屋が無いので女性4人は2人ずつ、男性陣は俺達が3人、ファケレさんはティオと、ケリルさんは長男のグラティアと泊る事になった。チビはあいらの所に行くって。ティオが残念がってるけど、今日はずっと手伝ってくれてたからね。
あいらへのお土産は宿の自慢のパウンドケーキを買って持たせた。
3人部屋に入るなりティスが襲いかかって来た。(笑)
どこでスイッチが入ったのか判らないけど当たり前のようにストゥが便乗して可愛がられて、翌朝は女性陣だけではなく成人全員の注目を浴びてしまって恥ずかしかった。1人判っていないティオに癒される。
さすがにスピードは出せないけど、馬車は順調に進んだ。
「素晴らしい!馬車でこの道を通れるようになるなんて!!」
「これでずいぶん商品の運搬が楽になりますね。
ここが通れれば南北の流通が相当楽になる。新鮮な海産物かぁ。(喜)
「あの猿可愛かったなぁ…」
ティオがポツリと呟いた。
白と金と銀の猿。銀の猿は気化猿だからすぐに蒸発しちゃってほとんど見えなくなったけど、確かに可愛かった。子猿の可愛さに加えてあの毛並み、あの仕草。触らせてくれるのなら撫で回したい。
こちらの世界でペットらしき生き物を見た事が無いけど、家畜はいるし、無害で可愛い動物なら飼えるんじゃないかな?それにティオは風属性だから他のワイバーンとも仲良くなれるかも知れない。営巣地へ連れて行ってもいいかな?
チビの兄弟とティオが仲良くするのを想像して、お見合いのセッティングを妄想した。
戻って崖の道の手前の宿に着くと、今度は男女の部屋と夫婦の部屋の3部屋に別れた。
「イーリス頑張るね。あんなに一生懸命頑張れるなら俺の教えられる事なんてすぐ無くなりそう。」
「プライドが高くて失敗しそうな事や努力を必要とする事を避けて通る娘だったのですが、ファケレ様に会って変わったんです。」
兄のグラティアがそう言う。
「呼び捨てで良いってば。確かに最初は少しすました感じだったけど素直だったよ。」
「お前と会う前は判らんだろう。」
「いやぁ、唐揚げ食べた時の幸せそうな顔はここの家族全員同じだよ?」
「そっ…そうでしたか?自分では判りません。」
妹の事を言ってたのに自分も含めて「素直」と評されて24歳の男の人は照れるしかないよね。
「きゃー! チビすごい!もっとやって~♪」
父親以外の男性陣でお酒を飲みながら喋っていたら帰って来たチビと遊んでいたティオがはしゃいでいる。見ればチビの両足に捕まって空中をふわりふわりと運ばれていた。
チビの力を考えれば俺達3人くらい軽々運べるかも知れない。マグさんに土を届けるお手伝いもお願いしてみようかな?ワイバーン宅急便。
「チビ、俺も運べる?」
ティオと交代して室内を飛ぶ。
次がグラティア、ファケレ、ストゥ。思った通り1人ずつなら何の苦もなく持ち上げて飛べる。
でも2人になるとチビが小さいから人間がかさばって持ちにくそう。ブランコ作ってみようかな?でもあんまり高く飛ぶと怖いかも…
みんなからチビ凄い!チビ強い!と褒めちぎられ、ご満悦でティオと2人でお風呂に行った。
「ふぎゃぁぁぁぁぁん!」
お風呂から大きな声が聞こえて慌てて見に行くと、そこいら中泡まみれにして頭から血を流して転がるティオがいた。チビは側でおろおろしている。
泡を浄化して治癒をする。
痛みは治まっても泣き止まないティオはびっくりして泣いているんだろう。
「チビ、何があったの?」
『あわあわで あしょんで しゅべって てぃお いしに あたま ぶつけた』
まるっきり予想通りの答えが返って来た。
『ままの ところに ちゅれて いこうとしたら しゅべって また ぶちゅけた』
あぁ、それで傷が2つあったのか。岩のでこぼこで同時に2つできた傷かと思ってた。
2度目はチビが落っことしたから責任を感じてチビが落ち込んでいる。
チビを抱っこして背中をポンポンしながら、兄のグラティアではなくファケレさんに抱きついて慰められているティオにも話しかける。
「ティオ、びっくりしたね?でももう怪我は治したよ。チビがごめんね、って。」
「えぐっ…ひっく…チビ、はっ…わるっ…ぐす…ない!」
「ありがとう、それならチビを抱っこしてあげてくれる?落ち込んじゃってるんだ。」
「チビ…」
「きゅぅぅ…」
ファケレさんの首に左手を回したまま、右手を伸ばしてチビを抱きしめて深呼吸。
「ぼく、痛くって、泣いちゃった…けど、チビのせいじゃ…ないよ。ありがとっ。」
何とかしゃくり上げるのを押さえながら言い切ったティオにチビがすりすりしてる。かわいい!萌える!
それからもう寝なさい、とティオチビを寝かせてみんなで交代でお風呂に入って寝た。
翌朝、母様に怒られるからお風呂で遊んだ事内緒にしてって真剣な顔したティオにお願いされた。
馬車は軽快に進み、夕方には家に着いた。
料理長が作ってくれた料理を食べて、ふとここにも中華料理がないなぁ、と思ったのであとで中華調味料の仕入れに付いて相談してみよう。
部屋に戻ると今日はストゥが噛みつくようなキスをしてきた。珍しい。
「ふぅっ…ん、どうし…?」
「もうチクチクしなくなったんだ!!…う…」
思わず確認しようと触るけど服の上からじゃ分からない。
「煽ったな?」
「え?あっ…違!」
トントントン ガチャ!
「今夜も…あっ…」
「今夜はファケレの部屋で飲みましょう。ストゥ、譲りますよ。」
ティスがチビを連れて部屋を出て行った。
抱き合ってるのは分かっただろうけど、俺はストゥの陰にすっぽり隠れてたはずだからまだ恥ずかしくない。
…恥ずかしくない。(自己暗示)
この前の恥ずかしさがフラッシュバックして涙目になったけど、ストゥの甘々なキスですぐに忘れた。
ベッドに運ばれて1枚ずつ優しく服を脱がされてなんだかじれったい。
反省を込めてできる限り優しくしたい、なんて言われたら言う通りにするしかないんだけど…煽られちゃってどうしようもない。
下着を脚から抜く時も掌全体で脚を撫でられながらだったし、それを追いかけるように脚のあちこちにキスの雨を振らせるし、つま先をぱくりと咥えられて指の間を舐め回されたら甘い痺れが下腹部を直撃する。最初のキスと脚への愛撫だけで、中心が張りつめて透き通った雫がとろとろと溢れている。
つま先から脚を伝って戻って来るストゥに触れてもらえると期待している屹立がふるふると震える。それなのにそこへは触れないように2つの果実を含んで舌で転がし後孔に指を近づけつつ、触れるか触れないかの部分を撫で擦る。
「あぁっ!」
蕾をにゅるりと肉厚な舌で舐められて思わず声が出た。
「急かしたくはないが、ダメだな。もう、解し始めて良いか?」
「はや…くぅ… 中も触ってぇ…」
大きく脚を開いて身体を丸め、ストゥの顔に前に恥ずかしい部分を見せつけると、期待で蕾がほころんでいるような気がする。ストゥがふっと嬉しそうに笑って目の前の窄まりを舌で解し始めた。
「ゆ!指で良い!浄化してても汚い気がするからぁ!!」
触っては欲しいけど舐められるのは相変わらず抵抗がある。
でもここ舐められるのってめちゃくちゃ気持良くて言葉以外の抵抗なんてできないんだよね…
「悪いがその希望はナシだ。浄化しなくたって汚くないぞ?」
うぅ…浄化無しは心臓が持ちません。
「でも…もっと奥に欲しいよぅ…」
舌の長さではとてもじゃないけど足りない。
素直にそう言えたからか、ストゥがニヤリと笑って捕食者の顔になった。
太い指を1本、2本と挿入され3本を飲み込んだ時にはグズグズに蕩けて頭の中が完全に沸騰していた。
早くたべて…、と自分の声で聞こえたような気もするけど幻聴だったかも知れない。
神さまのイタズラだろうか?
あっという間にどこかへ行ってしまったからなんだったのかは判らない。それにしても可愛かった。
「あんなに可愛らしい存在が隠れていたなんて…」
みんながうっとりとしている。
うん、動物ではないよね。聖獣…かな?
気を取り直して進んで行くと再び同じような卵形の岩。
同様に剥がして行くと、金色の卵の中から赤い宝石が額に輝く、金色の毛並みのとても綺麗な子猿が出て来た。
両手で目を隠してにこにこしている。見猿?
「なんて綺麗なの?」
女性達が声を揃える。
更に進んでもう一度出て来た銀色の岩猿は両耳を押さえた姿で日の光を浴びてすぅっと蒸発してしまったように見えた。
え!?
まさか育ちきってなかった?死んじゃったの!?
チビが見えないけどあそこにいる、と指差したので目を凝らして見ると気化して体積の増えた状態でそこにとどまっているのが薄ら見える。そして風が吹くとそのままどこかに飛んで行った。
もしかして綺麗な猿、美しい猿、で美猿?
蒸発したのは気化猿?
こんなダジャレを用意した神さま!ちょっと顔見せてくれませんかね?
ちゃんと三猿を揃えるオヤジ加減にジト目を送りたい。だいたいこちらの世界には三猿なんて彫刻も伝説も存在しないだろう。あと唯一、出てくる順番が違うのが残念な感じ…
三猿は置いといて、これで道は全て広がった。
前に道を広げた時より疲れたのはここまでの道を更に広げた事と堅い卵岩のせいであってダジャレに脱力したからじゃないよねー。
それはそうと結局丸1日かかってしまった。お昼はアラケル指導の元、イーリスが頑張ってスープを作り、持って来た鳥を丸焼きにして切り分け、サラダはざく切りキャベツの塩昆布和えにカットトマトを添えて。…キャベツの塩昆布和えってサラダ?サラダで良いよね?
鳥の丸焼きの皮がぱりぱりに焼けててめちゃくちゃ美味しかった。
リクエストで道幅を2.3mにしたからだけど、無事に広がった代償にかなりの魔力を消費して俺は疲労困憊だ。魔石で補充しようとしたらティスが補充してくれた。女性陣の好奇心に満ちた視線が痛い。
こちら側で1泊したらすぐに戻る。小型の馬車の幅が1.6mなので安全に馬車で通れるのが2.3mだったんだって。
みんなでこちら側の宿に泊まる。
こちらの宿は向こう側ほど大きな部屋が無いので女性4人は2人ずつ、男性陣は俺達が3人、ファケレさんはティオと、ケリルさんは長男のグラティアと泊る事になった。チビはあいらの所に行くって。ティオが残念がってるけど、今日はずっと手伝ってくれてたからね。
あいらへのお土産は宿の自慢のパウンドケーキを買って持たせた。
3人部屋に入るなりティスが襲いかかって来た。(笑)
どこでスイッチが入ったのか判らないけど当たり前のようにストゥが便乗して可愛がられて、翌朝は女性陣だけではなく成人全員の注目を浴びてしまって恥ずかしかった。1人判っていないティオに癒される。
さすがにスピードは出せないけど、馬車は順調に進んだ。
「素晴らしい!馬車でこの道を通れるようになるなんて!!」
「これでずいぶん商品の運搬が楽になりますね。
ここが通れれば南北の流通が相当楽になる。新鮮な海産物かぁ。(喜)
「あの猿可愛かったなぁ…」
ティオがポツリと呟いた。
白と金と銀の猿。銀の猿は気化猿だからすぐに蒸発しちゃってほとんど見えなくなったけど、確かに可愛かった。子猿の可愛さに加えてあの毛並み、あの仕草。触らせてくれるのなら撫で回したい。
こちらの世界でペットらしき生き物を見た事が無いけど、家畜はいるし、無害で可愛い動物なら飼えるんじゃないかな?それにティオは風属性だから他のワイバーンとも仲良くなれるかも知れない。営巣地へ連れて行ってもいいかな?
チビの兄弟とティオが仲良くするのを想像して、お見合いのセッティングを妄想した。
戻って崖の道の手前の宿に着くと、今度は男女の部屋と夫婦の部屋の3部屋に別れた。
「イーリス頑張るね。あんなに一生懸命頑張れるなら俺の教えられる事なんてすぐ無くなりそう。」
「プライドが高くて失敗しそうな事や努力を必要とする事を避けて通る娘だったのですが、ファケレ様に会って変わったんです。」
兄のグラティアがそう言う。
「呼び捨てで良いってば。確かに最初は少しすました感じだったけど素直だったよ。」
「お前と会う前は判らんだろう。」
「いやぁ、唐揚げ食べた時の幸せそうな顔はここの家族全員同じだよ?」
「そっ…そうでしたか?自分では判りません。」
妹の事を言ってたのに自分も含めて「素直」と評されて24歳の男の人は照れるしかないよね。
「きゃー! チビすごい!もっとやって~♪」
父親以外の男性陣でお酒を飲みながら喋っていたら帰って来たチビと遊んでいたティオがはしゃいでいる。見ればチビの両足に捕まって空中をふわりふわりと運ばれていた。
チビの力を考えれば俺達3人くらい軽々運べるかも知れない。マグさんに土を届けるお手伝いもお願いしてみようかな?ワイバーン宅急便。
「チビ、俺も運べる?」
ティオと交代して室内を飛ぶ。
次がグラティア、ファケレ、ストゥ。思った通り1人ずつなら何の苦もなく持ち上げて飛べる。
でも2人になるとチビが小さいから人間がかさばって持ちにくそう。ブランコ作ってみようかな?でもあんまり高く飛ぶと怖いかも…
みんなからチビ凄い!チビ強い!と褒めちぎられ、ご満悦でティオと2人でお風呂に行った。
「ふぎゃぁぁぁぁぁん!」
お風呂から大きな声が聞こえて慌てて見に行くと、そこいら中泡まみれにして頭から血を流して転がるティオがいた。チビは側でおろおろしている。
泡を浄化して治癒をする。
痛みは治まっても泣き止まないティオはびっくりして泣いているんだろう。
「チビ、何があったの?」
『あわあわで あしょんで しゅべって てぃお いしに あたま ぶつけた』
まるっきり予想通りの答えが返って来た。
『ままの ところに ちゅれて いこうとしたら しゅべって また ぶちゅけた』
あぁ、それで傷が2つあったのか。岩のでこぼこで同時に2つできた傷かと思ってた。
2度目はチビが落っことしたから責任を感じてチビが落ち込んでいる。
チビを抱っこして背中をポンポンしながら、兄のグラティアではなくファケレさんに抱きついて慰められているティオにも話しかける。
「ティオ、びっくりしたね?でももう怪我は治したよ。チビがごめんね、って。」
「えぐっ…ひっく…チビ、はっ…わるっ…ぐす…ない!」
「ありがとう、それならチビを抱っこしてあげてくれる?落ち込んじゃってるんだ。」
「チビ…」
「きゅぅぅ…」
ファケレさんの首に左手を回したまま、右手を伸ばしてチビを抱きしめて深呼吸。
「ぼく、痛くって、泣いちゃった…けど、チビのせいじゃ…ないよ。ありがとっ。」
何とかしゃくり上げるのを押さえながら言い切ったティオにチビがすりすりしてる。かわいい!萌える!
それからもう寝なさい、とティオチビを寝かせてみんなで交代でお風呂に入って寝た。
翌朝、母様に怒られるからお風呂で遊んだ事内緒にしてって真剣な顔したティオにお願いされた。
馬車は軽快に進み、夕方には家に着いた。
料理長が作ってくれた料理を食べて、ふとここにも中華料理がないなぁ、と思ったのであとで中華調味料の仕入れに付いて相談してみよう。
部屋に戻ると今日はストゥが噛みつくようなキスをしてきた。珍しい。
「ふぅっ…ん、どうし…?」
「もうチクチクしなくなったんだ!!…う…」
思わず確認しようと触るけど服の上からじゃ分からない。
「煽ったな?」
「え?あっ…違!」
トントントン ガチャ!
「今夜も…あっ…」
「今夜はファケレの部屋で飲みましょう。ストゥ、譲りますよ。」
ティスがチビを連れて部屋を出て行った。
抱き合ってるのは分かっただろうけど、俺はストゥの陰にすっぽり隠れてたはずだからまだ恥ずかしくない。
…恥ずかしくない。(自己暗示)
この前の恥ずかしさがフラッシュバックして涙目になったけど、ストゥの甘々なキスですぐに忘れた。
ベッドに運ばれて1枚ずつ優しく服を脱がされてなんだかじれったい。
反省を込めてできる限り優しくしたい、なんて言われたら言う通りにするしかないんだけど…煽られちゃってどうしようもない。
下着を脚から抜く時も掌全体で脚を撫でられながらだったし、それを追いかけるように脚のあちこちにキスの雨を振らせるし、つま先をぱくりと咥えられて指の間を舐め回されたら甘い痺れが下腹部を直撃する。最初のキスと脚への愛撫だけで、中心が張りつめて透き通った雫がとろとろと溢れている。
つま先から脚を伝って戻って来るストゥに触れてもらえると期待している屹立がふるふると震える。それなのにそこへは触れないように2つの果実を含んで舌で転がし後孔に指を近づけつつ、触れるか触れないかの部分を撫で擦る。
「あぁっ!」
蕾をにゅるりと肉厚な舌で舐められて思わず声が出た。
「急かしたくはないが、ダメだな。もう、解し始めて良いか?」
「はや…くぅ… 中も触ってぇ…」
大きく脚を開いて身体を丸め、ストゥの顔に前に恥ずかしい部分を見せつけると、期待で蕾がほころんでいるような気がする。ストゥがふっと嬉しそうに笑って目の前の窄まりを舌で解し始めた。
「ゆ!指で良い!浄化してても汚い気がするからぁ!!」
触っては欲しいけど舐められるのは相変わらず抵抗がある。
でもここ舐められるのってめちゃくちゃ気持良くて言葉以外の抵抗なんてできないんだよね…
「悪いがその希望はナシだ。浄化しなくたって汚くないぞ?」
うぅ…浄化無しは心臓が持ちません。
「でも…もっと奥に欲しいよぅ…」
舌の長さではとてもじゃないけど足りない。
素直にそう言えたからか、ストゥがニヤリと笑って捕食者の顔になった。
太い指を1本、2本と挿入され3本を飲み込んだ時にはグズグズに蕩けて頭の中が完全に沸騰していた。
早くたべて…、と自分の声で聞こえたような気もするけど幻聴だったかも知れない。
0
「連れて行きたい日本へ」で
ストゥとタケルがラブホに行った時のいちゃいちゃが読めます。
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