行ってみたいな異世界へ

香月ミツほ

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行ってみたいな!あちこちへ

106 客扱いしなくて良いらしい※

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よく分からないけど不思議な攻撃(?)だと面白がられて全員のお尻を叩いた。チビまで大喜びするんだよ?

俺の手の方がが痛いじゃないか!

ふと見れば何故だかフォンスくんのお尻に張り付くチビ。引き剥がそうとするラティオさん。助けた方が良いのかな?

「チビ、人のお尻を勝手に触るのは悪い事なんだよ。離れなさい。」

噛んで含めるように言っても離れない。
いくらフォンスくんが光属性だからって、なんで突然お尻に張り付くのか。班長には肩に乗ってたよね。

「チビは風と水と光の属性が好きで、フォンスくんは光属性だよね。でも…なんでお尻なんだろう?」

疑問を口にするとフォンスくんとラティオさんがビキッと固まった。

「な…、なんでだろうね…」
「…さっぱりだな。」

いかにも理由を分かっていそうな2人が下手な演技で誤魔化そうとする。

「…聞かない方が良いとは思うんだが、チビを離すためには原因をどうにかしないとな。」

しばらく逡巡してから赤い顔で意を決したように、フォンスくんが突然ズボンと一緒に下着を脱いだ。

…はい?

「これ…治癒の護符付きの下着。…少し、その…最近、緩んじゃったんじゃないか心配になって、治癒するように履いてるんだ。」

恥ずかしそうに見せてくれた下着は、蕾の位置が中心に来るように魔法陣が描かれていた。

「緩んじゃったの?」

俺もいつか緩むのかな?

「そんな事はない!!
だが、フォンスが納得しないんだ。あっ、こら!チビ、フォンスの物は俺のモノだ!」
「いや、パンツはボクのだよ!?」
「きゅっきゅきゅー!(チビも欲しい!)」

チビ!
脱ぎたてパンツにじゃれるんじゃありません!!
治癒が終わって余った光属性魔力に反応したのかな?

「チビ、護符は俺が描いたやつあげるからパンツは離しなさい。」
「ききゅ?(ホント?)」
「本当だよ。ほら、これあげる。」

春の大規模討伐の時に作って使わなかった護符を転移で取り寄せて渡すと、チビはパンツを離して護符に飛びついた。猫にマタタビ、チビに治癒の護符。

良かった。

「フォンスくん気にしすぎじゃない?」
「あまり気にされると俺が落ち込むしな…」

ラティオさんのが小さいって言ってるみたいにも聞こえるよね。

「違うよ!そうじゃなくて…最近、ラティオがなかなかイッてくれないから…ボクが緩んだんじゃないかな、って…」
「それは…フォンスが浮気したくならないように頑張ってるだけだ。」
「ボク今は浮気なんてする気ないし!! 一緒にイきたいよ…」
「フォンス!」
「ラティオ…」

えーっと…?
まぁ、2人が幸せなら良いよね。めでたしめでたし。

「まぁ、ストゥのは確かに大きいですからね。」
「ティス!」
「え…?確かに大きかったけどラティオとそう変わらなかったよ…???」
「…昔は我を忘れるほどにならなかったからな。」
「うわっ!何それ、ボクがダメって事!?」

えーっと…ある意味修羅場?

「そう言う事ではなくて、自信が無くて色々考え過ぎてたんだろうよ。」
「最大値が見たい!」
「無茶言うな!そんなのはタケルが2人きりになって積極的になった時か、酔っぱらって甘えて来る時くらいだぞ?」
「じゃぁなんでティスも見てるの!?」
「酔って甘えて来た時に一緒にいたからです。」

ちょっと!?
こんな話チビに聞かせたくないんですけど?

と、チビを見れば護符を枕にすやすやと寝息を立てていた。ほっ…

「タケル、ボクよりちっちゃいのに良く入るね。」
「本当に…いつも無理させてすみません…」

って! 2人掛かりで撫で回さないでよ!!
あれ?フォンスくんの触り方は嫌じゃないな。診察みたいな感じだからかな?

「ではそろそろお風呂に入って寝ますか?」
「お客さん来てるのにそれ!?」
「コイツらは客扱いする必要はないだろ。」
「そうそう、勝手に寛ぐから気にしないで~!」

…そう言うものなの?

「言っとくが、客間は1つしかないからな。」
「ナトゥラはティスの部屋でいいじゃん。」
「イヤです!!」
「しょうがないなぁ、ボクたちと一緒に客間で良い?」
「…私も泊るのが決定ですか?」
「そうだよ!」

…フォンスくんが勝手に仕切ってるけど、ティスの手がだんだん恥ずかしい所に移動して来てじわじわと刺激して来るから思考が纏まらない。

…好きにして下さい…





いつの間にか用意のできてたお風呂に入れられ、寝室に運ばれる。リビングの片付けはラティオさん達がしてくれるそうなので、ストゥがチビを連れて来て寝床を整えてくれた。

「もぅ…人前であんなところ触らないでよぅ…」

甘えた声しか出せないので苦情が成立しない。

「いっそ見せつけた方が解散できると思っもので。」
「恥ずかしいからやだ…あっ…」

何も着ていないバスローブの中に入れた手が胸の中心を掠める。そんなに強い刺激ではないのに、反射で声を出してしまった。

…恥ずかしい。

「今日は全然酔ってないな。」
「飲んで何かの拍子に暴走したら困るから飲まなかった。」
「じゃあ、あの可愛いおねだりは見られないんですね。」
「素面の時のねだりたいのに言葉にできなくて涙目になってるのも可愛いだろうが。」

後ろから回された大きな手が脚を撫でる。
少しなら焦らされるの気持ち良いけど…

「焦らされ過ぎて辛いのはやだ…から、手加減…して?」
「はい!」
「素直にそう言われたら応えない訳にはいかないな。」

前からティス、後ろからストゥが、丁寧に俺の身体をなぞって、愛と快楽で満たしてくれる。お返しをしたい気持ちはあるのに、身体が言う事を聞かない。

ひたすら喘いでひたすら強請る。

焦らされた訳でもないのに丁寧に丁寧に与えられた刺激が蓄積して、入れられただけでイッてしまった。

「はぁっ…ふっ…ぅあ……」

深く飲み込んだストゥを締め付けて痙攣する内壁が落ち着くのを待って、ゆるりとした抽送が始まる。

「あっ…あっ…あっ……ふぅ…ん…」

まだ敏感なせいで強く感じる刺激の辛さに快楽の混じる速さを探りながら優しく与えられる圧迫感に、緩やかに腰が動き出すのにそう時間はかからなかった。

「あん!ティス…そっち、触っ…ちゃダメ…」

後ろも前も攻められたらまたすぐイッちゃう。だから2人がかりダメ。

「見ているだけ…とは私が焦らされる訳ですか?」

「ふゃん!」
「くぅ…!」

あぐらをかいたストゥに背面座位で突き上げられる俺に妖艶な微笑みを投げかけながら胸の小粒をきゅっと摘まんだ。自然に中が締まってストゥが呻く。

「早く私の番になるように手伝ってあげますね。」

顔を近づけて囁き、べろりと耳を舐める。クチュクチュと卑猥な水音を響かせて耳を犯し、次に耳の下を舐め、首筋をゆっくりと舌がなぞる。鎖骨の下側の窪みを舌が往復する。

その間もストゥが優しく奥を突くのが堪らない。

胸の中心で存在を主張する部分を目指しながらも、縁取りの部分で行きつ戻りつするヌルヌルとした柔らかい粘膜を待ちきれずに身を捩るも、躱されてしまう。

「や…あふっ…あ…はっ、ぁあ!…お、ねが…なめ…きゃう!
ひゃうぅぅぅうん!!」
「うぅ…っ!」
「あっ!ダメ、ストゥ!やぁ!今、イッて…!!」
「すまん、限界だ。」

イッてるのに奥をガツガツ突かれて目の奥がチカチカする。時間の感覚なんてなくて、とにかく快楽の波に翻弄された。



少し気を失っていたらしい。気づいた時には浄化されて新しく潤滑油をまぶした指で中を潤わせている所だった。

腰の下にクッションを入れられ、ティスの息がかかるほどの至近距離に綻んだ蕾があった。

「ひゃっ!」

既に解れてるから舐めなくたって良いのに、未だに1番恥ずかしいそこを舐められた。

「そこ…気持ち良いけど…恥ずかしいよぅ…」

恥ずかしいのに何でこんなに気持ち良いんだろうか?

「恥ずかしくなくなるまで気持ち良くなれ。」

ストゥが横から覆い被さってキスをくれる。肉厚の男らしい唇と舌が俺の唇を食んで舐めて口内を蹂躙する。絡め合う舌の気持ち良さと、薄い皮膚から伝わる気持ち良さが恥ずかしさを溶かしてしまった。

「ティス、も…待てない…早く、来て?奥まで可愛がって?」

キスの合間にようやく紡いだ言葉は、ティスの琴線に触れたようだ。

充分に解れた蜜壺が熱杭を奥へ奥へと淫らに誘う。身の内で襞が肉茎を歓待し、敏感な部分を寄って集って愛撫する。

「あっ…はぁっ…可愛がってと…言いながら…タケルが、私を…可愛がってくれてますね。」
「そっ、な…の? わかんなっ…!!」

「なか…っが、抱きついて…絡みついて……気持ち良い…」

「お…れも!気持ち良…も、来る…」
「はいっ…一緒、にっ……」
「あぁ……っ!!」
「ふぁぁぁんっ!!」

ティスに背中を押されたように絶頂が押し寄せて来る。中に注ぎ込まれる熱い飛沫に身も心も満たされる。

幸せに浸る少しの間を置いて、ストゥに引き寄せられてティスが俺の中から出て行く。ストゥの上に乗せられてうっとりしていると、熱くて硬いものが腿にあたる。

「ストゥ…これ…」
「疲れたら無理しなくていいぞ。」

求められている事に煽られてまた深く繋がりたくなる。
そうして何度かずつ肌を重ねて幸せな眠りに落ちた。
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