行ってみたいな異世界へ

香月ミツほ

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行ってみたいな!あちこちへ

88 治るかな?

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宿の部屋は露天風呂付きだった!

「ティスありがとう!!」
「ここまで来て温泉なしなんてあり得ませんからね。」


スパーッと脱いでさっさと洗って入る。

「色気が無い…」

俺に色気が無いのなんて元からだよ?

「じゃぁ、色気のある入り方をやって見せてよー。」
「…そう言われると困りますね。」
「でしょー?」

「でもタケルを洗いたかったんですよ?」
「あ、そっか。んー…でもまた機会はあるし!」

と言いながらティスにイタズラしちゃおう。

手に石鹸をたっぷり付けて自分の胸に塗り付けて抱きつく。背中を手でなぞると腰の辺りで喘ぎ声が聞こえた。ここが気持良いんだー…
身体をくねらせて擦り付けると石鹸でぬるぬるする。ぬるりつるりと滑る手で胸の飾りも撫で回す。やっぱり開発済み?しつこく胸を擦っていたらお尻の下に熱い塊が触れる。

「ゆっくり浸かるのは後にしようか?」

そう言って耳をぺろりとなめるとティスは艶やかに微笑んだ。

石鹸を流して浄化で水分を飛ばす。
ついでに後孔も浄化して準備完了!

「お酒を飲むとタケルは積極的になりますね。」
「そうかな?」
「そうですよ。毎日飲ませたいくらい嬉しいです。」

嬉しいのかぁ。俺も嬉しいな。

「ティス大好き!」
「愛しています。」

ちゅー!
キスをしながらいちゃいちゃして、奥まで突かれてイきっぱなしに、なったような気がするけど良く覚えてない。…でも中が疼いてもっともっとと身体が訴えているからその通りなんだろう。帰って来たストゥにもねだって、まるで発情期…

反省するべき事案発生?



朝は身体が痛くて目が醒めた。
二日酔いはしていない。治癒だけして起き上がると、隣でストゥが横になったまま両手を広げたので、当たり前に逞しい胸にすり寄る。

「昨日は激しかったな。」
「…やっぱり夢じゃない?」
「夢でまでしてたのか?」

そう言う事じゃなくて!!
…からかわれた。

「…タルパは?」
「あの後直ぐに無料の公共温泉に連れて行った。始めは前屈みになってたけど温泉につく頃には治まったみたいだったな。」
「なんで前屈み?」
「お前らがじゃれてるの見て勃ったんだろ。」

そう言えば真っ赤になってたっけ。

「思春期の青少年の前で…」

恥ずかしい!

「まぁ、アレは仕方ない。酒の席ではままある事だから馴れないとな。」
「顔合わせ辛いよぅ…(涙)」
「知らんぷり頑張れ。」

おかしなエールを貰いながらチェックアウトしてキャンプ場へ。
買い物はティスをテントに寝かせてからと伝えてあったのでタルパはキャンプ場で待っていた。

「…おはよう。」
「おはようございます!」

タルパの方が知らんぷりしてくれてるんだ。俺も頑張ろう!
今日はパンケーキが食べたい!
簡単だから教えておかないとだよね!(使命感)

それ以外はタルパの希望で初日のお弁当を再現した。
白ごま入り三角いなりと一口サイズのしそハンバーグ、だったよね。後はなんだったっけ?茄子の味噌汁か。サラダは温野菜だった気がする。

油揚げの味付け、ご飯の炊き方と合わせ酢、茄子の切り方、味噌汁の手順。ハンバーグの手順。

「温野菜サラダはともかく、他はずいぶん手が掛かる料理だったんですね。」
「ずいぶん、って事は無いけど言われてみればそれなりに手間がかかるね。食い気で作ってるから気にしてなかったな。」

それにしても油揚げが売ってたのは嬉しい。
豆腐屋さんは王都にしかないので日持ちのしない豆腐は運べない。でも油揚げは4~5日持つので少量だけ入荷していた。買い占めちゃったよ。

「ご飯を炊くのも難しそうです。」

土鍋だから最初はね?でもパンを焼くのを考えたらこっちの方が簡単だと思う。

「それじゃぁティスを起こそうか。」
「俺!起こしてきます!!」

え?キスされたいの?昨日の子達は欲望に忠実にキスされに行ってたけど、タルパは恥ずかしがってる気がしたんだけどな。タルパが良いなら、まぁ良いや。

「良いのか?」
「タルパが良いならね。ティスには反省してもらいたいけど。」

反省できてるかなぁ?

「ティスさーん!起きて下さい!ティスさん!わぁっ!」

テントの入り口が閉まってないから声が聞こえる。やっぱり反省できてない。

「違います!タケルさんじゃありません!怒られますよ!」
「…………」

ティスの声は小さくて聞き取れない。でもタルパがちゃんと喋れてるから口は塞がれてないようだ。

少しして2人で出て来た。

「おはよう。」
「おはようございます。」

少し元気がない。

「…タケルが起こしに来てくれれば間違える事もないのに…」

がっくりと項垂れながら呟かれた。それはそうなんだけど…

「だって、ティスのキスは気持ち良すぎて困るんだよ?軽い挨拶にしてくれれば俺が起こしに行っても良いのにさ。」

「そう言われると…嬉しいような残念なような…」

ティスがつっぷした。(笑)

「はい、いただきます!」
「「「いただきます。」」」

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