行ってみたいな異世界へ

香月ミツほ

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行ってみたいな!あちこちへ

79 藍鸞の知名度

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切りの良い所で切ったので短くなってしまいました。ごめんなさい。
次は早めに更新できるように頑張ります!


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みんなを起こしてマグさんを治癒して二日酔いの人を解毒して朝食。
バイキングで早い者勝ちだから「いただきます!」で一斉にスタート!(笑)

みんな1度目は一通りを2人前ずつ盛りつけて気に入った料理をお代わりに行く。人数分の5倍は作ったのにきれいになくなってしまった。その場で食べて文句を言われている人もいる。二日酔い治す必要もなかったな…

「タケル!すっごく美味しいよ!料理長の和食と同じくらい美味しい!」

プロと同じくらいなんて褒め過ぎだろうけど、嬉しい。

『まま、これ あいらにも…』

と言いかけて悩むチビ。まだ仲直りしてなかったの?

「仲直りしてないの?」
『あいら ごめんなしゃい ゆわないの。ごめんなしゃいって なに?って。』
「あいらは家族とかチビ以外のお友達はいないの?」
『じゅっと ひとり だって。だから ちび いくと よろこぶの。』
「ひとりぼっちなの!?」
『おしょらに なにかあって とおれないから ひとりだって。』

鳥籠みたいな?

『ちびは ちいしゃいから とおれるの。』
「それなら行ってあげないと!ごめんなさいはチビが教えてあげて?痛い事や嫌な事しちゃった時に言うんだよ、って。」
『…うん…』
「あいらの事、謝ってくれないと嫌いになる?」
『ならない!』
「このまま会えなくなったら嫌?」
『やだ! あいら ひとりは ちゅまらないって。しゃびしいって。あいらが しゃびしいと…』

あいらの寂しさを思ってぽろぽろ涙を零すチビを優しく抱きしめて「許してあげようね」とと言うと大きく頷いた。すぐにゼリーを容器に入れて持たせるとチビは空高く舞い上がって行った。

「チビと話せるようになったのですか?」

そうか、ティスはまだ知らなかったっけ。涙を流していたチビを心配するみんなから質問が飛んで来る。友達とケンカした事と仲直りをしに行った事を説明するとみんなそろって安堵の表情を浮かべた。

「空の上の友達なんて、素敵な響きだね。どんな子なの?」

グラーナさんが言う。言っても大丈夫かな?

藍鸞あいらんと言う鳥らしいです。」
「「「「藍鸞!?」」」」

マグさんを含む研究者達が驚きの声を上げる。冒険者たちはへー、って感じ。

「藍鸞って何…?」

アラケルがマグさんに言う。知っている人達は建国物語を知らないんですか!?って大騒ぎだけど、冒険者たちは知らん、て。この温度差は何だろう?

「四聖獣よりも神に近い存在です!影響力が強過ぎて世界のバランスが崩れると自ら地上へ降りる事を止めた瑞鳥ずいちょうです!!」
「何かが遮ってて降りて来られないって言ってたけど、自分で作った境界なのかな。」
「本物であれば、恐らくそうでしょう。誰も見た事がないのでどう判断したら判りませんが…」
「魔道具職人のおやじさんが藍鸞の尾羽だ!って驚いてたよ。」
「建国の尾羽が…?」
「チビがもらって来た。」

って、言ったらなんだか大騒ぎになってしまった。秘密にしておいた方が良かったかな?それにしても温度差が不思議だ。

「冒険者になるような奴は冒険譚の部分しか覚えてないんだ。国造ったって装備にならないし。」

いくらなんでもおおざっぱ過ぎだろうと思うけど、実際反応を見る限りその通りのようだ。そう言えばティグリスでも聞いてる子と聞いてない子がすっぱり別れてた。パスカリスは…お昼寝してたからまだ判らないね。

見たがったけど、持って来てないしチビのだし、お断りしたら王宮の宝物殿へ見に行くツアーの企画が持ち上がった。休館日以外は¥400で見られるそうだ。神に次ぐ存在の欠片なのにリーズナブル…

後は三々五々帰るそうなので全員で記念写真を撮った。
みんな訳も判らず並んでくれたけど、画像を見せたら盛り上がった。アラケルとマグさんのペンダントも見せてもらったらティスとストゥのも見られてめっちゃ恥ずかしかった。

ラティオさんとフォンスくんの写真も撮って、後であげる約束もした。

そして、この前ティスがバカウサギに媚薬を盛られた手法は、いつの間にか俺の写真(大)に肌から吸収される媚薬が塗られていたんだとか。…持って行ってたんだ。そしてここにも持って来てて、みんなに見せるのか。

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