行ってみたいな異世界へ

香月ミツほ

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行ってみたいな!あちこちへ

69 突然の予感 ※

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性描写部分**********ラインで区切れました。3分の?鵯程度です。スルー可。

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食材を買いつつ家に帰りながらストゥに魔石の採掘について聞く。
北東の鉱山地帯で採掘されるそうだけど、鉱山の手前の山にしか行った事は無いそうだ。鉱山の手前は春の大規模討伐の現場。温泉もある!

「アラケルのパーティーが終わったら3人で行ける?」
「そうだな。3人で行って現場の地の魔術師に教えを請えば見つかるかも知れないな。」
「地の魔術師が採掘をしてるの?」
「魔石の気配を探るのには地の魔術師が1番向いてるからな。」

地の魔術師が気配を探って、力自慢が穴を掘る。効率的だ。

明日ティスが帰ってきたらお願いしよう!


今日の夕飯はロールキャベツにベイクドポテト、絹サヤとベーコンの炒め物、カボチャが売っていたのでサラダにする。そして生姜焼き、で良いかな?

「チビ、ストゥ、食べたいものがあったら言ってね?」
『でじゃーと たべたい!』
「食後にラムレーズンをつまみたい。」

「うん、分かった。」

暑くなって来たからゼリーも食べたいけどゼラチンも寒天も買ってない。こっちで食べた事あるから売ってるだろう。とりあえず今日買った桃を出そう。ストゥのリクエストが肉以外なのも珍しい。

既に7月に入っているけど日本より過ごしやすいのは湿度が低いからかな?

チビは美味しそうに桃を食べている。
ストゥはラムレーズンをツマミにお酒を飲んでいる。本人がそれで良いのなら余計なお世話なんだろうけど、ローストナッツも出した。俺も少しだけラムレーズンを食べる。

チビもラムレーズンに興味を持ったのでストゥが食べさせたら5粒で眠った。

…そんなに強かった?




片付けをして2人でお風呂に入ってからストゥの部屋に行く。チビのベッドも持って部屋の隅に置いて…

ストゥのリクエストで彼シャツ。
ストゥってコスプレ好きだな。ちなみにストゥはパンツ1丁。

「初めて同じベッドで眠った夜…ティスのシャツを着たタケルが可愛くて堪らなくて、眠れなかった。それなのにタケルはすやすやと眠って寝ぼけてオレの胸を撫で回すし乳首を摘むし、足を乗せて来るし首筋を甘噛みするし…嬉しくて、でも辛くて…」

「寝相が悪くてごめんなさい…」

俺そんな事してたの!?
うぅ…恥ずかしすぎる…

「あの時は恋人になりたいと願いながら、ティスとオレのどちらを選ぶのか、どちらも断られるのか、そればかり考えていた。」

「どっちも、なんて優柔不断で申し訳ないと思ってるんだけど、でもやっぱり3人での生活が幸せで…」

「それで良いんだ。前にも言ったかも知れないがオレ達は付き合いが長過ぎて、片方が選ばれなければ選ばれた方が気持のどこかに罪悪感を抱えたままになっただろう。心置きなく幸せを享受できるのは、2人まとめて受け入れてもらえたからだ。申し訳なく感じる必要なんてない。」

「ありがとう。…俺、本当に…幸せだよ…」

ベッドに寝転びながらこんな話を聞いて胸が震える。じわりと目頭が熱くなり、滲む涙を瞬きで散らそうとして失敗。溢れた涙をストゥが唇で拭ってくれた。


*************************************************************


横を向いて向かい合い、ゆっくりと唇を重ねていると背中を滑る手がシャツの裾から侵入し、背中を撫でる。ぴくっと反応した場所を数回往復しては次の場所へ移動する。

ストゥの上に引き上げられ、うつぶせになってキスを続けていると、背中を撫でる手とは反対の手でゆっくりと双丘を揉まれた。じわじわと募る快感。

「ストゥ、背中もお尻も気持ち良い…」

唇を離してそう囁くと、腿に当たるストゥの中心が質量を増す。その反応を感じて俺自身も同じ反応をする。

ひっくり返されて仰向けに寝かされ、下着を剥ぎ取られるとそこはもう濡れていた。ストゥも同じ状態なのが分かるから恥ずかしさは少ない。

下着を脱がされる時に折り曲げた足を伸ばしながらストゥの下着に指をかけ、足で押し下げて脱がせる。俺のイタズラに驚いたようなストゥが潤滑油をまぶした指で蕾を撫でてからノックする。ほんの少しだけ侵入してくちゅっと音を立てて出て行く。それを繰り返しながらゆっくりと深くなる指の侵入に期待が高まり、焦れる。

「ここも気持ち良いな?」

「ひぁん!」

良い所をぐっと押されて嬌声が漏れる。

「そこ…自分で触っても、あんまり気持良くなかった…」
「自分でしたのか?」
「ちがっ!昨日ティスが元気なかったから俺が頑張るっていったら自分で解して見せて、て言われて…」
「それでやって見ても気持良くなかったのか。」
「ん…ティスの指だと…入った途端に気持良くて、びっくりし…あぁぁぁぁっ!」

一気に奥まで中指を入れられ快楽の波に飲み込まれる。ほんの一瞬でこの気持良さ…

「やぁ!も、我慢できない…はや…早く‥欲しい…」

ニッと笑ってストゥは自身にも潤滑油を塗りたくり、今度は焦らさずに一気に入れてくれた。

「んふぅっ、ん、ん、ん…」

その刺激に俺は白濁を零した。入れられただけでイってしまった…

「ぐっ…」
「あんっ!」

射精の瞬間、思わず魔力を流し込んでしまったようでストゥも一瞬で達した。



**************************************************************



「おい…」
「ごめん…」

気の抜けた会話にぷっと吹き出し、そのまま抱き合ってクスクス笑い合った。



『!!!!』

何かが呼んでいるような虫の知らせのような、とにかく突然の不安に襲われた。
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