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行ってみたいな!あちこちへ
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一晩寝てダルさは取れた。
フル回復してるのかは確認のしようがないからスルーで昨日採ったコルを持って家に帰ろう。
王都までの道のりの真ん中辺の野営地に転移。…うん。大丈夫!
なんとなく深呼吸して、もう一度転移する。今度は家まで転移。
少し疲れたけど、昨日より疲れてない。
「ストゥ、俺、昨日より疲れてないよ。」
安心させるように報告すると、ストゥもほっと息をついた。
朝ご飯は何にしよう?
豆腐と茗荷の味噌汁、コルと猪肉の含め煮、小茄子の漬け物、豆ご飯。…肉が足りない気がするので鶏の味噌漬けを焼こう。
チビが小茄子を見つめている。
「どうしたの?」
『…あいらのたまご?』
「違うよ!これは野菜だよ。色が似てるの?」
『おみじゅの いろが いっしょ。』
漬け汁の色は確かにきれいな青で、まん丸な茄子が卵に見える。
『あいら いっぱいいたら うれしいのに』
藍鸞がいっぱいいたら職人のおやじさんが心臓発作を起こしかねないんじゃないかな?いや、レア度が下がれば大丈夫か。チビのハーレム願望?
「朝ご飯食べようね。あいらに小茄子持ってく?」
『もってくー!』
と言って小茄子を1つ口に入れたチビは微妙な顔をした。美味しくなかったかな? 豆ご飯を気に入ったようなのでおにぎりにして持たせる事にした。藍鸞て、普段何を食べてるんだろう?
会話ができるようになってますます我が子のように思えてきたなぁ。
「タケル…」
え?突然ストゥに呼ばれた。膝に乗せられる。
「チビばかり構ってるとヤキモチ焼くぞ。」
「え?いつもティスにもチビにもヤキモチ焼かないのにどうしたの!?」
「…すまん。オレだけ言葉がわからないから疎外感を感じるんだ。本気でチビに頭突きしてもらうかな?」
そうか、ティスは元々チビの言いたい事が分かるみたいだし、俺は楽しいけどストゥは疎外感感じるよね。
「ごめんなさい…」
「いや、本当にすまん。オレの器が小さいだけだからチビが出かけたら構ってくれれば良い。」
「分かった。じゃぁ、後でゆっくりね。」
ぎゅっと抱きしめてから膝を降りて中断していた朝食を食べた。
小茄子とおにぎりを持たせると
『ままは ストゥと なかよしする。ちびは あいらと なかよしする。』
と言って出かけた。あいらとそこまで仲良しするの?
「食べ物を運ぶのって求愛行動じゃないのか?」
「チビはまだ子供だよ!?」
ストゥがふと呟いた言葉に声を大きくしてしまう。
「まぁ、まだなんとなくって感じだろうが、無意識のうちに本能で行動してるのかも知れんな。」
「まだ早いよ!」
「そうだな、まだまだ先の話だな。」
興奮する俺をなだめるストゥを睨みつけると、抱き上げられてキスをされた。意味が分からない!!
「なんでキスするの!?」
「睨む顔が可愛かったから、つい…」
むう…
構って欲しいと言われた事を思い出して俺からキスするとストゥが嬉しそうにキスに応じた。
なんだか思い切り貪り合ってしまった。そして当然、そのままなだれ込んでいちゃらぶでスッキリ。
昼前になってチビが戻ってきた。
昼食の準備はできていたので一緒に食べてから、保存の実験のためコルに魔力を補充する。魔力を溜めておいて少しずつ放出するバッテリーみたいなの作れないかな?
それに、魔力を溜め込んで魔力切れを起こした時に補充できるのがあれば良いのになぁ。
「それは魔石だ。」
魔道具屋さんでそう言われた。魔力を貯めておいて魔力切れを起こした時に補充する事もできる魔石。ただし、回復に使えるほど質の高いものは希少でなかなか手に入らないらしい。治癒師でさえ持っているのは稀だそうだ。
「取って来い。」
犬にオモチャ投げるみたいに言われた。
コルの保存容器はそれほど高品質でなくても大丈夫なので普通の容器に小さな魔石を埋め込んで出力調整の魔方陣を描き込めばOK。コル自体が大きいのでB4サイズくらいの容器で作ってもらう事になった。
転移で簡単に採りに行けるようになったけど、保存ができるならそれに越した事は無い。
容器は作るのが簡単なので¥2,000だって。お手頃!
青龍の鱗の防具も完成していたので持って帰ろうとした。でもティスのペンダントの裏とストゥのロケットの最終的な仕上げまできちんとやらなきゃ職人の名折れだ!と言われたら拒否できない。写真を入れるのは、見られるのが恥ずかしいから自分でやりたかったんだけど…ダメだって。
でも恥ずかしいから俺の目の前で開けないでね?
と、紙で包んだ状態で渡したのに中身の確認をその場でされた。ひどい!もう、この工房に来られない…
あれ?精密な絵として見ているせいか、写真のポーズとかには眼もくれずただ写実的な技術が素晴らしい!と褒め称えられた。写真だからね。
職人さんはシュクルさんと同じで技術にばかり眼が行くようだ。助かった。
俺の防具と言うかアクセサリーだけ持ち帰った。
アラケル達のもそろそろできるんだろうから、いよいよ結婚パーティーだ!アイスクリームの出番だ!!
フル回復してるのかは確認のしようがないからスルーで昨日採ったコルを持って家に帰ろう。
王都までの道のりの真ん中辺の野営地に転移。…うん。大丈夫!
なんとなく深呼吸して、もう一度転移する。今度は家まで転移。
少し疲れたけど、昨日より疲れてない。
「ストゥ、俺、昨日より疲れてないよ。」
安心させるように報告すると、ストゥもほっと息をついた。
朝ご飯は何にしよう?
豆腐と茗荷の味噌汁、コルと猪肉の含め煮、小茄子の漬け物、豆ご飯。…肉が足りない気がするので鶏の味噌漬けを焼こう。
チビが小茄子を見つめている。
「どうしたの?」
『…あいらのたまご?』
「違うよ!これは野菜だよ。色が似てるの?」
『おみじゅの いろが いっしょ。』
漬け汁の色は確かにきれいな青で、まん丸な茄子が卵に見える。
『あいら いっぱいいたら うれしいのに』
藍鸞がいっぱいいたら職人のおやじさんが心臓発作を起こしかねないんじゃないかな?いや、レア度が下がれば大丈夫か。チビのハーレム願望?
「朝ご飯食べようね。あいらに小茄子持ってく?」
『もってくー!』
と言って小茄子を1つ口に入れたチビは微妙な顔をした。美味しくなかったかな? 豆ご飯を気に入ったようなのでおにぎりにして持たせる事にした。藍鸞て、普段何を食べてるんだろう?
会話ができるようになってますます我が子のように思えてきたなぁ。
「タケル…」
え?突然ストゥに呼ばれた。膝に乗せられる。
「チビばかり構ってるとヤキモチ焼くぞ。」
「え?いつもティスにもチビにもヤキモチ焼かないのにどうしたの!?」
「…すまん。オレだけ言葉がわからないから疎外感を感じるんだ。本気でチビに頭突きしてもらうかな?」
そうか、ティスは元々チビの言いたい事が分かるみたいだし、俺は楽しいけどストゥは疎外感感じるよね。
「ごめんなさい…」
「いや、本当にすまん。オレの器が小さいだけだからチビが出かけたら構ってくれれば良い。」
「分かった。じゃぁ、後でゆっくりね。」
ぎゅっと抱きしめてから膝を降りて中断していた朝食を食べた。
小茄子とおにぎりを持たせると
『ままは ストゥと なかよしする。ちびは あいらと なかよしする。』
と言って出かけた。あいらとそこまで仲良しするの?
「食べ物を運ぶのって求愛行動じゃないのか?」
「チビはまだ子供だよ!?」
ストゥがふと呟いた言葉に声を大きくしてしまう。
「まぁ、まだなんとなくって感じだろうが、無意識のうちに本能で行動してるのかも知れんな。」
「まだ早いよ!」
「そうだな、まだまだ先の話だな。」
興奮する俺をなだめるストゥを睨みつけると、抱き上げられてキスをされた。意味が分からない!!
「なんでキスするの!?」
「睨む顔が可愛かったから、つい…」
むう…
構って欲しいと言われた事を思い出して俺からキスするとストゥが嬉しそうにキスに応じた。
なんだか思い切り貪り合ってしまった。そして当然、そのままなだれ込んでいちゃらぶでスッキリ。
昼前になってチビが戻ってきた。
昼食の準備はできていたので一緒に食べてから、保存の実験のためコルに魔力を補充する。魔力を溜めておいて少しずつ放出するバッテリーみたいなの作れないかな?
それに、魔力を溜め込んで魔力切れを起こした時に補充できるのがあれば良いのになぁ。
「それは魔石だ。」
魔道具屋さんでそう言われた。魔力を貯めておいて魔力切れを起こした時に補充する事もできる魔石。ただし、回復に使えるほど質の高いものは希少でなかなか手に入らないらしい。治癒師でさえ持っているのは稀だそうだ。
「取って来い。」
犬にオモチャ投げるみたいに言われた。
コルの保存容器はそれほど高品質でなくても大丈夫なので普通の容器に小さな魔石を埋め込んで出力調整の魔方陣を描き込めばOK。コル自体が大きいのでB4サイズくらいの容器で作ってもらう事になった。
転移で簡単に採りに行けるようになったけど、保存ができるならそれに越した事は無い。
容器は作るのが簡単なので¥2,000だって。お手頃!
青龍の鱗の防具も完成していたので持って帰ろうとした。でもティスのペンダントの裏とストゥのロケットの最終的な仕上げまできちんとやらなきゃ職人の名折れだ!と言われたら拒否できない。写真を入れるのは、見られるのが恥ずかしいから自分でやりたかったんだけど…ダメだって。
でも恥ずかしいから俺の目の前で開けないでね?
と、紙で包んだ状態で渡したのに中身の確認をその場でされた。ひどい!もう、この工房に来られない…
あれ?精密な絵として見ているせいか、写真のポーズとかには眼もくれずただ写実的な技術が素晴らしい!と褒め称えられた。写真だからね。
職人さんはシュクルさんと同じで技術にばかり眼が行くようだ。助かった。
俺の防具と言うかアクセサリーだけ持ち帰った。
アラケル達のもそろそろできるんだろうから、いよいよ結婚パーティーだ!アイスクリームの出番だ!!
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「連れて行きたい日本へ」で
ストゥとタケルがラブホに行った時のいちゃいちゃが読めます。
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