行ってみたいな異世界へ

香月ミツほ

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行ってみたいな!あちこちへ

63 ショコラに夢中

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ストゥがティスを起こして来てくれてた。

「これは…!!」

「それ、大きさを指定しなかったからってイタズラで大きくされちゃって…ロケットに貼るサイズはちゃんと頼み直したから!ちょっと待っててね。」

「では、これはこのままもらって良いのですね。」
「俺ももらって行く。」

「え…うん。」

ずっと一緒にいるのに、不思議。
チビも帰って来たので朝ごはん。

「いただきます。」
「「いただきます」」
「きゅー!」

もしかしてチビにはお友達と2人分持たせた方が良いのかな?でも重くなっちゃうかな?





食後にスマホを確認したらちゃんとアンテナが立っている。成功だ!

アイスのアレンジレシピを検索しよう。

インスタントコーヒーをかける?オリーブオイル?バルサミコ酢は前にやったけど好きになれなかった。

普通にベリーソースを混ぜてみよう。

あ、冷やす前に混ぜると完全に混ざって、固まってから混ぜると部分的に混ざる。同じ材料でも違いが出て面白い!キャラメル味も作ろう!

「タケルはこのままアイスの試作するか?オレ達はギルドへ依頼探しに行ってくる。」

「あ!ごめん!夢中になっちゃって…。うん、今日は試作する。」

「では行って来ます。」

「行ってらっしゃい!気をつけてね。」

2人からナチュラルにキスされた。
あれ?なんか久しぶりな気がする。

そうか、ずっと一緒にあちこち行ってたから…致す時しかしていない…

なんか…なんか…

めちゃくちゃ恥ずかしくなって来た!
チビもあんまり甘えて来なくなって来たし、もっとスキンシップした方が良いのかな。うわぁ…今さらながらドキドキする…

止めよう、考えるのは保留にしよう。

俺が1人でじたばたしていたら、いつの間にかチビは出かけていた。

…減って来たコンソメと鶏ガラのストックを作ろう。



「ただいま。」

「ストゥ、おかえり!あれ?ティスは?」

「あいつだけ名指しの依頼があってな。前に代理で魔術の指導をした貴族の息子の護衛だそうだ。で、その打ち合わせをしてる。」

そっか。

「あ、買い出しに行きたいんだけど良い?」
「おう。喜んで荷物持ちするぞ。」
「じゃあお礼に夕飯の希望を叶えます!」
「ならカツと唐揚げとステーキと焼肉とハンバーグと肉団子。」
「肉ばっかり!!」

2人で笑い合いながら市場へ行った。




あ、ねえさまだ。

「こんにちは。ねえさま、お茶会の話はどうなったの?」

「それが…ショコラなら厨房に入らなくても持ち込めば良いだろう、と料理長が言うのよ。そうしたらシュクル様もそうですね、って…。」

ねえさまの下心は通じなかった訳か。
しょんぼりしてるねえさまはらしくないなぁ。ここはひとつ、アイスクリームの出番に違いない!
ねえさまと一緒にシュクルさんの店に向かう。

「シュクルさん、これ見て下さい!」

そう言ってスマホの画面を見せる。
検索したのはチョコレートのデザートだ。チョコクッキー、チョコケーキ、チョコアイス、チョコプリン、チョコレートがけフルーツにチョコフォンデュ、そしてチョコレートパフェ!!

「これ、全部ショコラのデザートなんですよ!」

「これが?全部?」

「お茶会ならケーキが良いと思うけど、このショコラパフェはアイスもプリンもクッキーも盛り込まれているから、ショコラの美味しさを存分に味わえますよ!作って見ませんか?」

おっと!
ウィオラねえさまも食いついた。スマホを取られる。

「これはどんな魔道具なの?絵が変わるなんて…」

あ、そうだよね。普通そこに食いつくよね?
シュクルさんて本当にショコラの事ばっかりなんだなぁ。
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