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行ってみたいな!あちこちへ
60 お守りのご利益
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お待ちかねのアイスクリーム!!
集まってきた魔道具工房の職人さん達も含めて23人分のショットグラスとスプーンを用意し、ワクワクしながらフタを開ける。
ひんやりとした甘い香り。
試食だから1人大さじ1杯。
「さぁどうぞ。」
全員に行き渡ったところで声をかける。みんなの反応をワクワクしながら見ていると、一様に驚きの表情から笑顔や恍惚の表情へ。チビがお代わりをねだる。
上出来だ。
料理長の持ち帰る分を取り分けるともう少ししか残っていなかったのでお代わりはなし。
チビには家に帰ったらまたあげるからね。
とりあえずこのまま購入して、職人さんはもっと短時間でアイスが作れるマシンを開発すると燃えている。楽しみだ。
俺はちまちま作ってアラケルのために溜め込むつもり。フルーツシャーベットも作ろう。
試作品は¥50,000だった。オーダーだから微妙に高いけど仕方ない。大切に使おう!
家に帰ったら疲れきってしまっていた。とてもだるい。この感覚、もしかして魔力切れ?そう言えば青龍の鱗を転送した時、ものすごく魔力を消費したっけ…
身体のダルさに気が行ってて気づかなかった。向こうとこっちで転移ができる事に興奮していたし。アラケルが気にしないで良いから中華調味料の使い方教えて欲しいと言うので口だけ出す事にした。
…ティスに抱っこされたままで。
チビは冷奴で食べるから豆腐を取り分けて、麻婆豆腐。あと回鍋肉、青椒肉絲。定番ばっかり…卵スープも教えた。
植物の観察記録を何日もサボるわけにはいかないと、夕飯を取り分けてアラケル達は帰って行った。馬で行けば夕飯時には家に帰り着くから、と。
俺はティスに少しだけ魔力を分けてもらって、後はのんびりした。
「タケル、あの写真てやつ、オレも欲しい。」
珍しくストゥが物を欲しがった。また樹に頼めば大丈夫だと思う。アクセサリーを作るのかと聞いてみたら懐中時計みたいなロケットを考えているらしい。お…俺1人の写真を入れたいって…チビも一緒に写っちゃダメだって。
なんだか恥ずかしい…
それを聞いてティスもペンダントの裏をロケットにして入れると言い出した。
写真の撮り方を教えて撮ってもらう。
パシャパシャパシャパシャ…
連写しないように。
色々な写真失敗あるあるを積み重ね、ようやく気に入った写真が撮れたらしい。
…あれぇ?
クッション抱き締めて嬉しそうに頬染めてる自分て、ありえない…こんなポーズしたっけ?
友達にこれを頼むのはすごく勇気がいる…
でもコスプレくらいしかお願い事をしないストゥが欲しがるんだから、期待に応えたいと、画像を送信して2枚プリントして欲しいと伝える。ついでに先に送った3人で撮ったやつも1枚、お願いした。
アラケルが作ってくれた夕食を食べてお風呂に入る。
お風呂上がりにアイスを出された。
「え?まだあった?」
「アラケルに教えてもらって新たに材料を入れておいた。冷蔵庫に入れてたから少し早めにできたみたいだな。」
すごい!ストゥ気が利く!
チビも大喜びだ。
みんなで食べさせっこして大満足!明日はシュクルさんのお店に持って行こう!
まったりぐっすり、おやすみなさ~い!
朝、チビが藍鸞に豆腐をお土産にしたい事を、ティスを叩き起こして通訳させてまで訴えた。そこまで言うなら、と転移してできたての豆腐を買ってきて持たせた。しみ出す水はこぼれないかな?
朝食を作りながら電波が繋がるのを待つ。
朝食はレタスとトマトのサラダとそら豆のフリット、魚のムニエルとコーンスープ。
コーンスープを火にかけてレタスをちぎっているところで電波が繋がった。
〈幸運のお守りすげえ!〉
樹からのメッセージだ。宝くじでも当たったかな?
《どうしたの?》
返事が来るまで料理を続ける。
レタスとトマトにゆで卵も追加した。
ピロリン!
そら豆を鞘から出し終わったタイミングで返事が来た。
〈スクラッチを\1,000買ったら\1,200当たった。〉
《偶然じゃない?》
〈そう思ってもう1枚買ったらまた\1,000当たった。また5枚買ったら\200、2枚買ったら\1,000。どうも買った金額の合計より上の最小限の当たりが出るらしい。1枚だけ買えば\800増える。ただし、1日の総購入額なのか1種類の総購入額なのかは検証できてない。〉
【あれ?じゃ、さっき自販機で1本当たったのもお守りのご利益?】
《宝くじ、凄い!ジュースは偶然かご利益かイマイチ分からないね。》
〈面白い物をサンキューな〉
〈あと写真な。明日までにプリントしとく。アイドル風の尊とかウケるw〉
《それは言わないで~~~!》
【いや、ウケるだろ?なんでこれ?】
《好きな人から頼まれれば断れないだろ》
【相手、どんな人?写真ないの?】
《…秘密。》
〈一緒に写ってた2人のどっち?〉
【どっちも男だよ!?】
〈尊、女にキョーミないじゃん。〉
《知ってたの!?》
【知らないよ!!】
〈尊んちの近所の兄ちゃんとテニス部の先輩だろ?〉
《何で知ってるんだよー!!!》
〈見てたら分かるし〉
【え…全然知らなかった…】
《那海がどっちもイケるのは?》
【あんなビッチはどうでも良い。】
〈弟だろ。〉
【認めん。】
集まってきた魔道具工房の職人さん達も含めて23人分のショットグラスとスプーンを用意し、ワクワクしながらフタを開ける。
ひんやりとした甘い香り。
試食だから1人大さじ1杯。
「さぁどうぞ。」
全員に行き渡ったところで声をかける。みんなの反応をワクワクしながら見ていると、一様に驚きの表情から笑顔や恍惚の表情へ。チビがお代わりをねだる。
上出来だ。
料理長の持ち帰る分を取り分けるともう少ししか残っていなかったのでお代わりはなし。
チビには家に帰ったらまたあげるからね。
とりあえずこのまま購入して、職人さんはもっと短時間でアイスが作れるマシンを開発すると燃えている。楽しみだ。
俺はちまちま作ってアラケルのために溜め込むつもり。フルーツシャーベットも作ろう。
試作品は¥50,000だった。オーダーだから微妙に高いけど仕方ない。大切に使おう!
家に帰ったら疲れきってしまっていた。とてもだるい。この感覚、もしかして魔力切れ?そう言えば青龍の鱗を転送した時、ものすごく魔力を消費したっけ…
身体のダルさに気が行ってて気づかなかった。向こうとこっちで転移ができる事に興奮していたし。アラケルが気にしないで良いから中華調味料の使い方教えて欲しいと言うので口だけ出す事にした。
…ティスに抱っこされたままで。
チビは冷奴で食べるから豆腐を取り分けて、麻婆豆腐。あと回鍋肉、青椒肉絲。定番ばっかり…卵スープも教えた。
植物の観察記録を何日もサボるわけにはいかないと、夕飯を取り分けてアラケル達は帰って行った。馬で行けば夕飯時には家に帰り着くから、と。
俺はティスに少しだけ魔力を分けてもらって、後はのんびりした。
「タケル、あの写真てやつ、オレも欲しい。」
珍しくストゥが物を欲しがった。また樹に頼めば大丈夫だと思う。アクセサリーを作るのかと聞いてみたら懐中時計みたいなロケットを考えているらしい。お…俺1人の写真を入れたいって…チビも一緒に写っちゃダメだって。
なんだか恥ずかしい…
それを聞いてティスもペンダントの裏をロケットにして入れると言い出した。
写真の撮り方を教えて撮ってもらう。
パシャパシャパシャパシャ…
連写しないように。
色々な写真失敗あるあるを積み重ね、ようやく気に入った写真が撮れたらしい。
…あれぇ?
クッション抱き締めて嬉しそうに頬染めてる自分て、ありえない…こんなポーズしたっけ?
友達にこれを頼むのはすごく勇気がいる…
でもコスプレくらいしかお願い事をしないストゥが欲しがるんだから、期待に応えたいと、画像を送信して2枚プリントして欲しいと伝える。ついでに先に送った3人で撮ったやつも1枚、お願いした。
アラケルが作ってくれた夕食を食べてお風呂に入る。
お風呂上がりにアイスを出された。
「え?まだあった?」
「アラケルに教えてもらって新たに材料を入れておいた。冷蔵庫に入れてたから少し早めにできたみたいだな。」
すごい!ストゥ気が利く!
チビも大喜びだ。
みんなで食べさせっこして大満足!明日はシュクルさんのお店に持って行こう!
まったりぐっすり、おやすみなさ~い!
朝、チビが藍鸞に豆腐をお土産にしたい事を、ティスを叩き起こして通訳させてまで訴えた。そこまで言うなら、と転移してできたての豆腐を買ってきて持たせた。しみ出す水はこぼれないかな?
朝食を作りながら電波が繋がるのを待つ。
朝食はレタスとトマトのサラダとそら豆のフリット、魚のムニエルとコーンスープ。
コーンスープを火にかけてレタスをちぎっているところで電波が繋がった。
〈幸運のお守りすげえ!〉
樹からのメッセージだ。宝くじでも当たったかな?
《どうしたの?》
返事が来るまで料理を続ける。
レタスとトマトにゆで卵も追加した。
ピロリン!
そら豆を鞘から出し終わったタイミングで返事が来た。
〈スクラッチを\1,000買ったら\1,200当たった。〉
《偶然じゃない?》
〈そう思ってもう1枚買ったらまた\1,000当たった。また5枚買ったら\200、2枚買ったら\1,000。どうも買った金額の合計より上の最小限の当たりが出るらしい。1枚だけ買えば\800増える。ただし、1日の総購入額なのか1種類の総購入額なのかは検証できてない。〉
【あれ?じゃ、さっき自販機で1本当たったのもお守りのご利益?】
《宝くじ、凄い!ジュースは偶然かご利益かイマイチ分からないね。》
〈面白い物をサンキューな〉
〈あと写真な。明日までにプリントしとく。アイドル風の尊とかウケるw〉
《それは言わないで~~~!》
【いや、ウケるだろ?なんでこれ?】
《好きな人から頼まれれば断れないだろ》
【相手、どんな人?写真ないの?】
《…秘密。》
〈一緒に写ってた2人のどっち?〉
【どっちも男だよ!?】
〈尊、女にキョーミないじゃん。〉
《知ってたの!?》
【知らないよ!!】
〈尊んちの近所の兄ちゃんとテニス部の先輩だろ?〉
《何で知ってるんだよー!!!》
〈見てたら分かるし〉
【え…全然知らなかった…】
《那海がどっちもイケるのは?》
【あんなビッチはどうでも良い。】
〈弟だろ。〉
【認めん。】
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「連れて行きたい日本へ」で
ストゥとタケルがラブホに行った時のいちゃいちゃが読めます。
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