行ってみたいな異世界へ

香月ミツほ

文字の大きさ
上 下
92 / 203
行ってみたいな!あちこちへ

50 コスプレの行き着く先

しおりを挟む


「そうだな、暑くなって来たな。ならこれ着てみるか?」

「? これ、暑い時の服じゃないよ!?」

ツッコミを入れながらもストゥが差し出す服を着てみた。
うん、涼しい。でも外には出られないなぁ。スケスケだもん。

「タケル…似合います。」

ティスがうっとりとそう言ってくれる。
ティスはタケルならなんでも似合うって言うんでしょ?

「透けて見えてるのに肌が見えてる所と布越しの所が見え方に差があるのも良いなな。」

ストゥが腰から足を撫でながら感想を口にする。
ズボンのサイドは腰と膝と足首だけが繋がっていて途中はスリットになっている、西の町で買ったアラビア衣装だ。今日は家だからちゃんと素肌にTバックを履いた。

「アクセサリーもついてたけど…」

小箱に入ったアクセサリーを指し示す。取り出してこれは頭?こっちは腰?と試しに付けてもらった。

つけただけでもしゃらしゃらと涼やかな音がする。

しゃん!

しゃん!

しゃん!しゃん!しゃん!

手を突き出し、引き寄せ、タンタンタンと足踏みすると動作の1つ1つに音がする。

「あはははは!」

何だか面白くなってねえさまに教えられた振り付けを思い出してやって見る。捻りながらくいっと腰を上げる。横方向にヒップアタックする感じ。細かく腰を振ればしゃららららん!くるっと回ったり反ったり膝をついて腕を上げたり覚えているポーズをやってみた。ポーズはグラビアみたいだ。

踊り子ー♡

ティスがふらふらと近づいて来て触ろうとするので

「踊り子に手を触れてはいけません。」

と言って見た。称号「踊り子見習い」だから踊り子を名乗ってみる。
お預けされた犬みたいで可愛い。

「えへへ、冗談だよー。あ…」

笑いながらティスの膝に乗ったら足が開いて無防備になる感じが恥ずかしかった。

「これ、やっぱり恥ずかしいね。」

腰を支えられながら見下ろすとささやかながら女性であれば存在しないふくらみが見える。

「かわいい…」

どうせはみ出さないよーだ!
むぅっと口を尖らせればちゅっとキスをされる。あやしてるようなイタズラしてるような。そのまま唇を食んでいちゃちゃしていたらいつの間にかストゥが着替えていた。

「タケルと揃いだ。」

短いベストが胸筋に持ち上げられ、腰骨に巻いたサッシュベルトまでの間に鍛え上げられた筋肉が惜しげもなく晒されていて、目が吸い寄せられる。

…嫉妬!

「ストゥずるい!筋肉自慢ずーるーいー!!」

意味不明の絡み方をする俺を見ながらどれくらい飲ませた?コップ3分の1です、と内緒話してる。聞こえてるよ!

「もっと飲んだよー!」

コップ3杯は飲んだもん。
でもお酒が減ってないらしい…あれ?2杯目からはジュースだった?

「じゃあ俺、酔ってるの?」

「うーん…?」

「もう少し飲んでみますか?」

と、またコップに5分の1の果実酒を渡された。

ちび…

やっぱり美味しい。

「もっと。」

お代わりを強請る俺にストゥがにやりと笑って口移しで飲ませた。美味しいから口内を舐めまわす。もちろんイタズラも兼ねている。いつのまにかストゥの膝の上にいた。あれぇ?

うっとりとキスしていたらお尻の下に熱くて硬い物があたる。キスで緩く立ち上がってた俺は、それそれを感じて煽られてしっかりと勃ち上がった。ティスが後ろからズボンのスリットに手を入れて象徴に押し上げられて空いた隙間から前を触る。さわさわ、さわさわ、もどかしい。

反対側のスリットからストゥが手を入れて蕾をそっとなぞる。

「ふぅぅ…2人していじわるして…」

もじもじしながらも足は閉じる事ができず、なすがまま胸の飾りをつつかれ、バードキスを繰り返されて我慢の限界!

「ちゃんと触って!!」

噛み付く様にキスをして腰を擦り付けるとようやくちゃんと触ってもらえた。

「残念ですが服を脱ぎましょうね?」

ベールを外しホルターネックのブラジャーみたいなのとズボンと下着を脱ぐ。裸でベッドに運ばれてアクセサリーだけはそのまま。

突き上げられる度に揺れて音を響かせるアクセサリーに恥ずかしさが擦り込まれてしまったのはどうしたものか。


しおりを挟む
こちらの拍手ボタンをクリックすると
「連れて行きたい日本へ」で
ストゥとタケルがラブホに行った時のいちゃいちゃが読めます。
拍手する

感想 9

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...