89 / 203
行ってみたいな!あちこちへ
47 青龍の装備
しおりを挟む「やっぱり子供達は可愛かったね。」
「早くタケルの子が見たいです。」
「いや、産める身体になってないだろ。」
産める身体になる可能性も低いと思うよ。
家に帰って夕飯食べてお風呂に入ってぐっすり眠った。
聞かなきゃと思っていた家の購入金額について聞いてみた。
ローンと同じで商業ギルドでお金を借りて返済しているんだって。家は\34,000,000で、\12,000,000払ってあるからあと\22,000,000。百万単位で払っているそうだ。金利は予定通りなら\2,000,000支払う計算になる。
なら俺も\12,000,000払うべきだよね!
でも止められた。
青龍の鱗12枚も売ったら騒ぎになるって。
全部青龍の鱗ではダメか。
じゃあこれから少しずつ稼いで払うね!
「タケルはずっと料理してくれてるんですから、同額ではおかしいでしょう!」
「そうだな。だいたい好きで俺たちが出しているんだから気にしないで良いんだぞ。」
「でも、あんまり使い途ないんだもん。」
確かに!とみんなで笑いあった。
青龍の鱗はまずは魔道具に加工する事にして、他は保管しておくのが良いと言われた。箱ごとギルドに預ければ中身が生き物でない限り預かってくれるそうだ。中身の申告も不要。
じゃあ今日は魔道具屋さんに行こう!
昨日、子供達と遊んで気持ちが安定したのかチビが俺から離れられるようになった。
ちゃんと魔力の糸は繋いでいる。
空を飛ぶから注目の的だ。
魔道具屋さんは王都1の人気店で弟子もたくさんいて品揃えも豊富。ストゥが店番の人に声をかけた。
「青龍の鱗の加工を頼みたい。バングルとペンダントと、ワイバーン用の首飾りだ。タケルはどうする?」
「思いつかなくて…大きいからバングルじゃ腕からはみ出しちゃうし武器や防具もピンと来ないし…あ、幸運の財布?」
「ふざけてんのかぁ!!」
「ごめんなさいぃ!!」
すごく怒ってる。でもまじめに言ってるのに…
「おやじ、コイツは変な事言ってるようでも本気なんだ。いろいろ分かってないだけだから許してくれ。」
「だったら靴はどうだ?敏捷性が上がって剣士にも魔術師にも役立つぞ。まぁ。2枚ないと作れんがな。」
がははと笑うおじさんはいじわる言ったつもりなんだろうか?
「オレは両手のバングルを作りたいんだが鱗は5枚だ。足りるか?」
「私は3枚あります。魔術師用のペンダントで。」
「靴用の2枚と、ワイバーン用の首飾りは1枚で足りますか?足りなければまだありますよ。」
おじさん、アゴ外れそう。
ストゥがにやりと笑って今年は逆鱗に触れたやつがいるからすごい事になるぞ、と言うと店と奥の工房から覗いてた人達が大騒ぎになった。
青龍の鱗なんて貴重品、上級職人以上でないと見る事すらできないんだって。
磨く時に出た粉にさえ力が宿ると言われているから、それを集めて練って固めた5mmのビーズでさえ、数万円の値がつくそうだ。小さい分、むしろそっちが欲しいかも。言わないけど。
「250万だ。」
ぶふっ!!
さすがに高い。でも鱗3枚か…ストゥとティスに家の支払いの代わりにここの支払いを鱗で支払えないかと相談すると、それならオレに甘えてくれると言う。おじさんに向かって
「ギルドでこの鱗の買い取り価格が1枚百万円だと聞きました。鱗3枚で支払う事はできますか?」
「50万の釣りか。」
「いえ、おつりは要りません。」
「なら2枚で良い。」
「え?」
ギルドで買い取った鱗をここの工房で仕入れると¥1,150,000になる。
それに加工して売ると物によったら500万以上にもなるから2枚でもじゅうぶんだと言う。
「それだったら1枚は細かく切ってモザイクにして使えませんか?」
提案してみると乗って来た。
模様に合わせてカットして組み合わせたり魔道具の魔方陣のどこかに埋め込んだら小さくても利用価値があるんじゃないかとか思いついた事を言ってみたら回り中で議論が始まった。
実験用にもっとあげたいけど騒ぎになるのは困るから今は我慢。
そうだ、クルト兄さまからの支援とかどうだろう?今度、相談してみよう。
もう1つ、絶対に欲しい魔道具があったのを思い出した。
「虫除けの魔道具もありますか!?」
突然日用品の話をしてしまったので、みんなの口を塞いでしまった。
「あー…、日用品はそっちだ。」
店内の表に近い左の棚に日用品コーナーがあった。
蚊、蜂、ムカデ、ヤスデ、毛虫、毒蛾、蛇。
それぞれビーズになっていて必要な物を紐に通してネックレスにするんだって。面白い!
全部つなげて作ってもらったけど木製で軽かった。サービスだってタダでくれた!
レア素材が手に入ったら真っ先にここへ見せに来る事が条件だけどね。
0
「連れて行きたい日本へ」で
ストゥとタケルがラブホに行った時のいちゃいちゃが読めます。
→拍手する
お気に入りに追加
1,442
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる