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行ってみたいな!あちこちへ
33 祭りと言えば
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次は西の岩山。町の北側から出て斜面を登っていくのが良いらしい。結構キツい…
俺とマグさんのペースが遅い。
何も言わずにストゥが俺を抱き上げた。それを見てアラケルがマグさんを抱き上げる。申し訳ない…
「体調が万全じゃないのはタケルのせいじゃないからな。」
そう言ってペースを落す事なく進んでいく。
「帰りは私が運びますね?」
「なるべく歩くから!でも…疲れちゃったらオネガイシマス…」
岩山の頂上に到着し、種を蒔く。土があまりないけど大丈夫かな?
「ツル植物は強いから平気でしょう。成長促進剤も改良して1晩で巨大化するんですよ!」
初めは7日かかったんだっけ。そして改良してもやっぱりツタにしか効かない、と。もう1度チビが雨を適度に降らせ、明日に備える。
これで準備は完了だ。
岩山を降りて町に戻る。更に賑わいを見せる町で屋台メシを食べ、祭り見物をする。龍踊りや綱渡りや鞭さばきを見物したり、工芸品を見て回ったり。龍を象った飴細工もあって食べるのがもったいない!
と思ってたのにチビが食べた。
甘いの、美味しいよね。…うぅ…
ティスがもう1つ買ってくれようとしたけど、やっぱり食べないとだから断ってチビと一緒に食べた。
魔術でこっそり手伝う事ができちゃうから、輪投げや射的はない。
祭りの衣装を売っている露店があった。
祭り衣装と言いながら売っているのはあちこちの民族衣装だ。着物、チャイナ服、サリー、アラビア衣装、ロシア、イヌイット、チロリアン、シュクルさんからもらった衣装もある。
ストゥが店主と話を始めた。
「タケル、試着してくれ。良いのがあったら買う。」
え?俺の?
店主が俺を見てサイズが合いそうなのを選ぶ。着物は着付けがいい加減だし、大きかった。浴衣はちょうど良いサイズがあって、他に着られたのはアラビア衣装男女とアオザイ。アオザイって女物じゃなかった?
試着してはお披露目、は良いけどアラビア衣装の女物は下着がローライズのTバックでズボンがスケスケでサイドががっつりスリット入っててめちゃくちゃ恥ずかしい。
試着だからパンツの上にTバック履いたんだけど、店主に直接着て良いと言われた。
お断りします!
アラビア衣装は男物も恥ずかしかった。
ズボンはスリットもなく、透けない素材だったけど、上半身は裸ベスト。男なのに風が吹いて中が見えたら恥ずかしいと思う。
そう言ったらティスがやっと理解したようですね、と笑って胸の飾りをくすぐった。
感じてしまう場所を人目に晒すのは恥ずかしいんだね…。
店主に男物のアラビア衣装は格好良くなる筈なのになぜ煽情的になるのかと呟かれた。筋肉が無いからだよ!ストゥなら絶対かっこいいもん!!
俺が見たがったから2人も試着した。ティスは何着ても似合った。ストゥは男物しか着なかったけど、思った通りシュクルさんの国のサスペンダー付き半ズボン衣装は爆笑だった。
ごめん!
お揃いの浴衣と、ストゥがアラビア衣装男物、ティスはアオザイ、俺にはアオザイとアラビア衣装男女を購入。
本当に買うの?
女物のアラビア衣装は帰ったら着てくれよ?って良い笑顔で言われた。
えーっと…
ストゥとティスにしか見せないのなら良いよ。
荷物を預かってくれると言うのでお店で浴衣を着て、祭りに戻る。
俺とティスは前をきちんと閉めて、ストゥはがっつり空けて着る。かっこいい…羨ましい…
こっちにもカルメ焼きがあるんだ!
日本では1度しか見た事がない屋台のカルメ焼き。膨らむ様子をチビが真剣に見入っている。理科の実験で作ったけど失敗して膨らまなくて先生がおろおろしてたっけ。
今度、わたあめ作ったら喜ぶかな。
それにしても…こっちのお祭りにはお好み焼きもたこ焼きもない。だんだんと我慢できなくなってきた。
物足りない!!
粉もんプリーズ!!
ドネルケバブは粉もんに入りません!!
思い余って材料を買ってキャンプ地に戻ってお好み焼きを作る。共同のかまどの鉄板で焼いてたら興味を持った人が集まって来て食べたがった。
いきなりストゥが商売を始めた。
「客人料理のお好み焼き\500だよ!」
って。たいていの人がお祭りに行ってるからお客さんは少なかったんだけど、材料がそんなにないからちょうど良かった。
材料がなくなったところで終了。
30食くらい売った。
売り切れた後にアラケルが戻って来て食べたかったと言われてアラケルの手持ちの材料で追加を作った。好評!
チビも喜んで食べていた。
浴衣にねじりハチマキにタスキ…ストゥに似合いすぎて言葉も出ない。ここには何しに来たんだっけ?
俺とマグさんのペースが遅い。
何も言わずにストゥが俺を抱き上げた。それを見てアラケルがマグさんを抱き上げる。申し訳ない…
「体調が万全じゃないのはタケルのせいじゃないからな。」
そう言ってペースを落す事なく進んでいく。
「帰りは私が運びますね?」
「なるべく歩くから!でも…疲れちゃったらオネガイシマス…」
岩山の頂上に到着し、種を蒔く。土があまりないけど大丈夫かな?
「ツル植物は強いから平気でしょう。成長促進剤も改良して1晩で巨大化するんですよ!」
初めは7日かかったんだっけ。そして改良してもやっぱりツタにしか効かない、と。もう1度チビが雨を適度に降らせ、明日に備える。
これで準備は完了だ。
岩山を降りて町に戻る。更に賑わいを見せる町で屋台メシを食べ、祭り見物をする。龍踊りや綱渡りや鞭さばきを見物したり、工芸品を見て回ったり。龍を象った飴細工もあって食べるのがもったいない!
と思ってたのにチビが食べた。
甘いの、美味しいよね。…うぅ…
ティスがもう1つ買ってくれようとしたけど、やっぱり食べないとだから断ってチビと一緒に食べた。
魔術でこっそり手伝う事ができちゃうから、輪投げや射的はない。
祭りの衣装を売っている露店があった。
祭り衣装と言いながら売っているのはあちこちの民族衣装だ。着物、チャイナ服、サリー、アラビア衣装、ロシア、イヌイット、チロリアン、シュクルさんからもらった衣装もある。
ストゥが店主と話を始めた。
「タケル、試着してくれ。良いのがあったら買う。」
え?俺の?
店主が俺を見てサイズが合いそうなのを選ぶ。着物は着付けがいい加減だし、大きかった。浴衣はちょうど良いサイズがあって、他に着られたのはアラビア衣装男女とアオザイ。アオザイって女物じゃなかった?
試着してはお披露目、は良いけどアラビア衣装の女物は下着がローライズのTバックでズボンがスケスケでサイドががっつりスリット入っててめちゃくちゃ恥ずかしい。
試着だからパンツの上にTバック履いたんだけど、店主に直接着て良いと言われた。
お断りします!
アラビア衣装は男物も恥ずかしかった。
ズボンはスリットもなく、透けない素材だったけど、上半身は裸ベスト。男なのに風が吹いて中が見えたら恥ずかしいと思う。
そう言ったらティスがやっと理解したようですね、と笑って胸の飾りをくすぐった。
感じてしまう場所を人目に晒すのは恥ずかしいんだね…。
店主に男物のアラビア衣装は格好良くなる筈なのになぜ煽情的になるのかと呟かれた。筋肉が無いからだよ!ストゥなら絶対かっこいいもん!!
俺が見たがったから2人も試着した。ティスは何着ても似合った。ストゥは男物しか着なかったけど、思った通りシュクルさんの国のサスペンダー付き半ズボン衣装は爆笑だった。
ごめん!
お揃いの浴衣と、ストゥがアラビア衣装男物、ティスはアオザイ、俺にはアオザイとアラビア衣装男女を購入。
本当に買うの?
女物のアラビア衣装は帰ったら着てくれよ?って良い笑顔で言われた。
えーっと…
ストゥとティスにしか見せないのなら良いよ。
荷物を預かってくれると言うのでお店で浴衣を着て、祭りに戻る。
俺とティスは前をきちんと閉めて、ストゥはがっつり空けて着る。かっこいい…羨ましい…
こっちにもカルメ焼きがあるんだ!
日本では1度しか見た事がない屋台のカルメ焼き。膨らむ様子をチビが真剣に見入っている。理科の実験で作ったけど失敗して膨らまなくて先生がおろおろしてたっけ。
今度、わたあめ作ったら喜ぶかな。
それにしても…こっちのお祭りにはお好み焼きもたこ焼きもない。だんだんと我慢できなくなってきた。
物足りない!!
粉もんプリーズ!!
ドネルケバブは粉もんに入りません!!
思い余って材料を買ってキャンプ地に戻ってお好み焼きを作る。共同のかまどの鉄板で焼いてたら興味を持った人が集まって来て食べたがった。
いきなりストゥが商売を始めた。
「客人料理のお好み焼き\500だよ!」
って。たいていの人がお祭りに行ってるからお客さんは少なかったんだけど、材料がそんなにないからちょうど良かった。
材料がなくなったところで終了。
30食くらい売った。
売り切れた後にアラケルが戻って来て食べたかったと言われてアラケルの手持ちの材料で追加を作った。好評!
チビも喜んで食べていた。
浴衣にねじりハチマキにタスキ…ストゥに似合いすぎて言葉も出ない。ここには何しに来たんだっけ?
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「連れて行きたい日本へ」で
ストゥとタケルがラブホに行った時のいちゃいちゃが読めます。
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