行ってみたいな異世界へ

香月ミツほ

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行ってみたいな!あちこちへ

22 新しいトビラ前編 ※

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夕飯の後、部屋でチビがかくれんぼを始めた。

荷物の間に隠れてはきゅいきゅい鳴いて探してアピール。

初めはたまたま隙間に嵌まっただけらしいけど、助け出されるのが楽しかったらしい。ベッドの下やソファの向こう、カーテンの中、天井の隅。天井の隅なんて全然隠れてないよ!

俺をつんつん突ついて誘いをかけて、飛んで追いかけっこして背後に回って張り付く。手が届かなくてパタパタするときゅーきゅー言って喜ぶ。

途中でストゥが代わってくれた。

…疲れた。



ベッドにダイブしたらティスが追いかけて来た。

腕枕してもらってのんびりしてたらチビが間に飛び込んで来て、胸の契約印にすりすりする。左手で撫でるとはしゃいでいたのがだんだん落ち着いて、しっぽをぱたんぱたんと振りながら眠りに落ちた。時々ぴくぴくするしっぽが完全に脱力したのを見計らって、カゴに寝かせる。

「ストゥ、ありがとう。」
「どういたしまして。」

「それじゃぁ、今日は後2回。」

俺とストゥのやり取りに今夜の予定を付け足された。

「…やっぱり、するの?」

「嫌ですか?無理にはしませんよ。でもしたくなったら言って下さいね。」

そう言ってデコちゅーに始まり、2人掛かりで優しく優しく優しく触れられてしたくなりました。

俺、チョロイン………






朝、治癒したのは久しぶりだなー。(棒)
でも4回できた!夕飯の前を入れたら7回。そして回数よりもヤバい中イキ……

もうムリってあんなに思ったのに目が覚めたら中が疼くって、怖い。

起きたのに気付いたストゥに何故かソファに運ばれて横抱きにされてるんだけど、ただ膝に乗ってるだけなのに何だか気持良くなってきちゃう。なにコレ!

「どうした?」

恥ずかしくて説明し辛くてあうあうしているとそのまま甘く唇を重ね、口内を嬲られる。

ちゅくちゅくと響く水音に頭の中が支配され粘膜の擦れる快感を貪る。

「その顔、やばい…」

ちゅっと音を立てて唇を離し、そんなことを言われてもストゥのせいじゃないか!!
自分のもストゥのも完全に勃ち上がっている。目もうるうるで息も上がって顔も身体も上気している…

ソファに押し倒され、どこからともなく取り出す潤滑油。
身体がおかしくなっている俺が逆らえるはずもなく、喜んで受け入れてしまった。

外は相変わらず滝のような雨で今日も1日宿から出られないだろう。
多少、無理しても大丈夫かと思ってしまう俺はやっぱりちょっとダメになってると思う。

快楽の余韻に浸りながらストゥの身体の上にもたれかかっていたらティスに抱き上げられた。

「ティス、おはよ…」

気まずい。
…と困惑してたら何も言わずにキスされた。

しばらくして気が済んだのか唇を離した。

「ずるい。また2人で…いつも私が起きる前にしてるんですね!」
「お前が早起きすれば?早起きは三文の得だろ。」
「タケルはそんなに安くありません!!」

ティス……ずれてる…

「…あのね、ほんとに今朝はたまたまで、いつもはキスしかしないよ。ただ…その…」

恥ずかしい…

「昨日のが気持ち良すぎて、俺、本当におかしくなっちゃったみたいで…

発情期が来ちゃったみたいな感じで…」

今もまたじわじわと身体が疼いている。

「…怖い…」

もじもじと膝を擦り合わせてしまう。ずっとこんなだったらどうしよう?

ティスがぱぁっと顔をほころばせおでこと鼻の頭をくっつけて

「いくらでも付き合います!」

って。何の解決にもなってないよ!?

「どれくらいで疼きが止まるのか確認しましょう。」

なんて良い笑顔で言わないで。でも優しく身体をなぞる手が気持ち良い…

じゅんぶん解れてるから前戯もそこそこに…ねだってしまった。だってもう、可能な限り密着したくて堪らなかったんだもん。

「ふぁぁぁぁぁ……」

奥まで入ってしっかり抱きしめられて溜息のような喘ぎがもれる。動かなくても気持ち良くてじんじんする。

「俺はこのままでも気持ち良いけど、ティスが辛いよね。動いて?」

ティスがふっと笑って

「中が動いて気持ちが良くしてくれてますよ。」

そうは言ってもイけないと思うんだけど、焦らされる感じを楽しんでいる、とか?

「そんなんじゃ足りない。」

対面座位のまま膝をついて腰を上げ、落とす。自分で動くのって、つい良いところを擦っちゃうから自慰してるみたいでめちゃくちゃ恥ずかしい。

「ふっ…んん、ぁっあん!」

恥ずかしくてティスの顔を直視しない様に俯いてたら頬に手を当てて顔を上げられた。

…蕩けた顔を至近距離で見られてさらに血がのぼる。でもティスもとろとろで…

「ティスも…気持ちい?」
「もちろん…」

「ふやっ!!」

キスされて頬に添えてた手が背中から腰へ、胸から下腹部へ降りて腿を撫でる。両手が腰を押さえたところで、強く突き上げられた。

「ーーーーーーっ!!」

行き止まりだと思っていた奥の更に奥へずぶりと進む熱杭に思考を奪われ声にならない叫び声を上げる。

背をしならせ生理的な涙をこぼしてティスの頭を強く抱きしめる。しがみついたと言った方が良いかもしれない。

「あぁぁぁぁっっ!!」

絶頂の波が引かない。

痙攣する内部に熱い飛沫を吐き出したティスも声にならない声を上げている…ような気がしたけど、意識が飛んでしまったのではっきりしない。

昨日、良すぎておかしくなったの…これだ。

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