行ってみたいな異世界へ

香月ミツほ

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行ってみたいな!あちこちへ

6 いちゃいちゃ

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鹿1頭で \2,050,000 …
いや、宿屋に譲った分が \180,000 にはなるから \2,230,000 かな?

これが市場に出回れば3倍の値が付くとか、狩って良かったの?超絶レアなんじゃない?

薬屋を出て夕飯に間に合うように他の店は眺めるだけで宿に帰る。すでに日が暮れて店じまいしている店も多かった。

宿の前には「入荷!麝香角鹿の肉」って看板が出てた。どんな料理になるのか気になる。

部屋で食べる事も出来ると言われたけど、麝香角鹿の料理が気になるので、注文があったら見せてもらう事にして調理場に近い席にしてもらった。

「どんな料理になるんだろう?」
「私たちも見た事がありませんからね。」
「少量で効果があるらしいから勿体ぶった料理になるだろうな。」

俺たちの夕食は野菜スープ、ピリ辛ダレをかけた茹で肉、肉と野菜の塩炒め、鳥の丸焼き、パン。大皿料理で取り分けながら食べるので無理せず食べられてありがたい。少し油っぽい気もするけど中華風で美味しい。デザートは綺麗な赤いゼリー。サルイチゴも添えてある。

給仕の人がサルイチゴの貴重さを熱く語ってくれたけど、ごめんなさい!楽してたくさん食べました。美味しくていくらでも食べられる、と言ったらストゥとティスが分けてくれた。やったぁ!

デザートを食べ始める頃、やっと麝香角鹿の注文が入った。食後のお茶を飲んでいる所に見せに来てくれた料理はフランス料理のような盛り付けで、一皿に3枚の薄切り肉がのっていた。20gくらいだろうか?1kg\10,000だとして原価\200で販売は\600くらいかな?

1皿\20,000!?

何をどうしたらそうなるんだろう?希少価値?調理が難しいとか?

でもお金持ちからしたら大した値段ではないようで、最初の注文の後は続々と注文が入ってた。




「そう言えばファケレさんたちは他の宿なのかな?」

この宿は普通なら冒険者が使うような宿ではないそうだ。確かに部屋の作りがお金持ち向けだったね。麝香角鹿を仕留めたので、どうせなら風呂付きに泊ろうとここにしたらしい。そんな贅沢しちゃって良いの?

「やり過ぎて悪かったからな。」

「タケルは私達の恋人なのに、彼らに性的な目で見られてもあまり気にしないし、ちゃんと自覚して欲しくって…やり過ぎました。」

「ごめん、ちょっとやだなー、って程度にしか考えてなかった。変な触られ方した訳でもなかったし。」

アルクスさんのはちょっとときめいちゃった罪悪感があるけど。他の人のはじゃれ合いの延長で…って考え方がダメなのか。

「俺ももっと考えるね。」

今夜は久しぶりのお風呂に入って、のんびりしよう。お風呂は部屋の庭にある露天風呂。

3人で入ってティスの髪を洗ってみた。丁寧に洗ったつもりだけど結構絡まって抜けちゃって落ち込んだ。これくらいは普通だと言ってくれたけど、事実か優しさか分からない…

「タケル、背中流してくれ。」

そう言われて喜んで背中を洗う。立体的に盛り上がった筋肉をゴシゴシ。逆三角形のシルエットが格好良くて見惚れる。そして沸き上がるイタズラ心。

もしょ。ビクッ!もしょもしょ。ビクビクッ!

「くすぐるな!!」
「きゃー!!」

捕まって膝抱っこされてくすぐり返される。楽しい。

ゴンッ!
「大丈夫か!?」

石鹸で滑って床におでこぶつけた。
これくらい平気だよ!けらけら笑って起き上がったけど心配された。

「なにやってるんですか。」

ティスがため息付きながら石鹸を流してくれる。くふふふふ…ティスもこしょこしょ~!!

「んっ!っふ…」

なんで?反応が変じゃない?

「ティス、もしかして…」

耳に息を吹きかけでぺろりとなめると、ティスが身を硬くする。石鹸の滑りを利用して反対側の耳の下を撫で、首筋をたどって鎖骨を往復する。

「んぁっ…あ、ん……」

鼻にかかった声が漏れてドキドキする。そのまま手を下に移動させ指先に突起が触れたら

「は、ぁあ、ん…」

思わず両方の胸の飾りをくりくりしながらティスの可愛い反応にうっとりしていたらザバッとお湯を掛けられた。

「ストゥ!ひどい!!」

「早く入らないと風邪引くぞ。オレはタケルにしか興味ないから見ててもつまらないしな。」

「だってティスが可愛い~…」

「あ、の…タケル…その、タケルは私に入れたいのですか?」
「っでえぇえ!? え?いや、あの!

……考えてなかった…」

イタズラしたかっただけです。ごめんなさい。

「タケル、今日しても良いのか?昨日やり過ぎたから自重するつもりだったんだが。」

そう言いながら湯船に運ばれて対面座位の形に座らされる。うなじや背中をゆっくりとなぞられる。

「…んっ…」

ぞくぞくして前のめりになると自然に唇が重なる。ちろちろと唇を舐められ、反射的に口を開き、舌を受け入れる。口蓋をくすぐられ、舌を絡めて擦り合わせると甘く解け合うような気がする。

「ふっ…むぅ、ちゅっ…ふゃぁぁぁ!!」

唇を貪り合っていたら後ろからティスに胸の飾りを摘まれた。ティスは指に石鹸でもまぶしているのかぬるぬると滑り、胸の中心の奥深くまで甘い痺れが貫く。仰け反って喘ぎ、震える俺を後ろから覗き込むようにしてキスをする。ストゥは片手で俺の腰を支えながら双丘の柔らかさを楽しんでいる。時々会陰をなぞり、蕾を掠めて誘いをかける。

「んぅ…したい…2人とする……」

既に緩く立ち上がった中心がストゥの腹筋に触れて切ない。俺、快楽に弱すぎる気がする…

ティスが先に身体を拭いて俺を受け取り、タオルに包んでベッドへ運ばれた。仰向けに寝かされた俺にティスが跨がってタオルで髪や身体を拭きながら額や瞼、鼻先にキスを落しながら熱を集めた中心をわざと触れさせて煽る。

「ティス…好き…」

腕を伸ばしてキスを強請ると優しく甘いキスをくれる。ちゅっちゅっと舌に吸い付き、歯列をなぞったり下唇を食んだりすると嬉しそうに返してくれて胸がきゅんとする。

胸の飾りにたどり着いた左手が先端をゆっくり撫でる。気持ち良いよぅ…

「ティス」

ストゥが来て声をかけるとティスが横にずれて抱き起こされる。ベッドに座るストゥの膝の間に膝立ちになってキスをすると、ティスが後ろから背中や腰にキスを落とす。背中から腰、腿裏を撫でさすられると背をしならせてしまい、双丘を突き出すポーズになってしまう。

「あぁん…」

潤滑油を垂らされて丁寧に塗り込められる。快楽への入り口である事を教え込まれたそこは拒む事なく滑りの良くなった指を飲み込む。昨日の今日で、苦もなくあっという間に入った3本の指の動きに切なさが募る。

「も…いい、よ…」

振り返って潤んだ目でそう言うと、ティスが婉然と微笑んで熱い屹立をあてがう。それは浅い所を行きつ戻りつしながら少しずつ奥へと進み、長いストロークできゅうぅぅ…っと奥を押した。

「はぁぁぁん!…んふぅっ…んん…」

堪らない快感に声が押さえられない。ずりすりと崩れ落ちる上半身。ストゥの中心に顔を埋めるような形で尻を突き上げ、腰を揺らす。

「ひゃう!」

ストゥが伸ばした手で胸の粒を摘まみ引っ張って捏ね、意識を引き戻された。

「ん…ちゅぅ、ちゅっ…あむ…」

思い出したようにストゥの屹立に舌を這わせ、キスをして先端を咥える。頑張っても半分しか納まらないので手も使って扱く。

「ぅうっ…!」
「ストゥ、ごめんなさい!大丈夫?」

気をつけてたけど歯が当たっちゃった。ビクッとしたストゥに謝る。

「いや、掠るぐらいだったせいか、めちゃくちゃ良かった…」

え?本当?がんばって歯が当たらないようにしてたのに当てた方が良かったの?これくらいかな?

「…っは! それ、やべぇ…いてっ!」
「んきゃうっ!」

ちょうど良い歯の当て方なんて高度な事をやろうとしてたらぐいっと良いところと奥を突かれて亀頭をくりっと弄られて、強く歯が当たってしまった。

「私のことも忘れないで下さいね。」

「あっ、あっ、あっ…ふぁぁぁぁっ…」

小刻みに突かれてから大きく動いて突き上げる。奥をきゅうっと押され、気持ち良さに恍惚とする。

「無理に3人同時にしなくても良いんですよ?」

上半身を起こされて両方の胸を背後から交差するようにまわされた手で捏ねられ、首筋を甘噛みされる。

「…ふぅ、んぅ…、だっ、て一緒が…嬉しい、んん…」

「なら手でしてくれ」

ストゥが膝立ちで近づいて右手で握らせる。手を重ねて透明な粘液でぬるぬるのそこを上下するとくちゅくちゅといやらしい音がして羞恥と興奮が増す。

「ぁあんっ!」

胸を弄っていた手を片方、下へ滑らせ、ずっと触ってもらえずに雫を零し続けていた象徴を柔らかく扱く。

内部がさらなる快楽を求めて蠢く。欲望を握る手にも力が入り、速度を上げて絶頂へと登り詰める。

「はんっ、あっ、んっ…ティス、も…、イく…ぅ」

「イって、くだ…さい…わたしも、もう…」

「あぁぁぁぁぁっ…!!」

空いていた胸を摘まれた追加の刺激に押し上げられて白濁を飛ばす。痙攣する身体は貪欲に熱を強請り絞るように蠕動する。

「なかに…熱い…の、気持ち良…い…」

「くっ!」

少し遅れてストゥが欲を解放した。胸に飛んだ快楽の残滓が淫猥な光景を描く。

「ストゥのと、ティスのと、たくさん…嬉しい…」

恍惚と呟くとストゥがティスに浄化しなくて良い、と言った。

「3人で一緒、が良いんだろう?」

そう言ってふふっと笑って対面座位の形で、動くたびに白濁の流れる蜜壷に、未だ天を向く屹立をあてがう。イったばかりだからとゆっくり入ってくる質量に敏感になった前立腺が圧迫され、過ぎた快感を逃がすようにストゥにしがみ付く。

呼吸が整うのを待って少しずつゆっくりと抽送を始める。

「大丈夫か?」

コクンと頷き、桜色に染まった身体を委ねて生理的な涙をこぼせばストゥの理性が崩壊する。激しくなる抽送に精髄と潤滑油の溢れる伸縮性に富んだ快楽への往路はどこまでも淫らに終着点へと誘う。

「あぁぁぁ…はっ、あっ、ぁん!!ストゥのは…太くて…ずっ、と良い所が…こすれ…る、から…すぐイっちゃうぅ…」

「イけ…!タケルがイくと、中が…締まって、持って行かれる、から…」

「イっ、くぅぅ…っ!」

しがみ付いて互いの身体に挟まれ擦られる刺激も相まってあっという間に2度目の絶頂を駆け上がるとストゥが追いかけるように痙攣する。

「…ふふふ…違う角度から眺めるタケルの痴態も良いですね…」

ティスがうっとりと言うのが微かに聞こえたけど、俺はそのまま意識が遠のいてしまった。
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