行ってみたいな異世界へ

香月ミツほ

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行ってみたいな異世界へ

番外編 1つになるまで2

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昨日はティスの小指、今日はストゥの小指。
明日はティスの薬指で明後日は2人の小指。ティスの小指と薬指、ストゥの小指と薬指。

どこまで計画立ててんの!?

「もちろんこれは予定で、タケルが大丈夫ならもっと早く進みますよ?」

遠征から帰った翌日なので昼間はゆっくり休んで、夜です。

風呂上がりパンツ1枚で今後の拡張計画を聞いて布団に逃げ込んだ俺を布団越しに優しく抱きしめるティス。

「ひゃぁっ!!」

布団の隙間から手を突っ込んで足の裏をくすぐるストゥ。やーめーてー!!
ジタバタもがいていたらベッドから転がり落ちた。

「昨日ので嫌になっちゃったんですか?」

抱き起こしながら心配そうに聞かれたけど嫌な訳じゃなくて恥ずかしいんですー!

「まだ早かったか…?」

焦らず気持ち良い事からしような、ってでこちゅーされる。

…ごめんなさい。

「縋りついてお強請りしてもらえるように頑張りますね。」

今度はおでここっつんこして良い笑顔で言われて顔が熱い!こんなに乙女な状況で言われてる事が!!内容が!!

赤面してうつむく俺に降り注ぐキスの雨。
押し倒されて左右同時に耳に舌を舐められぞくりと震える。2人が揃って首筋を舐め、鎖骨をなぞって脇の下ぎりぎりの所をちろちろと舐める。擽ったく感じる寸前の不思議な刺激に溜息が漏れる。

「はふぅ…ん…」

思わずこぼれた甘い吐息に羞恥心が込み上げる。ゆっくりと胸を進む舌が目指す先を感じてドキドキする。薄紅色の花びらの縁に踏み込むかどうか躊躇う舌が近づいては離れ、離れては近づく。花びらはふんわりと立体的にふくらんで頂きを目指せと誘いをかける。

「ぁあっ…あ、あ…ん…」

素直に欲望を口にするにはまだまだ羞恥心が勝る。
切ないうずきに耐えていると、ようやく左右同時にちゅぅっと吸ってもらえた。

「…! ひ、あ、ぁ…」

両手はそれぞれの手を握っているので自由にならず、のけぞって受け取る快楽の波。ちゅくちゅくと音を立てながら与えられる刺激に小さいながらもはっきりと存在を主張する粒はただの飾りではないと断続的な快感を伝える。

息ぴったりに愛撫を与えていた2人が別の動きを始める。
膝立ちにされ下着を下ろされると柔らかさをほとんど残していない象徴が勢いよく飛び出した。腰を支え、正面になったティスが胸の先端を吸って転がして舐め上げてから肋骨の数を確認するように少しずつ下に降りて行く。時折ピクンと身を硬くする場所は何度も往復して反応を楽しむ。

後ろからストゥがうなじを甘噛みしつつ背中全体を撫でる。首をひねって唇を求めるとすぐに答えてくれるけど捻ったままでは体が辛い。背中に体重を預けると押さえられた腰が突き出す形になってしまう。その恥ずかしい姿にも関わらず既に上を向いて透明な液体をこぼす中心は触れてもらえず、足の付け根の皮膚の薄い所ばかり強く、優しく、ねぶられる。背後から両手で胸の先を弄られて切なさが増す。

「ひゃっ!!」

中心がこぼす透明な雫をすくい取った指がまだ固いつぼみを撫でる。

「昨日のおさらいですよ。」

「きのうの…おさらい…」

ぼうっとして言葉を繰り返すと粘液を纏った小指がすりすりとひだをなぞる。力を抜け、と耳元で低い声が囁く。また「ちからをぬく」と復唱する。ふにふにと柔らかく圧迫を加えていた小指がつぷっと入りこむ。昨日感じた違和感はもうそれほど感じなかった。

嫌がる様子が無いのを確認してゆっくりと進む。引き抜き、差し入れ、引き抜き、差し入れる。3回程で小指はすべて納まった。そして数回抽送を繰り返して抜く。するともう一度、秘所を撫でて入ってくる指はさっきまでより少し太くてゴツい。ストゥの小指だ。潤滑油を準備していたようで抵抗なく入る。入っていない指で袋をさわさわと刺激されてぞくっとする。これも数回の抽送の後、抜かれる。

次は薬指、と言ってたな、とぼんやり思い出していたら見せつけるように中指を潤滑油で濡らして優しく、でも最初よりは速度を上げて押し入って来た。
小指では届かなかった深い所を押し広げられ、違和感に息が詰まる。それでも中指はきちんと根元まで飲み込まれた。苦しい様な困った様な顔をしてしまう俺に優しく口づけを贈る。

動かさずに待ってくれているけど、力が入らなくなってストゥに寄りかかる。折り畳んだ足が辛くて膝を立てる。足の間にティスがいるから足を閉じることができない。中指も馴染んだ頃、またゆっくりと抜き差しされる。時々、出口をぐるっと触られるが引っ張られる感覚だけになっている。

先ほど感じた違和感のせいか縮こまった俺自身を温かく滑った口が包み込む。

「!!!」

驚いて腰が跳ね、意図せずそれをティスの口内に押し込んでしまう。ちゅぅっと吸われると何も考えられなくなる程気持が良い。そこで、再び圧迫感が体内に侵入して来た。

ストゥの中指。ストゥの大きな手は指も長い。節くれ立っていて皮膚は硬い。
いつの間にか横から手を伸ばし、その長い指を深々と差し入れている。ただ、ティスが口で与えてくれる快感が違和感を軽減してくれる。

出したり入れたり、ぐるっと回したりして解しているのが分かる。その感触がはっきり言って邪魔で、口淫の快楽に集中できない。だんだん辛くなって来たのが反応で分かったティスがストゥの手を止めさせてくれた。そこからはあっという間だった。



焦らず気持ち良い事からしような、って言ったのに。

そんな不満が顔に出ると、2人揃ってしゅーんと幻のケモミミを伏せる。うっ、萌える…

「俺もちゃんと頑張りますから、丸め込む様な流れはやめて下さい。」

違和感が減ってるのは分かったからチャレンジし易くなったとは思う。
思うけど、騙された感じが不満。

頬を膨らませて下向いてたら謝られて寝間着を着せられて寝かしつけられた。



**********************



翌日、ギルドへ行ったらおススメの依頼が立った今入ったと言う。

商人が買い付けの帰りに力試しに合い、雇っていた護衛が負けて仕入れた商品を取り上げられた。3日以内に再挑戦して勝たないと恥になると言う。

それ盗賊じゃないの?腕試し?

この辺では力を持て余した力自慢が商人の護衛と腕試しをする事が良くあり、負けると弱い護衛しか雇えなかったと商人の信用が落ちてしまう。目的は腕試しで必ず商品は戻ってくるから迷惑なだけ、として卑怯な事さえしなければ逮捕はされない。

異世界テイストがこう来たか。

場所は馬で1日の所だから急げば1泊で帰って来られる。なによりストゥがやる気満々だ。
俺がギルドでお弁当を作って購入している間に2人が馬を借りて荷物を取って来る。着がえとテントとマットと毛布と魔法瓶と水筒。俺の装備も分かってるからお任せだ。

こっちにトンカツが無いのはパン粉が無かったから。当然魚のフライもない。パン粉が流通しないかな?



**********************



途中でお弁当を食べてひたすら馬で進むと日が暮れた頃、依頼主と合流した。
商品を取り上げられたって聞いてたけど、なんと商品はそのままの場所にあり、力試しの人は3人いて、一緒に夕食を囲んでいる。商品を運べないように馬を逃がしたようだ。

負けちゃった護衛の人が怪我をしていたので治癒した。

翌日、仲良く朝食を食べ終わるとすぐに

「準備は良いか!!」
「おう!」

と、戦いが始まった。
隙をうかがいあってストゥが先に動いた、のかな?
殴ったり蹴ったり躱したりしていると思うんだけど、ここでも俺にはどう闘っているのか知覚できない。でも周りの興奮に触発されて分からないながら大声で声援を送る。

徐々に追いつめられた相手がとうとう投げ飛ばされ、勝敗が決まった。

ストゥの勝ち!

歓声が上がり称賛を浴びるストゥ。がっくりと項垂れる力試し3人組。
負けを認め、がっちりと握手をして恭順を示す。

昼食を食べたら馬の代わりに3人組が荷馬車を引くそうだ。マジでー?

俺の治癒は代謝を上げるから疲労も全快とは行かないまでも回復するから、闘った2人の健闘を称えて(?)疲労回復してあげた。

これ、ストゥ1人で充分な依頼だったよね?って言ったら離れたくなかったから、だって。確かに1泊で帰れなかったしね。同棲始めたばかりで1人だけ2泊も離れたら寂しいね。



**********************



ギルドで清算して家に帰る。
依頼主の積み荷が海鮮だったので魚を安く売ってもらった。魚のフライを食べたいって考えてたら魚が手に入るなんて超常的欲望実現能力だろうか?(笑)

それならすぐに繋がりたいんだけど…

怖い気持と恥ずかしさがブレーキかけてるのかなぁ?



よし!
今日は流されるだけじゃなく、頑張ろう、

夕飯を食べてお風呂に入って腸内浄化して。

うぅ…やっぱりドキドキする。

ベッドに座っていちゃいちゃタイム。足を伸ばして座るティスの上で対面に座る。見下ろす形で見つめると胸がドキドキする。軽いキスから深いキスへ、優しく導かれる。

すぐに蕩けた俺をひょいっと持ち上げ今度はオレと、って。胡座をかいて座ったストゥに跨ると、少し見上げるくらいの角度になった。やっぱり、キス気持ち良い…

背中を撫でる大きな手が腰を引き寄せ、下腹部が密着するのでキスの刺激で芯を持ち始めたそこが恥ずかしい反応を露わにする。

「ちゅぱっ…は…ぅん…」

後ろから胸を摘ままれ唇が離れてしまうが、すぐにまた引き戻される。尻の下と背中に熱い塊を感じる。胸を弄っていた片手がするりと下に降りて太ももから足の付け根へと撫でる。下着の隙間から会陰と陰嚢を撫でられる。ストゥの手も降りて双丘をやわやわと揉みしだく。

中心をストゥの堅い腹筋に擦り付けたいのに足の付け根の手が邪魔をする。
もどかしくてもどかしくて…

「さわって…ぇ…」

俺の言葉に応えて触れるも、下着の足部分から差し込んだ手は動きが制限されて欲しい刺激を与えてくれない。

「脱ぐ!脱がして!」

ころんと後ろに倒されて思わず上がった足から下着を引き抜き、そのまま足を曲げて肩に膝がつく様なポーズにさせられる。秘所を見せつける様な自分の姿を想像して足を閉じようとしても押さえられて動けない。

腰を持ち上げられクッションを差し込まれると更に恥ずかしい状態になった。
蕾に温かく湿った感触。舌で舐められている!! 指で触られるよりも更に不思議な感覚で不安でありながらもっとして欲しいとも思ってしまう。

「それ…ダメぇ! へんだから! 変な感じがするからぁ…」

「それは変な感じじゃなくて気持ち良い、だろ。」

身を捩って逃げようとしても許してくれない。指が入って来た。
くちくちと小刻みに入り口をほぐす。

「ストゥ、ずるいです。」

クッションごと回転させられ秘所がティスの顔の前になる。蕩けた笑顔で蕾を舐められると確かにそこで感じる刺激は快楽に変わっていた。

「気持ち良いでしょう?」

そう言われて頷こうとしても「ん…」と声が出ただけだった。
そしてまた指が入って来ると、すんなり奥まで入った。長い。中に入った指は少し曲げられ、探るように内部を押す。目的の場所を探しながら放置されて柔らかくなった中心を咥える。舌で愛撫し、くびれをくすぐり鈴口をぺろりと刺激する。すぐに堅さを取り戻したそこへの愛撫は脳が灼かれるようだ。

「きゃう!!」

内部を探っていた指が目的の場所を探し当てると、体が跳ねた。

「あん!やっ、ひゃぅん!!」

優しく圧迫されているだけなのに感じた事の無い快感が体を突き抜ける。

「イイとこ、見つかったな。」
「ええ、ここです。」

秘所を覗き込むストゥにティスが教える。交代して指を入れるストゥが象徴を扱きながら内部を探ると、コリッとした感触をすぐさま見つけた。

「あぁぁぁぁんっ!」

前と後ろの刺激に耐えきれずに解放した熱が腹と胸を汚す。

「や…っだ、こわ…い…」

はふはふと荒い息を吐き、ぽろぽろと溢れる涙。
抱き寄せられてよしよしと頭を撫でられても気持の許容範囲を超える快楽に涙が止まらない。

この日もこのまま寝てしまった。
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