召喚農夫の田舎暮らし

香月ミツほ

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魔力の新たな使い道1

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ファーガスさんは意外と世話焼き。でも気まぐれ。

気が向いたときに世話を焼いて飽きたら放置。
だから長くかからない依頼をこなす冒険者になったんだって。
そしてSランクだし教えられるだろう、とここで家庭教師になって見たけど、教え方が上手くなくて3人目で挫折。身体を張って相手の魔力量を上げる事も出来なくて冒険者に戻ったそうだ。

「お前のせいだから付き合えよ?」
「ぼく何もしてないよ」
「乳首が可愛すぎ、サイズがちょうど良すぎ、中の具合が良すぎで甘え上手でけしからん!」

褒め殺し???

「でもファーガスさんもブリアンもぼくの半分しかイかないよ?」
「スイが感じやすいからな。それに受けは早い方が可愛いだろ?」
「そうなのかなぁ?」

ぼくは受けばっかりだから分からない。
あ、大ちゃんやりんちゃんが喜んでくれると嬉しいから、それかな? うん、それなら分かる!

「ファーガスさん、だーい好き!」

お昼過ぎには動けるようになって、ミツアリツメクサをもらいに行った話やどんな肥料をあげようか悩んでいる事を話してたら、試してみたい事があると言われた。


「あぁ…… ん……、ふぁっ! やっ、はっ、あんっ!」
「もうちょい我慢な?」
「やっ、イきたい! そこぎゅってしちゃ、やぁ!」
「もうちょい、もうちょい」

後ろから突かれ、胸を捏ねられながら根元をぎゅっと押さえられて出すことが出来ず、出口を求めた快楽が身体中を駆け巡る。

「お願い…… ファーガ、さぁん……」
「くっ! あぁ、もう良いぞ。イけ!」

ファーガスさんの熱がぼくの胎内に打ち付けられたと同時に拘束を解かれ、迸る白濁は我慢を重ねたせいか、いつもよりたっぷりと出た。

それをシーツでぬぐって、身体もシーツで拭いて…… まさか……?

「ファーガスさん、まさかそれ……」
「おう。これを薄めて撒けば良い肥料になるんじゃないかと……」
「やだ! ダメ!! やめて!!! 人の精液をかけた花の蜜なんて食べたくないよ!!」
「なんだ、ダメか?」
「ダメです!!」

「じゃぁ、土と混ぜて埋めるのはどうだ? ゆっくり溶け出していくと思うんだが」
「……直接、かからないなら、まぁ」

そもそも上手くいくか分からないし、試して見ても良いか。 

シーツを水で濯いで出来た恥ずかしいモノが溶け込んだ「スイ水(ファーガスさん命名)」を素焼きのボールみたいなものに染み込ませた。ファーガスさんが魔術で作った石つぶてなんだけど、土の粒子を全体的にスカスカになるように繋げて、水分を閉じ込められるようにしたそうだ。

布袋を用意するより手軽。

よく分からないけど恥ずかしさはそのままです。

「そうだ、これ1つマンドラゴラの鉢に入れてみるか」
「マンドラゴラに?」
「お前の魔力分けてやってんだろ? これ入れといたらじわじわ魔力を供給できるような気がするんだよ。やったことないけどな」

端っこに1つ入れるくらいなら、良いか。

「実験だもんね!」
「おう! 実験だ実験!!」

ファーガスさんが楽しそうにマンドラゴラの鉢にボールを1つ埋め込んだ。

もぞもぞもぞもぞ……
もそっ!
さわさわさわ……

なんと! マンドラゴラが埋めたボールに手(根?)を伸ばし、大事そうに抱え込んだ。

「気に入ったか?」

ふるん……

ファーガスさんの言葉に返事をするように、蕾をつけたマンドラゴラが揺れた。



****************



3分の1のミツアリツメクサの鉢にスイ水ボールを入れ、残ったボールはビティスの苗の側や庭に作らせてもらった薬草園の1部に埋めた。すると辺りが元気になったようなそわそわとした気配に包まれて効果が期待できそうな予感がする。

これ、上手く行ったら家の薬草園にも使おうかな?



「ブリアン様のお帰りです」
「ブリアン!」
「ただいま、スイ。もう元気になりましたか?」
「うん!今日はずっとファーガスさんがお世話してくれたの。それでね、土を元気にする方法を考えてくれてね、マンドラゴラが蕾をつけたの!!」
「良かったですね」
「うん! 見て見て!」

マンドラゴラはまるで赤ちゃんを抱くようにスイ水ボールを抱えていた。

「これは?」
「……えっと、その…… ぼくのアレを水に溶かしてファーガスさんが固めてくれて……」
「なるほど。魔力を肥料にしようと考えたわけですね」
「はじめは水で薄めてそのままかけるって言うからやめてもらったの」
「それをされたら妬いてしまいますね」
「違うでしょ! 恋人でもない人のせ……、えき、とか、かかった花の蜜とか食べたくないでしょ! 子供に食べさせられないでしょ!!」
「……そう言えばそうですね。スイ以外の人のだったら嫌ですね」

そうでしょうとも! 

『スイ、魔力をもらい受けに来たぞ』
「大ちゃん!」
「んじゃ、今夜も頑張ろうな」
「えっ? 2日続けて3人で???」

無理だよ! と言うぼくの言葉は気にも止められず、あっという間に流されて気がついたら朝だった。鳥がちゅんちゅん鳴いています……。

「ヴご…… げ……」
「無理して喋るな。ほら、ポーション飲め」

口移しでポーション飲まされてようやく声が出せた。

「もう! 連日3人でするの無理って言ったのに!」
「お前ノリノリでワームの乳首吸ってたぞ?」
「……え?」
「キスも強請るし自分から乳首も触らせるし、両側から耳舐められて喜んでたし」
「えぇぇぇぇ!?」
「ほら、思い出してまた勃ってるだろ?」

いやいやいや! これは朝だからで!
思い出して身体が疼いている訳では! ……訳では。

「やぁっ……!」
「またすぐに入れられるな」

ばこっ!!

「いってぇ!」
「きゃうぅぅ!」
「スイに朝食を食べさせようと起こしにきたら! まだする気ですか!」
「1食くらい抜いたって平気だろ」
「あなたには任せておけません! スイ?」
「はあぁん…… ファーガスさんの…… 指…… 太いぃ…… あっ!」
「朝からイタズラされてかわいそうに…… ちゃんとスッキリさせてあげますからね」
「せっかく気持ち良くなってたところをお前が抜いたんだろうが」
「ブリアン、入れて……?」
「はい、喜んで」



「……結局お前がしてるじゃねえか」



*********************



ブリアンとしている間に汗を流して来たファーガスさんが精液を拭き取ったシーツを丸める。入れ替わりで汗を流すぼく達。3人で朝食を食べてブリアンを見送った。

ちなみに今日も立てなくてブリアンに抱っこでお世話され、行ってらっしゃいのハグの後ファーガスさんに渡されました。

そんな情けないぼくを遠くから睨むメイドの…… リノス。
まだ相応しくないって怒ってるのかな? でもブリアンと離れるなんて出来ないし、放っておこう。

「あのメイドと何かあったのか?」
「ブリアンにぼくが相応しくないって……」
「質の悪いメイドだな。クビにしないのか?」
「ぼくが地味なのは本当だから辞めさせないで欲しいって言ったの」
「ブリアンのツラ見りゃスイが伴侶として相応しいって分かるはずだ。それが分からないなら節穴だな」
「全くその通りでございます」

ロルカンが申し訳なさそうに言った。 
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