召喚農夫の田舎暮らし

香月ミツほ

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結婚しよう2

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「では父上……いえ、辺境伯。血の繋がりもない私を今日まで育てて下さいました事、心より感謝申し上げます。これより無関係の者として家を離れ、自由に生きて行きたいと思います」
「ま、待て! その話は後だ! それでこの畑は……」
『己の行いを反省し、自ら土を耕すならば怒りを収め、再び豊穣を約束しよう』

「ぼくの出る幕、ないね」
「スイのおかげで原因も解決方法も分かったのです。充分ですよ。それに私が辺境伯家に義理立てする必要がない事も分かりましたし」
「お母様とお話しなくてもいいの?」
「……母はスイを気に入り過ぎて欲しがると思うので、会わせたくありません」
「そうなの?」
「はい。帰りましょう」

帰りは2人だけだったのでりんちゃんに乗って帰った。



*********************



「お疲れさまでした。今日はスイのお世話をさせて下さい」
「いつもしてもらってるよ?。今日はぼくがブリアンの身体を洗う番」
「ではこうやって……」

帰って来て温泉でのんびりして、洗いっこしてるんだけど。
ぼくの身体に石鹸つけて擦り付けあうように洗うとか、気持ち良くて困っちゃう。お尻がきゅんきゅんする。

「ブリアン、好き。大好き」
「私もスイを愛しています」
『人の営みとは不思議なものよな』

イチャイチャしてたら大ちゃんが見に来た。

「大ちゃん、恥ずかしいから来ちゃダメー」
『恥ずかしい……?』
「高貴なる王には理解していただけないようですが、この行為は2人きりが望ましいのです」
『……我が妃を喜ばせる事が出来ぬ己が疎ましい。人に生まれて来なかった事がこれ程までに寂しいとは……』
「大ちゃん……っ!」



「はぁ……。スイが良いなら構いませんよ?」
「ありがとう、ブリアン! 大ちゃん、キスはできる?」
『教えてくれ』

啄ばむキスから深いキスまで教えたら、大ちゃん舌が長くて口の中全部を舐めまわされてすごく気持ち良くなっちゃった。

そうしたらブリアンが後ろから抱きしめてあちこち撫でたり、耳とか首筋とか舐めるから我慢できなくなっちゃって、ブリアンに後ろから突いてもらってすぐイっちゃった。

それから大ちゃんがキスしてたら顔がよく見えないって言って。
ブリアンがぼくの良いところをあちこち教えて指導するから気持ち良くて何度もイって。
最後には初めての潮吹きをして気を失った。 



*********************



ぼくは怒っています。

「スイ…… すみません……」
『なぜ怒っているのだ?』

「無理矢理気持良くされるのは辛いの! やめてって言ったのに!!」

「もうしません! だから…… 許して下さい」
『だが最後の潮? はひときわ濃厚な魔力がとても美味であった。あれだけでも……』
「そ・れ・が、辛いんです!」
『そ…そうか。命を搾り取っているような物なのか。すまなかった……』

そこまでじゃないけど!
でもここで甘い顔しちゃダメだ!ぼくは今後のために頑張って怒り続ける事にした。


『帰る…』

つーん!

「薪を…… 割ってきます……」

つんつーん!

家の中に1人になって、パン生地を捏ね始める。嫌な事があったらパン生地に気持ちをぶつければ良い、とは産みの親の言葉。

夫夫ゲンカしてはパンを捏ねてたっけ。
ケンカの理由は何だったんだろう? 今もケンカしてるのかな?

どんなパンにしよう?
シンプルな丸いパン? ちぎって食べるベーコンエピ? やっぱりドライフルーツ入り?

あ、ナッツ入りが好評だったっけ。
ジャムを練りこんだ甘いパンも作ろう。

「よう!」
「あ、ファーガスさん、お帰りなさーい!」
「ブリアンが外で落ち込んでたからケンカでもしたかと思ったんだが、ご機嫌だな」
「っ! 機嫌悪いです! ぼくは怒ってるんです!!」
「そうかぁ?」

パン生地を寝かせてお茶を淹れて、ファーガスさんにぼくが怒っている事を説明する。真面目に説明してるのにニヤニヤしながら頭を撫でたり手を握ったりしてイタズラばっかり!

「ちゃんと聞いて下さい!」
「聞いてるよ。けど、スイは怒っても可愛いからニヤけちまうんだ。悪いな」

全然反省している風に見えない!
むくれるぼくを膝に乗せて優しく抱きしめて……抱きしめ……?

「あんっ……! お尻揉んじゃダメ……」
「支えてるだけだぞ?」
「うそ…… だって…… んんっ……!」

真ん中の恥ずかしいところをつついてるじゃないか! そんな所ノックしても今は入れてあげないもん。

「相当怒ってるな」
「そうだよ! すごく怒ってるの!」
「……残念だなぁ。3日も会えなかったのに、とばっちりでイチャイチャできないなんてなぁ」
「うっ…… それは、その……」
「この滾る下半身を持て余したままじゃ、疲れてるのに眠れない…… ブリアンのせいで……」

「ブリアンだけのせいじゃない、…… けど……」


八つ当たりは良くないよね。 

「ごめんなさい……」
「優しくしてくれるか?」
「ん…… お帰りなさいのキス、して良い?」
「もちろん!」

いきなり噛みつくようなキスをされて、すぐにトロトロになってしまうぼく。まだお風呂にも入ってないのに……。

ファーガスさんはすぐにガチガチになって布ごしにぼくを煽る。

煽りながら撫で回し、腰を引き寄せると窓の外に泣きそうな顔のブリアンがいた。

「ブリアン……」
「気にすんな。好き放題やった罰だろ? ほっとけほっとけ!」

ぼくがちゃんと怒らないと分かってくれないと思ったんだけど、もう分かってくれたのかな?
あんなに悲しそうな顔させたい訳じゃないんだけどな……。

「こら。こっちに集中しろ」
「だって……」
「じゃ、こうやって……」
「やっ! それやだ! 恥ずかしい!!」
「パンツ履いてんだろ」

ズボンを脱がされ、シャツのボタンを外された状態で窓に向かって脚を広げられ、抱えられる。

「まったく、萎えてんじゃねぇよ」

触られると気持ち良いのに、全然硬くならないぼくの真ん中はブリアンとの仲直りを必要としているのかな?

窓に向かって両手を伸ばすと、はっとした顔のブリアンが笑顔で頷いて家に入って来た。

「スイ、本当にごめんなさい。もう絶対、スイの嫌がる事はしませんから、どうか許して下さい」

ぼくの前に跪いて許しを請うブリアンはキレイなのに、ぼくはまだファーガスさんに抱えられたまま脚を大きく開いているからとっても間抜けです。うぇぇ…… 恥ずかしいよぅ!

「ファーガスさん! 降ろして! ちゃんと仲直りしたいです!」
「このまま舐めさせてやってもいいかと思ったんだが……」
「「どんな仲直りですか!?」」

降ろしてもらえて、抱き合ってキスして仲直り。

ってしてたら後ろからイタズラされてまた3人でいちゃいちゃになっちゃった。
でも今度は手加減してくれてるし、ブリアンが大ちゃんに教えてたのを聞いていたから、ぼくも頑張って2人を気持良くできて大満足!

ついでにファーガスさんが僕を好きになったきっかけを聞いてびっくり!!

りんちゃんに舐められて張り付いたシャツに透けたちくびが大好きな色だったんだって。ファーガスさんはちくびが大好き? そう言えばずっと触ってたかも???

ブリアンはこの顔が好きって言ってくれてるし、ぼくにも良いトコあったんだ。うふふ…… 嬉しいなぁ。 
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