3 / 32
災い転じて福となす2
しおりを挟む
こんな夜に誰かが訪ねて来るなんて、何かあったんだろうか?
「はーい!」
「すまない! 連れが怪我をして死にそうなんだ! ポーションがあったら売ってくれないか!?」
「だっ、大丈夫ですか!? 入って下さい! すぐハイポーションをお持ちします!」
「助かる! ありがとう」
父さん達のベッドはファーガスさんに貸しちゃってるから、ひとまずダイニングの床に横になってもらう。大急ぎでハイポーションを持って来て怪我人に飲ませた。うん、飲めて良かった。
「貴方もひどい怪我ですよ。こちらをどうぞ」
「ありがとう。!! 美味い! ハイポーション特有の粘つく渋みが全く感じられない!」
「そう言えば父があの渋みが嫌で、何とか打ち消せる様研究してました」
「父上が。君も薬師か?」
「はい。スイと言います」
「名乗りもせずに、失礼した。私はブリアン=レーンクビスト、レーンクビスト辺境伯の四男です」
お貴族様だったー!! しかも辺境伯って言ったら王族の次に偉いんじゃなかったっけ?
「どうした? 何があった?」
「ファーガスさん、起こしてしまってすみません。あの…… もし良かったらこちらのお二人に部屋を譲ってもらえますか? ファーガスさんはぼくのベッドを使って下さい」
「良いぞ。じゃ、一緒に寝るか」
「えっ!? いや、ぼくのベッド小さいですよ?」
「くっついて寝りゃいいだろ」
「ベッドを譲っていただく必要はない! 私たちはここで充分です。ファーガス殿はどうぞお部屋にお戻り下さい」
お貴族様を床に寝かせてぼくがベッドで寝るなんて無理!
「あのー……、お世話かけましてありがとうございます。ブリアン様も私も、床で充分ですから」
「コナン、気がついたか。このスイ殿がハイポーションを下さって助かったんだ」
「ありがとうございます! もう、坊ちゃんのお供もここまでかと思いましたが、まだ続けられそうです」
「坊ちゃんは止めてくれ」
歳は若そうなのに話し方が年寄りっぽくて笑ってしまう。
「お願いします。ファーガス殿と褥を共にするなど、やめて下さい」
「てめぇ、そんなんこいつの勝手だろうが!」
ん? 遠慮してるんじゃない……?
「スイ殿、私は貴方に一目惚れしました。どうか、私と結婚して下さい」
「「「えぇっ!?」」」
顔が地味すぎて勃たないと言われたぼくに一目惚れ? そんなバカな……。
「ぼく…… 酒場で…… その顔見たら萎えるって言われて…… だから……」
「そんな節穴の言葉なんて忘れちまえ! 俺はお前で勃つぞ。お前だって俺の身体見て興奮してたろ? ほら、素直に身を任せろって」
「そんな愚か者の言葉などなんの価値もない。私は貴方の優しさと愛らしいお顔に惹かれたんです。いきなり身を任せろなんて言いません。結婚して下さい!」
「そっちの方が重いんだよ!」
「貴方は下品です!」
なんか…… これって、モテてる? こんなかっこいい2人がぼくを取り合ってくれてるの? 夢? ぼくの妄想?
「スイ殿、ファーガス殿がいた部屋のベッドはどんなベッドですか? ダブルベッド1つかシングル2つか。」
「あ、シングル2つです」
「ならばブリアン様とファーガス殿がそちらのベッドで寝て、私はその部屋の隅で休ませていただきます。そうすればスイ殿はご自分のベッドで休めるでしょう」
申し訳なくて反論しようと思ったけど、それが1番のような気がして来た。コナンさんが2人のケンカも止めてくれるだろうし、怪我が治ったばかりだけど馴れてそうなのでお任せした。
……ちょっと残念。
**********
「おはようございます」
「えっ? あっ、おはようございます。お早いですね」
コナンさんがすでに起きていた。
「ハイポーションのお代は後ほどお支払いいたしますが、せめて何かお役に立ちたいと思いまして。何なりとお申し付け下さい」
「そんな! ぼくもたいした事してませんし、お気遣い無用です!」
「ではせめて水汲みだけでも。水瓶はこちらですか?」
「は、はい! 井戸は……」
コナンさんが呪文を唱え、空中に紋章を描いて最後に中心に指を差し込むと、空中に描かれた紋章が収束して指先に集まり、そこからキレイな水が流れ出た。
「コナンさんは水属性魔術師なんですか?」
「魔術師、と呼ぶには魔力が少な過ぎます。生活が便利になる程度ですよ」
「そうなんですか? 僕は召喚術師で、召喚獣に畑仕事を手伝ってもらってるんです」
「召喚獣が畑仕事を? それは見学させていただいてもよろしいですか?」
もちろん構わないので、一緒に薬草畑へ行った。
《大ちゃーん! モグラさん達ー! ネズミさん達ー! 今日もお願いねー!!》
僕の呼び声に反応してみんなが出て来た。僕にスリスリして朝の挨拶をしてから畑仕事だ。みんながそれぞれどう手伝ってくれているかを説明したんだけど、コナンさん何だかぼーっとしてて心ここに在らずって感じだった。まだ本調子じゃないのかな? 仕事が終わってご褒美に僕の魔力をあげていたら、ファーガスさんとブリアン様が起きて来た。
「ワーム!!」
「フィンディッシュ・モウル! レギオン・ラット!」
「「スイ! 逃げろ!!」」
「おはようございます。この子達はぼくの召喚獣だから大丈夫ですよ?」
「スイ…… そのワーム…… まさかエネリアン……」
「分かるんですか? 大ちゃんの名前、正式にはエネリアン・エミール・ワームって言うらしいんですけど、長いから大ちゃんて呼んでます」
「エネリアンの、しかもエミールかよ!!」
??? 何の事言ってるんだろう? 名前に意味でもあるの? 大ちゃんを見ると首を横に振って名前に意味はないって言ってる。
「はぁ、もうお前がすげぇのは分かった。昨日だって麒麟に乗せてもらったしな」
「麒麟!?」
「りんちゃんも凄いの?」
「「「はぁぁぁぁ……」」」
みんなして大きなため息ついて、何なの?
「スイ殿、『エネリアン』が高貴な、『エミール』が王を意味する言葉だと言う事はご存知ですか?」
「あれ? 聞いた事があるような……???」
ぼくはワームって名前の大きなミミズだと思ってたんだけど、どうやら大ちゃんは下位龍種のワームの中でも人の言葉が判る『エネリアン』と言うクラスで、その中でも『王』の称号を冠するSSランクの存在らしい。そしてモグラさん達もネズミさん達もA~Sクラスの魔獣。りんちゃんはSSSランクだったんだって。
「みんなすごかったんだね~!」
「それを使役するお前がすげぇよ!」
「ますます素敵です!」
なんか褒められたー! おいしい朝食作ってもっと褒めてもらいたいと思います!
「じゃあ、朝食ができたら呼びますので少しお待ち下さい。あ、お茶淹れましょうか?」
「お茶は私が淹れますから、朝食お願いします」
「私も何か手伝えないだろうか?」
「ブリアン様は茶器を運んでください。あ、ファーガス殿はテーブルを拭いて下さいね?」
「何で俺が?」
「テーブルなら……」
「美味しい朝食を早くいただくためですよ?」
「……わかった。」
「はーい!」
「すまない! 連れが怪我をして死にそうなんだ! ポーションがあったら売ってくれないか!?」
「だっ、大丈夫ですか!? 入って下さい! すぐハイポーションをお持ちします!」
「助かる! ありがとう」
父さん達のベッドはファーガスさんに貸しちゃってるから、ひとまずダイニングの床に横になってもらう。大急ぎでハイポーションを持って来て怪我人に飲ませた。うん、飲めて良かった。
「貴方もひどい怪我ですよ。こちらをどうぞ」
「ありがとう。!! 美味い! ハイポーション特有の粘つく渋みが全く感じられない!」
「そう言えば父があの渋みが嫌で、何とか打ち消せる様研究してました」
「父上が。君も薬師か?」
「はい。スイと言います」
「名乗りもせずに、失礼した。私はブリアン=レーンクビスト、レーンクビスト辺境伯の四男です」
お貴族様だったー!! しかも辺境伯って言ったら王族の次に偉いんじゃなかったっけ?
「どうした? 何があった?」
「ファーガスさん、起こしてしまってすみません。あの…… もし良かったらこちらのお二人に部屋を譲ってもらえますか? ファーガスさんはぼくのベッドを使って下さい」
「良いぞ。じゃ、一緒に寝るか」
「えっ!? いや、ぼくのベッド小さいですよ?」
「くっついて寝りゃいいだろ」
「ベッドを譲っていただく必要はない! 私たちはここで充分です。ファーガス殿はどうぞお部屋にお戻り下さい」
お貴族様を床に寝かせてぼくがベッドで寝るなんて無理!
「あのー……、お世話かけましてありがとうございます。ブリアン様も私も、床で充分ですから」
「コナン、気がついたか。このスイ殿がハイポーションを下さって助かったんだ」
「ありがとうございます! もう、坊ちゃんのお供もここまでかと思いましたが、まだ続けられそうです」
「坊ちゃんは止めてくれ」
歳は若そうなのに話し方が年寄りっぽくて笑ってしまう。
「お願いします。ファーガス殿と褥を共にするなど、やめて下さい」
「てめぇ、そんなんこいつの勝手だろうが!」
ん? 遠慮してるんじゃない……?
「スイ殿、私は貴方に一目惚れしました。どうか、私と結婚して下さい」
「「「えぇっ!?」」」
顔が地味すぎて勃たないと言われたぼくに一目惚れ? そんなバカな……。
「ぼく…… 酒場で…… その顔見たら萎えるって言われて…… だから……」
「そんな節穴の言葉なんて忘れちまえ! 俺はお前で勃つぞ。お前だって俺の身体見て興奮してたろ? ほら、素直に身を任せろって」
「そんな愚か者の言葉などなんの価値もない。私は貴方の優しさと愛らしいお顔に惹かれたんです。いきなり身を任せろなんて言いません。結婚して下さい!」
「そっちの方が重いんだよ!」
「貴方は下品です!」
なんか…… これって、モテてる? こんなかっこいい2人がぼくを取り合ってくれてるの? 夢? ぼくの妄想?
「スイ殿、ファーガス殿がいた部屋のベッドはどんなベッドですか? ダブルベッド1つかシングル2つか。」
「あ、シングル2つです」
「ならばブリアン様とファーガス殿がそちらのベッドで寝て、私はその部屋の隅で休ませていただきます。そうすればスイ殿はご自分のベッドで休めるでしょう」
申し訳なくて反論しようと思ったけど、それが1番のような気がして来た。コナンさんが2人のケンカも止めてくれるだろうし、怪我が治ったばかりだけど馴れてそうなのでお任せした。
……ちょっと残念。
**********
「おはようございます」
「えっ? あっ、おはようございます。お早いですね」
コナンさんがすでに起きていた。
「ハイポーションのお代は後ほどお支払いいたしますが、せめて何かお役に立ちたいと思いまして。何なりとお申し付け下さい」
「そんな! ぼくもたいした事してませんし、お気遣い無用です!」
「ではせめて水汲みだけでも。水瓶はこちらですか?」
「は、はい! 井戸は……」
コナンさんが呪文を唱え、空中に紋章を描いて最後に中心に指を差し込むと、空中に描かれた紋章が収束して指先に集まり、そこからキレイな水が流れ出た。
「コナンさんは水属性魔術師なんですか?」
「魔術師、と呼ぶには魔力が少な過ぎます。生活が便利になる程度ですよ」
「そうなんですか? 僕は召喚術師で、召喚獣に畑仕事を手伝ってもらってるんです」
「召喚獣が畑仕事を? それは見学させていただいてもよろしいですか?」
もちろん構わないので、一緒に薬草畑へ行った。
《大ちゃーん! モグラさん達ー! ネズミさん達ー! 今日もお願いねー!!》
僕の呼び声に反応してみんなが出て来た。僕にスリスリして朝の挨拶をしてから畑仕事だ。みんながそれぞれどう手伝ってくれているかを説明したんだけど、コナンさん何だかぼーっとしてて心ここに在らずって感じだった。まだ本調子じゃないのかな? 仕事が終わってご褒美に僕の魔力をあげていたら、ファーガスさんとブリアン様が起きて来た。
「ワーム!!」
「フィンディッシュ・モウル! レギオン・ラット!」
「「スイ! 逃げろ!!」」
「おはようございます。この子達はぼくの召喚獣だから大丈夫ですよ?」
「スイ…… そのワーム…… まさかエネリアン……」
「分かるんですか? 大ちゃんの名前、正式にはエネリアン・エミール・ワームって言うらしいんですけど、長いから大ちゃんて呼んでます」
「エネリアンの、しかもエミールかよ!!」
??? 何の事言ってるんだろう? 名前に意味でもあるの? 大ちゃんを見ると首を横に振って名前に意味はないって言ってる。
「はぁ、もうお前がすげぇのは分かった。昨日だって麒麟に乗せてもらったしな」
「麒麟!?」
「りんちゃんも凄いの?」
「「「はぁぁぁぁ……」」」
みんなして大きなため息ついて、何なの?
「スイ殿、『エネリアン』が高貴な、『エミール』が王を意味する言葉だと言う事はご存知ですか?」
「あれ? 聞いた事があるような……???」
ぼくはワームって名前の大きなミミズだと思ってたんだけど、どうやら大ちゃんは下位龍種のワームの中でも人の言葉が判る『エネリアン』と言うクラスで、その中でも『王』の称号を冠するSSランクの存在らしい。そしてモグラさん達もネズミさん達もA~Sクラスの魔獣。りんちゃんはSSSランクだったんだって。
「みんなすごかったんだね~!」
「それを使役するお前がすげぇよ!」
「ますます素敵です!」
なんか褒められたー! おいしい朝食作ってもっと褒めてもらいたいと思います!
「じゃあ、朝食ができたら呼びますので少しお待ち下さい。あ、お茶淹れましょうか?」
「お茶は私が淹れますから、朝食お願いします」
「私も何か手伝えないだろうか?」
「ブリアン様は茶器を運んでください。あ、ファーガス殿はテーブルを拭いて下さいね?」
「何で俺が?」
「テーブルなら……」
「美味しい朝食を早くいただくためですよ?」
「……わかった。」
10
お気に入りに追加
218
あなたにおすすめの小説
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。
★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる