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ガルデルとエウラリオ3
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「……~い… ガル~!リオ~!」
「ヨシキ~!!」
「お!おとーさん!おかーさん!!」
「地下室にいるよー!」
がたがたと音がして上から灯りが差し込む。
もう日が暮れたようでろうそくの明かりが弱々しい。
「階段が壊れて上れないんです!」
「あぁ、ここの家主に聞いた。使われてない地下室に居るんじゃないかと当たりを付けて探してたんだ。」
「ありがとう!エネコ!」
梯子を下ろしてもらって地上へ出るとやっぱり夜だった。
「リオ!ガル!」
「お母さん!お父さん!」
「父さん…心配かけてごめんなさい…」
「良いからまず、宿で温まって食事をして、それからゆっくり話をしよう。
「はい。」
子供たちの体力の消耗を考えて事情聴取は宿でする事になった。
ガル達は親戚の赤ちゃんに会いに来ているんだけど、子供を産んだばかりの人の家に押し掛けるわけにはいかないと宿を取っていたのがちょうど俺達と同じ宿だった。
この町には宿屋は2軒しかないないけどね。
僕が初めてここに泊った時の部屋にサブベッドを入れてガル達が家族で泊ってる。
僕達は普通のダブルの部屋。
ムダ遣い反対!の主張が通ってからずっとこの部屋。
「めちゃくちゃ心配したんだからな!」
「ごめんなさ…んっ……んちゅ…はっ…あん!」
部屋に戻った途端に押し倒されて深く口づけを交わす。
性急に服を脱がされ、気持良い所をあちこち舐られ、あっという間に涎をこぼしながら立ち上がる中心。お尻を揉まれればすぐに濡れ、ろくに解されなくてもそれほど辛くない夢魔の身体。
「死ななくたって誰かに攫われて売られたら2度と会えなくなるなるだろう!!」
「はぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」
ぐりっと深く突入れられ簡単に弾ける快楽に身も心も蕩かされる。
「ごめ…なさ、い…」
荒い息を整えながらそう呟くとまた唇を貪られ、激しく突き上げられて2度目は2人で一緒に達した。
トントントン
「ヨシキさん、事情聴取をしたいのですがお加減はいかがですか?」
「あっ!はい、お待たせしてすみません!すぐ行きます!」
人を待たせて何を…軽い自己嫌悪だけどしかたないよね!(能天気)
急いで体を拭いて身なりを整え、2人でエントランスへ降りると、ガル達はもう話が終わったそうだ。ごめんなさい…
「ヨシキおそーい!」
「こら!リオ!」
助け出される前もけっこう楽しそうだったけど、やっぱり両親に会えて安堵しているのが分かる。
「お待たせしてすみません。」
軽く頭を下げてみんなに言うと、笑顔で頷いてくれた。
「自己紹介とか色々は聴取が終わってからにして下さいね。」
そう言って事務的に名前と所属を記入した紙に今日の経緯を書き取り、さくっと終了した。ちなみに僕が夢魔だと言う事はこの町の大抵の大人が知っている。暗黙の了解ってやつだ。
月一で通って来る客が50年経っても年をとらないんだから分かるよね!子供にわざわざ言ったりしないけど。
「では、事件性もなく、無事に救出できましたのでこちらで報告書を作成します。これからは気をつけて下さいね。」
優しい警備隊員を見送り、ガル達のお父さん、お母さんに挨拶をする。
「ヨシキです。僕が助けられれば大事にならなかったのに、迂闊ですみません。」
「とんでもない!子供2人で暗闇に閉じ込められるなどどれほど恐ろしかったか…。一緒に居て下さって灯りも食べ物も下さって心も支えてくれた。これ以上の何を望むと言うのです!」
お父さん良い人!!
お母さんも目を潤ませて何度も頷いていた。
「ねぇ、ヨシキ!ご飯食べたら一緒にお風呂入ろ?」
「え?お風呂?シャワーじゃなくて?」
「ここ、おっきなお風呂あるよ!知らないの?」
知らなかった…
大浴場じゃぁいちゃいちゃ出来ないから言わなかった、って…エネコのいじわる。
「おっきなお風呂大好き!一緒に入ろうか?」
「うん!」
「ガルも一緒に入ろう?」
「いや、おれは…」
「ガル、頼む。母さんが1人になってしまうから私は部屋にいる。だからリオの面倒を見てくれ。」
「…わかった。」
エネコがごねたけど隠してたなら言う事聞かない!
結局一緒に行く事になったしね。
「おっきいおふろー!!」
「コラ!走るな!」
こっちの9歳って体は大きいけどノリはやっぱり小学生だ。そして長男らしいガルがかっこいい。
「ヨシキ!頭洗って?」
「自分で洗えるだろ!」
「いいでしょ?ダメ?」
思う存分甘えるリオが可愛くて仕方がない。
砦では僕が1番下みたいな扱いになるからかなぁ。
「良いよ。洗ってあげる。」
「やったぁ!」
「俺は?」
「もちろんエネコも洗ってあげるよ。」
「大人なのになんでー?」
「恋人だからだ!」
「…え?」
エネコの言葉に固まるガル。
「今夜も一緒に寝るから洗うぐらいは譲ってやるが、それ以上は許さないからな。」
「もう!何言ってるの!!」
9歳児に張り合わないでよ!
「恋人…いたんだ…」
「うん…」
いっぱいいるよー、とか日替わりだよーなんて言えない……
「ヨシキ~!!」
「お!おとーさん!おかーさん!!」
「地下室にいるよー!」
がたがたと音がして上から灯りが差し込む。
もう日が暮れたようでろうそくの明かりが弱々しい。
「階段が壊れて上れないんです!」
「あぁ、ここの家主に聞いた。使われてない地下室に居るんじゃないかと当たりを付けて探してたんだ。」
「ありがとう!エネコ!」
梯子を下ろしてもらって地上へ出るとやっぱり夜だった。
「リオ!ガル!」
「お母さん!お父さん!」
「父さん…心配かけてごめんなさい…」
「良いからまず、宿で温まって食事をして、それからゆっくり話をしよう。
「はい。」
子供たちの体力の消耗を考えて事情聴取は宿でする事になった。
ガル達は親戚の赤ちゃんに会いに来ているんだけど、子供を産んだばかりの人の家に押し掛けるわけにはいかないと宿を取っていたのがちょうど俺達と同じ宿だった。
この町には宿屋は2軒しかないないけどね。
僕が初めてここに泊った時の部屋にサブベッドを入れてガル達が家族で泊ってる。
僕達は普通のダブルの部屋。
ムダ遣い反対!の主張が通ってからずっとこの部屋。
「めちゃくちゃ心配したんだからな!」
「ごめんなさ…んっ……んちゅ…はっ…あん!」
部屋に戻った途端に押し倒されて深く口づけを交わす。
性急に服を脱がされ、気持良い所をあちこち舐られ、あっという間に涎をこぼしながら立ち上がる中心。お尻を揉まれればすぐに濡れ、ろくに解されなくてもそれほど辛くない夢魔の身体。
「死ななくたって誰かに攫われて売られたら2度と会えなくなるなるだろう!!」
「はぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」
ぐりっと深く突入れられ簡単に弾ける快楽に身も心も蕩かされる。
「ごめ…なさ、い…」
荒い息を整えながらそう呟くとまた唇を貪られ、激しく突き上げられて2度目は2人で一緒に達した。
トントントン
「ヨシキさん、事情聴取をしたいのですがお加減はいかがですか?」
「あっ!はい、お待たせしてすみません!すぐ行きます!」
人を待たせて何を…軽い自己嫌悪だけどしかたないよね!(能天気)
急いで体を拭いて身なりを整え、2人でエントランスへ降りると、ガル達はもう話が終わったそうだ。ごめんなさい…
「ヨシキおそーい!」
「こら!リオ!」
助け出される前もけっこう楽しそうだったけど、やっぱり両親に会えて安堵しているのが分かる。
「お待たせしてすみません。」
軽く頭を下げてみんなに言うと、笑顔で頷いてくれた。
「自己紹介とか色々は聴取が終わってからにして下さいね。」
そう言って事務的に名前と所属を記入した紙に今日の経緯を書き取り、さくっと終了した。ちなみに僕が夢魔だと言う事はこの町の大抵の大人が知っている。暗黙の了解ってやつだ。
月一で通って来る客が50年経っても年をとらないんだから分かるよね!子供にわざわざ言ったりしないけど。
「では、事件性もなく、無事に救出できましたのでこちらで報告書を作成します。これからは気をつけて下さいね。」
優しい警備隊員を見送り、ガル達のお父さん、お母さんに挨拶をする。
「ヨシキです。僕が助けられれば大事にならなかったのに、迂闊ですみません。」
「とんでもない!子供2人で暗闇に閉じ込められるなどどれほど恐ろしかったか…。一緒に居て下さって灯りも食べ物も下さって心も支えてくれた。これ以上の何を望むと言うのです!」
お父さん良い人!!
お母さんも目を潤ませて何度も頷いていた。
「ねぇ、ヨシキ!ご飯食べたら一緒にお風呂入ろ?」
「え?お風呂?シャワーじゃなくて?」
「ここ、おっきなお風呂あるよ!知らないの?」
知らなかった…
大浴場じゃぁいちゃいちゃ出来ないから言わなかった、って…エネコのいじわる。
「おっきなお風呂大好き!一緒に入ろうか?」
「うん!」
「ガルも一緒に入ろう?」
「いや、おれは…」
「ガル、頼む。母さんが1人になってしまうから私は部屋にいる。だからリオの面倒を見てくれ。」
「…わかった。」
エネコがごねたけど隠してたなら言う事聞かない!
結局一緒に行く事になったしね。
「おっきいおふろー!!」
「コラ!走るな!」
こっちの9歳って体は大きいけどノリはやっぱり小学生だ。そして長男らしいガルがかっこいい。
「ヨシキ!頭洗って?」
「自分で洗えるだろ!」
「いいでしょ?ダメ?」
思う存分甘えるリオが可愛くて仕方がない。
砦では僕が1番下みたいな扱いになるからかなぁ。
「良いよ。洗ってあげる。」
「やったぁ!」
「俺は?」
「もちろんエネコも洗ってあげるよ。」
「大人なのになんでー?」
「恋人だからだ!」
「…え?」
エネコの言葉に固まるガル。
「今夜も一緒に寝るから洗うぐらいは譲ってやるが、それ以上は許さないからな。」
「もう!何言ってるの!!」
9歳児に張り合わないでよ!
「恋人…いたんだ…」
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