4 / 39
第4話
しおりを挟む
昼食が終わって隊長室へ行く。
セサルさんは既にドナドナされているのでイラリオさんが案内してくれた。
「ヨシキは昨日、セサルと寝たの?」
「うん。ベッドが1つだから机で寝ようとしたらおいでって言われて。」
「で?」
「抱きしめられたような感じで眠りました。」
「…それだけ?」
「うん。」
僕の感覚は変なのかな?と考えていたら隊長室の前に着いた。
「抱きしめられるのは嫌じゃないの?」
そう言うイラリオさんに抱きしめられた。セサルさんより少し背の高いイラリオさんの胸に顔を埋める形になって心臓の音が聞こえる。とっとっとっとっと少し速い。暖かくて気持良くてうっとりと手を回してしまった。頭を撫でられてほにゃっとなる。
「抱きしめられるのって幸せな感じがするから好き…」
見上げてそう言えば鼓動が更に速くなる。僕も釣られて少し速くなった。
がちゃりとドアが開いて隊長の顔を見ると、イラリオさんがバッと離れて敬礼してヨシキを連れてきました!と少し大きな声を出す。離れた温もりが少し寂しい。
「入れ。」
イラリオさんには何も言わず、僕に向かってそう言って部屋に迎え入れられた。
セサルさんが燃え尽きているように見えた。
「で。ヨシキの年齢は28歳で間違いないんだな。」
「はい。」
「ならば風紀を著しく乱さない限りは自由に相手を選んで構わない。それと、1人部屋はどうする?」
「大家族で暮らしてたから人の気配のない部屋は落ち着かなくて…誰かと同室の方がありがたいです。」
隊長は少し考えてから言った。
「ならばしばらくは私の部屋に居ろ。他の部屋のベッドは全てシングルだが隊長用の部屋はダブルだ。今夜からだ。良いな。」
「えぇ!ダメです!今夜は今朝の続きを…」
セサルさんが言いかけて止めた。
「今朝の続き…?」
自由にって言ってたのに隊長の機嫌が悪い。
「今朝、何をしたのか言ってみろ。」
擦りっこしたなんて恥ずかしくて言えませんけど!?
「言え!」
「朝勃ちしていたので治め方を教えていました!!」
ぎゃー!恥ずかしい!!
まだあるだろうと睨み続ける隊長の視線に負けて擦りっこになった後一緒にシャワーを浴びてあちこち洗われた事を白状させられました。なんでこんなに食いつくの!?
いたたまれないよ!!
何故だかセサルさんは僕の監視から外され、今夜は隊長の部屋で寝る事になった。ちょっと怖い…
夕飯は隊長と食べて、早々に部屋に連れて行かれた。
片付けと明日の仕込みは僕の代わりにセサルさんにやらせるそうです。
隊長室にはソファもある。2人掛けが1つ、1人掛けが2つ。
2人掛けに2人で座っているのは良いんだけど、なぜ対面座位の形なのか。
何をどう質問したら良いのか判らず、困っていると隊長が大きなため息をついた。
「俺が怖いか?」
怖いか怖くないかと言えば怖いよ。
「機嫌が悪そうなので怖いです。」
正直にそう言えば苦笑いが返って来た。
「すまない…俺はセサルに嫉妬しているんだ。」
謝ってから告げられた内容は僕には予想外だった。
モテないどころか存在を忘れられる事もしばしばの僕の事で嫉妬?
「一目見た時から欲情し、子供相手に欲情するなんてと己を戒めて身を引けばセサルがちゃっかりと近づいて…ヨシキの意思を尊重するなんて言いながら権力で部屋に連れ込む…俺は最低だな。」
「最低だなんて事、ありません。私は…フラれ続けてもう誰でも良いから優しくして欲しい、って思ってました。誰でも良いなんて思う僕の方が最低だと思います。」
男同士でも何の抵抗もなくて、擦りっこ気持良かった。
「誰でも良いなら俺でも良いんだな?」
ふっと笑う隊長は男の色気を漂わせていて、思わず頷いてしまった。
そしてそのままファーストキスを奪われて口内を蹂躙されてキスって気持ち良いモノなんだと教えられた。
しばらく互いの唇を貪っていたのが離れるともっと、とねだってしまう。場所を変えようと言われ、子供抱っこでベッドに運ばれて服を脱がされる。身体をなぞるように行き来する手が胸の飾りに触れると、ぴりっとした刺激を感じる。驚いて喘ぐと気持良いかと聞かれる。
…気持良い、ような気がする。
身体を拭く以外で触った事などないそこは初めての感覚にもちゃんと反応を示す。堅く尖って触られたがり、触られれば下腹部に刺激を伝える。
気持が良いと脳が理解する前にペニスが勃ち上がり、これは快感であると宣言しているみたいだ。
「素直なここにもご褒美をやらないとな。」
そう言った隊長の熱くてぬるりとした感触に包まれて、またしてもあっという間に達してしまった。
セサルさんは既にドナドナされているのでイラリオさんが案内してくれた。
「ヨシキは昨日、セサルと寝たの?」
「うん。ベッドが1つだから机で寝ようとしたらおいでって言われて。」
「で?」
「抱きしめられたような感じで眠りました。」
「…それだけ?」
「うん。」
僕の感覚は変なのかな?と考えていたら隊長室の前に着いた。
「抱きしめられるのは嫌じゃないの?」
そう言うイラリオさんに抱きしめられた。セサルさんより少し背の高いイラリオさんの胸に顔を埋める形になって心臓の音が聞こえる。とっとっとっとっと少し速い。暖かくて気持良くてうっとりと手を回してしまった。頭を撫でられてほにゃっとなる。
「抱きしめられるのって幸せな感じがするから好き…」
見上げてそう言えば鼓動が更に速くなる。僕も釣られて少し速くなった。
がちゃりとドアが開いて隊長の顔を見ると、イラリオさんがバッと離れて敬礼してヨシキを連れてきました!と少し大きな声を出す。離れた温もりが少し寂しい。
「入れ。」
イラリオさんには何も言わず、僕に向かってそう言って部屋に迎え入れられた。
セサルさんが燃え尽きているように見えた。
「で。ヨシキの年齢は28歳で間違いないんだな。」
「はい。」
「ならば風紀を著しく乱さない限りは自由に相手を選んで構わない。それと、1人部屋はどうする?」
「大家族で暮らしてたから人の気配のない部屋は落ち着かなくて…誰かと同室の方がありがたいです。」
隊長は少し考えてから言った。
「ならばしばらくは私の部屋に居ろ。他の部屋のベッドは全てシングルだが隊長用の部屋はダブルだ。今夜からだ。良いな。」
「えぇ!ダメです!今夜は今朝の続きを…」
セサルさんが言いかけて止めた。
「今朝の続き…?」
自由にって言ってたのに隊長の機嫌が悪い。
「今朝、何をしたのか言ってみろ。」
擦りっこしたなんて恥ずかしくて言えませんけど!?
「言え!」
「朝勃ちしていたので治め方を教えていました!!」
ぎゃー!恥ずかしい!!
まだあるだろうと睨み続ける隊長の視線に負けて擦りっこになった後一緒にシャワーを浴びてあちこち洗われた事を白状させられました。なんでこんなに食いつくの!?
いたたまれないよ!!
何故だかセサルさんは僕の監視から外され、今夜は隊長の部屋で寝る事になった。ちょっと怖い…
夕飯は隊長と食べて、早々に部屋に連れて行かれた。
片付けと明日の仕込みは僕の代わりにセサルさんにやらせるそうです。
隊長室にはソファもある。2人掛けが1つ、1人掛けが2つ。
2人掛けに2人で座っているのは良いんだけど、なぜ対面座位の形なのか。
何をどう質問したら良いのか判らず、困っていると隊長が大きなため息をついた。
「俺が怖いか?」
怖いか怖くないかと言えば怖いよ。
「機嫌が悪そうなので怖いです。」
正直にそう言えば苦笑いが返って来た。
「すまない…俺はセサルに嫉妬しているんだ。」
謝ってから告げられた内容は僕には予想外だった。
モテないどころか存在を忘れられる事もしばしばの僕の事で嫉妬?
「一目見た時から欲情し、子供相手に欲情するなんてと己を戒めて身を引けばセサルがちゃっかりと近づいて…ヨシキの意思を尊重するなんて言いながら権力で部屋に連れ込む…俺は最低だな。」
「最低だなんて事、ありません。私は…フラれ続けてもう誰でも良いから優しくして欲しい、って思ってました。誰でも良いなんて思う僕の方が最低だと思います。」
男同士でも何の抵抗もなくて、擦りっこ気持良かった。
「誰でも良いなら俺でも良いんだな?」
ふっと笑う隊長は男の色気を漂わせていて、思わず頷いてしまった。
そしてそのままファーストキスを奪われて口内を蹂躙されてキスって気持ち良いモノなんだと教えられた。
しばらく互いの唇を貪っていたのが離れるともっと、とねだってしまう。場所を変えようと言われ、子供抱っこでベッドに運ばれて服を脱がされる。身体をなぞるように行き来する手が胸の飾りに触れると、ぴりっとした刺激を感じる。驚いて喘ぐと気持良いかと聞かれる。
…気持良い、ような気がする。
身体を拭く以外で触った事などないそこは初めての感覚にもちゃんと反応を示す。堅く尖って触られたがり、触られれば下腹部に刺激を伝える。
気持が良いと脳が理解する前にペニスが勃ち上がり、これは快感であると宣言しているみたいだ。
「素直なここにもご褒美をやらないとな。」
そう言った隊長の熱くてぬるりとした感触に包まれて、またしてもあっという間に達してしまった。
10
お気に入りに追加
401
あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる