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24.生命樹 エスピナスピナ
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「はっ、あん……! 気持ちいい……」
2回達したところで我に返り、レシュワがいることを思い出す。
恐る恐る見ればおしべを握ってビクンビクンしてた。
「レシュワ、もっと見たいか?」
「サバールさん!?」
「はい。尊い光景を目に焼き付けられるのなら、ぜひに」
何をするのかと思ったら、後ろから片脚を上げて挿れられてる状態で水から上がる。結合部をレシュワに見せつけながら揺さぶられた。
「あん、やっ、恥ずかしい……っ!!」
「教育ですよ」
「でも……!!」
不安定なため、背後にいるサバールさんの首につかまると、ぶら下がる感じになって身体を隠すことができない。何より気持ちよくて腰が揺れる。それを至近距離で食い入るように見つめられると視線でも感じてしまう。
「も、出るぅ……っ!!!!」
「くっ」
「あぁ、これが神子様の愛の精髄……!」
レシュワに顔射しちゃった!!
うっとりしながら手で拭っては舐めている。ルスキニアみたいにイキっぱなしにならない?
「さぁ、次はまた私とです」
最後はアルシャーブさんと、プールのふちに座って対面座位でした。レシュワからとても感謝された……。
*******
この町の神官長は神官達で、町長は神官以外の住民達で、5年に1度行われるトーナメントの優勝者がなるシステムだった。
だからレシュワは町長に戦いを挑み、勝利しなくてはならない。挑戦はトーナメントではなくても随時申し込み可能。神官長への挑戦は神官の勉強をしなくてはならないので、まずは町長になるんだって。
生まれたばかりだというのに、あの筋肉は見せかけのものではなく、闘い方も本能に刷り込まれていた。
そして闘うこと1刻。
見事にレシュワが勝利した。
まず始めに神子への態度を改めさせ、町の行政のマニュアル作りと効率化、人材の確保と育成を行うらしい。生まれたばかりなのに凄すぎない?
「神子様の精髄をいただいたとき、私の頭に膨大な知識が流れ込みました。おそらく、神子様の前世の記憶でしょう」
「え? でも前世の記憶なんてほとんどないよ?」
常識の違いは感覚で分かるけど、自分が何を知っていて何を知らないのか、全く分からない。
「全ては神のお導きでしょう」
そうなのか。
こっちの神様、すごいなぁ。
「町を押し付けるみたいになって、ごめんね? 辛くなったら前の町長をこき使ってね!」
「お心遣いありがとうございます。えぇ、いい加減だった彼らの尻を叩きまくります」
レシュワはいい笑顔でそう言って、送り出してくれた。
「それにしても神子様の『願い』は素晴らしいですね」
「うん、まさか実現しちゃうなんてね。これからはもっとちゃんと考えて祈るね」
「ふふふ、神子様は恐らく、深く考えずとも感覚的に良い結果を導くと思われます」
「……そうかな?」
「はい。見知らぬ世界に生まれても、そこの住人にお心を砕いてくださる方ですから」
前世の記憶なんてなければその世界の理を、ただ受け入れるしかないはずなのに。神子達には記憶があり、この世界に対して違和感がある。
おそらくそれは諸刃の剣で、知識を役立てることもできるが、悪意が育つこともあるのだろう。だからここの神様は、神子が気持ちよく過ごせるよう、相性の良い伴侶を用意したり、特別な祈りの力を授けたりしているのかも知れない。
これは推測というか妄想というか。
でもあながち間違いではない気がする。
神様の真実なんて解明できるものじゃないもんね。
「心のままに、か」
「はい」
「今興味があるのは……。サバールさんの故郷はどんな所?」
「荒地だな。生命樹には棘がある」
「生命樹にトゲ!?」
「面白いだろう?」
やっぱりサボテンなのかな?
だとしたら果実はドラゴンフルーツ?
……またマッチョだらけだったらどうしよう。
「鍛えたらこうなるが、そうでなければ細かったり太ってたりするし、あんなに暑苦しくないぞ。まぁ、百聞は一見にしかずだな」
*******
マッチョだらけの漁師町から数えて4つ目がサバールさんの故郷の町だった。
そこは険しい谷を抜けた内陸部で、乾燥した荒野。風が強く、樹木も背が低い。そして町は……、どう見ても巨大な岩。山のような岩。
その町の入り口は岩の隙間で、大きな馬車が1台通れる程度。でも、中は別世界だった。
風の吹き荒れる荒野の中にあって、こんこんと水を湛えた泉が、四方を岩に囲まれて煌めいていた。というか、大岩にカモフラージュされた箱庭といった風情だ。
その泉の隣に松葉のような葉をつけた大きな木。
神殿や家は泉の周りを囲う岩の中にあるという。よく見れば岩肌にいくつもの黒々とした小さな穴が開いている。窓らしい。
下から見えない場所には扉もあり、ここへ降りる近道になっているという。本来の扉は8ヶ所で、前に岩を立ててあるので、よく見ないと判らない。
「おもしろい!!」
「喜んでもらえて何よりだ」
「どんな実をつけるのでしょうか」
「うーん、この町ではオレが最年少だから、知らないんだ」
サバールさんはその辺に興味がなかったらしい。神官長様が教えてくれるよね。
「神子様、ようこそお越しくださいました」
「どうぞ少しでも長く逗留していただけるよう、お願い申し上げます」
ひょろりとした、長い緑の髪の神官長と、中肉中背で短い黒髪の町長が穏やかな笑顔で丁寧に対応してくれた。前の3つの町も普通に丁寧だったけど、ここの方が温かく感じるのはサバールさんの故郷と聞いたからか。
好きな人の故郷だもんね。
やることはいつも通りで、禊の間も3人だけで入るのが定番になっている。他人に見られている緊張感がないと、おれが素直におねだりできるから2人が喜ぶ。
安心感のあるイチャイチャ、さいこう!!
*******
水やりに来て気がついた。
松葉のように見えた葉は硬く鋭い棘になっている。
「神官長様、あの棘だらけの生命樹で、果実は傷つかないのですか?」
「えぇ、それは大丈夫です。ですが口で説明するより実際にご覧になった方がよろしいでしょう」
おれの質問ににこにこ笑いながら返事をするけど、答えは教えてくれない。びよーんと枝が伸びるとか果実の周りだけ棘がなくなるとか?
あれこれ想像しながら神聖水をあげた。
タイムラプスのように、棘の根元に花芽が出て蕾が膨らんで花が咲く。葉っぱはないのかな?
「あの棘が葉なのです。そして受粉すれば花は散り、実がなります」
生命樹と同じ種類の木は元々、雨が降ると一晩で花が咲くらしい。乾燥に耐えるため葉が棘となり、受粉するまで開いたままの花になったとか。
まだ棘で傷つかないのかの疑問は解消されていない。もしかしたら傷つかないほど堅いのかな? いや、それだと割れない……? いやピスタチオみたいに割れて落ちる可能性もあるよね。
それから2回水を撒くと、棘の先に小さな実ができた。
「えっ!? ここに実がつくの???」
いやいやいや、花は棘の根元に咲いていたよね? 近づいてよく見れば細い柄が伸びて、棘の先端に実がついたように見えただけだった。
でもせっかくなら棘で守った方が良くない?
と考えながら見ていたら、まだ親指の先ほどの大きさなのに黄色に色づき、ポロリと落ちた。
「……だ、だめ、だったの?」
「いいえ、あれで良いのです。エスピナスピナの樹は我が子を泉に託すのです」
さらに2つの実がポロリポロリと落ちて泉に浮かぶ。あれで良いの? 本当に!?
神官長様は不安がるおれに優しく笑いかけながら、エスピナスピナとはトゲトゲという意味です、と関係ない話をした。
────────────────
エスピナ = 棘(スペイン語)
スピナ = 棘(イタリア語)
合わせて「トゲトゲ」の樹
2回達したところで我に返り、レシュワがいることを思い出す。
恐る恐る見ればおしべを握ってビクンビクンしてた。
「レシュワ、もっと見たいか?」
「サバールさん!?」
「はい。尊い光景を目に焼き付けられるのなら、ぜひに」
何をするのかと思ったら、後ろから片脚を上げて挿れられてる状態で水から上がる。結合部をレシュワに見せつけながら揺さぶられた。
「あん、やっ、恥ずかしい……っ!!」
「教育ですよ」
「でも……!!」
不安定なため、背後にいるサバールさんの首につかまると、ぶら下がる感じになって身体を隠すことができない。何より気持ちよくて腰が揺れる。それを至近距離で食い入るように見つめられると視線でも感じてしまう。
「も、出るぅ……っ!!!!」
「くっ」
「あぁ、これが神子様の愛の精髄……!」
レシュワに顔射しちゃった!!
うっとりしながら手で拭っては舐めている。ルスキニアみたいにイキっぱなしにならない?
「さぁ、次はまた私とです」
最後はアルシャーブさんと、プールのふちに座って対面座位でした。レシュワからとても感謝された……。
*******
この町の神官長は神官達で、町長は神官以外の住民達で、5年に1度行われるトーナメントの優勝者がなるシステムだった。
だからレシュワは町長に戦いを挑み、勝利しなくてはならない。挑戦はトーナメントではなくても随時申し込み可能。神官長への挑戦は神官の勉強をしなくてはならないので、まずは町長になるんだって。
生まれたばかりだというのに、あの筋肉は見せかけのものではなく、闘い方も本能に刷り込まれていた。
そして闘うこと1刻。
見事にレシュワが勝利した。
まず始めに神子への態度を改めさせ、町の行政のマニュアル作りと効率化、人材の確保と育成を行うらしい。生まれたばかりなのに凄すぎない?
「神子様の精髄をいただいたとき、私の頭に膨大な知識が流れ込みました。おそらく、神子様の前世の記憶でしょう」
「え? でも前世の記憶なんてほとんどないよ?」
常識の違いは感覚で分かるけど、自分が何を知っていて何を知らないのか、全く分からない。
「全ては神のお導きでしょう」
そうなのか。
こっちの神様、すごいなぁ。
「町を押し付けるみたいになって、ごめんね? 辛くなったら前の町長をこき使ってね!」
「お心遣いありがとうございます。えぇ、いい加減だった彼らの尻を叩きまくります」
レシュワはいい笑顔でそう言って、送り出してくれた。
「それにしても神子様の『願い』は素晴らしいですね」
「うん、まさか実現しちゃうなんてね。これからはもっとちゃんと考えて祈るね」
「ふふふ、神子様は恐らく、深く考えずとも感覚的に良い結果を導くと思われます」
「……そうかな?」
「はい。見知らぬ世界に生まれても、そこの住人にお心を砕いてくださる方ですから」
前世の記憶なんてなければその世界の理を、ただ受け入れるしかないはずなのに。神子達には記憶があり、この世界に対して違和感がある。
おそらくそれは諸刃の剣で、知識を役立てることもできるが、悪意が育つこともあるのだろう。だからここの神様は、神子が気持ちよく過ごせるよう、相性の良い伴侶を用意したり、特別な祈りの力を授けたりしているのかも知れない。
これは推測というか妄想というか。
でもあながち間違いではない気がする。
神様の真実なんて解明できるものじゃないもんね。
「心のままに、か」
「はい」
「今興味があるのは……。サバールさんの故郷はどんな所?」
「荒地だな。生命樹には棘がある」
「生命樹にトゲ!?」
「面白いだろう?」
やっぱりサボテンなのかな?
だとしたら果実はドラゴンフルーツ?
……またマッチョだらけだったらどうしよう。
「鍛えたらこうなるが、そうでなければ細かったり太ってたりするし、あんなに暑苦しくないぞ。まぁ、百聞は一見にしかずだな」
*******
マッチョだらけの漁師町から数えて4つ目がサバールさんの故郷の町だった。
そこは険しい谷を抜けた内陸部で、乾燥した荒野。風が強く、樹木も背が低い。そして町は……、どう見ても巨大な岩。山のような岩。
その町の入り口は岩の隙間で、大きな馬車が1台通れる程度。でも、中は別世界だった。
風の吹き荒れる荒野の中にあって、こんこんと水を湛えた泉が、四方を岩に囲まれて煌めいていた。というか、大岩にカモフラージュされた箱庭といった風情だ。
その泉の隣に松葉のような葉をつけた大きな木。
神殿や家は泉の周りを囲う岩の中にあるという。よく見れば岩肌にいくつもの黒々とした小さな穴が開いている。窓らしい。
下から見えない場所には扉もあり、ここへ降りる近道になっているという。本来の扉は8ヶ所で、前に岩を立ててあるので、よく見ないと判らない。
「おもしろい!!」
「喜んでもらえて何よりだ」
「どんな実をつけるのでしょうか」
「うーん、この町ではオレが最年少だから、知らないんだ」
サバールさんはその辺に興味がなかったらしい。神官長様が教えてくれるよね。
「神子様、ようこそお越しくださいました」
「どうぞ少しでも長く逗留していただけるよう、お願い申し上げます」
ひょろりとした、長い緑の髪の神官長と、中肉中背で短い黒髪の町長が穏やかな笑顔で丁寧に対応してくれた。前の3つの町も普通に丁寧だったけど、ここの方が温かく感じるのはサバールさんの故郷と聞いたからか。
好きな人の故郷だもんね。
やることはいつも通りで、禊の間も3人だけで入るのが定番になっている。他人に見られている緊張感がないと、おれが素直におねだりできるから2人が喜ぶ。
安心感のあるイチャイチャ、さいこう!!
*******
水やりに来て気がついた。
松葉のように見えた葉は硬く鋭い棘になっている。
「神官長様、あの棘だらけの生命樹で、果実は傷つかないのですか?」
「えぇ、それは大丈夫です。ですが口で説明するより実際にご覧になった方がよろしいでしょう」
おれの質問ににこにこ笑いながら返事をするけど、答えは教えてくれない。びよーんと枝が伸びるとか果実の周りだけ棘がなくなるとか?
あれこれ想像しながら神聖水をあげた。
タイムラプスのように、棘の根元に花芽が出て蕾が膨らんで花が咲く。葉っぱはないのかな?
「あの棘が葉なのです。そして受粉すれば花は散り、実がなります」
生命樹と同じ種類の木は元々、雨が降ると一晩で花が咲くらしい。乾燥に耐えるため葉が棘となり、受粉するまで開いたままの花になったとか。
まだ棘で傷つかないのかの疑問は解消されていない。もしかしたら傷つかないほど堅いのかな? いや、それだと割れない……? いやピスタチオみたいに割れて落ちる可能性もあるよね。
それから2回水を撒くと、棘の先に小さな実ができた。
「えっ!? ここに実がつくの???」
いやいやいや、花は棘の根元に咲いていたよね? 近づいてよく見れば細い柄が伸びて、棘の先端に実がついたように見えただけだった。
でもせっかくなら棘で守った方が良くない?
と考えながら見ていたら、まだ親指の先ほどの大きさなのに黄色に色づき、ポロリと落ちた。
「……だ、だめ、だったの?」
「いいえ、あれで良いのです。エスピナスピナの樹は我が子を泉に託すのです」
さらに2つの実がポロリポロリと落ちて泉に浮かぶ。あれで良いの? 本当に!?
神官長様は不安がるおれに優しく笑いかけながら、エスピナスピナとはトゲトゲという意味です、と関係ない話をした。
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エスピナ = 棘(スペイン語)
スピナ = 棘(イタリア語)
合わせて「トゲトゲ」の樹
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