ほんのちょっと言語チート、くっださーいな!

香月ミツほ

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おお!っと王都で驚いた

プレゼント

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「お客様、ご注文された品はこちらでよろしいでしょうか?」
「あぁ、良い出来だ。チサト、見てごらん?」

お店の人に恭しく見せられたボタンは後ろがぱかっと開いてボタンの下に底(蓋?)を滑り込ませて閉めるとぱちんと溜まる。そして表面には金属で彫刻された横顔。

「フィール、これって……」
「チサトの横顔だ」

やっぱり!
おれの顔をずっと胸につけていたいとか……恥ずかしい……。しかもオーダーメイドの一点もの。(当たり前だけど)

「この象嵌はこの国で1番人気の彫金師に頼んだんだ。モデルを気に入らないと引き受けてはくれないのだが、チサトを気に入ったそうでね」

……モデルをした記憶はないけど。

「春のパーティーに来ていたそうだ。声をかける前に私達が帰ってしまったと残念がり、向こうから連絡をもらった」
「知り合い?」
「オルトの兄だ」

めっちゃ近い!?
でも家族と連絡を取ったりしない人なのでおれの事は知らなかったらしく、フィールを頼りに連絡をくれた、と。

「芸術家は作らずにはいられないようだ。常にモデルを探している」
「そうだよ! だから……モデルやってくれない?」
「クサーヴァー」
「今日来るって聞いたから改めてモデルをお願いしたくて」

今日、受け取りに来ると知っていたからわざわざ待っていたのか。飾りボタンも人気だけど、絵も描くし、カメオみたいなブローチも陶板のレリーフも作ると言う。

「……恥ずかしいから嫌です」
「じゃあ勝手に作る」
「やめてくれ!」

妄想で描くとエロくなるとの噂らしく、おれの顔で描かれたらモデルをするより恥ずかしいことになるって……。でも……。

モデルの交渉は置いといて、飾りボタンの支払いをした。全然使ってなかったから余裕! 金貨1枚、……日本円にしたら10万円くらい?

ちなみにクサーヴァーさんはおれを観察するため、庭師として何度か来ていたと言う。全然気がつかなかった!! 家族はみんな知ってたのかな?

あれ?
なら何でエミールさんはフィールへのプレゼントにセクシー下着なんて勧めたんだろう?

「オルトの兄が来る、とは言ったがクサーヴァーが人気彫金師だと知らせていないからな」
「有名なんでしょ?」
「リヴァって偽名を名乗ってるし、ボクの正体はごく一部の人間しか知らないんだよー。それにデーメル家の人間て装飾品に興味ないでしょ?」

そう言えばそうかも。
でもザシャさんは色々似合いそう。

エロいのは禁止と言う条件の元、モデルを引き受ける事になった。謝礼は家族の肖像画。超絶可愛いハルトを描いてもらうんだよー!

おまけとしてパーティーの後に記憶を頼りに描いたスケッチをくれた。楽しそうに踊るおれとフィール。簡単にだけど色も塗ってあって部屋に飾りたい感じだ。顔がはっきりしてないのにちゃんとおれ達だって分かるの、すごい!!





「チサト、確認したい事があるんだが」

買い物の後、街の広場で大道芸を見たり露店を見て回ってからレストランで夕食。それから宿にチェックインしてさぁ寛ごう、とした折。フィールが改まって言い出した。

「お尻丸出しのふんどし、とはどう言う事なのか」
「そっ、それは、その!!」

どうにか誤魔化そうとしたけど許されず、荷物を広げられて恥ずかしい下着を見つけられてしまった。ズボンが透けるから下着を付けない事も出来なかったと言えばベッドに広げて確認される。

「あの王太子には腹も立つが、服には罪はない。もう一度着て見せてくれ」
「正しく着られているかわからないし、は、恥ずかしいんだけど……」
「……誕生日」
「うっ……」

それを言われると断れない。
恥ずかしいとは言っても見てるのはフィールだけだし、まぁ良いか。

おれはその場でベストを脱ぎ、ズボンとトランクスをまとめて脱いで恥ずかしい下着を手に取った。初めに長いリボンを後ろの輪に通しておくと履きやすいみたい。

そしてスケスケズボン、巻きスカート、上衣、帯、の順で身につけた。

……えーっと。
フィール?
なんだかめちゃくちゃギラギラしてない?宿の部屋は広いけど1部屋にベッドとソファセット。ダイニングは続き部屋にあるので、寝坊しても朝食の準備の邪魔にはならない。

それはともかく。

ベッドに広げられた服に着替えるにはソファに座るフィールに背を向ける。そこで無造作に服を脱ぐとあちこち見えそうで見えない。さらにこの下着は左でリボンを結ぶためシャツが少しめくれた。それからスケスケズボンを履いてシャツを脱いだのでTバックが透け、巻きスカートを履く間、裸の背中と透けたお尻にかなり興奮したらしい。

そして上衣は袖がなく、脇の下の空きが広めなので、胸が見えてる訳でもないのに妙に色気がある、と言われた。

「フィール、あの……じゃあ、喜んでくれてる?」
「あぁ、とても!」

雄の顔でにやりと笑い、ソファから立ち上がって両手を広げ、こちらへおいでと仕草で示す。フィールが喜んでくれた事が嬉しくて、恥ずかしさを忘れて大好きな胸に飛び込んだ。

抱きしめられ、抱き上げられ、ベッドの横に降ろされて服を着たまま隙間から手を入れられたり撫でられたり揉まれたり。衣装を1枚ずつ脱がされては色々なポーズにされてまた撫でられて、ズボンと下着だけになってからは露出してるところにはキスをされ、布の上からははむはむされる。このままイってしまいそうなほど昂ぶっているのに決定的な刺激をくれなくて、思わず泣きが入った。

「フィール、もう、やだよぅ…… イきたい! まだ、いたずらしたりない?」
「あぁ、まだまだ足りない、が、私もそろそろ限界だ。入れるぞ」
「はやっ、はやく、きて」




……いつ寝たんだっけ?
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