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おお!っと王都で驚いた
うちのアイドル
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ハルトを真ん中にアレクとヨハンが左右に並ぶ。
今日は特に気合を入れたのかヨハンの腰のリボンが大きくて可愛い。
「あーついときには」
「「スー スー」」
「さーむいときには」
「「ぽっか ぽか」」
初めの言葉がアレクで
続く擬音をヨハンとハルトが声を揃える。
「まりょくのながれで」
「からだをつつんで」
「ぽかぽかすーすー」
「「「きもちいー!」」」
アレク、ヨハン、ハルトの順にワンフレーズずつ歌って最後はコーラス(?)。
今日はエミールさんとクレメンスさんも来ていて他の家族も勢ぞろい。盛大な拍手を送っているけど、まだ終わりじゃないよ!!
♫ あたまのてっぺん
「「なーでなで」」
♫ つーぎはのどだよ
「「こーちょこちょ」」
♫ むーねのまんなか
「「つんつんつん」」
♫ おへそのまわりは
「「くーるくる」」
喉と言いながら隣の人のお腹をこちょこちょしたり、胸の真ん中は乳首あたりだし、最後は3人ともその場でくるくる回ってる。随分アレンジされている。
最後にみんなで手を繋いで万歳ポーズ。
もう、拍手の嵐! 感動!!
「まぁま、おめでとー!」
「え?」
「今日はチサトの誕生日だっただろう?」
「あ! そう言えば!!」
すっかり忘れていたけど19歳の誕生日だった。後でユリアヌスさんもリーデさんと一緒に来てくれるらしい。
「チサトにおめでとうしたくて、ぼくたちがんばったんだよ。それからこれも」
「ヨハンも がんばりました!」
「ありがとう! 最高のプレゼントだよ」
子供たちはそれぞれバースデーカードを用意してくれていた。アレクのはちゃんと読める。ヨハンのもだいたい読める。ハルトはまだ、ごにょごにょとしてあるだけだけどカラフルできれい。花束のつもりらしい。
嬉しくて涙が出てきちゃった。
他の人からもハンカチとかレターセットとかリボンとか。伴侶や恋人以外はちょっとした物を贈り合うのがこちらの定番。そして伴侶からは……
「チサト、左手を出して?」
「こう?」
言われるがままに手を差し出すと、薬指に金色に輝く指輪がはめられた。フィールの目とよく似た色で、真ん中が光を反射して猫の目にも見える丸い黄緑色の宝石が付いている。キャッツアイかな?
「この石は魔除けの効果があると言われている。そして探索魔法も付与してもらったから何かあったら魔力を込めるんだ。私に居場所が伝わる」
今までしてなかった、この指輪と似たデザインのイヤーカフを見せてくれた。
「お揃い?」
「そうだ。仕事に差し支えがあるから私は指輪ができないのでこうなった」
「おれも耳で良かったのに」
「それではダンスの相手に伴侶がいる事が伝わらないだろう?」
こちらでも左手の薬指に指輪をするのは向こうと同じ意味らしい。
ハラルドくんとディトマールくんからは花束をもらった。誕生日だって覚えてなかったのはおれだけだったみたい。曜日は気にしてたけど日にちは気にしてなかったから……。
パーティーらしいご馳走が運び込まれ、賑やかで楽しい誕生日になった。ハラルドくんはアレクに剣と盾をデザインしたブローチ、ヨハンとハルトにリボンをプレゼントしてくれたので花束の花とリボンでコサージュを作って2人の胸につけた。
3人は大喜びでハラルドくんのほっぺにお礼のちゅー。ギュンターさんとフィールの機嫌が急降下してエミールさんとおれが宥める流れになり、おれ達もそれぞれ頬にキスをする羽目になった。恥ずかしい!!
ハラルドくんはにやにやしてたけどディトマールくんは見ないようにしてたよ……。
「ザシャ先生、いつも指導して下さってありがとうございます。良かったらこれを受け取って下さい」
ディトマールくんが指導のお礼だと言って焼き菓子をザシャさんにプレゼントしたらトラさんがヤキモチを妬き、逆にオットーさんとばかり遊ぶ事をザシャさんに怒られてた。
デザートと一緒にディトマールくんが持ってきた焼き菓子を食べたらお酒の香りがする。これ、ラムレーズンみたいな?
……食べちゃった。
フィールはデザートを食べないから気がつかないし、エミールさん達も気にしてないから子供が食べても大丈夫なレベルなのか。ならきっと大丈夫だろう。
「「誕生日おめでとう!」」
「ユリアヌスさん、リーデさん。ありがとうございます!」
子供達が新たなギャラリーにもう一度歌を披露した。何度見ても可愛い!! ユリアヌスさんは色とりどりのゼリー、リーデさんは甘いお酒をプレゼントしてくれた。お酒は夜飲むとして、ゼリーはみんなでいただきました。
ガラスの器に入れられたゼリーはとてもきれい。
爽やかな酸味と甘み、ミントのようなスッとした香り。中には赤い宝石のようなものが閉じ込められていた。なんだろう?とワクワクしながら口に入れるとかしゃんと割れる砂糖の殻。中から溢れる甘いお酒。
お酒?
砂糖を固めた中にお酒を入れたお菓子。
ウイスキーボンボン!!
……めちゃくちゃ美味しい。
お酒は人前で飲んじゃダメって言われてるけどここは家だし、フィールがいるし……これくらいなら良いよね。ボンボンは3個しか入ってないもんね!
「リーデさん、このゼリーおいしーです」
「それは良かった。でもなんだか……」
「えー?」
「酔ってる?」
「これ、中にお酒が入ってたのー」
「酒っ!?」
少し離れてユリアヌスさんと話をしていたフィールが耳聡く聞きつけた。
まだへーきなのにー。
今日は特に気合を入れたのかヨハンの腰のリボンが大きくて可愛い。
「あーついときには」
「「スー スー」」
「さーむいときには」
「「ぽっか ぽか」」
初めの言葉がアレクで
続く擬音をヨハンとハルトが声を揃える。
「まりょくのながれで」
「からだをつつんで」
「ぽかぽかすーすー」
「「「きもちいー!」」」
アレク、ヨハン、ハルトの順にワンフレーズずつ歌って最後はコーラス(?)。
今日はエミールさんとクレメンスさんも来ていて他の家族も勢ぞろい。盛大な拍手を送っているけど、まだ終わりじゃないよ!!
♫ あたまのてっぺん
「「なーでなで」」
♫ つーぎはのどだよ
「「こーちょこちょ」」
♫ むーねのまんなか
「「つんつんつん」」
♫ おへそのまわりは
「「くーるくる」」
喉と言いながら隣の人のお腹をこちょこちょしたり、胸の真ん中は乳首あたりだし、最後は3人ともその場でくるくる回ってる。随分アレンジされている。
最後にみんなで手を繋いで万歳ポーズ。
もう、拍手の嵐! 感動!!
「まぁま、おめでとー!」
「え?」
「今日はチサトの誕生日だっただろう?」
「あ! そう言えば!!」
すっかり忘れていたけど19歳の誕生日だった。後でユリアヌスさんもリーデさんと一緒に来てくれるらしい。
「チサトにおめでとうしたくて、ぼくたちがんばったんだよ。それからこれも」
「ヨハンも がんばりました!」
「ありがとう! 最高のプレゼントだよ」
子供たちはそれぞれバースデーカードを用意してくれていた。アレクのはちゃんと読める。ヨハンのもだいたい読める。ハルトはまだ、ごにょごにょとしてあるだけだけどカラフルできれい。花束のつもりらしい。
嬉しくて涙が出てきちゃった。
他の人からもハンカチとかレターセットとかリボンとか。伴侶や恋人以外はちょっとした物を贈り合うのがこちらの定番。そして伴侶からは……
「チサト、左手を出して?」
「こう?」
言われるがままに手を差し出すと、薬指に金色に輝く指輪がはめられた。フィールの目とよく似た色で、真ん中が光を反射して猫の目にも見える丸い黄緑色の宝石が付いている。キャッツアイかな?
「この石は魔除けの効果があると言われている。そして探索魔法も付与してもらったから何かあったら魔力を込めるんだ。私に居場所が伝わる」
今までしてなかった、この指輪と似たデザインのイヤーカフを見せてくれた。
「お揃い?」
「そうだ。仕事に差し支えがあるから私は指輪ができないのでこうなった」
「おれも耳で良かったのに」
「それではダンスの相手に伴侶がいる事が伝わらないだろう?」
こちらでも左手の薬指に指輪をするのは向こうと同じ意味らしい。
ハラルドくんとディトマールくんからは花束をもらった。誕生日だって覚えてなかったのはおれだけだったみたい。曜日は気にしてたけど日にちは気にしてなかったから……。
パーティーらしいご馳走が運び込まれ、賑やかで楽しい誕生日になった。ハラルドくんはアレクに剣と盾をデザインしたブローチ、ヨハンとハルトにリボンをプレゼントしてくれたので花束の花とリボンでコサージュを作って2人の胸につけた。
3人は大喜びでハラルドくんのほっぺにお礼のちゅー。ギュンターさんとフィールの機嫌が急降下してエミールさんとおれが宥める流れになり、おれ達もそれぞれ頬にキスをする羽目になった。恥ずかしい!!
ハラルドくんはにやにやしてたけどディトマールくんは見ないようにしてたよ……。
「ザシャ先生、いつも指導して下さってありがとうございます。良かったらこれを受け取って下さい」
ディトマールくんが指導のお礼だと言って焼き菓子をザシャさんにプレゼントしたらトラさんがヤキモチを妬き、逆にオットーさんとばかり遊ぶ事をザシャさんに怒られてた。
デザートと一緒にディトマールくんが持ってきた焼き菓子を食べたらお酒の香りがする。これ、ラムレーズンみたいな?
……食べちゃった。
フィールはデザートを食べないから気がつかないし、エミールさん達も気にしてないから子供が食べても大丈夫なレベルなのか。ならきっと大丈夫だろう。
「「誕生日おめでとう!」」
「ユリアヌスさん、リーデさん。ありがとうございます!」
子供達が新たなギャラリーにもう一度歌を披露した。何度見ても可愛い!! ユリアヌスさんは色とりどりのゼリー、リーデさんは甘いお酒をプレゼントしてくれた。お酒は夜飲むとして、ゼリーはみんなでいただきました。
ガラスの器に入れられたゼリーはとてもきれい。
爽やかな酸味と甘み、ミントのようなスッとした香り。中には赤い宝石のようなものが閉じ込められていた。なんだろう?とワクワクしながら口に入れるとかしゃんと割れる砂糖の殻。中から溢れる甘いお酒。
お酒?
砂糖を固めた中にお酒を入れたお菓子。
ウイスキーボンボン!!
……めちゃくちゃ美味しい。
お酒は人前で飲んじゃダメって言われてるけどここは家だし、フィールがいるし……これくらいなら良いよね。ボンボンは3個しか入ってないもんね!
「リーデさん、このゼリーおいしーです」
「それは良かった。でもなんだか……」
「えー?」
「酔ってる?」
「これ、中にお酒が入ってたのー」
「酒っ!?」
少し離れてユリアヌスさんと話をしていたフィールが耳聡く聞きつけた。
まだへーきなのにー。
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