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記憶喪失……?
2-19 袖擦り合うも……?
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『バル・無口なアニタ』で働き、宿に帰って寝て起きて朝食を食べ、市場をうろついて昼食を食べたらまた『バル・無口なアニタ』へ。
こんなルーティンを繰り返す事3日。
市場で怪しい露店を見つけた。
「さぁさぁ、どうだ! 貴族の御令嬢がお忍びをしたときにつけたペンダントだよ!」
それは平民の普通のアクセサリーでは?
「こっちは幸運を測る干し肉だ」
「痛みかけじゃないか!!」
運が良ければ腹を壊さない、ってアホか!
思わずツッコミ入れちゃったよ。
「アンタ……、きれいなのにノリがいい。どこかで会わなかったか?」
「初対面です」
「そうかぁ? まぁ、俺みたいな有象無象はアンタみたいな別嬪さんの記憶にゃあ残らんだろうな。で、艶の木の実から搾った油なんてどうだ?」
「艶の木?」
「種から油が搾れるんだが、葉が艶々してるんだ。だから艶の木」
椿みたいなものか。
「アンタのきれいな黒髪が濡れたようになって色気がえらいことになるぞ?」
「色気」
「どんな男もイチコロだ」
ウィシェールさんも……?
「いくら?」
「おぉ! ありがとよ! こいつは銀貨20枚だ。けど、アンタなら大負けに負けて銀貨18枚でいいぜ!」
瓶の大きさからして150ml。18000円は高くない? 悩むなぁ。
「おや、これはタカラ様。またしてもそちらを気に入られたのですか?」
「……どちら様?」
フェイスベールをつけた怪しい男に名前を呼ばれた。誰だよ!?
「以前お会いした時には警戒を解いてくださったのに、また嫌われてしまいましたか?」
「会ったこと、あるの?」
「ありますよ。……なにやら事情がおありのようですね」
怪しさ満点の砂漠の民っぽい人がオレを知っているらしい。なぜに?
「思い出した! キアトリル王国で会ったんだ。あの時もこのお人が買ってくれて、でも別嬪さんはナンパに怒って受け取らずに帰っちまったんだよなー」
露店の主が話してくれたけど記憶にないので他人の空似なんじゃない? でも名前……。
「……本当に?」
「えぇ、恋人を誘うものを他の男に買ってもらうつもりはない、と」
それはそうだよね。
モーゼスと名乗った怪しい男は、ベイセル師団長によろしく、と言って雑踏の中に消えていった。
師団長……?
*******
「ねぇ、ハリー。キアトリル王国のベイセル師団長て知ってる?」
「知らね」
だよね!
ハリーだもんね!!
「ハリー、知らないのかい?」
「アクさん知ってるの?」
「もちろんさ! かの御仁は強く、逞しく、雄々しい。隣国との争いで数々の武勲を挙げておられるのだ」
常連客で役者のアクトールさんが朗々と語り始めた。そんなすごい人なの? もしかしたらオレの旦那様かも知れない人って。
「けどタカラの着てた服、クヴァノスのだったよ?」
「いったいどんなドラマがあったのだろうねぇ!」
期待の眼差しで見られても知らないよ!
「いらっしゃいませー! あっ、ウィシェールさん……」
「あぁ、飲みにきたぞ」
「用事は済んだ?」
「まぁ、なぁ」
上手くいかなかったのかな。
とりあえずエールと本日のおすすめを出す。本日のおすすめはタコのカルパッチョと暴れ牛の煮込み、そしてサラダ。
「どんな用事だったのか、聞いてもいい?」
「収穫はなかったんだがな」
苦笑しながらも、ウィシェールさんは出かけた理由を教えてくれた。
「身元の手がかり?」
「あぁ。実は俺には記憶がないんだ。それで名前が彫ってあったという装飾品を返してもらおうと世話になってた家まで行ったんだが、捨てられてしまったようで手に入らなかったんだ」
「装飾品……?」
「見たこともない、キラキラと光る宝石がついていたらしいんだ」
それってもしかして!!
「あのっ! コレじゃないっ!?」
首に巻き付けた革紐を解き、夜光貝から出てきた大きな指輪を見せる。
「すまん。俺は覚えていないんだ」
「でも、試してみて?」
ドキドキしながら強引に同意を得、ウィシェールさんの大きな左手を取る。そして太くて節くれだった薬指に指輪をあてがうと、吸い込まれるようにピッタリ嵌まった。
リーーーーンゴーーーーン……
脳内に響く鐘の音。
この指輪の持ち主はやっぱりウィシェールさん!
「「「「「ぴったり!」」」」」
いつの間にか見守ってくれていた店内の人たちの声が揃った。
「あっ、でもこれ、ベイセルって彫……」
「まっ、まさにベイセル師団長だ! 燃えるような赤い髪で巨大な馬に乗って戦場を駆け抜け、敵陣にすら道を切り拓く英雄!」
「見たことあるの!?」
「噂だけだ!」
アクトールさぁんんんっ!!
演劇の題材として聞いたことがあるだけで上演もされなかったからみんなは知らないんだって。アクトールさんは台本を読んで気に入ったけど大柄な役者さんがいなくて保留中だとか。
役者をやらないかってウィシェールさんをスカウトしてる……。
その後は筋肉自慢達の羨望の眼差しを浴びながらオレの仕事を眺めていたウィシェールさんだけど、店が終わる前に帰ってしまった。
アフターのお誘いがあっても良いのになぁ。
店が終わり、ハリーに宿まで送ってもらおうと表に出るとウィシェールさんが待っていた。
アフターのお誘い!!(違)
「タカラ、少し話がしたいんだがいいか?」
「もちろん!!」
「ハリー、タカラは送っていくから任せてくれ」
「助かるけど……。船長から言われてるんだ。タカラに手ぇ出すなよ?」
「大切にする」
「ハリー! オレは大人なんだからそんなの自分で決めるよ!」
「けど船長がタカラは預かりモンだから、って……」
大事にしてくれるのはありがたいけど束縛はお断りします。まぁ、ベイセル師団長とかいう人は気になるけどね。
ウィシェールさんが手土産にお酒を買ってきてくれたので屋台でつまめるものを買って宿に帰る。うふふふふ、お部屋デート!
*******
部屋のソファで向かい合わせに座り、お酒を注いでとりあえず乾杯。ウィシェールさんは焼酎みたいなお酒、オレには蜂蜜酒を買ってきてくれていた。
「ウィシェールさん、蜂蜜酒って高いんでしょう?」
「まぁ、それなりにな。だが美味いだろう?」
「うん! 甘くて美味しいよ」
「タカラには甘い酒が似合うような気がしてな」
ぺ、ぺろりと味見しても良いんですよ!?
やっぱりウィシェールさんだと最後までしても良い気がする。他の人だと憧れはしても実践はしたくない感じだったのに、どうしてだろう。どストライクだからかな。
「あ、指輪……」
「すまん、付けたままだったな。なんだかとてもしっくりくるんだが……」
「それには『ベイセルへ、タカラより』って書いてあるんだって。ウィシェールさん……、ウィシェール・ベイセルなんて名前だったりしない!?」
「いや……、どうだろう?」
西洋風の世界ならミドルネームとかあってもおかしくないのでは!?
「店でも言ったが俺の名前を示す物は捨てたそうだ。だから俺が何者なのかはまだ分からない。だが、タカラに惹かれて仕方がないんだ。アンタがベイセル師団長とやらの元に戻るまでで良い。仮初めの……、いや、身代わりでも……、恋人にしてもらえないだろうか」
とても苦しそうに告げながら、瑠璃色の石をあしらった銀色のブレスレットを差し出した。
「これは……?」
「英雄の話にあやかって、ラピスラズリだ。情けないが虹水晶には手が出なくてな」
「情けなくない!! ならこれ、受け取ってくれる?」
オレは手元に残してあった晶洞の半分をウィシェールさんに差し出して続ける。
「オレもさ、部分的にだけど記憶がないんだよ。ベイセル師団長、て名前にはときめくけど今いないし、覚えてないんだ。それでオレ……、ウィシェールさんのこと、好きになっちゃって……。軽いと思われるかも知れないけど、ベイセルよりウィシェールさんと恋人になりたいです!」
ウィシェールさんは少し目を見開いて驚いたけど、すぐにオレの手をとって熱のこもった眼差しで見つめてくれた。
こんなルーティンを繰り返す事3日。
市場で怪しい露店を見つけた。
「さぁさぁ、どうだ! 貴族の御令嬢がお忍びをしたときにつけたペンダントだよ!」
それは平民の普通のアクセサリーでは?
「こっちは幸運を測る干し肉だ」
「痛みかけじゃないか!!」
運が良ければ腹を壊さない、ってアホか!
思わずツッコミ入れちゃったよ。
「アンタ……、きれいなのにノリがいい。どこかで会わなかったか?」
「初対面です」
「そうかぁ? まぁ、俺みたいな有象無象はアンタみたいな別嬪さんの記憶にゃあ残らんだろうな。で、艶の木の実から搾った油なんてどうだ?」
「艶の木?」
「種から油が搾れるんだが、葉が艶々してるんだ。だから艶の木」
椿みたいなものか。
「アンタのきれいな黒髪が濡れたようになって色気がえらいことになるぞ?」
「色気」
「どんな男もイチコロだ」
ウィシェールさんも……?
「いくら?」
「おぉ! ありがとよ! こいつは銀貨20枚だ。けど、アンタなら大負けに負けて銀貨18枚でいいぜ!」
瓶の大きさからして150ml。18000円は高くない? 悩むなぁ。
「おや、これはタカラ様。またしてもそちらを気に入られたのですか?」
「……どちら様?」
フェイスベールをつけた怪しい男に名前を呼ばれた。誰だよ!?
「以前お会いした時には警戒を解いてくださったのに、また嫌われてしまいましたか?」
「会ったこと、あるの?」
「ありますよ。……なにやら事情がおありのようですね」
怪しさ満点の砂漠の民っぽい人がオレを知っているらしい。なぜに?
「思い出した! キアトリル王国で会ったんだ。あの時もこのお人が買ってくれて、でも別嬪さんはナンパに怒って受け取らずに帰っちまったんだよなー」
露店の主が話してくれたけど記憶にないので他人の空似なんじゃない? でも名前……。
「……本当に?」
「えぇ、恋人を誘うものを他の男に買ってもらうつもりはない、と」
それはそうだよね。
モーゼスと名乗った怪しい男は、ベイセル師団長によろしく、と言って雑踏の中に消えていった。
師団長……?
*******
「ねぇ、ハリー。キアトリル王国のベイセル師団長て知ってる?」
「知らね」
だよね!
ハリーだもんね!!
「ハリー、知らないのかい?」
「アクさん知ってるの?」
「もちろんさ! かの御仁は強く、逞しく、雄々しい。隣国との争いで数々の武勲を挙げておられるのだ」
常連客で役者のアクトールさんが朗々と語り始めた。そんなすごい人なの? もしかしたらオレの旦那様かも知れない人って。
「けどタカラの着てた服、クヴァノスのだったよ?」
「いったいどんなドラマがあったのだろうねぇ!」
期待の眼差しで見られても知らないよ!
「いらっしゃいませー! あっ、ウィシェールさん……」
「あぁ、飲みにきたぞ」
「用事は済んだ?」
「まぁ、なぁ」
上手くいかなかったのかな。
とりあえずエールと本日のおすすめを出す。本日のおすすめはタコのカルパッチョと暴れ牛の煮込み、そしてサラダ。
「どんな用事だったのか、聞いてもいい?」
「収穫はなかったんだがな」
苦笑しながらも、ウィシェールさんは出かけた理由を教えてくれた。
「身元の手がかり?」
「あぁ。実は俺には記憶がないんだ。それで名前が彫ってあったという装飾品を返してもらおうと世話になってた家まで行ったんだが、捨てられてしまったようで手に入らなかったんだ」
「装飾品……?」
「見たこともない、キラキラと光る宝石がついていたらしいんだ」
それってもしかして!!
「あのっ! コレじゃないっ!?」
首に巻き付けた革紐を解き、夜光貝から出てきた大きな指輪を見せる。
「すまん。俺は覚えていないんだ」
「でも、試してみて?」
ドキドキしながら強引に同意を得、ウィシェールさんの大きな左手を取る。そして太くて節くれだった薬指に指輪をあてがうと、吸い込まれるようにピッタリ嵌まった。
リーーーーンゴーーーーン……
脳内に響く鐘の音。
この指輪の持ち主はやっぱりウィシェールさん!
「「「「「ぴったり!」」」」」
いつの間にか見守ってくれていた店内の人たちの声が揃った。
「あっ、でもこれ、ベイセルって彫……」
「まっ、まさにベイセル師団長だ! 燃えるような赤い髪で巨大な馬に乗って戦場を駆け抜け、敵陣にすら道を切り拓く英雄!」
「見たことあるの!?」
「噂だけだ!」
アクトールさぁんんんっ!!
演劇の題材として聞いたことがあるだけで上演もされなかったからみんなは知らないんだって。アクトールさんは台本を読んで気に入ったけど大柄な役者さんがいなくて保留中だとか。
役者をやらないかってウィシェールさんをスカウトしてる……。
その後は筋肉自慢達の羨望の眼差しを浴びながらオレの仕事を眺めていたウィシェールさんだけど、店が終わる前に帰ってしまった。
アフターのお誘いがあっても良いのになぁ。
店が終わり、ハリーに宿まで送ってもらおうと表に出るとウィシェールさんが待っていた。
アフターのお誘い!!(違)
「タカラ、少し話がしたいんだがいいか?」
「もちろん!!」
「ハリー、タカラは送っていくから任せてくれ」
「助かるけど……。船長から言われてるんだ。タカラに手ぇ出すなよ?」
「大切にする」
「ハリー! オレは大人なんだからそんなの自分で決めるよ!」
「けど船長がタカラは預かりモンだから、って……」
大事にしてくれるのはありがたいけど束縛はお断りします。まぁ、ベイセル師団長とかいう人は気になるけどね。
ウィシェールさんが手土産にお酒を買ってきてくれたので屋台でつまめるものを買って宿に帰る。うふふふふ、お部屋デート!
*******
部屋のソファで向かい合わせに座り、お酒を注いでとりあえず乾杯。ウィシェールさんは焼酎みたいなお酒、オレには蜂蜜酒を買ってきてくれていた。
「ウィシェールさん、蜂蜜酒って高いんでしょう?」
「まぁ、それなりにな。だが美味いだろう?」
「うん! 甘くて美味しいよ」
「タカラには甘い酒が似合うような気がしてな」
ぺ、ぺろりと味見しても良いんですよ!?
やっぱりウィシェールさんだと最後までしても良い気がする。他の人だと憧れはしても実践はしたくない感じだったのに、どうしてだろう。どストライクだからかな。
「あ、指輪……」
「すまん、付けたままだったな。なんだかとてもしっくりくるんだが……」
「それには『ベイセルへ、タカラより』って書いてあるんだって。ウィシェールさん……、ウィシェール・ベイセルなんて名前だったりしない!?」
「いや……、どうだろう?」
西洋風の世界ならミドルネームとかあってもおかしくないのでは!?
「店でも言ったが俺の名前を示す物は捨てたそうだ。だから俺が何者なのかはまだ分からない。だが、タカラに惹かれて仕方がないんだ。アンタがベイセル師団長とやらの元に戻るまでで良い。仮初めの……、いや、身代わりでも……、恋人にしてもらえないだろうか」
とても苦しそうに告げながら、瑠璃色の石をあしらった銀色のブレスレットを差し出した。
「これは……?」
「英雄の話にあやかって、ラピスラズリだ。情けないが虹水晶には手が出なくてな」
「情けなくない!! ならこれ、受け取ってくれる?」
オレは手元に残してあった晶洞の半分をウィシェールさんに差し出して続ける。
「オレもさ、部分的にだけど記憶がないんだよ。ベイセル師団長、て名前にはときめくけど今いないし、覚えてないんだ。それでオレ……、ウィシェールさんのこと、好きになっちゃって……。軽いと思われるかも知れないけど、ベイセルよりウィシェールさんと恋人になりたいです!」
ウィシェールさんは少し目を見開いて驚いたけど、すぐにオレの手をとって熱のこもった眼差しで見つめてくれた。
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