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6章 明らかになる真実
第78話 私は鼻歌をうたう
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血まみれのディナーテーブルは、フィアットの魔法で元に戻し、意識を失ったままのミールは「過労で倒れた」と誤魔化すことにした。
メイドたちは普段からミールが働きすぎであることを口にし、「旦那様には急用が必要ね」とあっさり信じ込む。
ミールを担いで寝室に運んだあと、オージンはフィアットをつれて客室に戻ることにした。
晩餐が始まった時間が遅かったため、すでにかなり遅い時間になっている。
「フィア、叩いてごめんな。痛かったか?」
荒療治とはいえ、頬を叩いたことを申し訳なく思った。
オージンは手加減したつもりだったが、フィアの右頬はまだ赤くなっている。
「大丈夫です……」
その声からはあまり「大丈夫」そうには思えない。
それは頬の痛みではなく、ミールの行動がショックだったからに他ならない。
父親として信じかけた矢先の出来事で、フィアットは言葉にならないほどの胸の痛みを感じている。言わずともオージンにまでその込み上げる激情は伝わってきた。
「ミールが眠っている今なら、この屋敷を調べることができるかもしれない。明日には帝都を発つつもりだが、その前に……ママに会って行くか?」
こんな時に母親の話をするのは気が引けるが、ミールが気絶している今はチャンスでもある。
ママという単語に反応して、弾かれたようにフィアットは顔を上げた。一瞬喜びに満ちるが、すぐにその表情は暗くなる。
オージンはポケットから鍵を取り出した。
これはミールの胸元に入っていたもので、それと共に「私の死後、この鍵で中にいる人物を保護してほしい」というオージン宛てのメッセージもあった。
これは間違いなく、フィーナのいる地下への鍵だろう。
カードの裏には彫像らしき絵が描かれており、きっとここに隠し扉があるはずだ。
「……ママにすごく会いたいです。でも、あの人の話が本当なら、ママは……」
父親のことを「あの人」と呼ぶフィアットに切なくなり、オージンはそっとため息をもらした。
「フィアの魔法があれば、洗脳されていない時までママを戻せるんじゃないのか?」
「できると思う……だけど……それは……」
その先を言いかけてフィアットは一度口を閉ざし、言葉を選んでからまた話し始めた。
「もしママと話して本当に洗脳状態であるのなら、その方法を試してみます」
こんなに魔法を使って、帝都の魔術師団に感知されないか心配だが、ミールは騎士団長なのでその辺りは誤魔化しが利くだろう。
どうせ明日には帝都を脱出する予定なので、それまでバレなければいい。
二人はお互いの顔を見ながら頷くと、速やかに部屋を出た。
それから二人は屋敷を探し、書斎の奥で絵に書かれた通りの女神の彫像を発見する。その女神の顔はフィアットの顔にどこか似ているため、ひょっとするとフィーナを模した像だろうか。
その横にある本棚がスライドで動かせるようになっており、後ろから鉄の扉が現れた。その鍵穴にミールから託された鍵がぴったり合う。
「ママに会っても近づきすぎるなよ。何があるかわからない」
「わかってます。おじさんの傍から離れません」
鍵を開けると、そこには下に続く階段があった。
人の動きを感知しているのか魔晶石のランプが灯り、らせん状に続く階段の闇を照らす。ひんやりとした空気が漂っていた。
先にオージンが足を踏み入れ、慎重に一段一段下りていく。
(まさかミールさんがあんなことをするなんて……仕事と家族の板挟みになってきっと苦しんだのだとは思うけど、きっと心中以外にも助かる道はあるはずよ)
フィアットを殺そうとしたことについては許せないことだが、ミールのつらい立場も理解できるため彼を憎むことはできない。
要するに、大賢者と魔人ネルロを倒せばいいのだ。
もちろん簡単ではないとわかっているが――。
かなり階段は深く、どれほど下っていった頃かやっと平坦な石畳に足がつく。その先に少し進めば、鉄格子状の扉が見えた。
そこから明りが漏れていて、人がいる気配がする。
(いよいよね……多分、ミールさんの言うことは正しいはずだから、警戒しなくちゃ)
振り返り、フィアットと目配せをする。
「よし、行くぞ」
近づいていくと、小さく鼻歌が聞こえてきた。
それにフィアットが反応して、思わず足早になりオージンを追い越して鉄格子の扉に飛びつく。
「ふふふ~ん、ふふん~ラララ……」
部屋には、揺り椅子に腰かけている女性の姿があった。
腕に幼い少女を抱いて、子守唄のような鼻歌をうたっている。
長い黒髪に、金色の瞳。
歳はそれなりに取っているものの、上品な美しさは損なわれていない。肌は雪のように白く、ドレスの袖から見える手首は華奢だ。
「ママ!」
あれだけ自制すると約束していたが、それすら忘れるほどフィアットは焦燥した声を上げた。
フィーナと思わしき女性が顔がゆっくりと振り返り、こちらを見る。
「フィアット……フィアットなの!?」
女性の目は驚き見開かれ、腕に抱いていたナナカを椅子に寝かせてから、鉄格子まで駆け寄ってくる。
「フィアット!」
「フィア、下がれ!」
すぐさまオージンはフィアットの首根っこを子猫のように掴んで、後ろに下がらせた。
鉄格子から伸びてきた白い腕が、空をかすめる。
「フィアット、フィアット! ママよ、わかる?」
「ママ……」
一歩前に踏み出したフィアットだったが、ハッとして足を止める。そして深呼吸してから、腕が届かない位置に立った。
「ママ……全てあの人から聞きました。僕を大賢者の器にするという話は本当ですか?」
再開のハグを期待していた腕はゆっくりと下ろされ、フィーナは悲しげに瞳を伏せる。
「ええ……そうよ。話は本当なの」
「……」
フィアットは奥歯を食いしばり、込み上げる感情を押し殺す。しかし取り乱しはせず、ゆっくりと息を吐き出してから、裏切り者の母を見据えた。
「でも、私はもう目が醒めたわ。あの里を離れてから洗脳状態は解けて、自分が酷いことをしようとしていたことを自覚したの。ごめんなさい、フィアット。可愛い息子を差し出そうとしていたなんて、ママが間違っていたわ」
「ママ……?」
その口調はハッキリとしており、フィーナははらはらと涙をこぼした。
(どういうことなの。フィーナさんの洗脳が解けてる?)
判断するのはまだ早いが、フィーナの態度はいたって正常だった。瞳はしっかりとフィアットを見つめている。狂っているようには見えない。
「ママ……反省しているの?」
「ええ、そうよ。だけどあの人は全然信用してくれなくて……私はもう一度やり直したいの。みんなで仲良く暮らしたい、それだけなの……」
切実に訴えるその姿は、か弱くて優しい母親の姿そのものだ。
ふらりとフィアットが前に出ようとして、オージンは慌てて肩を掴んで止める。
「迂闊に近づくな。攻撃されるかもしれない」
「あなたは誰ですか? 私のことを警戒しているのであれば、今の私は無力です。魔力の全てをフィアットに託しましたから」
そうなのかと視線を投げると、フィアットは静かに頷いた。
そもそも、フィーナに魔力があるならば大賢者の器になる可能性があり、あのミールが生かしておくとは思えない。
よって、彼女が無力であることは確かだろう。
「魔力があれば、とっくにここを出ているわ……お願い、信じて」
「ママ……」
「もっとよく顔を見せて、フィアット。大きくなったわね。でも一目であなただとわかったわ。私の愛する坊や」
フィアットの両目からも涙がこぼれ落ちた。
この感動の親子の再会にオージンも涙腺が緩む。
(こういう親子ものと動物ものには弱いのよ~よかったわ)
これなら扉を開けてもいいかと思ってオージンが前に出ようとすると、フィアットが軽く手を上げて止める。
「ママ……あの人の話は本当だったんだね。あなたは狂ってる……その足元にある魔法陣は何? 僕をどうする気?」
メイドたちは普段からミールが働きすぎであることを口にし、「旦那様には急用が必要ね」とあっさり信じ込む。
ミールを担いで寝室に運んだあと、オージンはフィアットをつれて客室に戻ることにした。
晩餐が始まった時間が遅かったため、すでにかなり遅い時間になっている。
「フィア、叩いてごめんな。痛かったか?」
荒療治とはいえ、頬を叩いたことを申し訳なく思った。
オージンは手加減したつもりだったが、フィアの右頬はまだ赤くなっている。
「大丈夫です……」
その声からはあまり「大丈夫」そうには思えない。
それは頬の痛みではなく、ミールの行動がショックだったからに他ならない。
父親として信じかけた矢先の出来事で、フィアットは言葉にならないほどの胸の痛みを感じている。言わずともオージンにまでその込み上げる激情は伝わってきた。
「ミールが眠っている今なら、この屋敷を調べることができるかもしれない。明日には帝都を発つつもりだが、その前に……ママに会って行くか?」
こんな時に母親の話をするのは気が引けるが、ミールが気絶している今はチャンスでもある。
ママという単語に反応して、弾かれたようにフィアットは顔を上げた。一瞬喜びに満ちるが、すぐにその表情は暗くなる。
オージンはポケットから鍵を取り出した。
これはミールの胸元に入っていたもので、それと共に「私の死後、この鍵で中にいる人物を保護してほしい」というオージン宛てのメッセージもあった。
これは間違いなく、フィーナのいる地下への鍵だろう。
カードの裏には彫像らしき絵が描かれており、きっとここに隠し扉があるはずだ。
「……ママにすごく会いたいです。でも、あの人の話が本当なら、ママは……」
父親のことを「あの人」と呼ぶフィアットに切なくなり、オージンはそっとため息をもらした。
「フィアの魔法があれば、洗脳されていない時までママを戻せるんじゃないのか?」
「できると思う……だけど……それは……」
その先を言いかけてフィアットは一度口を閉ざし、言葉を選んでからまた話し始めた。
「もしママと話して本当に洗脳状態であるのなら、その方法を試してみます」
こんなに魔法を使って、帝都の魔術師団に感知されないか心配だが、ミールは騎士団長なのでその辺りは誤魔化しが利くだろう。
どうせ明日には帝都を脱出する予定なので、それまでバレなければいい。
二人はお互いの顔を見ながら頷くと、速やかに部屋を出た。
それから二人は屋敷を探し、書斎の奥で絵に書かれた通りの女神の彫像を発見する。その女神の顔はフィアットの顔にどこか似ているため、ひょっとするとフィーナを模した像だろうか。
その横にある本棚がスライドで動かせるようになっており、後ろから鉄の扉が現れた。その鍵穴にミールから託された鍵がぴったり合う。
「ママに会っても近づきすぎるなよ。何があるかわからない」
「わかってます。おじさんの傍から離れません」
鍵を開けると、そこには下に続く階段があった。
人の動きを感知しているのか魔晶石のランプが灯り、らせん状に続く階段の闇を照らす。ひんやりとした空気が漂っていた。
先にオージンが足を踏み入れ、慎重に一段一段下りていく。
(まさかミールさんがあんなことをするなんて……仕事と家族の板挟みになってきっと苦しんだのだとは思うけど、きっと心中以外にも助かる道はあるはずよ)
フィアットを殺そうとしたことについては許せないことだが、ミールのつらい立場も理解できるため彼を憎むことはできない。
要するに、大賢者と魔人ネルロを倒せばいいのだ。
もちろん簡単ではないとわかっているが――。
かなり階段は深く、どれほど下っていった頃かやっと平坦な石畳に足がつく。その先に少し進めば、鉄格子状の扉が見えた。
そこから明りが漏れていて、人がいる気配がする。
(いよいよね……多分、ミールさんの言うことは正しいはずだから、警戒しなくちゃ)
振り返り、フィアットと目配せをする。
「よし、行くぞ」
近づいていくと、小さく鼻歌が聞こえてきた。
それにフィアットが反応して、思わず足早になりオージンを追い越して鉄格子の扉に飛びつく。
「ふふふ~ん、ふふん~ラララ……」
部屋には、揺り椅子に腰かけている女性の姿があった。
腕に幼い少女を抱いて、子守唄のような鼻歌をうたっている。
長い黒髪に、金色の瞳。
歳はそれなりに取っているものの、上品な美しさは損なわれていない。肌は雪のように白く、ドレスの袖から見える手首は華奢だ。
「ママ!」
あれだけ自制すると約束していたが、それすら忘れるほどフィアットは焦燥した声を上げた。
フィーナと思わしき女性が顔がゆっくりと振り返り、こちらを見る。
「フィアット……フィアットなの!?」
女性の目は驚き見開かれ、腕に抱いていたナナカを椅子に寝かせてから、鉄格子まで駆け寄ってくる。
「フィアット!」
「フィア、下がれ!」
すぐさまオージンはフィアットの首根っこを子猫のように掴んで、後ろに下がらせた。
鉄格子から伸びてきた白い腕が、空をかすめる。
「フィアット、フィアット! ママよ、わかる?」
「ママ……」
一歩前に踏み出したフィアットだったが、ハッとして足を止める。そして深呼吸してから、腕が届かない位置に立った。
「ママ……全てあの人から聞きました。僕を大賢者の器にするという話は本当ですか?」
再開のハグを期待していた腕はゆっくりと下ろされ、フィーナは悲しげに瞳を伏せる。
「ええ……そうよ。話は本当なの」
「……」
フィアットは奥歯を食いしばり、込み上げる感情を押し殺す。しかし取り乱しはせず、ゆっくりと息を吐き出してから、裏切り者の母を見据えた。
「でも、私はもう目が醒めたわ。あの里を離れてから洗脳状態は解けて、自分が酷いことをしようとしていたことを自覚したの。ごめんなさい、フィアット。可愛い息子を差し出そうとしていたなんて、ママが間違っていたわ」
「ママ……?」
その口調はハッキリとしており、フィーナははらはらと涙をこぼした。
(どういうことなの。フィーナさんの洗脳が解けてる?)
判断するのはまだ早いが、フィーナの態度はいたって正常だった。瞳はしっかりとフィアットを見つめている。狂っているようには見えない。
「ママ……反省しているの?」
「ええ、そうよ。だけどあの人は全然信用してくれなくて……私はもう一度やり直したいの。みんなで仲良く暮らしたい、それだけなの……」
切実に訴えるその姿は、か弱くて優しい母親の姿そのものだ。
ふらりとフィアットが前に出ようとして、オージンは慌てて肩を掴んで止める。
「迂闊に近づくな。攻撃されるかもしれない」
「あなたは誰ですか? 私のことを警戒しているのであれば、今の私は無力です。魔力の全てをフィアットに託しましたから」
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そもそも、フィーナに魔力があるならば大賢者の器になる可能性があり、あのミールが生かしておくとは思えない。
よって、彼女が無力であることは確かだろう。
「魔力があれば、とっくにここを出ているわ……お願い、信じて」
「ママ……」
「もっとよく顔を見せて、フィアット。大きくなったわね。でも一目であなただとわかったわ。私の愛する坊や」
フィアットの両目からも涙がこぼれ落ちた。
この感動の親子の再会にオージンも涙腺が緩む。
(こういう親子ものと動物ものには弱いのよ~よかったわ)
これなら扉を開けてもいいかと思ってオージンが前に出ようとすると、フィアットが軽く手を上げて止める。
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