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ヴィクトリアの恋

切ないしとね

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 ギュンターは踊りながら手を取る美人を見つめる。
明らかにディンダーデンとの血統を示す目鼻立ちは、勿論悪友と違いうんと華奢。
が、気取って見える尖った鼻先が特徴で、笑うとその気取りが掻き消え、本人が言ったように、うんと気さくに見える。
その鳶色の瞳の親しみやすさは…オーガスタスを彷彿とさせた。体格はまるで違ったが。
「……退屈してるのか?
旦那は?居るんだろう?」
婦人の落ち着きにそう、告げる。
が、ヴィクトリアは笑うだけだった。
曲に合わせ踊りながらの暫くの沈黙後、ヴィクトリアが口を開く。
「貴方は覚えて無いでしょうね…。
私は観客の一人で、ヴェールを真被に被ってた………」
ギュンターはそう話し出す、彼女を見つめる。
ヴィクトリアは顔を思い切り、背の高い金髪の男に傾けると、その鳶色の瞳から柔らかな光を放ち、見つめる。
「随分気取った、園遊会の席だったわ…。
ご婦人の一人が貴方を、戦利品のようにひけらかし、他の女性達の嫉妬を買っていた…。
だって貴方は…近衛の制服を着ていたし、その男ぶりだったから」
ギュンターはそう…話し出す彼女を、目を丸くして見つめた。
「…女性の常で、自分の着ている物が他より洒落てるか。
そして手を取る男性が他の女性に羨ましがられるか。
それで勝敗を、無言で付けてるのよ。
そして貴方を伴った婦人は…会場の誰よりも勝者だった。
彼女はそれを知っていたし、会場中の女性達も。
けど…一人の哀れな娘が、物乞いに来たの…」
ギュンターはその件(くだり)でようやく、どの時かをぼんやり、思い出していた。
「みすぼらしい恰好で、蹌踉めいた…幾日も、食べていないような足取りで……。
客達は一斉に眉を顰め、主催者を見た。
けど…」
「ガーラッツ候夫妻…。
見栄ばかり張る、中堅貴族だ」
ヴィクトリアはそう…。と微笑む。
「自分の身分に不似合いの、高貴な客ばかりを呼び、その豪勢な園遊会で少しでも…上流との繋がりを持とうとしてるのが見え見えで…鼻についた」
ギュンターの吐き捨てる言い様に、飾り人形のように連れ出された不快が伝わって来る。
「でもおねだりに付き合ったんでしょう?」
ギュンターは一つ吐息を吐く。
「ミーリッツは気取った場所で自分は見下されるし、付き合いがあって顔を出さない訳には行かないから付き合ってくれ。と。
…最初、彼女はこう言った。
『200エムベス…。その大きさの宝石を、見た事がある?』と。
えらく高価だな?と聞いてやると
『もし…ねだったら買ってくれる?必要だけど、誰も私にそれをプレゼントしてはくれないのよ』」
ヴィクトリアは呆れてギュンターを見た。
「買わない代わりに園遊会に付き合えと言われたの?」
「俺にそんな金があるか?」
ヴィクトリアは暫く、お人好し男の美貌の面をまじまじと見つめる。
「彼女とはどんな付き合いなの?」
「惚れた相手が居る。と言ったら…丁度良い。
自分も好きな男に相手されないから。と言い、それからちょくちょく、顔を出すように成って…。
いつも、自分は大丈夫。と虚勢を張るが…本当はひどく、寂しそうだ」
ヴィクトリアが彼の顔を下から覗き込む。
「…そういうのに、弱いの?」
「…悪いか?
あの時だって………」
ヴィクトリアが人差し指を立てて、ギュンターの口元に添える。
そして彼を黙らせ、しゃべり始めた。
「…その哀れな物乞いを、あの夫妻が召使いを呼んで乱暴に追い払い始めると、貴方が娘の腕を掴む大柄な召使いの腕を捻り上げたのよ」
ヴィクトリアは思い浮かべるような遠い瞳で、ギュンターに微笑みかけた。
「園遊会一注目を浴びてるのに貴方ったら…汚い娘を丸で…お姫様みたいに大事に肩を抱いて…連れの女性に一瞥を投げ…会場を出て行った。
あの…紫の瞳は印象的だったわ。
まるで『すまない』そう告げてるみたいで…。
私が連れでも、仕方無い。と貴方を許した。
後で皆がどんな噂話をしたか、知ってる?
『貧しい娘は自分の好きなように出来る。
身分の高い女にそれは出来ないが』
『食い物を与える代わりに、タダで側女を手に入れた』
………けど、連れの女性はそれを聞き、声高に叫んだの。
「ギュンターは、呆れ返ってたわ!
ここには食べ物が溢れてるのに!
それが一番必要な人に与えられなくて!」
………それは…人々に虚飾を忘れさせ、人情を…思い起こさせた。
けど…女達は勝者から転落した、女の遠吠えだ。と、笑ったのよ………」
ギュンターは吐息混じりにささやいた。
「まあ…想像は付く。
俺が後悔したのは…あの場にミーリッツを置き去りにした事だ」
ヴィクトリアはもっと、微笑んだ。
「そう…?
けど彼女は、貴方を堂々と庇う彼女に気持ちを寄せる女性達に、取り巻かれたわ」
ギュンターはほっとしたように吐息を吐く。
ヴィクトリアはもっと、微笑んだ。
「貴方の…そういう所が女性達に人気なのね?」
「今度居合わせたら、言ってやってくれ。
ギュンターは食糧不足の貧乏領主の息子だから、飢えた貧しい人を自分が飢えているように感じる。と」
ヴィクトリアはそっ…。とギュンターを見た。
「…あの後、どうしたの?」
「付いて行ったら、餓鬼が二人。
そして病気の父親。
粗末な小屋。
金も食料も無い。
だから………直ぐ食い物をしこたま買い込んで与えた後…あそこに居るだろう?
アイリスが自分の領地で面倒を見る。と言ったから…。
奴と連れだって、娘と子供達…。
そして病気の父親を馬車に乗せ、奴の領地迄運んだ。
アイリスは滅多に地顔を見せない喰えない男だが…。
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奴の領地には専門の病院があって……。
父親はそこで。子供達は農家が引き取った。
数日後訪れてやると、子供達はこざっぱりし、まるまる太って林檎のような頬をし、はしゃいでた。
娘に泣きながら感謝されたから…。
それはアイリスに言ってやれ。と………」
ヴィクトリアはギュンターにささやく。
「テラスに出ない?
それとも…ゆっくり出来る場所で飲み物を飲む?」
「くつろげると有り難い」
ヴィクトリアはくすくす笑って、伴うギュンターの腕に自分の腕を、巻き付けた。

 その個室の寝台の上に、座るギュンターの横でヴィクトリアは飲み物を手に持ち話しかける。
「北領地[シェンダー・ラーデン]の貴公子の話が聞きたいわ」
ギュンターは肩を竦めた。
「悲恋だ」
「有名よ?
彼にちょっかい出すムストレス派の准将を、貴方公衆の面前で殴ったそうね?」
「…そんな馬鹿をする男は居ないから、そこら中の噂に成ってるか?」
ヴィクトリアは眉を寄せる。
「悪くすると、絞首刑よ?」
その…優美な美貌の男のどこに、そんな度胸があるのかと、知りたげな表情に、ギュンターは吐息を吐く。
ヴィクトリアは尚も聞く。
「命なんかより…彼が大事なの?」
「命なんかと軽んじる程…俺は恋にのめってるつもりは無かったが……。
彼は有名な男で、皆が彼を聖人君子のように崇めてる。
だから…俺は天使を堕落させる最悪の垂らしだと皆に思われてる」
ヴィクトリアはぷっ。と吹き出した。
「そして…本人にもだ。
名高い剣士だからこそ堕として、自分の手柄にしたいんだろう。と」
「でも貴方は、違ったのね………」
ヴィクトリアの瞳が気遣うようで、ギュンターは掠れた声でささやく。
「俺は見目がいいから、女共は寄って来る。
皆、興味津々で。
だから…俺もムキに成って……それだけの男じゃないと、指し示す」
ヴィクトリアは酒を口に含み、くすくす笑う。
「寝技でね!
それも、有名だわ?」
ギュンターが吐息を吐く。
「…だから…いつも、ゲームのようだった。
勝てば…少しは真実の俺を見せられる。
喧嘩にしてもそうだ。
ともかく…俺はどこに行っても珍獣と変わらない」
ヴィクトリアはもう…笑いこけた。
「…そんなに…おかしいか?」
「ぷっ…そうね……だって…だって私の回りには、その容姿なら周囲にひけらかすお馬鹿しか居ないもの。
その美貌を珍獣だなんて!」
「事実、そうだ」
ヴィクトリアは途端、真面目な顔に戻るとささやく。
「………そうね」
だがギュンターは、居住まいを正し真顔に戻るヴィクトリアに顔を傾けると…近づけ、そして…口付ける。
顔を離すと、ヴィクトリアがささやく。
「…まだ…何一つ北領地[シェンダー・ラーデン]の貴公子の話は聞いてないわ?」
だがギュンターは再び顔を傾け…柔らかなキスを彼女にした。
ヴィクトリアは小さな吐息を吐くと、三度目に顔を傾ける、ギュンターの首に両腕を、回した。

 ヴィクトリアは本当に、びっくりした。
始めるとギュンターはまるで没頭したかのように少し強引に抱き寄せて愛撫を始め…そのしなやかで逞しい裸の肩に、胸に唇を降らせるとその腕で抱き寄せられ、顔が被さると舌が熱く口の中にうねり込んで甘く誘う。
捕らわれて喘ぎを洩らすと彼は一気に身を起こしその唇を体中に這わせる。
声を上げる場所に降らす愛撫は的確で、気づくとあっという間に上ずった声を、上げていた。
まるで甘い、茨に捕らわれたみたいに、彼の囚人に成ったような気がするのに、そのしなやかな金の獣はせがむように自分のものに成ってくれ。そう言ってるようで、その時折伏せる紫の瞳の美貌も手伝って、くらくらするような芳香を放って見せる。
直ぐに追い立てられて彼を中に迎えるが、こんな…うねるように強烈に、腰を今迄使われた事なんて無くて…力強い波にさらわれるように彼にきつく両腕を回す。
彼はそれが好きなようで、時折その美貌を傾け、顔を見つめて来るから…やっぱりその美しさと男らしさにくらくらしたし…強いだけで無く余りに…的確に感じる場所を擦り上げられ、声を我慢出来ない。
きつく…収縮してるのが自分でも解ったし、ギュンターもそれがいいように時折…睫を震わせたりするからもう…ヴィクトリアは彼に、夢中に成った。
抱く腕はしなやかなのにどこか…秘やかで…裸の彼が腰を使いながら身を倒して来ると、その肩や首筋が、自分のものに思えてどきどきした。
彼の首と頬をその手できつく覆い、顔の横に倒れ込む彼の頭を迎える。
ギュンターが
「んっ…!」
と声を上げた時自分も絶頂を迎え、一気に二人同時に緊張を解く。
身の上にしなだれかかるギュンターを抱いた時、なぜか心が、震えた。
とても愛しい…大切な人。そう…思えて。
夫相手ならいつもこんな時
『お疲れ様』と冷ややかに心の中でつぶやいて、体をごろり。と返す彼から解放された。とほっとする。
大抵夫が出かけた後、満たされない体を自分で、慰めて思う。
もっと満足させてくれる相手を見つけないと、結婚生活は破綻だわ。と。
悪戯に中途にされるくらいなら、いっそ無い方がましだから、修道院にでも入ろうかしら。と迄。
けど今、身を揺らし、重いだろう?とどくギュンターを、潤む瞳で見つめて背を抱き止めて引き寄せる。
その首にまとわりつく金の髪も紫の瞳も…向けるどぎまぎさせる程の美貌もが、彼を圧倒的な魅力で包み込み、しなやかで若々しいこの獣を自分の鎖で繋ぎたい。
そう…熱望する自分に、ヴィクトリアは戸惑った。
自分に俯せて身を伏せる彼の肩を抱き…ふ……と思い出す。
『夫の対抗馬にギュンターを据えるなんて、最悪よ』
とっくに夫との情事に見切りを付け、若い男を摘み食いしてるキャストレットは冷ややかに見つめた。
『どう最悪?』
尋ねると、キャストレットは首を竦める。
『夫が並以下ならギュンターは“天上の使者”よ』
“天上の使者”とは、ご婦人達の間で最高ランクの男性に送られる称号だったから、ヴィクトリアは目を見開いた。
『けど…所詮、男でしょう?
する事は同じ筈だわ?』
その返答に、キャストレットは呆れた。
『彼と寝た後、もう一度感想を聞くわ。出来たらね。
彼、凄く競争率が高いの』
その意味が理解出来た。
彼女の知って居る…哀れな物乞いに見せた善意ある彼とその評判の落差に戸惑ったが……。
今、何げ無く肌を合わせ自分の庭に降り立った美しい金の鷲が、自然の生き物で気まぐれにまた…どこかに飛び立ってしまうのが解って、ヴィクトリアは少し、悲しく成った。
けれどそれは自然の生き物だから、繋いだり出来たりしない。
そう…解っていても。
自分に出来るのはその鷲が再び自分を必要とし、庭に降り立った時…彼の望む物を、与えるだけだとしても………。
忘れたりなんか出来はしない。
こんなに熱く熱烈に…そして満足以上の解放を、与えてくれる彼との時間を。
ギュンターはヴィクトリアの瞳が潤むのを見て、少し心配そうに顔を傾げる。
まるで…自分と抱き合った相手がいつもそうで…時にはひどく、泣かれるのを恐れるように………。
『知ってるのね………』
ヴィクトリアは努めて微笑み、告げる。
「いつも…言われるの?
貴方を独り占め出来ないのは悲しいって」
ギュンターは弱ったように肩を竦める。
「それが本心かは解らない。
ただ………」
吐息混じりに告げる声もとても私的で…彼の、どんな声も仕草も独り占めして自分だけの物にしたい。そう…目に焼き付けてる自分が悲しかった。
恋人や夫なら、これが最後に成ったりしない。
どんな…僅かな様子ですら、二度と目に出来ないかも。
そう怯えて彼から目が、離せなかった。
「ただ…?」
ギュンターはきらり。とその紫の瞳を上げて見つめる。
「泣く程最悪にひどかったらその後二度と顔を見せない筈だが、次を誘われる。だから…………」
ヴィクトリアはやっぱり呆れる。
「当然、みんな貴方を独り占め出来ない絶望で泣くのよ!」
ギュンターは好意的なヴィクトリアに視線を投げる。
「全部。とは言い切れ無いんじゃないか?」
ヴィクトリアはつい、つん!と怒った。
「当然、私は貴方の全部の相手を知らないわ!」
ギュンターは弱り切ってささやく。
「どうして怒る?」
ヴィクトリアは初めて抱き合った女としては最悪の言葉を言った。
「貴方が凄く良くて、“天上の使者”の称号はダテじゃないから恋人のように付き合えなくてひどく落ち込むし、次に貴方を腕に抱けるのはいつか解らなくて、もの凄く切なくて怒ってるのよ!」
ギュンターは吐息を吐いた。
ヴィクトリアはつい…そんな彼を見つめる。
努めて…挽回する為に冷静にそれを告げる。
「一般論よ。私が初めてじゃないんでしょう?
これを言われたのは」
ギュンターは頷く。
そして、思い立ったようにつぶやく。
「ディンダーデンなら…」
「甥と寝る気は無いわ!」
ぴしゃり。と言うと、ギュンターは弱々しく頷く。
「こっ酷く振れば良かったって思ってる?」
「少しな」
言って、金の髪をその指で梳き上げる。
けどそれが…面倒な女から逃げたい。
そう思ってるんじゃなく、女を悲しませたくない…。
ギュンターがそう思ってるのだと知って、ますます切なくなった。
そう…気遣うギュンターが、もっと愛おしい、大切な相手に思えて。
ヴィクトリアは心の中で、吐息を吐く。
これ程魅力的な男と、寝て、それでも虜に成って惚れ込まず、友達で居なければ彼を失う。と気づいて。
「いいわ……。
貴方を束縛したりはしない………。
時々、埋めてくれれば」
「ディンダーデンに文句を言われる」
ヴィクトリアは彼に顔を寄せて微笑みかける。
「私の、意志でしてる事よ……。ちゃんと大人だわ?
彼に文句を言われる筋合いじゃない………」
そして、甘く顔を傾けるそのしなやかな美貌の金色の豹に、ヴィクトリアは心からの口づけを送った。
しっとりと重なった唇は甘く……そして胸痛む程切なく感じた……………。






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