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帰り道 7
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客間の皆もぎょっ!としたが、ローランデも目を、見開く。
いきなり…ギュンターが黄金の髪を散らし、自分に激しく斬り込んで来たので。
がちっ!
剣が自分に振り下ろされる直前、ローランデは素早く剣を抜き、それを止めた。
良く訓練された剣士のローランデは、一瞬で鋭い殺気に反応する。
かん!かんかん!
ギュンターは立て続けにローランデの本気を引き出す為、激しい剣を振り入れる。
どの剣も、ローランデは剣を合わせ防ぐ。
客間から、その真剣の余興に客達が一斉に驚いて飛び出して来る。
が客達は、ふざけているか、ちょっとした諍いだ。と微笑い混じりだった、その表情が二人の戦いを間近に目にし、一辺で引き締まる。
ギュンターが金の髪を激しく振り、本来の戦いを、していたので。
俊敏で豪快。
次々ローランデめがけ、その長身から振り下ろされる凄まじい剣。
幾度ローランデに止められても攻撃を止めず、しなやかな身のこなしで剣を振るギュンターは、野生の黄金(きん)の豹のよう。
その剣は牙を剥き、容赦無くローランデに襲いかかって行く。
がちっ!
ローランデはギュンターの剣を止めながら、柄を握る手に伝わるがつん!とした振動で、彼が本気だと…解った。
幾度も…幾度も挑発して来る。
受け止める剣は、激しく重い。
本気で相対しなければ、体格の劣る自分は太刀打ち出来ない。
アナロッテもアナベルも、はらはらして公爵を見上げる。
「お止めしなくて…大丈夫なの?!」
公爵は取り巻きの若者達を見たが、誰もが首を横に、振る。
「…あんな激しい剣の間に入る等、命を無くす行為に等しい」
公爵にそう呟かれ、女性達は、そんな…!
と若者達を見回した。
「誰も止められないって言うの?!」
皆、優美に見える美貌の男が、半端なく激しく強く美しい、野生の獰猛な豹だと気づく。
がっ!
ギュンターはローランデの剣を叩き折らんばかりの激しい剣を真上からぶつけ、ローランデは剣を叩かれながらも止めて、引く。
どう見ても、体格で劣るローランデが不利だった。
アナベルに懇願するように見つめられ…がセルダンでさえ、長身の金髪の男の激しさと俊敏な身のこなし。
そして隙を突く鋭い剣に気圧され、止めに入る歩が止まる。
「だってこのままじゃ…大公ご子息が大怪我なさるわ…!」
アナベルの狼狽えた声が聞こえても、野生を剥き出しにするギュンターの迫力にセルダンは竦み上がって、自分の足を動かす事すら、出来なかった。
がっ!
とうとう…ローランデが真正面から斜めに振り入れられたギュンターの剣を叩き払い、反撃に出た。
すっ…。と身を屈め一気に、風のように髪を靡かせ…。
一瞬で横に滑ると、襲いかかる。
ギュンターが咄嗟に横向き、身を沈めて掠る剣を、髪を激しく振って避ける。
あんまり鋭いローランデの一撃に、セルダンは呆けて口を、大きく開けた。
「良く、避けられたな…」
ギュンターの俊敏さに、若者の一人が唸る。
ざっっっっ!
一瞬で剣を引き、ローランデは身を揺らしギュンターに向かい、突っ込んで行く。
剣筋を三度、変え肩を揺らし、剣を身の背後に隠すと、直前で歩を一瞬で、止めて横へ滑り剣を振る。
誰もが引かれた剣が、斜めからギュンターの肩に目がけ振られると思った。
がそれは一瞬で軌道を変え、腹目がけ真っ直ぐ突き刺された。
ギュンターが、気づき咄嗟に身を横に滑らし避ける。
一瞬で引かれたローランデの剣は、次にギュンターの腹を横から思い切り、薙ぎ払った。
「!」
ギュンターがその場で後ろに、跳ね飛ぶ。
ざっ…!
引いた場所から剣を斜めに下げ腰を低く屈め、構えるギュンターの紫の瞳が鋭くローランデを睨め付け、輝く。
皆がそのギュンターのあまりの迫力に、ごくり…!と喉を鳴らす。
二人とも、本気の本気だった。
低く構えるギュンターに、ローランデはそれでも剣を振り、襲いかかる。
ギュンターが待ち構えたように、剣を激しくローランデの身に叩きつける。
ざっっっ。
ローランデの身がまるでその攻撃を予測したかのように横に滑り避け、剣を振り切ったギュンターの横脇へと音もなく滑り込む。
がつん!
ギュンターが振り向き、襲い来るローランデの剣に、自分の剣を咄嗟に持ち上げ、ぶつけ止めた。
全員が大きな吐息を吐き出す。
ため息と共に、声が漏れる。
「間に合うなんて、奇跡だ…!」
ローランデが剣を引き、間を取り次の攻撃場所を求め横へその身を滑らせると、ギュンターはほぅっ。と吐息を吐き、突然剣を、下げた。
ローランデが、気づいて歩を、止める。
ギュンターは剣を握る手が、小刻みに震えるのを感じ、持ち上げ努めて手の震えを、押さえ込んで剣を鞘に、終った。
ローランデもそれを見、すっ………と剣を鞘に戻す。
ローランデのその…流麗で自然な…気配も無い秘やかな仕草に皆が彼が熟達の…剣士だと、気づき感嘆する。
そっ…。とローランデがギュンターに寄る。
ギュンターの右手はまだ、震っていて、ローランデに身を寄せられ、ギュンターは囁いた。
「酒をくれ」
ローランデは頷くと、顔を上げアナロッテを見つめ口を、開こうとした。
アナロッテは察し頷き、室内へ戻って叫ぶ。
「誰か、お酒を用意して!」
ギュンターは今だ震える右手を左手で握り止め、顔を下げる振りしてローランデの耳元に、小声で囁く。
「威張ってろ」
ローランデはアナロッテから渡されたグラスを、ギュンターに差し出す。
ギュンターは右手でそれを、受け取ったがギュンターの右手は微かにまだ、震ってた。
が、すっ…と震えを気力で押さえ込み、ギュンターは一気に酒を飲み干し、ローランデにぼそり…と告げる。
「もう発つと、言ったろう?
俺の知り合いは今夜の宿を、用意してるんだぞ?!」
ローランデは気づき、ちらり…。と背後の皆を、見た。
アナロッテは主人同様、高貴な客人が行ってしまうの?
と眉を切なげに寄せている。
ローランデは一息吸うと、一気に言い放つ。
「…君は確かに近衛の先輩だけど…ここでは私には立場がある。
見知った方々だし、もてなしを受けずに発つのは失礼だ!」
ギュンターが、肩を揺すりいちゃもん付けた。
「いい態度だな?
身分があると、口の利き方もいっぱしだ!
剣の決着は、付いてないんだぞ?」
脅すようにそう言うが、ローランデは素っ気なく言った。
「決着を着けず先に止めたのは、君だ」
「俺が手綱を握れなく成ったら!
お前の馬に俺を同乗させる羽目に成るんだぞ?!」
「…つまり君が私に負けた。
そう言う事だろう?」
そう…青の瞳で斜(はす)に見つめられ、ギュンターは怒鳴った。
「勝手にしろ!!!」
ローランデが激しく怒るギュンターに、冷たく言った。
「私に、従うんだな?」
ギュンターは言われてローランデを睨め付け、アナロッテに振り向く。
「横に成れる場所が欲しい」
公爵がアナロッテに頷くと、彼女は慌ててギュンターの先を歩き、案内を始めた。
残された場はざわめき渡り、ローランデは若者に取り囲まれた。
「あの男をあれ程迄に追い詰めるなんて!」
「素晴らしい腕前でした!」
「評判道理をこの目で見ましたよ!」
横の気配に、セルダンが居るのを感じる。
セルダンは俯き…将来長に成るに相応しい剣士。とローランデの事を無言で…認めていた。
が、ローランデはアナロッテに付いて去って行く、ギュンターの長身の背を、見つめ続けた。
自分の…為には身を評判を…犠牲にする事を厭わない男の、遠ざかり行く背中を。
いきなり…ギュンターが黄金の髪を散らし、自分に激しく斬り込んで来たので。
がちっ!
剣が自分に振り下ろされる直前、ローランデは素早く剣を抜き、それを止めた。
良く訓練された剣士のローランデは、一瞬で鋭い殺気に反応する。
かん!かんかん!
ギュンターは立て続けにローランデの本気を引き出す為、激しい剣を振り入れる。
どの剣も、ローランデは剣を合わせ防ぐ。
客間から、その真剣の余興に客達が一斉に驚いて飛び出して来る。
が客達は、ふざけているか、ちょっとした諍いだ。と微笑い混じりだった、その表情が二人の戦いを間近に目にし、一辺で引き締まる。
ギュンターが金の髪を激しく振り、本来の戦いを、していたので。
俊敏で豪快。
次々ローランデめがけ、その長身から振り下ろされる凄まじい剣。
幾度ローランデに止められても攻撃を止めず、しなやかな身のこなしで剣を振るギュンターは、野生の黄金(きん)の豹のよう。
その剣は牙を剥き、容赦無くローランデに襲いかかって行く。
がちっ!
ローランデはギュンターの剣を止めながら、柄を握る手に伝わるがつん!とした振動で、彼が本気だと…解った。
幾度も…幾度も挑発して来る。
受け止める剣は、激しく重い。
本気で相対しなければ、体格の劣る自分は太刀打ち出来ない。
アナロッテもアナベルも、はらはらして公爵を見上げる。
「お止めしなくて…大丈夫なの?!」
公爵は取り巻きの若者達を見たが、誰もが首を横に、振る。
「…あんな激しい剣の間に入る等、命を無くす行為に等しい」
公爵にそう呟かれ、女性達は、そんな…!
と若者達を見回した。
「誰も止められないって言うの?!」
皆、優美に見える美貌の男が、半端なく激しく強く美しい、野生の獰猛な豹だと気づく。
がっ!
ギュンターはローランデの剣を叩き折らんばかりの激しい剣を真上からぶつけ、ローランデは剣を叩かれながらも止めて、引く。
どう見ても、体格で劣るローランデが不利だった。
アナベルに懇願するように見つめられ…がセルダンでさえ、長身の金髪の男の激しさと俊敏な身のこなし。
そして隙を突く鋭い剣に気圧され、止めに入る歩が止まる。
「だってこのままじゃ…大公ご子息が大怪我なさるわ…!」
アナベルの狼狽えた声が聞こえても、野生を剥き出しにするギュンターの迫力にセルダンは竦み上がって、自分の足を動かす事すら、出来なかった。
がっ!
とうとう…ローランデが真正面から斜めに振り入れられたギュンターの剣を叩き払い、反撃に出た。
すっ…。と身を屈め一気に、風のように髪を靡かせ…。
一瞬で横に滑ると、襲いかかる。
ギュンターが咄嗟に横向き、身を沈めて掠る剣を、髪を激しく振って避ける。
あんまり鋭いローランデの一撃に、セルダンは呆けて口を、大きく開けた。
「良く、避けられたな…」
ギュンターの俊敏さに、若者の一人が唸る。
ざっっっっ!
一瞬で剣を引き、ローランデは身を揺らしギュンターに向かい、突っ込んで行く。
剣筋を三度、変え肩を揺らし、剣を身の背後に隠すと、直前で歩を一瞬で、止めて横へ滑り剣を振る。
誰もが引かれた剣が、斜めからギュンターの肩に目がけ振られると思った。
がそれは一瞬で軌道を変え、腹目がけ真っ直ぐ突き刺された。
ギュンターが、気づき咄嗟に身を横に滑らし避ける。
一瞬で引かれたローランデの剣は、次にギュンターの腹を横から思い切り、薙ぎ払った。
「!」
ギュンターがその場で後ろに、跳ね飛ぶ。
ざっ…!
引いた場所から剣を斜めに下げ腰を低く屈め、構えるギュンターの紫の瞳が鋭くローランデを睨め付け、輝く。
皆がそのギュンターのあまりの迫力に、ごくり…!と喉を鳴らす。
二人とも、本気の本気だった。
低く構えるギュンターに、ローランデはそれでも剣を振り、襲いかかる。
ギュンターが待ち構えたように、剣を激しくローランデの身に叩きつける。
ざっっっ。
ローランデの身がまるでその攻撃を予測したかのように横に滑り避け、剣を振り切ったギュンターの横脇へと音もなく滑り込む。
がつん!
ギュンターが振り向き、襲い来るローランデの剣に、自分の剣を咄嗟に持ち上げ、ぶつけ止めた。
全員が大きな吐息を吐き出す。
ため息と共に、声が漏れる。
「間に合うなんて、奇跡だ…!」
ローランデが剣を引き、間を取り次の攻撃場所を求め横へその身を滑らせると、ギュンターはほぅっ。と吐息を吐き、突然剣を、下げた。
ローランデが、気づいて歩を、止める。
ギュンターは剣を握る手が、小刻みに震えるのを感じ、持ち上げ努めて手の震えを、押さえ込んで剣を鞘に、終った。
ローランデもそれを見、すっ………と剣を鞘に戻す。
ローランデのその…流麗で自然な…気配も無い秘やかな仕草に皆が彼が熟達の…剣士だと、気づき感嘆する。
そっ…。とローランデがギュンターに寄る。
ギュンターの右手はまだ、震っていて、ローランデに身を寄せられ、ギュンターは囁いた。
「酒をくれ」
ローランデは頷くと、顔を上げアナロッテを見つめ口を、開こうとした。
アナロッテは察し頷き、室内へ戻って叫ぶ。
「誰か、お酒を用意して!」
ギュンターは今だ震える右手を左手で握り止め、顔を下げる振りしてローランデの耳元に、小声で囁く。
「威張ってろ」
ローランデはアナロッテから渡されたグラスを、ギュンターに差し出す。
ギュンターは右手でそれを、受け取ったがギュンターの右手は微かにまだ、震ってた。
が、すっ…と震えを気力で押さえ込み、ギュンターは一気に酒を飲み干し、ローランデにぼそり…と告げる。
「もう発つと、言ったろう?
俺の知り合いは今夜の宿を、用意してるんだぞ?!」
ローランデは気づき、ちらり…。と背後の皆を、見た。
アナロッテは主人同様、高貴な客人が行ってしまうの?
と眉を切なげに寄せている。
ローランデは一息吸うと、一気に言い放つ。
「…君は確かに近衛の先輩だけど…ここでは私には立場がある。
見知った方々だし、もてなしを受けずに発つのは失礼だ!」
ギュンターが、肩を揺すりいちゃもん付けた。
「いい態度だな?
身分があると、口の利き方もいっぱしだ!
剣の決着は、付いてないんだぞ?」
脅すようにそう言うが、ローランデは素っ気なく言った。
「決着を着けず先に止めたのは、君だ」
「俺が手綱を握れなく成ったら!
お前の馬に俺を同乗させる羽目に成るんだぞ?!」
「…つまり君が私に負けた。
そう言う事だろう?」
そう…青の瞳で斜(はす)に見つめられ、ギュンターは怒鳴った。
「勝手にしろ!!!」
ローランデが激しく怒るギュンターに、冷たく言った。
「私に、従うんだな?」
ギュンターは言われてローランデを睨め付け、アナロッテに振り向く。
「横に成れる場所が欲しい」
公爵がアナロッテに頷くと、彼女は慌ててギュンターの先を歩き、案内を始めた。
残された場はざわめき渡り、ローランデは若者に取り囲まれた。
「あの男をあれ程迄に追い詰めるなんて!」
「素晴らしい腕前でした!」
「評判道理をこの目で見ましたよ!」
横の気配に、セルダンが居るのを感じる。
セルダンは俯き…将来長に成るに相応しい剣士。とローランデの事を無言で…認めていた。
が、ローランデはアナロッテに付いて去って行く、ギュンターの長身の背を、見つめ続けた。
自分の…為には身を評判を…犠牲にする事を厭わない男の、遠ざかり行く背中を。
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