128 / 171
過去からやって来る苦悩
しおりを挟む
ローフィスが馬車で、ディアヴォロスの別宅に戻る少し前。
ディアヴォロスは寝台に眠るシェイルを残し、ガウンを羽織って浴室へと足を運ぶ。
湯気立てる湯船へと入り、暫く目を閉じ、肌に触れる温かい湯に浸りきると、ゆっくり湯から出る。
体を拭いて、ガウンを羽織った時。
召使いが扉の向こうからそっと囁く。
「馬車が戻りました」
ディアヴォロスは頷く。
浴室を出てソファに腰掛け、デキャンターからグラスに果実酒を注ぎ、煽った。
目を閉じ、寝室を出るまでを思い返す。
情事で気絶させた後、シェイルは眠りに落ちていたから、そのまま暫く添い寝した。
眠るシェイルを抱きしめると、腕の中のシェイルは夢を見続けていた。
シェイルは夢の中で繰り返し、心に封じ込めた幼い頃の記憶を、反復し続ける。
自分が飛び降りようとしたバルコニーから、自分に代わって落下していく父の姿。
どさっ。
音と共に、バルコニーから遙か下。
芝生の上に横たわる、小さな父の亡骸。
それが浮かぶ度。
幼いシェイルは声に出ない悲鳴を、上げ続ける。
あんまり痛ましくて、眠っているシェイルを抱きしめるけど。
シェイルは夢を見続ける。
次にバルコニーから落ちるのはローフィス。
そして、その次は自分。
どちらも落ちて、バルコニーから遙か下、芝生の上で骸を晒す。
ディアヴォロスは幾度も、眠っているシェイル夢に介入し、悲惨な妄想を正した。
バルコニーの縁に掴まり、バルコーに居るシェイルの元へと、笑って戻って行くローフィスの姿。
バルコニーには立つけれど、落ちてはいない自分の姿を、シェイルにイメージとして送り続けた。
イメージを受け取るシェイルは幸福そうに微笑み、暫くは安定し、安らかな寝息を立てるのに。
またシェイルはバルコニーから飛び降りようとする自分を、夢に登場させ…。
代わりに落ちる父をバルコニーから見下ろし、声に出ない悲鳴を上げる…。
ワーキュラスが、そっと囁く。
“ローフィスが幼いシェイルと出会った時。
シェイルに表情はまるで無く、動かず、ロクに食べず…。
それをローフィスは必死に、引き回してお腹を空かせ、食べ物は美味しいと。
根気よく教え続けた。
けれど…その時シェイルは心の中でずっと、バルコニーから落ちる父の姿に、声に出ない悲鳴を上げ続けていた”
だから聞いた。
“どうして今、シェイルはその時の夢を見続けてる?”
“ローフィスと君の、重荷になりたくないと、シェイルが前向きに生きようと決める度。
それを阻むものが幾度も現れて、彼の進もうとする足を止めている。
彼は君とローフィスと共に、人生を歩もうとする。
けれどその度。
阻むもの…過去の深いトラウマが、映像となって現れる。
だから繰り返し、生きる事を止めたいと切望した過去の自分を見続けている”
ディアヴォロスは哀しげに呟いた。
“大抵のことは癒やせる貴方でも…。
シェイルを過去の自分からは、救えない…?”
ワーキュラスの声は途絶え…ディアヴォロスはワーキュラスに頼んだ。
“シェイルの夢を、私もローフィスもいない世界に送れるか?”
ワーキュラスは無言でシェイルを、花の咲き乱れる楽園へと導く。
そこでシェイルは美しい花に囲まれ、楽しげに舞う蝶を見つめ、ようやく笑う…。
自分もローフィスもいない…前向きに生きなくて済むシェイルが、あまりに幸福そうで。
ディアヴォロスはくしゃっ。
と、哀しげに顔を歪めた。
ディアヴォロスはそっとシェイルを夢の中で遊ばせ、寝台を出て来た。
バタン!
扉が開いて、ローフィスが入って来る。
ディアヴォロスは顔を上げ、目を見開いてローフィスを見た。
「召使いが君に告げなかったか?
シェイルは寝室にいると」
「聞いた。
覗いたが、寝てる。
それで…」
ディアヴォロスはローフィスをまじっと見た。
「すまない。
抱いた。
その、文句か?」
ローフィスはやって来て、どかっ!と向かいのソファに座る。
「いや。
グーデンが理事に呼び出しくらい、素行を正すよう言われてるらしい。
その前グーデンは俺を退校にしてやるとタンカ切って、オーガスタスを怒らせてたから…。
皆、素行を改めなくてはならないグーデンに、祝杯あげてた」
ディアヴォロスは目を見開く。
ローフィスはテーブルに置かれたデキャンターを目で指す。
「貰っていいか?」
ディアヴォロスはローフィスの顔を見つめたまま、頷いた。
ローフィスはデキャンターを持ち上げ、空のグラスに注ぐ。
「…理事を動かしたのは、あんただろう?
シェイルをグーデンから救う為に。
グーデンにきつい釘を刺した。
違うか?」
ディアヴォロスはやりきれないように、グラスを揺らす。
「グーデンは「左の王家」の者。
「左の王家」の一員として、責任を私が取るのは当たり前の事だ」
ローフィスはグラスの果実酒を口に含み、尋ねる。
「尻拭いか?
だがグーデンは?
正せないのか?」
ディアヴォロスは頷く。
「彼の母には、一族の誰もが迂闊に意見できない。
実家が古くからある名家で、権力がある。
ディングレーにとっても母親だが…。
ディングレーは実母に疎まれ、気の毒だという意見もある。
が。
彼は母親より父親に愛されて、逆に幸せだ」
「グーデンは母親に…?」
ローフィスが尋ねると、ディアヴォロスは顔を下げ、頷く。
「溺愛されてる」
けれどその時、ディアヴォロスはローフィスが、驚きに目を見開き、苦悩の表情を見せるので、内心ワーキュラスに問う。
“…シェイルの夢を…ローフィスに知らせたのか?”
ワーキュラスは頷く。
“シェイルの夢の中に、君とローフィスも出てくるから。
知らせるべきだろう?”
ディアヴォロスは、頷く。
そしてローフィスの心が、動揺から落ち着きを取り戻すまで待った。
ようやく…ローフィスが掠れた声を絞り出す。
「…ディラフィス…父に聞いたが…シェイルの父親は事故で亡くなったと」
ディアヴォロスはローフィスの表情を見守る。
ローフィスは痛ましげに顔を下げ、呟く。
「まさかシェイルに代わって、飛び落ちたなんて…」
ディアヴォロスは尋ねる。
「シェイルが君や私を。
父親とすり替えて夢で見たことは?
ワーキュラスに聞いたか?」
ローフィスは項垂れたまま、頷く。
「幻で見た。
だから今は…あんたも俺もいない世界を夢で見て、安眠してると」
ディアヴォロスは頷く。
二人は暫く、無言で。
共に辛さを分け合った。
が、ふと…二人同時に、脳裏に神聖騎士の姿が浮かび、彼の微笑む姿を見る。
彼は
“明日…お届けします”
それだけ告げる。
ローフィスはその不思議に呆け。
ディアヴォロスも目を見開く。
ローフィスは我に返ってディアヴォロスを見る。
「あんたには…意味が分かるんだろう?!」
ディアヴォロスはローフィスを睨んだ。
「以前も言ったが。
ワーキュラスが説明してくれなければ、私にも意味不明だ。
私は…」
「ただの人間。
ワーキュラスの説明、無いのか?」
ディアヴォロスは頷く。
「無い。
彼が言葉を控える時。
彼の能力を使って、多くの人の回路を辿り、状況を把握している時で…。
まだ私に説明出来る程、情報が集まっていない事を意味する」
ローフィスが眉間寄せる。
「…だってワーキュラスが神聖騎士に、意味を聞けば。
一発で判明しないか?」
けれどその時。
ワーキュラスの荘厳な声が、二人の脳裏に響き渡った。
“神聖騎士は、見れば分かるから。
と、説明をしない。
私も彼の判断を尊重する。
けれど彼がわざわざ、自分の姿を君達に送ったのは。
君達がとても沈んでいたから。
神聖騎士の狙いは当たりだ。
君達は謎に気を取られてる間は、落ち込まないだろう?”
ディアヴォロスとローフィスは互いに顔を見合わせ、どちらも首を横に振り、神聖騎士の…茶目っ気に呆れた。
ディアヴォロスは寝台に眠るシェイルを残し、ガウンを羽織って浴室へと足を運ぶ。
湯気立てる湯船へと入り、暫く目を閉じ、肌に触れる温かい湯に浸りきると、ゆっくり湯から出る。
体を拭いて、ガウンを羽織った時。
召使いが扉の向こうからそっと囁く。
「馬車が戻りました」
ディアヴォロスは頷く。
浴室を出てソファに腰掛け、デキャンターからグラスに果実酒を注ぎ、煽った。
目を閉じ、寝室を出るまでを思い返す。
情事で気絶させた後、シェイルは眠りに落ちていたから、そのまま暫く添い寝した。
眠るシェイルを抱きしめると、腕の中のシェイルは夢を見続けていた。
シェイルは夢の中で繰り返し、心に封じ込めた幼い頃の記憶を、反復し続ける。
自分が飛び降りようとしたバルコニーから、自分に代わって落下していく父の姿。
どさっ。
音と共に、バルコニーから遙か下。
芝生の上に横たわる、小さな父の亡骸。
それが浮かぶ度。
幼いシェイルは声に出ない悲鳴を、上げ続ける。
あんまり痛ましくて、眠っているシェイルを抱きしめるけど。
シェイルは夢を見続ける。
次にバルコニーから落ちるのはローフィス。
そして、その次は自分。
どちらも落ちて、バルコニーから遙か下、芝生の上で骸を晒す。
ディアヴォロスは幾度も、眠っているシェイル夢に介入し、悲惨な妄想を正した。
バルコニーの縁に掴まり、バルコーに居るシェイルの元へと、笑って戻って行くローフィスの姿。
バルコニーには立つけれど、落ちてはいない自分の姿を、シェイルにイメージとして送り続けた。
イメージを受け取るシェイルは幸福そうに微笑み、暫くは安定し、安らかな寝息を立てるのに。
またシェイルはバルコニーから飛び降りようとする自分を、夢に登場させ…。
代わりに落ちる父をバルコニーから見下ろし、声に出ない悲鳴を上げる…。
ワーキュラスが、そっと囁く。
“ローフィスが幼いシェイルと出会った時。
シェイルに表情はまるで無く、動かず、ロクに食べず…。
それをローフィスは必死に、引き回してお腹を空かせ、食べ物は美味しいと。
根気よく教え続けた。
けれど…その時シェイルは心の中でずっと、バルコニーから落ちる父の姿に、声に出ない悲鳴を上げ続けていた”
だから聞いた。
“どうして今、シェイルはその時の夢を見続けてる?”
“ローフィスと君の、重荷になりたくないと、シェイルが前向きに生きようと決める度。
それを阻むものが幾度も現れて、彼の進もうとする足を止めている。
彼は君とローフィスと共に、人生を歩もうとする。
けれどその度。
阻むもの…過去の深いトラウマが、映像となって現れる。
だから繰り返し、生きる事を止めたいと切望した過去の自分を見続けている”
ディアヴォロスは哀しげに呟いた。
“大抵のことは癒やせる貴方でも…。
シェイルを過去の自分からは、救えない…?”
ワーキュラスの声は途絶え…ディアヴォロスはワーキュラスに頼んだ。
“シェイルの夢を、私もローフィスもいない世界に送れるか?”
ワーキュラスは無言でシェイルを、花の咲き乱れる楽園へと導く。
そこでシェイルは美しい花に囲まれ、楽しげに舞う蝶を見つめ、ようやく笑う…。
自分もローフィスもいない…前向きに生きなくて済むシェイルが、あまりに幸福そうで。
ディアヴォロスはくしゃっ。
と、哀しげに顔を歪めた。
ディアヴォロスはそっとシェイルを夢の中で遊ばせ、寝台を出て来た。
バタン!
扉が開いて、ローフィスが入って来る。
ディアヴォロスは顔を上げ、目を見開いてローフィスを見た。
「召使いが君に告げなかったか?
シェイルは寝室にいると」
「聞いた。
覗いたが、寝てる。
それで…」
ディアヴォロスはローフィスをまじっと見た。
「すまない。
抱いた。
その、文句か?」
ローフィスはやって来て、どかっ!と向かいのソファに座る。
「いや。
グーデンが理事に呼び出しくらい、素行を正すよう言われてるらしい。
その前グーデンは俺を退校にしてやるとタンカ切って、オーガスタスを怒らせてたから…。
皆、素行を改めなくてはならないグーデンに、祝杯あげてた」
ディアヴォロスは目を見開く。
ローフィスはテーブルに置かれたデキャンターを目で指す。
「貰っていいか?」
ディアヴォロスはローフィスの顔を見つめたまま、頷いた。
ローフィスはデキャンターを持ち上げ、空のグラスに注ぐ。
「…理事を動かしたのは、あんただろう?
シェイルをグーデンから救う為に。
グーデンにきつい釘を刺した。
違うか?」
ディアヴォロスはやりきれないように、グラスを揺らす。
「グーデンは「左の王家」の者。
「左の王家」の一員として、責任を私が取るのは当たり前の事だ」
ローフィスはグラスの果実酒を口に含み、尋ねる。
「尻拭いか?
だがグーデンは?
正せないのか?」
ディアヴォロスは頷く。
「彼の母には、一族の誰もが迂闊に意見できない。
実家が古くからある名家で、権力がある。
ディングレーにとっても母親だが…。
ディングレーは実母に疎まれ、気の毒だという意見もある。
が。
彼は母親より父親に愛されて、逆に幸せだ」
「グーデンは母親に…?」
ローフィスが尋ねると、ディアヴォロスは顔を下げ、頷く。
「溺愛されてる」
けれどその時、ディアヴォロスはローフィスが、驚きに目を見開き、苦悩の表情を見せるので、内心ワーキュラスに問う。
“…シェイルの夢を…ローフィスに知らせたのか?”
ワーキュラスは頷く。
“シェイルの夢の中に、君とローフィスも出てくるから。
知らせるべきだろう?”
ディアヴォロスは、頷く。
そしてローフィスの心が、動揺から落ち着きを取り戻すまで待った。
ようやく…ローフィスが掠れた声を絞り出す。
「…ディラフィス…父に聞いたが…シェイルの父親は事故で亡くなったと」
ディアヴォロスはローフィスの表情を見守る。
ローフィスは痛ましげに顔を下げ、呟く。
「まさかシェイルに代わって、飛び落ちたなんて…」
ディアヴォロスは尋ねる。
「シェイルが君や私を。
父親とすり替えて夢で見たことは?
ワーキュラスに聞いたか?」
ローフィスは項垂れたまま、頷く。
「幻で見た。
だから今は…あんたも俺もいない世界を夢で見て、安眠してると」
ディアヴォロスは頷く。
二人は暫く、無言で。
共に辛さを分け合った。
が、ふと…二人同時に、脳裏に神聖騎士の姿が浮かび、彼の微笑む姿を見る。
彼は
“明日…お届けします”
それだけ告げる。
ローフィスはその不思議に呆け。
ディアヴォロスも目を見開く。
ローフィスは我に返ってディアヴォロスを見る。
「あんたには…意味が分かるんだろう?!」
ディアヴォロスはローフィスを睨んだ。
「以前も言ったが。
ワーキュラスが説明してくれなければ、私にも意味不明だ。
私は…」
「ただの人間。
ワーキュラスの説明、無いのか?」
ディアヴォロスは頷く。
「無い。
彼が言葉を控える時。
彼の能力を使って、多くの人の回路を辿り、状況を把握している時で…。
まだ私に説明出来る程、情報が集まっていない事を意味する」
ローフィスが眉間寄せる。
「…だってワーキュラスが神聖騎士に、意味を聞けば。
一発で判明しないか?」
けれどその時。
ワーキュラスの荘厳な声が、二人の脳裏に響き渡った。
“神聖騎士は、見れば分かるから。
と、説明をしない。
私も彼の判断を尊重する。
けれど彼がわざわざ、自分の姿を君達に送ったのは。
君達がとても沈んでいたから。
神聖騎士の狙いは当たりだ。
君達は謎に気を取られてる間は、落ち込まないだろう?”
ディアヴォロスとローフィスは互いに顔を見合わせ、どちらも首を横に振り、神聖騎士の…茶目っ気に呆れた。
0
お気に入りに追加
117
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
エレベーターで一緒になった男の子がやけにモジモジしているので
こじらせた処女
BL
大学生になり、一人暮らしを始めた荒井は、今日も今日とて買い物を済ませて、下宿先のエレベーターを待っていた。そこに偶然居合わせた中学生になりたての男の子。やけにソワソワしていて、我慢しているというのは明白だった。
とてつもなく短いエレベーターの移動時間に繰り広げられる、激しいおしっこダンス。果たして彼は間に合うのだろうか…
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
受け付けの全裸お兄さんが店主に客の前で公開プレイされる大人の玩具専門店
ミクリ21 (新)
BL
大人の玩具専門店【ラブシモン】を営む執事服の店主レイザーと、受け付けの全裸お兄さんシモンが毎日公開プレイしている話。
【R18】孕まぬΩは皆の玩具【完結】
海林檎
BL
子宮はあるのに卵巣が存在しない。
発情期はあるのに妊娠ができない。
番を作ることさえ叶わない。
そんなΩとして生まれた少年の生活は
荒んだものでした。
親には疎まれ味方なんて居ない。
「子供できないとか発散にはちょうどいいじゃん」
少年達はそう言って玩具にしました。
誰も救えない
誰も救ってくれない
いっそ消えてしまった方が楽だ。
旧校舎の屋上に行った時に出会ったのは
「噂の玩具君だろ?」
陽キャの三年生でした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる