若き騎士達の危険な日常

あーす。

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欲され応えるシェイル

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 シェイルはディアヴォロスに胸を愛されると…たまらなくて仰け反る。

「あっ…ん…ん…っ!」

ディアヴォロスが幾度も乳首を舌先で愛撫し続けると、シェイルはどんどん身を火照らせ、くねり始め…。

けれどディアヴォロスがその下。
シェイルの股間へと顔を埋め、吐息と共にゆっくりと手に触れ、そして口に含むと。
シェイルは背を反り返す。

「んん…っ…っ!!!」

一気に…まるで夢から覚めたように、辛そうに身をくねらせる…。
男の自分を思い出して。

その途端、愛されるべき美姫は、哀れなピエロになって、シェイルはそれでも放さないディアヴォロスに口で愛撫され、哀しげに感じて仰け反る。

けれどディアヴォロスの情熱的な舌は。
絡みつき、吸って、シェイルの羞恥や哀しみを吹き飛ばした。

「ああっ…っあ!」

手で軽くしごかれて先端を濃厚に舌で舐められ、吸われると…全身がガクガクする程感じ、快感が否応なしに湧き上がって、咄嗟、慌てた。

「ダメ!
出ちゃう!」

けれどディアヴォロスは悪戯っぽく笑うと、更に舐め上げて握る手でしごくから。
シェイルは我慢出来ず、どくん!と鼓動を脈打たせて解き放った。

「………っ…………」

ぐったりと…体から力が抜ける。

目の端に、自分の股間から顔を上げて横のテーブルから長い腕でグラスを持ち上げ、一気に煽るディアヴォロスの姿が見えた。

長く黒い縮れ毛を肩に胸に流し、引き締まりきった広い胸の、雄々しくたくましい姿がシェイルの視界に入る。

シェイルは…頬を染めた。

ディアヴォロスは…自分が恥ずべきピエロだと感じた途端、もっと激しく愛して、行為で否定した。

でもどうしても…男なのに男に愛される貧弱な自分は、とても哀れに感じて…。
身を寝台に横たえながら、落胆に沈む。

けれど直ぐ。
屈むディアヴォロスに後腔を指で探られ…かっ!と身を、火照らせた。

「…っあ………あんっ!」

達したばかりの股間にまた、激しい快感が駆け抜ける。

指先は巧みに感じる場所をそっと、触れて下がるのに、触れられた途端、どうしようも無く感じて、身がくねってしまう…。

「ああ…んっ!」
「可愛い声で鳴く…」

ディアスの低い…ぞくりと艶を帯びた声に、更に身が震い、シェイルは恥ずかしげに頬を染め、けれど倒れ込んで来るディアヴォロスに両腕伸ばし、首に巻き付けて縋り付く。

ディアヴォロスの熱い体に密着すると…もう…どうにかなりそうにシェイルは感じ、彼の首筋に頬に、自分の頬や唇を擦り付ける。

ディアヴォロスはゆっくりシェイルの腿を持ち上げる。

彼が自分を欲してる。
シェイルはそれを感じただけで。
身が小刻みに震った。

ディアスは無言で…そっと抱え上げたシェイルの腰の、双丘の間の蕾に自身の先端を滑らせ…シェイルに挿入の予告をする。

シェイルは尚一層ディアヴォロスにしがみつく。
ディアヴォロスの熱い体がシェイルを抱きすくめ、ゆっくりと斜め下から自身をシェイルの蕾の奥へと、挿入し始める。

「っぅ…あ…あんっ!」

いい場所まで挿入されると、シェイルはディアヴォロスの腕の中で、可憐に身をくねらせる。
その愛らしい感触はディアヴォロスにとって、たまらなく感じ…。
更に愛らしい声を上げさせようと、衝動的に抜き差しを始める。

「ああ…っ…ぅんっ…っあ!」

シェイルは動かされると、感じていた快感が一気に高まり始め…。
立て続けに掠れた喘ぎ声を発し、更にディアヴォロスにきつくしがみついた。

ディアヴォロスの性器は…ローフィスのより、うんと圧迫感を感じた。
ローフィスの時は、彼の先端で激しくいい場所を抉られる感覚だったけど。
ディアヴォロスのは…もうその存在だけで、常に感じる場所に触れられているから、動かされなくっても身が震うくらいの、軽い快感がずっとあるのに…。
抜き差しされると、正体を無くしそうな身震いと圧倒的な快感が一気に駆け抜けるから、シェイルは二度、気を失いかけた。

「あっ…ああんっ!あんっ!」

凄く高い…そして甘い掠れ声を立て続けに上げてる自分の声が、遠くで聞こえた。
ディアヴォロスがきつく抱いて…とてもいとしくて可愛い…。
そう自分のことを、感じてくれていることも。

そして…深い快感を、ディアヴォロスもゆっくり味わいながら高まり…そして彼が、本来隠し持ってる激情を、極力表に出すまいと気遣ってくれる事もシェイルは感じた。

突かれ始めるともう…“男なのに男に欲情される惨めな自分”が、消し飛んでいくのをシェイルは感じた。

どうしたって…シェイルはディアヴォロスにもたらされるこの快感を、心から求めてしまい、遠くに居るローフィスにすまないと思った。

ローフィスとする時、どうしても…哀れな男の自分が消えない…。
でもディアヴォロスは突き始めるとあっという間に、消し去ってくれる…………。

ディアヴォロスに抱かれてることが幸せで、欲される悦びに浸りながら、身を駆け抜ける快感に、身を浸しきってしまう………。

でも…。
シェイルはやっぱり心の奥底で、ローフィスを探す自分を見つけた。

ローフィスに抱かれると、ぴったりと合わさって隙間なんてどこにも無いほどひとつになれる。
あんまり幸福しあわせで…至上の楽園にいるように満たされるから…その後、少し怖くなる。

この一時ひとときが過ぎ去れば、ローフィスと自分。
その二人に分かれると、解かっているから…。

だから…一時でもローフィスと共に居たい。
ずっと抱かれていたい…。

体はどれ程
“そんなの無理だ”
と言おうが、無視して。

“ローフィスはそれが分かってるから…ディアヴォロスに抱かれる事を容認してくれるのかな…?”

けれどシェイルは快感が全身を満たして行くのを感じ、脳が蕩け…。
もう考えていられなかった。

「あ…あ……………っ…」

自分の…満たされ切った甘い喘ぎが耳に微かに聞こえた後。
シェイルは快感に浸りきって、気を失った。

ディアヴォロスは解き放ってぐったりとしたシェイルの身体からだを、布団の上に横たえる。

乱れて張り付く銀の髪を、額からそっと指先で取り退け…ゆっくり顔を倒してシェイルの額に口づけた。

全身から、愛されるべき“気”を纏いきって、赤くあどけない柔らかな唇を、ほんの少し開き、長い銀の睫が、影を落としてる。

愛らしい鼻、唇、頬…顎。

強烈な…衝動を感じた。

シェイルを閉じ込め、自分、だけのものにして他の誰にも、見せたくない。
シェイルの瞳に、自分しか…映したくない!

それは…ローフィスのものか、自分のものなのか。

はたまた、シェイルの父とシェイルに執着した…シェイルの伯父のものか…。

ディアヴォロスは心の中でワーキュラスの返答を待った。

が、ワーキュラスは答えてはくれなかった。

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