若き騎士達の危険な日常

あーす。

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夢の中

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 シェイルはディアヴォロスに抱きすくめられ…彼の体から仄かで雅やかな、良い香りが漂ってるのに気づく。
胸の合わせの金ボタンを二つ…外すとその下は裸体。
素肌に触れて、びくっ!と身を震わせた。

少しも無駄な贅肉の無い…素晴らしい筋肉。

ローフィスと比べ、うんと大きく、大人に感じる。

口づけられて布団に背を倒されると、抗うことなどまるで無駄な…圧倒的な肉体にのし掛かられ、身が震いまくった。

けれどどこか…けぶる感覚で、とてもリアルな夢の中に居る気がした。

ディアヴォロスの伏せた瞳から覗く、透けて輝くブルー・サファイアの瞳。
綺麗な形の、高い鼻。
口元はもう、男の色香を漂わせていて…口づけられる度、身が震う。
舌が唇を割って入ってくる。
ローフィスの甘い情熱とは違い、秘やかでとても男らしく…そして激しくて熱い…。

背に腕を入れられ、上体を引き上げられて、彼と向かい合うと、もう…自分が高貴な騎士の腕に抱かれる美姫になった錯覚に、襲われた。

ディアヴォロスが顔を傾け、また…口づけてくる…。
シェイルは震えながらもそっと、今度は自分から舌を差し入れた。

どうやるのか良く分からなかったけど…そっとディアヴォロスの舌に舌先で触れる。
途端ディアヴォロスの舌が絡んできて、その熱さと男っぽさに、頭がクラクラした。

ディアヴォロスの方も、シェイルに舌先で可愛らしく触れられた途端、理性がふっ飛びそうで…腕に抱く華奢なシェイルを壊さないよう、気遣いながらも次第に愛らしい頬に、細い首筋に唇を這わす。

シェイルの身はずっと微かに震っていて、腕は幾度もディアヴォロスの引き締まりきった背に回り、背にかかる衣服を華奢な白い指で、滑り落として行く。

彼の来ていたのは、衣服に見える濃紺のガウン。
だから脱げばすっかり、裸だった。

ディアヴォロス自身も肩を下げると、袖を腕から抜いて、シェイルを再び抱き止めた。

つい抱き寄せると、シェイルは可愛らしく肩に顔を埋める。

ディアヴォロスはそっと、シェイルの背から腕を滑らせ、華奢な背に触れそのまま…小さな双丘に触れる。
更に滑らせ、腿に触れると、シェイルはそっと足を上げ…ディアヴォロスの膝の上にゆっくり優雅に、跨がった。

どくん!
と、ディアヴォロスの心臓が跳ねる。

試すつもりで…挿入まで考えてなかった。
けれどシェイルはもう、首に腕を回してしがみつく。

欲しいのかと…表情を伺うけど…色香を増す愛らしいシェイルの綺麗な顔は、熱に浮かされ夢の中にいるように…正体を無くしていたから、ディアヴォロスはそっとシェイルの性器にに手を滑らせた。

「あっ!」
微かに先端に触れると、シェイルは甘やかに銀の長い髪を散らして、首を横に振る。

それで握り込みながら…ディアヴォロスは躊躇った後、そっと自身の先端で、シェイルの蕾を愛撫した。

それだけで、ディアヴォロスは感じて目を閉じる。
が、シェイルは腕の中で背を反らした。

「ぁあ…んっ…」

まるで促すような甘い喘ぎ声で、ディアヴォロスはついそのまま、腰を進めてしまった。

すっ…と受け入れられ、そのままゆっくり…引き裂かないよう奥へと、身を進める。

シェイルは泣き濡れた表情で、首を振って乱れ始める。

ディアヴォロスにもローフィスが、シェイルのこんな様に理性を完全に無くしたんだと分かった。
気づくとかなり奥まで挿入し、そっと揺すっていたから。

まだ狭く…包み込まれるようにキツく締め付けられ、あまりに良くて…ついディアヴォロスは少しずつ奥に挿入するため、ゆっくり揺すり続けた。

「ああ…んっ!あんっ!」

可愛い喘ぎ声を上げて身悶えてるから、ディアヴォロスはシェイルの腰を抱き止め、ゆっくりと引き抜きかけ、突き始めた。

正直、ロクに前戯もなしに挿入したのは早々無いことだった。
が、もう無理だった。

シェイルにぴっちりと包み込まれ、脳が痺れる程の快感。
つい腰を引き抜くぎりぎりで更に、突き上げてしまう。

「ああっ!あんっ!」

腕の中で震えるシェイルは泣いていたけど…明らかに激しい刺激で快感に震えてる。

「…ディア…ヴォロス…。
あ…僕ダメ…直ぐ…」
「イきたいならイっていい…」

ぞくりとする男らしい声で耳元で囁かれ、シェイルは一層ディアヴォロスにしがみつき…ローフィスとは違う、逞しい肩に顔を埋め、彼に突かれ、体中に駆け抜ける刺激で脳が蕩け、そのまま…顎をガクガク震わせて…イってしまった…。

けれど猛ったままのディアヴォロスはまだ、引き抜かず、そっと揺すり始め…シェイルは頬を染めてまた喘ぐ。

「あ…あっ!」

正直、ローフィスも的確に感じる場所を突かれ、おかしくなって、どうにかなりそうだったけど。

ディアヴォロスの場合はおかしいと感じる間もなく激しい刺激に身体を持って行かれ、脳だけで無く手足の先まで痺れたように感じ、たまらなくて必死にディアヴォロスに、しがみつく。

またゆっくり高められた後、引き抜かれる寸前で思い切り突かれ始めると、手足にびりびりと快感が駆け抜け…涙が止まらないのに、止めて欲しくない…。

おかしくなるなんて、簡単に消え去り…。
男としての抵抗もまるで消えて、されるがまま…。

なのに…彼…ディアヴォロスを離したくないし、放されたくない…。

「ん…ぁ…んっ!」

ディアヴォロスの腕の中で固く彼にしがみつきながら、ディアヴォロスに叩き込まれる快感に、浸りきった。

「……っあ!」

二度目に放った時。
ディアヴォロスは引き抜いていて…。
彼が、自分の外で放ったと感じた。

息は切れていたけど、心の中で呟く。
「(…どうして…抜いちゃうの?)」

ディアヴォロスは抱きしめてるシェイルの心の呟きが、聞こえたように顔を上げてシェイルを見つめる。

シェイルはもたれかかっていた逞しい肩が引かれ、ディアヴォロスの整いきった顔に覗き込むように見つめられ、戸惑った。
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