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助け出された小鳥
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オーガスタスは怒り狂うローフィスを肩に担いだまま、ディングレーの後に続き、二年王族私室に足を運ぶ。
ローフィスの寝ていた奥の寝室にシェイルは運び込まれ…けれど取り囲むデルアンダーら、取り巻き大貴族らは困惑し、その向こうで寝台の上に座る、デルアンダーの上着を着たシェイルは泣き通し。
駆けつけたヤッケルが先に室内に入り、フィンスもが…。
ローランデも入ろうとした時、デルアンダーら、大貴族達が室内から出され、扉が閉められてローランデは、入りそびれた。
オーガスタスは追い出された皆を見て、やっとローフィスを肩から下ろす。
「お前!!!
幾ら親友でも、友達甲斐無いぞ!!!
お前と違って俺じゃあいつの顎は割れない!!!
だからせめて、一発くらい…!!!」
ローフィスはそこで、横に居るディングレーに振り向き、続きを怒鳴る。
「よくも、止めやがったな!!!」
取り巻き大貴族らはいつも尊大なディングレーが、怒鳴られて項垂れる姿を、目を見開いて見た。
「……………………………」
一言も言葉の出ないディングレーを気の毒げにオーガスタスは見つめ…囁く。
「シェイル、放っといていいのか?」
ローフィスはシェイルの居る部屋の閉まった扉を見、まだ憤ってオーガスタスとディングレーを睨み付け、けれどだかだかと靴音を鳴らして、部屋の扉を開け、中へ入ってバタン!!!と閉めた。
ローランデはまた、入りかけて閉め出されて困惑し、デルアンダーに首を横に振られて、項垂れた。
「…どうなってる?シェイル」
ディングレーに聞かれ…デルアンダーがため息を吐く。
横のテスアッソンも俯き…二人して発言を譲り合い、結局デルアンダーが言った。
「…つまりその…肝心な場所にリングが…」
テスアッソンも助ける。
「その、触らないと外せない上、留め金がどこにあるのか分からなくて更に……興奮状態で………」
二人はそこまで言って、同時にため息を吐いた。
ローランデが振り向いて、二人に聞く。
「…リング…ってまさか…股間の……に?
……………何のために?」
その場に居た全員が、ローランデのその天然ぼけに、冗談かな?
とびっくりし、顔を伺った。
ローフィスが室内に入ると、シェイルは内股で座り、股間に手を添え、ポロポロと涙を滴らせていた。
白く汚れた口の端を見、ローフィスはまた、かっ!!!と怒りつつ、シェイルに聞く。
「あいつ…お前の口に突っ込んだのか?」
フィンスがそれを聞いて、顔を下げる。
が、ヤッケルは振り向くと怒鳴った。
「今はそっちより、リングだ!!!
勃ったままだから、喰い込んで外せない!!!」
ローフィスは寄ると、ヤッケルに
「どけ」
と静かな声で告げる。
ヤッケルが異を唱えてローフィスに振り向く。
が、ローフィスはなだめるように言った。
「いいから、どけ」
そして泣いてるシェイルを見つめ、股間に添えるシェイルの手を、握ってどけようとする。
が、シェイルは首を横に振る。
「いいから、放せ。
恥ずかしくない。
奴ら…お前が興奮するような薬、どうせ塗りたくったんだろう?」
シェイルはポロポロと涙を頬に伝わせてる。
けどローフィスの言葉に、そっ…と自分の股間から、手をどかした。
ローフィスの手が触れ…握って先端を擦り上げると、シェイルは可愛らしくも色っぽく…
「あっ…」
と喘いだ。
フィンスは咄嗟、顔を背けて背を向ける。
「あ…ん…ぅんっ…」
シェイルの悲しげな…けれど色っぽいため息のような喘ぎ声。
次第に吐息を吐いて、とうとう…ローフィスの手で、解き放つ。
けれどローフィスは的確に快感を与えながら…シェイルがお尻の奥が、疼くように腰を揺するのを目にし、短い吐息を吐いて汚れた手を、ヤッケルの差し出す布で拭いた。
その後、簡単にリングを外し、それを見たヤッケルは目を見開く。
「…もしかして、あんたも使ったこと、あったりして…?」
ローフィスは不機嫌に言う。
「ここに二年も居れば、オーガスタスが奴らに掴まって助け出した美少年の股間にはめられてるのを、数度は目にする。
自分のペットだと、他を牽制するため付けさせるんだ。
助け出した美少年から俺は、三度はこれを外した」
ヤッケルはローフィスにジロリ。と見られ、頷いた。
「なる程」
「他も…薬、塗りまくられたのか?
シェイル、恥ずかしがらずに言わないと。
鎮める薬をどこに塗ればいいのか分からない」
シェイルはローフィスにそう言われて、かっ!!!と頬を、真っ赤に染める。
ローフィスはそんなシェイルに屈む。
「シェイル。恥ずかしくない。
奴らは辱めて喜ぶんだ。
そんな風に恥ずかしがると、奴らはたいそう喜ぶんだぞ?」
シェイルはそれを聞き…真顔のローフィスを見つめ…俯く。
「…以…前…は指…で………。
グーデンが挿入れようとして、挿入らなかったから…。
今度は太い木の棒みたいなの挿入れられて、ぐりぐりされた」
「布、巻いてあったか?」
シェイルは無言で頷く。
ローフィスはため息交じりに、囁く。
「じゃたっぷり、薬塗ってあったな。
他は?
俺の触った場所にも塗ったか?」
シェイルはこくん。
と頷く。
「…真っ赤だな…。
胸もか?」
シェイルは気づき…真っ赤になって腫れ上がったようなぷっくり膨らむ乳首を見て、またポロポロと涙を滴らせ、頷く。
ローフィスは両手吊り上げて多勢で嬲り、悶えまくるシェイルを見て…グーデンは興奮し、悦んだのだと分かってかっ!!!と憤ったが、素っ気無くヤッケルに告げた。
「湯を頼む」
ヤッケルが頷き、けど先にフィンスが駆け出し、扉を開く。
フィンスが出てくると開いた扉の、中を全員で覗き込んだ。
オーガスタスは泣くシェイルを伺うローフィスの…一見冷静。
が、怒りをため込んだ横顔を見て、深いため息を吐き出した。
ローフィスの寝ていた奥の寝室にシェイルは運び込まれ…けれど取り囲むデルアンダーら、取り巻き大貴族らは困惑し、その向こうで寝台の上に座る、デルアンダーの上着を着たシェイルは泣き通し。
駆けつけたヤッケルが先に室内に入り、フィンスもが…。
ローランデも入ろうとした時、デルアンダーら、大貴族達が室内から出され、扉が閉められてローランデは、入りそびれた。
オーガスタスは追い出された皆を見て、やっとローフィスを肩から下ろす。
「お前!!!
幾ら親友でも、友達甲斐無いぞ!!!
お前と違って俺じゃあいつの顎は割れない!!!
だからせめて、一発くらい…!!!」
ローフィスはそこで、横に居るディングレーに振り向き、続きを怒鳴る。
「よくも、止めやがったな!!!」
取り巻き大貴族らはいつも尊大なディングレーが、怒鳴られて項垂れる姿を、目を見開いて見た。
「……………………………」
一言も言葉の出ないディングレーを気の毒げにオーガスタスは見つめ…囁く。
「シェイル、放っといていいのか?」
ローフィスはシェイルの居る部屋の閉まった扉を見、まだ憤ってオーガスタスとディングレーを睨み付け、けれどだかだかと靴音を鳴らして、部屋の扉を開け、中へ入ってバタン!!!と閉めた。
ローランデはまた、入りかけて閉め出されて困惑し、デルアンダーに首を横に振られて、項垂れた。
「…どうなってる?シェイル」
ディングレーに聞かれ…デルアンダーがため息を吐く。
横のテスアッソンも俯き…二人して発言を譲り合い、結局デルアンダーが言った。
「…つまりその…肝心な場所にリングが…」
テスアッソンも助ける。
「その、触らないと外せない上、留め金がどこにあるのか分からなくて更に……興奮状態で………」
二人はそこまで言って、同時にため息を吐いた。
ローランデが振り向いて、二人に聞く。
「…リング…ってまさか…股間の……に?
……………何のために?」
その場に居た全員が、ローランデのその天然ぼけに、冗談かな?
とびっくりし、顔を伺った。
ローフィスが室内に入ると、シェイルは内股で座り、股間に手を添え、ポロポロと涙を滴らせていた。
白く汚れた口の端を見、ローフィスはまた、かっ!!!と怒りつつ、シェイルに聞く。
「あいつ…お前の口に突っ込んだのか?」
フィンスがそれを聞いて、顔を下げる。
が、ヤッケルは振り向くと怒鳴った。
「今はそっちより、リングだ!!!
勃ったままだから、喰い込んで外せない!!!」
ローフィスは寄ると、ヤッケルに
「どけ」
と静かな声で告げる。
ヤッケルが異を唱えてローフィスに振り向く。
が、ローフィスはなだめるように言った。
「いいから、どけ」
そして泣いてるシェイルを見つめ、股間に添えるシェイルの手を、握ってどけようとする。
が、シェイルは首を横に振る。
「いいから、放せ。
恥ずかしくない。
奴ら…お前が興奮するような薬、どうせ塗りたくったんだろう?」
シェイルはポロポロと涙を頬に伝わせてる。
けどローフィスの言葉に、そっ…と自分の股間から、手をどかした。
ローフィスの手が触れ…握って先端を擦り上げると、シェイルは可愛らしくも色っぽく…
「あっ…」
と喘いだ。
フィンスは咄嗟、顔を背けて背を向ける。
「あ…ん…ぅんっ…」
シェイルの悲しげな…けれど色っぽいため息のような喘ぎ声。
次第に吐息を吐いて、とうとう…ローフィスの手で、解き放つ。
けれどローフィスは的確に快感を与えながら…シェイルがお尻の奥が、疼くように腰を揺するのを目にし、短い吐息を吐いて汚れた手を、ヤッケルの差し出す布で拭いた。
その後、簡単にリングを外し、それを見たヤッケルは目を見開く。
「…もしかして、あんたも使ったこと、あったりして…?」
ローフィスは不機嫌に言う。
「ここに二年も居れば、オーガスタスが奴らに掴まって助け出した美少年の股間にはめられてるのを、数度は目にする。
自分のペットだと、他を牽制するため付けさせるんだ。
助け出した美少年から俺は、三度はこれを外した」
ヤッケルはローフィスにジロリ。と見られ、頷いた。
「なる程」
「他も…薬、塗りまくられたのか?
シェイル、恥ずかしがらずに言わないと。
鎮める薬をどこに塗ればいいのか分からない」
シェイルはローフィスにそう言われて、かっ!!!と頬を、真っ赤に染める。
ローフィスはそんなシェイルに屈む。
「シェイル。恥ずかしくない。
奴らは辱めて喜ぶんだ。
そんな風に恥ずかしがると、奴らはたいそう喜ぶんだぞ?」
シェイルはそれを聞き…真顔のローフィスを見つめ…俯く。
「…以…前…は指…で………。
グーデンが挿入れようとして、挿入らなかったから…。
今度は太い木の棒みたいなの挿入れられて、ぐりぐりされた」
「布、巻いてあったか?」
シェイルは無言で頷く。
ローフィスはため息交じりに、囁く。
「じゃたっぷり、薬塗ってあったな。
他は?
俺の触った場所にも塗ったか?」
シェイルはこくん。
と頷く。
「…真っ赤だな…。
胸もか?」
シェイルは気づき…真っ赤になって腫れ上がったようなぷっくり膨らむ乳首を見て、またポロポロと涙を滴らせ、頷く。
ローフィスは両手吊り上げて多勢で嬲り、悶えまくるシェイルを見て…グーデンは興奮し、悦んだのだと分かってかっ!!!と憤ったが、素っ気無くヤッケルに告げた。
「湯を頼む」
ヤッケルが頷き、けど先にフィンスが駆け出し、扉を開く。
フィンスが出てくると開いた扉の、中を全員で覗き込んだ。
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