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ギュンターの腕の中
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ギュンターは腕に抱く、黒髪の美少年を見た。
彼は、震えていた。
旅先で散々経験を重ねていたお陰で、彼が今、どんな状態か。
解ってギュンターは、自室の扉に肩をぶつけ、押し開ける。
寝台の上にアスランを降ろすと、途端アスランは寝台に顔を伏せる。
ギュンターはその痛々しい様子を見、一つ、吐息を吐いて、部屋の隅の水瓶へと寄った。
横の棚に置いてあった水差しを掴み、水瓶の中へ突っ込み、水を汲み上げる。
さっと、寝台とは反対側の壁際に寄ると、暖炉の上に置かれた洗面用の陶器のボウルに、水差しの水を開けた。
ボウルの横にたたんで置かれた布を取り、水に浸す。
布を絞り、寝台に取って返し、そっ…と、アスランの顔を伺った。
アスランはびくっ!と身を震わせ、泣き出しそうな茶色の瞳をその、素晴らしい美貌の金髪の男に投げる。
ギュンターは無言で頬や額を、布で優しく拭った。
アスランは、じっとしていた。
次第に…ギュンターの手がアスランのか細い腰に回ると、アスランは自然にギュンターに、身を委ねていた。
不思議だった。
男なんて…。
今の自分には、ぞっとする相手なのに。
こんなに自然に…気づくと、ギュンターの腕の中にいて…。
そっと…彼が顔を傾けるから…。
つい…その唇が、降って来るのを顔を少し上げ、受け止めてる。
しっとり…口付けられ…。
胸がときめいているのに気づくと、アスランは自分の変化にびっくりした。
ギシ…。
柔らかく口付けながら…ギュンターが身を、倒して来る。
彼の下敷きにされ、また…。
ギュンターが顔を、今度は反対側に倒し、ゆっくり…唇が、触れた。
あんまり…暖かくって、アスランは頬に涙が、伝って行くのを感じた時。
自分が、泣いてるんだと分かった。
けれどギュンターの胸が密着し、腕の中に抱かれると。
…アスランはゆっくり自分の腕を、ギュンターの首に回す。
まるでそれが、自然な事のように。
幾度も顔の角度を変え、ギュンターに優しく口づけられる。
くすぐったいような…わくわくするような気分がした。
けどギュンターの手がそっ…と。
裸の身をなぞって行くと、アスランは恥ずかしくて…顔を背けた。
ギュンターがそっ…とその鼻先で、アスランの鼻先を掠め…顔を上げさせる。
アスランは柔らかく促され…顔を上げた。
その…見惚れるほど綺麗な青年が、また、じっ…と見つめ。
金の睫に囲まれた紫の瞳が瞬くと、とても綺麗な宝石のように思え、うっとり見惚れた。
…また、降って来る暖かなギュンターの唇を、アスランは自分の唇で、受け止める。
ギュンターの手がそっと…腿を伝い股間へと忍んで行くから…アスランはまた、真っ赤になってギュンターを、見つめた。
けど…ギュンターは、恥ずかしがるアスランに告げる。
「解ってる。
奴ら、さんざ煽ったんだろう?」
ギュンターの手が、興奮して固さを保つ股間の性器を握り込んだ時。
…アスランは恥ずかしさで、頬を真っ赤に染めた。
ギュンターが眉を寄せる。
内心
「(こんな初な子に、良くあんな真似が出来たもんだ…)」
そう…グーデンに怒りを感じて。
けど、アスランは怯えきっていたし。
ギュンターは自分が、出来るだけ奴らがした事を、思い出させないよう彼の欲望を、処理しなければならないと、知っていた。
だから…大丈夫だ。
と柔らかく微笑んで…。
股間のアスランの大事なものを、そっと手の中で…弄る。
一番敏感な先端を指の腹でそっと擦り上げると、アスランは真っ赤な頬をして、口に手の甲を当て、仰け反った。
ギュンターが囁く。
「…声を…上げればいい…。
恥ずかしくない」
「けど………」
その可憐な美少年は、茶の瞳を潤ませたりするから…。
ギュンターは顔を倒し、耳元で…囁く。
「誰でもここを触られれば…気持ち良くて声を上げる。
それが…普通だ」
アスランは睫を瞬かせた。
けれど手で、敏感な場所を触ると…。
やっぱり恥ずかしそうに身を、捩るから。
ギュンターは一つ、ため息を吐いて、顔を再びアスランの耳元に倒し…。
耳たぶに、首筋に唇をそっと降らせる。
「……っ……あ………っ!」
途端…アスランが、しがみついて来る。
手で…アスランが気持ちいいようにしごき上げてやると、高まったまま放って置かれたアスランは、躊躇いながら…。
けれどギュンターの、耳元や頬に感じる吐息や、柔らかな金の髪…。
そして暖かい…温もりに安堵し…。
ギュンターに任せきりになって…その手が導く、快感の絶頂へと上り詰める。
「…あ………ん………っ!」
けどイこうとすると、散々弄られた尻の奥に。
火が点ったようにじれた感覚が走り抜け…アスランは腰を揺する。
ギュンターは直ぐ察した。
腹の中では、縛り上げて身動き取れない彼を散々弄んだ、グーデンを罵っていたが。
だが問題は…どこまでするか…だ。
アスランは、か細くか弱く…そして初で可愛らしかった。
密着し吐息が触れあう程の距離で。
小鳥が囀るような声で喘がれ、その細い指先でしがみつかれると…。
ギュンターはその愛おしさに、自分の欲望が、一気に煽られるのを感じた。
が………。
ずっと…心の中で尋ねていた疑問を、口にする。
「…後ろを…奴らは散々弄ったのか?」
アスランは自分が上り詰めれば詰める程、尻の奥の火が体に熱を灯すのに。
辛そうに眉を、寄せて頷く。
ギュンターは吐息を吐き出すと、囁く。
「…グーデンは自分の物をそこへ…挿入れたか?」
アスランの身が、びくっ!と震える。
吐きそうに、気色悪かった。
初日に無理矢理、口の中に挿入れられたモノを今度は……。
そんな柔らかい場所へ、強引にねじ込むだなんて…。
アレを、思い出した途端、気分が悪くなりそうだった。
ぞっと総毛立ち、身が震え…止まらなくなりそうで一瞬、泣く様に顔をくしゃっ!と歪めた。
彼は、震えていた。
旅先で散々経験を重ねていたお陰で、彼が今、どんな状態か。
解ってギュンターは、自室の扉に肩をぶつけ、押し開ける。
寝台の上にアスランを降ろすと、途端アスランは寝台に顔を伏せる。
ギュンターはその痛々しい様子を見、一つ、吐息を吐いて、部屋の隅の水瓶へと寄った。
横の棚に置いてあった水差しを掴み、水瓶の中へ突っ込み、水を汲み上げる。
さっと、寝台とは反対側の壁際に寄ると、暖炉の上に置かれた洗面用の陶器のボウルに、水差しの水を開けた。
ボウルの横にたたんで置かれた布を取り、水に浸す。
布を絞り、寝台に取って返し、そっ…と、アスランの顔を伺った。
アスランはびくっ!と身を震わせ、泣き出しそうな茶色の瞳をその、素晴らしい美貌の金髪の男に投げる。
ギュンターは無言で頬や額を、布で優しく拭った。
アスランは、じっとしていた。
次第に…ギュンターの手がアスランのか細い腰に回ると、アスランは自然にギュンターに、身を委ねていた。
不思議だった。
男なんて…。
今の自分には、ぞっとする相手なのに。
こんなに自然に…気づくと、ギュンターの腕の中にいて…。
そっと…彼が顔を傾けるから…。
つい…その唇が、降って来るのを顔を少し上げ、受け止めてる。
しっとり…口付けられ…。
胸がときめいているのに気づくと、アスランは自分の変化にびっくりした。
ギシ…。
柔らかく口付けながら…ギュンターが身を、倒して来る。
彼の下敷きにされ、また…。
ギュンターが顔を、今度は反対側に倒し、ゆっくり…唇が、触れた。
あんまり…暖かくって、アスランは頬に涙が、伝って行くのを感じた時。
自分が、泣いてるんだと分かった。
けれどギュンターの胸が密着し、腕の中に抱かれると。
…アスランはゆっくり自分の腕を、ギュンターの首に回す。
まるでそれが、自然な事のように。
幾度も顔の角度を変え、ギュンターに優しく口づけられる。
くすぐったいような…わくわくするような気分がした。
けどギュンターの手がそっ…と。
裸の身をなぞって行くと、アスランは恥ずかしくて…顔を背けた。
ギュンターがそっ…とその鼻先で、アスランの鼻先を掠め…顔を上げさせる。
アスランは柔らかく促され…顔を上げた。
その…見惚れるほど綺麗な青年が、また、じっ…と見つめ。
金の睫に囲まれた紫の瞳が瞬くと、とても綺麗な宝石のように思え、うっとり見惚れた。
…また、降って来る暖かなギュンターの唇を、アスランは自分の唇で、受け止める。
ギュンターの手がそっと…腿を伝い股間へと忍んで行くから…アスランはまた、真っ赤になってギュンターを、見つめた。
けど…ギュンターは、恥ずかしがるアスランに告げる。
「解ってる。
奴ら、さんざ煽ったんだろう?」
ギュンターの手が、興奮して固さを保つ股間の性器を握り込んだ時。
…アスランは恥ずかしさで、頬を真っ赤に染めた。
ギュンターが眉を寄せる。
内心
「(こんな初な子に、良くあんな真似が出来たもんだ…)」
そう…グーデンに怒りを感じて。
けど、アスランは怯えきっていたし。
ギュンターは自分が、出来るだけ奴らがした事を、思い出させないよう彼の欲望を、処理しなければならないと、知っていた。
だから…大丈夫だ。
と柔らかく微笑んで…。
股間のアスランの大事なものを、そっと手の中で…弄る。
一番敏感な先端を指の腹でそっと擦り上げると、アスランは真っ赤な頬をして、口に手の甲を当て、仰け反った。
ギュンターが囁く。
「…声を…上げればいい…。
恥ずかしくない」
「けど………」
その可憐な美少年は、茶の瞳を潤ませたりするから…。
ギュンターは顔を倒し、耳元で…囁く。
「誰でもここを触られれば…気持ち良くて声を上げる。
それが…普通だ」
アスランは睫を瞬かせた。
けれど手で、敏感な場所を触ると…。
やっぱり恥ずかしそうに身を、捩るから。
ギュンターは一つ、ため息を吐いて、顔を再びアスランの耳元に倒し…。
耳たぶに、首筋に唇をそっと降らせる。
「……っ……あ………っ!」
途端…アスランが、しがみついて来る。
手で…アスランが気持ちいいようにしごき上げてやると、高まったまま放って置かれたアスランは、躊躇いながら…。
けれどギュンターの、耳元や頬に感じる吐息や、柔らかな金の髪…。
そして暖かい…温もりに安堵し…。
ギュンターに任せきりになって…その手が導く、快感の絶頂へと上り詰める。
「…あ………ん………っ!」
けどイこうとすると、散々弄られた尻の奥に。
火が点ったようにじれた感覚が走り抜け…アスランは腰を揺する。
ギュンターは直ぐ察した。
腹の中では、縛り上げて身動き取れない彼を散々弄んだ、グーデンを罵っていたが。
だが問題は…どこまでするか…だ。
アスランは、か細くか弱く…そして初で可愛らしかった。
密着し吐息が触れあう程の距離で。
小鳥が囀るような声で喘がれ、その細い指先でしがみつかれると…。
ギュンターはその愛おしさに、自分の欲望が、一気に煽られるのを感じた。
が………。
ずっと…心の中で尋ねていた疑問を、口にする。
「…後ろを…奴らは散々弄ったのか?」
アスランは自分が上り詰めれば詰める程、尻の奥の火が体に熱を灯すのに。
辛そうに眉を、寄せて頷く。
ギュンターは吐息を吐き出すと、囁く。
「…グーデンは自分の物をそこへ…挿入れたか?」
アスランの身が、びくっ!と震える。
吐きそうに、気色悪かった。
初日に無理矢理、口の中に挿入れられたモノを今度は……。
そんな柔らかい場所へ、強引にねじ込むだなんて…。
アレを、思い出した途端、気分が悪くなりそうだった。
ぞっと総毛立ち、身が震え…止まらなくなりそうで一瞬、泣く様に顔をくしゃっ!と歪めた。
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