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熱情の時間
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寝台に腰掛けると、スフォルツァは目前でアイリスを伺った。
「口付けても、いいのか?」
「…したくないんなら、別に。その先に進もう」
言った途端、異を唱えるようにスフォルツァの唇が押しつけられ、アイリスは
『……したいんだな……』
と心の中で、つぶやいた。
スフォルツァのキスはやはり、慣れていて上手かった。
がそれ以外にも、駄々っ子のように唇を擦りつける彼が愛おしく感じられる程。
スフォルツァは若々しく、雄々しかった。
直ぐにその手が下半身へと伸びる。
アイリスはすっかり、情熱的に唇を幾度も奪うスフォルツァの熱に、浮かされたように瞳が潤んだ。
下半身に潜り込んだスフォルツァの手はアイリスの男のものを丁寧に…。
けどかなり強引に奪い、的確な快感を与え続けていて、アイリスはくっ!と喉を晒す。
スフォルツァの、グリングレーの瞳が真正面からじっと見つめていて、薄目を開ける度、スフォルツァの手に握られ、翻弄される。
「あ……う……っ……」
アイリスの漏らす喘ぎに、スフォルツァが魅入り、その変化に夢中になって、手に握るものを更に可愛がった。
上着をはだけられ、スフォルツァの唇が肌の上を滑って行く。
もっと強引な男かと思ったら、意外にスフォルツァはそれは紳士的で。
情熱的だがとてもロマンチックに顔を傾け、見つめて来て。
けど相変わらず手の中に握ったアイリスの性器に幾度も刺激を与え、アイリスの息を、上がらせた。
「あっ…あ………」
アイリスが声を漏らす度、スフォルツァは眉を切なげに寄せて魅入ったりするものだから、アイリスはこれはかなり、マズイ展開だな。と感じた。
が、それどころじゃなかった。
まるで昼間のお返し。とばかり、手の中で感じる場所を、指の腹で存分に可愛られ、しごきながら頂点へと導いて行く。
「あっ……く……っ……」
スフォルツァの指が蠢く度、股間に快感が沸き上がり、嫌が上にも煽られて、つい体を倒し込んで来る、スフォルツァの下で、身をくねらせた。
「ん………っ!」
声を漏らす度、スフォルツァの瞳が喰い入るように注がれる。
乱れ始める自分を目にする度。
スフォルツァの瞳は熱く潤み、その都度顔を倒しては、頬に首筋に…。
その熱い唇を降らす。
「あ……あ………っ」
アイリスの濃紺の長い細かな巻き毛が寝台のシーツの上を、滑る。
スフォルツァの、肌を伝い行く唇はアイリスの体の隅々まで、火を点けて行くようだった。
一方、スフォルツァの方は…。
感じ始めるアイリスの色香に圧倒され、夢中だった。
左手はいつもの習性で無意識に、アイリスの衣服を取り除いて行く。
肩から上着を滑らせ、胸をはだけ…。
アイリスに用意があったのか、上着の下は素肌で、そのピンクがかった色白の肌はとても美しくて。
我慢していないと、むしゃぶりつきそうだった。
だから極力必死でそれを押し殺し、肌の上に唇をそっと滑らす。
滑らかな肌。
熱い体温。
唇を這わす度、軽く跳ねるしなやかな体。
スフォルツァはアイリスが反応を示す度。
きつく吸い付き、アイリスをもっと仰け反らす。
アイリスが、何か言いだけな視線を投げる。
スフォルツァは右手に握の込んだアイリスの性器の、一番敏感な先端へ指の腹を滑らせ…。
途端、アイリスは正気を手放し、感じたように首を振り喉を晒す。
「あ…あ…っ!」
自分の意のままに乱れ始めるアイリスは、やはり絶品で…。
けど極力、自らの興奮を意志の力で抑えつけ、けれど左手は無意識に、アイリスの下半身の衣服を取り退け、手にした宝を確かめるように、その裸体を晒して行く。
腰のくびれや股間、尻…が視界に入り、素肌が覗くと興奮でかっ!と熱が全身を、駆け巡って行く。
どうしてこれ程興奮するのか。
そう、自分でも思う程で…。
ロクに機会無く、情事に慣れない初な男だったら、無理も無いだろう。
が、故郷でしとねを共にする相手が、両手の指の数を軽く超える自分が、なぜ…。
と、頭が混乱する。
暇な時は一日に五人渡り歩いたし、この年にしてはこなす数は多い方だと思う。
慣れてる筈だし…それに思った筈だ。
アイリスとだって、いざ始まれば神秘は消える。
まるで狩人のように、目に止まったご婦人は片っ端から口説き落とし。
毎度…終われば失望に変わる。
そんなもんだ。と悟るには早すぎる。と次の狩りに出ては、又…。
神秘は消え、取って代わって友愛だとか親密だとか。
愉快な時間へと、情事の時は変わって行く。
だからアイリスも、きっと……。
が彼の姿を見つける度。
ゆったりと気品に溢れ、優雅な姿に心がときめき、目前に見るアイリスについ迫り、性急に、全てを取り払った彼が見たい。と心急く。
今…衣服を取り払ったアイリスの確かな存在感は、迫力すらあって…。
更に手の中でどんどん固くなるアイリスの性器をまるで…支配者のように弄ぶ度。
アイリスはその愛らしい赤い唇で、呻き声を洩らし、乱れ仰け反る様は…。
どれだけ情事に慣れようが、無駄な程スフォルツァを煽りきった。
「口付けても、いいのか?」
「…したくないんなら、別に。その先に進もう」
言った途端、異を唱えるようにスフォルツァの唇が押しつけられ、アイリスは
『……したいんだな……』
と心の中で、つぶやいた。
スフォルツァのキスはやはり、慣れていて上手かった。
がそれ以外にも、駄々っ子のように唇を擦りつける彼が愛おしく感じられる程。
スフォルツァは若々しく、雄々しかった。
直ぐにその手が下半身へと伸びる。
アイリスはすっかり、情熱的に唇を幾度も奪うスフォルツァの熱に、浮かされたように瞳が潤んだ。
下半身に潜り込んだスフォルツァの手はアイリスの男のものを丁寧に…。
けどかなり強引に奪い、的確な快感を与え続けていて、アイリスはくっ!と喉を晒す。
スフォルツァの、グリングレーの瞳が真正面からじっと見つめていて、薄目を開ける度、スフォルツァの手に握られ、翻弄される。
「あ……う……っ……」
アイリスの漏らす喘ぎに、スフォルツァが魅入り、その変化に夢中になって、手に握るものを更に可愛がった。
上着をはだけられ、スフォルツァの唇が肌の上を滑って行く。
もっと強引な男かと思ったら、意外にスフォルツァはそれは紳士的で。
情熱的だがとてもロマンチックに顔を傾け、見つめて来て。
けど相変わらず手の中に握ったアイリスの性器に幾度も刺激を与え、アイリスの息を、上がらせた。
「あっ…あ………」
アイリスが声を漏らす度、スフォルツァは眉を切なげに寄せて魅入ったりするものだから、アイリスはこれはかなり、マズイ展開だな。と感じた。
が、それどころじゃなかった。
まるで昼間のお返し。とばかり、手の中で感じる場所を、指の腹で存分に可愛られ、しごきながら頂点へと導いて行く。
「あっ……く……っ……」
スフォルツァの指が蠢く度、股間に快感が沸き上がり、嫌が上にも煽られて、つい体を倒し込んで来る、スフォルツァの下で、身をくねらせた。
「ん………っ!」
声を漏らす度、スフォルツァの瞳が喰い入るように注がれる。
乱れ始める自分を目にする度。
スフォルツァの瞳は熱く潤み、その都度顔を倒しては、頬に首筋に…。
その熱い唇を降らす。
「あ……あ………っ」
アイリスの濃紺の長い細かな巻き毛が寝台のシーツの上を、滑る。
スフォルツァの、肌を伝い行く唇はアイリスの体の隅々まで、火を点けて行くようだった。
一方、スフォルツァの方は…。
感じ始めるアイリスの色香に圧倒され、夢中だった。
左手はいつもの習性で無意識に、アイリスの衣服を取り除いて行く。
肩から上着を滑らせ、胸をはだけ…。
アイリスに用意があったのか、上着の下は素肌で、そのピンクがかった色白の肌はとても美しくて。
我慢していないと、むしゃぶりつきそうだった。
だから極力必死でそれを押し殺し、肌の上に唇をそっと滑らす。
滑らかな肌。
熱い体温。
唇を這わす度、軽く跳ねるしなやかな体。
スフォルツァはアイリスが反応を示す度。
きつく吸い付き、アイリスをもっと仰け反らす。
アイリスが、何か言いだけな視線を投げる。
スフォルツァは右手に握の込んだアイリスの性器の、一番敏感な先端へ指の腹を滑らせ…。
途端、アイリスは正気を手放し、感じたように首を振り喉を晒す。
「あ…あ…っ!」
自分の意のままに乱れ始めるアイリスは、やはり絶品で…。
けど極力、自らの興奮を意志の力で抑えつけ、けれど左手は無意識に、アイリスの下半身の衣服を取り退け、手にした宝を確かめるように、その裸体を晒して行く。
腰のくびれや股間、尻…が視界に入り、素肌が覗くと興奮でかっ!と熱が全身を、駆け巡って行く。
どうしてこれ程興奮するのか。
そう、自分でも思う程で…。
ロクに機会無く、情事に慣れない初な男だったら、無理も無いだろう。
が、故郷でしとねを共にする相手が、両手の指の数を軽く超える自分が、なぜ…。
と、頭が混乱する。
暇な時は一日に五人渡り歩いたし、この年にしてはこなす数は多い方だと思う。
慣れてる筈だし…それに思った筈だ。
アイリスとだって、いざ始まれば神秘は消える。
まるで狩人のように、目に止まったご婦人は片っ端から口説き落とし。
毎度…終われば失望に変わる。
そんなもんだ。と悟るには早すぎる。と次の狩りに出ては、又…。
神秘は消え、取って代わって友愛だとか親密だとか。
愉快な時間へと、情事の時は変わって行く。
だからアイリスも、きっと……。
が彼の姿を見つける度。
ゆったりと気品に溢れ、優雅な姿に心がときめき、目前に見るアイリスについ迫り、性急に、全てを取り払った彼が見たい。と心急く。
今…衣服を取り払ったアイリスの確かな存在感は、迫力すらあって…。
更に手の中でどんどん固くなるアイリスの性器をまるで…支配者のように弄ぶ度。
アイリスはその愛らしい赤い唇で、呻き声を洩らし、乱れ仰け反る様は…。
どれだけ情事に慣れようが、無駄な程スフォルツァを煽りきった。
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