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キスの波紋(実はギュンターの身を心配するディングレーとアイリス)
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「噂に、成ってるぞ」
ギュンターはふいに背後から耳を寄せて告げられ、ぎょっ!として振り向く。
真っ直ぐの黒髪を背に流すディングレーが、鋭い青の瞳を向け、険しい表情で自分を見つめてる。
「噂?」
ディングレーは一瞬、気まずそうにマレーを見、ますますギュンターに顔を寄せ、耳元で囁く。
「…お前がマレーに口づけたって」
ギュンターはそう言ったディングレーを、見る。
「…ああ…悪かった。
あんたがマレーに惚れてるなら、ちょっとしたハプニングだし。
俺は特に彼にちょっかい出す気は無いから、殴らないでくれと頼むしか無い」
ディングレーは目を見開いて、そう言ったギュンターを見る。
金の巻き毛を首に巻き付け、切れ長の優美な紫の瞳がきらりと光り。
だがその美貌の顔は、困惑していた。
ギュンターはディングレーの判断を待つように、真顔でディングレーを見つめ返す。
が、ディングレーは怒るでも無く、戸惑うように声を掠れさせた。
「…口づけは否定しないんだな?」
ディングレーに言われ、ギュンターは困ったように告げる。
「そんな大層なものじゃない。
舌は入れなかったし…。
第一、俺が無神経な事を言って彼を泣かせたから…涙を、止めようとしただけだ」
ディングレーはもっと目を、見開く。
「…その気の相手だったら例え男でも。
この場でお前、舌を入れてキスするのか?」
ギュンターは問われて、手を振り上げる。
「そりゃ…そこまで惚れてる相手なら、場なんか選ばない」
ディングレーはがたがたがたっ!と音を立ててギュンターの横の椅子を引き、ギュンターの横に椅子を寄せて座り、顔を近づけて囁く。
「分かってないようだが、ここは男ばかりだ」
「?知ってる」
ギュンターはディングレーが、怒ってないのにほっとした。
が、何が言いたいのかは、さっぱりだった。
グーデンはまるで言葉の通じないギュンターに、必死で言葉を心の中で探しながら、分からせようと口を開く。
「グーデンでさえ、拉致してこそこそ、やってる」
「卑怯だよな」
ディングレーは頭を抱えた。
どうすればギュンターに解らせられるのか、分からなくなって。
考えてみれば、自分は言葉が不器用。
相手を説得するのは、いつも側にいる誰かか、ローフィスに頼りっきり。
ローフィスにいつも
『俺見てて、いい加減覚えられないのか?』
と言われる。
が、毎度状況も変わるし、相手も変わる。
そんな最中…次から次へ、流ちょうに言葉が出てくるなんて、信じられない離れ業だから。
いつも聞き惚れて、覚えるどころじゃなかった。
アイリスは背後から来るスフォルツァに顎をしゃくり、アスランを見てくれ。と、今だディングレーとギュンターらの背後に困惑して立つ、アスランを預ける。
スフォルツァは吐息混じりにアイリスの要請に従って、アスランの横に彼を保護するために付いた。
アスランは。
正直アイリスが大好きだったから、いつもアイリスの側に付いてて他の者をアイリスから遠ざけようとする、スフォルツァが苦手だった。
思わず、自分より背が高く。
青年の男っぽさ、全開の、見た目は王子様風のスフォルツァの、切れ長のグリンがかったヘイゼルの瞳を見上げる。
けどスフォルツァの視線は、アイリスに釘付け。
『もしかして…僕なんかより、めちゃくちゃアイリスの事が、好きなのかな…』
アスランはつい、一見やんちゃっぽい雰囲気もあるのに、実は大人びて冷静なスフォルツァが。
アイリスの事になると餓鬼丸出しで、寄って来る者に取られまいと、歯を剥いて追い払う様子を思い描き、ついぷっ。と吹いた。
「?」
スフォルツァは思わずアスランに視線を落とす。
アスランはスフォルツァに気づかれ、慌てて顔を背けた。
アイリスは素早くギュンターとディングレーの正面に回ると、さっと腰掛けテーブルに身を乗り出し告げる。
「ギュンター。
ここは男ばかりだし閉鎖的だ。
堂々と、男相手にこんな全校生徒集う場で口付けなんかしたら。
噂にも騒ぎにもならないと思ってるなら、改めた方がいい」
ディングレーはそれを聞いた途端、肩の力が抜けて脱力した。
アイリスはローフィス並に流ちょうな言葉を放つ、口の立つ助っ人だった。
ギュンターはそう言った、濃い栗毛に色白の肌の映える、濃紺の瞳の美少年を見る。
いつもは深窓の令嬢のように大人しげに見えるのに。
その時ヤツは、鋭い目付きできっぱり、そう言い切った。
それを、実は生意気なヤツ。
と取るか、真剣な忠告と取るかを迷い、ギュンターは真剣な忠告の方だと気づくと、そっと尋ねる。
「…まずいのか?」
アイリスは問い返され、ギュンターを見つめ吐息を吐き出した。
「…そりゃ大騒ぎになっても、君が平気なら構わない。
君は目立つし、そこら中の皆が口々に君の所業を喋り合っても平気なら。
まして、マレーはグーデンだって呼び出すほどのお気に入りだ。
噂は必ずグーデンの耳に入り、全面戦争に必ず成るだろうけど…君、喧嘩は平気なんだな?」
スフォルツァは二年年上のギュンターへ、対等な口をきくアイリスにびっくりしたし、マレーもアスランも同様、アイリスのその変貌に、驚きまくって目を見開いた。
が、ギュンターは真顔でアイリスを見つめる。
「…つまり、ここで俺のした事を皆が興味本位で、噂すると言いたいのか?」
ディングレーが素早く、口を挟む。
「…もう全校生徒の噂になってる。
グーデンの耳に入るのも直だ」
言われて、ギュンターは背後を見渡した。
この広い食堂内の、ほぼ全員が一斉に自分に視線を向けていて、目が合うと慌てて伏せる。
ギュンターは頭を下げてディングレーに顔を寄せ、囁き返す。
「…どうして…唇がちょっと触れたくらいで大騒ぎする?
みんな、そんなに暇なのか?」
問われたディングレーは『やっと分かったか』と、大きく頷いたし、次にギュンターがアイリスに視線を向けると、見つめられたアイリスも同様、大きく頷き返す。
「言ったろう。
閉鎖的だと。
皆、話題に飢えている。
表立って派手な事をすれば、好奇心満々でこれからの君の行状を誰もが、監視するぞ?」
アイリスの言葉に、ディングレーもその通りだ。と頷き、言葉を足す。
「…そりゃ…中には真剣に男同士で、付き合ってる奴らだっているが。
…どれだけ愛しあっていようが、こんな場所で決して、口づけなんてしない」
ギュンターは暫く沈黙し、ディングレーとアイリスを、交互に見た。
そしてアイリスに呟く。
「…だからお前があのスフォルツァって奴と、どう見たってデキてたって。
公衆の面前では絶対、認めないのか?」
アイリスは途端、歯を剥いた。
「…そんな事人前で言うべき言葉じゃない!
どう見たってデキてるように見えようが!
第一そんな事認めたら…」
ギュンターが素で問い返す。
「マズイのか?」
「マズイに決まってる!
男ばかりで女性がいないし、やりたい盛りの野郎ばかりだ。
しかも『教練』は、アースルーリンド中から腕自慢ばかりが集まって、みな内情は乱暴で!
中には、野獣と変わらないヤツだっている!
ちょっとでも…男性と…デキてるなんて事になったら、口説かれて迫られて、下手すれば強姦されるんだぞ!」
ギュンターはマレーを、見た。
縦ロールの栗毛に囲まれた、人形のような綺麗な顔。
理知的で、けど孤独を感じさせるヘイゼルの瞳。
どこか心細げな、けれどそれを黙って耐えているような美少年を。
「…そんな事絶対させない」
ディングレーは吐息を吐き出す。
「同学年ならともかく、学年が違うのにずっと見張ってるのは無理だ。
まあ…マレーはグーデンが目を付けてる。
と知れ渡れば、グーデンと面倒を起こしたくない連中は手出ししない。
が、グーデンはお前を目の仇にするぞ?」
ギュンターは即答した。
「それは構わない。
どうせいつかは殴ってやりたい相手だし」
ディングレーは怒鳴ったし、アイリスも叫んだ。
「退学に成りたいのか?!!!!」(ディングレー)
「王族を殴ってただじゃすまないから、グーデンは厄介なのに!!!」(アイリス)
まるで解ってない!と二人に睨まれ、ギュンターは暫く、沈黙した。
が、顔を上げて言う。
「…があいつのやり用は心底腹が立つから、俺は無意識のうちに。
いつかどこかで絶対グーデンを、殴ってると思う」
ディングレーは額に手を当て、アイリスは頬杖付いて、二人同時に大きな吐息を、吐き出した。
ギュンターはふいに背後から耳を寄せて告げられ、ぎょっ!として振り向く。
真っ直ぐの黒髪を背に流すディングレーが、鋭い青の瞳を向け、険しい表情で自分を見つめてる。
「噂?」
ディングレーは一瞬、気まずそうにマレーを見、ますますギュンターに顔を寄せ、耳元で囁く。
「…お前がマレーに口づけたって」
ギュンターはそう言ったディングレーを、見る。
「…ああ…悪かった。
あんたがマレーに惚れてるなら、ちょっとしたハプニングだし。
俺は特に彼にちょっかい出す気は無いから、殴らないでくれと頼むしか無い」
ディングレーは目を見開いて、そう言ったギュンターを見る。
金の巻き毛を首に巻き付け、切れ長の優美な紫の瞳がきらりと光り。
だがその美貌の顔は、困惑していた。
ギュンターはディングレーの判断を待つように、真顔でディングレーを見つめ返す。
が、ディングレーは怒るでも無く、戸惑うように声を掠れさせた。
「…口づけは否定しないんだな?」
ディングレーに言われ、ギュンターは困ったように告げる。
「そんな大層なものじゃない。
舌は入れなかったし…。
第一、俺が無神経な事を言って彼を泣かせたから…涙を、止めようとしただけだ」
ディングレーはもっと目を、見開く。
「…その気の相手だったら例え男でも。
この場でお前、舌を入れてキスするのか?」
ギュンターは問われて、手を振り上げる。
「そりゃ…そこまで惚れてる相手なら、場なんか選ばない」
ディングレーはがたがたがたっ!と音を立ててギュンターの横の椅子を引き、ギュンターの横に椅子を寄せて座り、顔を近づけて囁く。
「分かってないようだが、ここは男ばかりだ」
「?知ってる」
ギュンターはディングレーが、怒ってないのにほっとした。
が、何が言いたいのかは、さっぱりだった。
グーデンはまるで言葉の通じないギュンターに、必死で言葉を心の中で探しながら、分からせようと口を開く。
「グーデンでさえ、拉致してこそこそ、やってる」
「卑怯だよな」
ディングレーは頭を抱えた。
どうすればギュンターに解らせられるのか、分からなくなって。
考えてみれば、自分は言葉が不器用。
相手を説得するのは、いつも側にいる誰かか、ローフィスに頼りっきり。
ローフィスにいつも
『俺見てて、いい加減覚えられないのか?』
と言われる。
が、毎度状況も変わるし、相手も変わる。
そんな最中…次から次へ、流ちょうに言葉が出てくるなんて、信じられない離れ業だから。
いつも聞き惚れて、覚えるどころじゃなかった。
アイリスは背後から来るスフォルツァに顎をしゃくり、アスランを見てくれ。と、今だディングレーとギュンターらの背後に困惑して立つ、アスランを預ける。
スフォルツァは吐息混じりにアイリスの要請に従って、アスランの横に彼を保護するために付いた。
アスランは。
正直アイリスが大好きだったから、いつもアイリスの側に付いてて他の者をアイリスから遠ざけようとする、スフォルツァが苦手だった。
思わず、自分より背が高く。
青年の男っぽさ、全開の、見た目は王子様風のスフォルツァの、切れ長のグリンがかったヘイゼルの瞳を見上げる。
けどスフォルツァの視線は、アイリスに釘付け。
『もしかして…僕なんかより、めちゃくちゃアイリスの事が、好きなのかな…』
アスランはつい、一見やんちゃっぽい雰囲気もあるのに、実は大人びて冷静なスフォルツァが。
アイリスの事になると餓鬼丸出しで、寄って来る者に取られまいと、歯を剥いて追い払う様子を思い描き、ついぷっ。と吹いた。
「?」
スフォルツァは思わずアスランに視線を落とす。
アスランはスフォルツァに気づかれ、慌てて顔を背けた。
アイリスは素早くギュンターとディングレーの正面に回ると、さっと腰掛けテーブルに身を乗り出し告げる。
「ギュンター。
ここは男ばかりだし閉鎖的だ。
堂々と、男相手にこんな全校生徒集う場で口付けなんかしたら。
噂にも騒ぎにもならないと思ってるなら、改めた方がいい」
ディングレーはそれを聞いた途端、肩の力が抜けて脱力した。
アイリスはローフィス並に流ちょうな言葉を放つ、口の立つ助っ人だった。
ギュンターはそう言った、濃い栗毛に色白の肌の映える、濃紺の瞳の美少年を見る。
いつもは深窓の令嬢のように大人しげに見えるのに。
その時ヤツは、鋭い目付きできっぱり、そう言い切った。
それを、実は生意気なヤツ。
と取るか、真剣な忠告と取るかを迷い、ギュンターは真剣な忠告の方だと気づくと、そっと尋ねる。
「…まずいのか?」
アイリスは問い返され、ギュンターを見つめ吐息を吐き出した。
「…そりゃ大騒ぎになっても、君が平気なら構わない。
君は目立つし、そこら中の皆が口々に君の所業を喋り合っても平気なら。
まして、マレーはグーデンだって呼び出すほどのお気に入りだ。
噂は必ずグーデンの耳に入り、全面戦争に必ず成るだろうけど…君、喧嘩は平気なんだな?」
スフォルツァは二年年上のギュンターへ、対等な口をきくアイリスにびっくりしたし、マレーもアスランも同様、アイリスのその変貌に、驚きまくって目を見開いた。
が、ギュンターは真顔でアイリスを見つめる。
「…つまり、ここで俺のした事を皆が興味本位で、噂すると言いたいのか?」
ディングレーが素早く、口を挟む。
「…もう全校生徒の噂になってる。
グーデンの耳に入るのも直だ」
言われて、ギュンターは背後を見渡した。
この広い食堂内の、ほぼ全員が一斉に自分に視線を向けていて、目が合うと慌てて伏せる。
ギュンターは頭を下げてディングレーに顔を寄せ、囁き返す。
「…どうして…唇がちょっと触れたくらいで大騒ぎする?
みんな、そんなに暇なのか?」
問われたディングレーは『やっと分かったか』と、大きく頷いたし、次にギュンターがアイリスに視線を向けると、見つめられたアイリスも同様、大きく頷き返す。
「言ったろう。
閉鎖的だと。
皆、話題に飢えている。
表立って派手な事をすれば、好奇心満々でこれからの君の行状を誰もが、監視するぞ?」
アイリスの言葉に、ディングレーもその通りだ。と頷き、言葉を足す。
「…そりゃ…中には真剣に男同士で、付き合ってる奴らだっているが。
…どれだけ愛しあっていようが、こんな場所で決して、口づけなんてしない」
ギュンターは暫く沈黙し、ディングレーとアイリスを、交互に見た。
そしてアイリスに呟く。
「…だからお前があのスフォルツァって奴と、どう見たってデキてたって。
公衆の面前では絶対、認めないのか?」
アイリスは途端、歯を剥いた。
「…そんな事人前で言うべき言葉じゃない!
どう見たってデキてるように見えようが!
第一そんな事認めたら…」
ギュンターが素で問い返す。
「マズイのか?」
「マズイに決まってる!
男ばかりで女性がいないし、やりたい盛りの野郎ばかりだ。
しかも『教練』は、アースルーリンド中から腕自慢ばかりが集まって、みな内情は乱暴で!
中には、野獣と変わらないヤツだっている!
ちょっとでも…男性と…デキてるなんて事になったら、口説かれて迫られて、下手すれば強姦されるんだぞ!」
ギュンターはマレーを、見た。
縦ロールの栗毛に囲まれた、人形のような綺麗な顔。
理知的で、けど孤独を感じさせるヘイゼルの瞳。
どこか心細げな、けれどそれを黙って耐えているような美少年を。
「…そんな事絶対させない」
ディングレーは吐息を吐き出す。
「同学年ならともかく、学年が違うのにずっと見張ってるのは無理だ。
まあ…マレーはグーデンが目を付けてる。
と知れ渡れば、グーデンと面倒を起こしたくない連中は手出ししない。
が、グーデンはお前を目の仇にするぞ?」
ギュンターは即答した。
「それは構わない。
どうせいつかは殴ってやりたい相手だし」
ディングレーは怒鳴ったし、アイリスも叫んだ。
「退学に成りたいのか?!!!!」(ディングレー)
「王族を殴ってただじゃすまないから、グーデンは厄介なのに!!!」(アイリス)
まるで解ってない!と二人に睨まれ、ギュンターは暫く、沈黙した。
が、顔を上げて言う。
「…があいつのやり用は心底腹が立つから、俺は無意識のうちに。
いつかどこかで絶対グーデンを、殴ってると思う」
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