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試合のその後(あと)
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ディングレーが部屋に戻ると、マレーがアスランと共にいて、振り向くその表情につい、ディングレーは苦笑した。
「…無様な所を見せたな」
呟くと、アスランは首を必死に横に振り、マレーが静かに言った。
「いいえ。貴方の凄さを見せて頂きました」
途端、ディングレーは褒められて居心地悪げに顔を、下げる。
が背後から、聞き慣れた声がする。
「…そう言う時は、嘘でも偉そうに
『そうだろう』
くらい言え」
振り向くと、ローフィスが戸に腕を乗せてもたれかかり、こちらを見ていた。
ディングレーは気まずい雰囲気を救ってくれる救世主に、思わずほっとする。
「…グーデンが言うようなセリフを、俺が吐けるか?」
アスランはそのやりとりに、目をぱちくりさせたし、マレーはつい、くすくすと笑った。
ローフィスは怯えていたマレーとアスランが、くつろぐ様子が心から嬉しいようで、満面の笑みで室内に入り、ディングレーの横を通り過ぎて二人の前まで行くと、身を二人に屈め、囁く。
「…あいつ、王族出来ない男だから。
普通の男のつもりで接してやってくれ。
だから
『だらしないな。二年に負けてどうする』
くらい、言ってもいい」
途端、アスランもマレーも恐縮したように、顔を強ばらせた。
がローフィスが、ん?
と促すように見るので、アスランは困ったようにマレーを見、マレーは俯いて返す。
「…とても言えません。そんな事」
「思っていても?」
ローフィスに尋ねられ、二人は必死で首を横に振る。
ディングレーは見かねて、吐息混じりにぼやく。
「思った通り、言ったっていいぞ。
どうせローフィスと二人きりになったら、ボロクソ言われる」
アスランとマレーはびっくりして、フテたようにそう言うディングレーと、にこにこ笑うローフィスを、交互に見た。
ローランデと親友達が二年宿舎に足を踏み入れると、だだっ広い食堂兼集会所に皆が座し、入って来る英雄に、拍手を降らせる。
次々に席を立ち、二年で黄金の獅子、グリフォンの称号を得た同学年のローランデを誇らしげに見つめ、頬を紅潮させて両手が腫れて赤くなるのも構わず、両手を叩きつけていた。
ローランデは一瞬、彼らの熱波に押されたように歩を止め…。
そして自分を褒め讃えてくれる、同学年の生徒達、一人一人をひとしきり見渡し、静かに頭を垂れ、右膝を軽く曲げ、右手をゆっくり胸に引き、左腕を後ろに下げて、高等の礼を取った。
シェイルは横で、いかにも貴公子然としたローランデがそれに相応しい、優雅な礼を彼らの賞賛に返すのを、呆けて見守った。
ヤッケルはつい隣のフィンスに囁く。
「…こういう時はああいう…特別な礼を取るって、教育されてんのか?
お前ら大貴族って」
フィンスは肩竦める。
「…我々大貴族だって、高等の礼は身分高い王族相手にするものだと、君ら同様ちゃんと習ってるさ」
二人同時に横の、高貴な礼を取る、ローランデを見つめる。
生徒達はローランデのその返礼に、尚も熱烈な、拍手を送り続けた。
オーガスタスが宿舎に戻った時、皆が一斉に振り向いた。
オーガスタスはその、じっ…と見つめる視線に思わず顔を、下げる。
「二年にタイトル譲るなんざ、堂々と『勝った』と言えないからだろ?
悲しすぎるぜ。
赤い獅子の名が泣いて…」
がっ!
背後で喚くグーデン配下の男をリーラスは立ち上がり様拳一発で沈め、オーガスタスに寄ると肩をポン。と叩き言う。
「今夜は飲もう!」
言うと、悪友達が一斉に叫ぶ。
「俺は食うぞ!」
「酔いつぶれるまで酒注いでやるからな!」
「俺は歌う!」
その声の主を皆がしん…。と静まり返り、一斉に見つめる。
「歌うな!」
「お前のダミ声聞くと、酒がまずくなる!」
オーガスタスが朗らかに笑う。
「…なら俺も、歌う」
今度は皆が一斉に、背の高いオーガスタスを見つめる。
「…じゃ俺も歌うぞ!」
「デアンのダミ声聞くくらいなら、俺もがなる!」
オーガスタスを取り巻く悪友達の他、食堂に集う四年達も皆、笑うオーガスタスを労るように見つめ、そのどの顔にも笑顔が浮かんでいた。
「…ともかく、終わった!」
「今夜は無礼講だ!!!」
わっ!!!
大きな歓声が一斉に上がって、その中心でオーガスタスは、満面の笑みで食堂に集う皆を、包んでいた。
その夜、皆試合の終わった興奮覚めやらぬ中、いつもは昼食時に使う、校舎の一階にある広大な食堂に歩を運ぶ。
全校生徒が。
大抵大きな行事の後のねぎらいの、学校中の生徒が一同に会する夕食会で、講師も同席するものの、多少羽目を外しても、咎められない場だった。
続々と生徒が詰めかけ、全部の座席が埋まる。
校長は全員の顔が揃った頃、横の副校長を見る。
副校長が立ち上がると、万雷の拍手で迎えられた。
なぜなら、校長が挨拶を述べる場合は自重が必要だが、副校長ならどれだけ羽目を外しても、お咎めは軽い。
と皆、知っていたので。
副校長は見つめるどの顔の思惑も、解っていたから一声叫ぶ。
「表彰は後日!
結果は忘れ、今夜は楽しもう!」
わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
歓声が上がり、床を踏み鳴らす音まで轟く。
一年は上級生達の騒ぎに、びっくりして周囲を見回してる者が殆ど。
騒ぎが収まりつつあり、副校長は皆を見回す。
誰もが杯を持ち、一瞬静けさを取り戻し待ち構える。
が、三年席にざわめきが起こった。
「ギュンター何してる!
早く来い!」
その叫びに、全校生徒が一斉に、四つある扉の、内一つに注目する。
そこには金髪美貌の編入生が、旅帰りのような、埃だらけのくたびれた格好で、不慣れなようにキョロキョロと食堂を、見回していた。
「こっちだ!いいから、入って来い!」
ダベンデスタが、尚も叫ぶ。
全校生徒が一斉に『乾杯』を、じりじりして待ちかねてるのを、ディングレーは知っていたから。
列の一番端にいたデルアンダーに、頷く。
デルアンダーは素早く立ち上がると、扉に駆け寄り、ギュンターの、腕を引く。
門番に『校舎食堂に行け』と言付けられたから、ギュンターは厩から真っ直ぐ直行し、手に私物の入った革袋を握ったまま。
デルアンダーに腕を引かれ、周囲が自分に注ぐ視線を見回しながら、素早く尋ねる。
「…試合はもう、終わったのか?」
デルアンダーは振り向き告げる。
「とっくにな!
さっさとお前が席に着かないと、夕食が始められない!」
デルアンダーは自分の横にギュンターを座らせた。
が、そこは大貴族だらけ。
ついギュンターは、叫んだダベンデスタらの庶民席を見つめ、腰を浮かしかけた。
が、ぐい!とデルアンダーに腕を引かれ、椅子に尻をすとんと落とし、ジロリ…!
と見つめる、毛並みのいい大貴族猛者らの、睨みを避けて顔を俯けた。
ディングレーが副校長を見る。
副校長が頷いて、口を開きかけた、その時。
示し合わせていた四年、オーガスタスの悪友共が声を揃え、一斉に吠える。
「騎士に栄光を!」
他の生徒達も言葉の中途で合流し、野太い声が食堂中に轟き渡り、皆一斉に立ち上がり杯を上げて飲み干す。
その様子を見、一年達は遅れながらも慌てて、ガタガタ椅子を鳴らして立ち上がり、盃を煽った。
飲み干した木で出来てる杯が、一斉に宙に飛び交う。
直後、雪崩のように料理が盛られた、部屋の隅のテーブルへと生徒らは怒濤の如く駆け寄る。
大貴族のコックを含めた『教練』のコック全員が駆り出され、広い食堂の隅に置かれた長いテーブルに並び立ち、それぞれ一人一料理を受持ち、皿の前でよそう為に待機していた。
が、列に並ばす先陣を争い、掴み合いど突き合う生徒達を見て、叫ぶ。
「たくさんあります!
喧嘩は止めて下さい。後ろの方の迷惑です!」
「…無様な所を見せたな」
呟くと、アスランは首を必死に横に振り、マレーが静かに言った。
「いいえ。貴方の凄さを見せて頂きました」
途端、ディングレーは褒められて居心地悪げに顔を、下げる。
が背後から、聞き慣れた声がする。
「…そう言う時は、嘘でも偉そうに
『そうだろう』
くらい言え」
振り向くと、ローフィスが戸に腕を乗せてもたれかかり、こちらを見ていた。
ディングレーは気まずい雰囲気を救ってくれる救世主に、思わずほっとする。
「…グーデンが言うようなセリフを、俺が吐けるか?」
アスランはそのやりとりに、目をぱちくりさせたし、マレーはつい、くすくすと笑った。
ローフィスは怯えていたマレーとアスランが、くつろぐ様子が心から嬉しいようで、満面の笑みで室内に入り、ディングレーの横を通り過ぎて二人の前まで行くと、身を二人に屈め、囁く。
「…あいつ、王族出来ない男だから。
普通の男のつもりで接してやってくれ。
だから
『だらしないな。二年に負けてどうする』
くらい、言ってもいい」
途端、アスランもマレーも恐縮したように、顔を強ばらせた。
がローフィスが、ん?
と促すように見るので、アスランは困ったようにマレーを見、マレーは俯いて返す。
「…とても言えません。そんな事」
「思っていても?」
ローフィスに尋ねられ、二人は必死で首を横に振る。
ディングレーは見かねて、吐息混じりにぼやく。
「思った通り、言ったっていいぞ。
どうせローフィスと二人きりになったら、ボロクソ言われる」
アスランとマレーはびっくりして、フテたようにそう言うディングレーと、にこにこ笑うローフィスを、交互に見た。
ローランデと親友達が二年宿舎に足を踏み入れると、だだっ広い食堂兼集会所に皆が座し、入って来る英雄に、拍手を降らせる。
次々に席を立ち、二年で黄金の獅子、グリフォンの称号を得た同学年のローランデを誇らしげに見つめ、頬を紅潮させて両手が腫れて赤くなるのも構わず、両手を叩きつけていた。
ローランデは一瞬、彼らの熱波に押されたように歩を止め…。
そして自分を褒め讃えてくれる、同学年の生徒達、一人一人をひとしきり見渡し、静かに頭を垂れ、右膝を軽く曲げ、右手をゆっくり胸に引き、左腕を後ろに下げて、高等の礼を取った。
シェイルは横で、いかにも貴公子然としたローランデがそれに相応しい、優雅な礼を彼らの賞賛に返すのを、呆けて見守った。
ヤッケルはつい隣のフィンスに囁く。
「…こういう時はああいう…特別な礼を取るって、教育されてんのか?
お前ら大貴族って」
フィンスは肩竦める。
「…我々大貴族だって、高等の礼は身分高い王族相手にするものだと、君ら同様ちゃんと習ってるさ」
二人同時に横の、高貴な礼を取る、ローランデを見つめる。
生徒達はローランデのその返礼に、尚も熱烈な、拍手を送り続けた。
オーガスタスが宿舎に戻った時、皆が一斉に振り向いた。
オーガスタスはその、じっ…と見つめる視線に思わず顔を、下げる。
「二年にタイトル譲るなんざ、堂々と『勝った』と言えないからだろ?
悲しすぎるぜ。
赤い獅子の名が泣いて…」
がっ!
背後で喚くグーデン配下の男をリーラスは立ち上がり様拳一発で沈め、オーガスタスに寄ると肩をポン。と叩き言う。
「今夜は飲もう!」
言うと、悪友達が一斉に叫ぶ。
「俺は食うぞ!」
「酔いつぶれるまで酒注いでやるからな!」
「俺は歌う!」
その声の主を皆がしん…。と静まり返り、一斉に見つめる。
「歌うな!」
「お前のダミ声聞くと、酒がまずくなる!」
オーガスタスが朗らかに笑う。
「…なら俺も、歌う」
今度は皆が一斉に、背の高いオーガスタスを見つめる。
「…じゃ俺も歌うぞ!」
「デアンのダミ声聞くくらいなら、俺もがなる!」
オーガスタスを取り巻く悪友達の他、食堂に集う四年達も皆、笑うオーガスタスを労るように見つめ、そのどの顔にも笑顔が浮かんでいた。
「…ともかく、終わった!」
「今夜は無礼講だ!!!」
わっ!!!
大きな歓声が一斉に上がって、その中心でオーガスタスは、満面の笑みで食堂に集う皆を、包んでいた。
その夜、皆試合の終わった興奮覚めやらぬ中、いつもは昼食時に使う、校舎の一階にある広大な食堂に歩を運ぶ。
全校生徒が。
大抵大きな行事の後のねぎらいの、学校中の生徒が一同に会する夕食会で、講師も同席するものの、多少羽目を外しても、咎められない場だった。
続々と生徒が詰めかけ、全部の座席が埋まる。
校長は全員の顔が揃った頃、横の副校長を見る。
副校長が立ち上がると、万雷の拍手で迎えられた。
なぜなら、校長が挨拶を述べる場合は自重が必要だが、副校長ならどれだけ羽目を外しても、お咎めは軽い。
と皆、知っていたので。
副校長は見つめるどの顔の思惑も、解っていたから一声叫ぶ。
「表彰は後日!
結果は忘れ、今夜は楽しもう!」
わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
歓声が上がり、床を踏み鳴らす音まで轟く。
一年は上級生達の騒ぎに、びっくりして周囲を見回してる者が殆ど。
騒ぎが収まりつつあり、副校長は皆を見回す。
誰もが杯を持ち、一瞬静けさを取り戻し待ち構える。
が、三年席にざわめきが起こった。
「ギュンター何してる!
早く来い!」
その叫びに、全校生徒が一斉に、四つある扉の、内一つに注目する。
そこには金髪美貌の編入生が、旅帰りのような、埃だらけのくたびれた格好で、不慣れなようにキョロキョロと食堂を、見回していた。
「こっちだ!いいから、入って来い!」
ダベンデスタが、尚も叫ぶ。
全校生徒が一斉に『乾杯』を、じりじりして待ちかねてるのを、ディングレーは知っていたから。
列の一番端にいたデルアンダーに、頷く。
デルアンダーは素早く立ち上がると、扉に駆け寄り、ギュンターの、腕を引く。
門番に『校舎食堂に行け』と言付けられたから、ギュンターは厩から真っ直ぐ直行し、手に私物の入った革袋を握ったまま。
デルアンダーに腕を引かれ、周囲が自分に注ぐ視線を見回しながら、素早く尋ねる。
「…試合はもう、終わったのか?」
デルアンダーは振り向き告げる。
「とっくにな!
さっさとお前が席に着かないと、夕食が始められない!」
デルアンダーは自分の横にギュンターを座らせた。
が、そこは大貴族だらけ。
ついギュンターは、叫んだダベンデスタらの庶民席を見つめ、腰を浮かしかけた。
が、ぐい!とデルアンダーに腕を引かれ、椅子に尻をすとんと落とし、ジロリ…!
と見つめる、毛並みのいい大貴族猛者らの、睨みを避けて顔を俯けた。
ディングレーが副校長を見る。
副校長が頷いて、口を開きかけた、その時。
示し合わせていた四年、オーガスタスの悪友共が声を揃え、一斉に吠える。
「騎士に栄光を!」
他の生徒達も言葉の中途で合流し、野太い声が食堂中に轟き渡り、皆一斉に立ち上がり杯を上げて飲み干す。
その様子を見、一年達は遅れながらも慌てて、ガタガタ椅子を鳴らして立ち上がり、盃を煽った。
飲み干した木で出来てる杯が、一斉に宙に飛び交う。
直後、雪崩のように料理が盛られた、部屋の隅のテーブルへと生徒らは怒濤の如く駆け寄る。
大貴族のコックを含めた『教練』のコック全員が駆り出され、広い食堂の隅に置かれた長いテーブルに並び立ち、それぞれ一人一料理を受持ち、皿の前でよそう為に待機していた。
が、列に並ばす先陣を争い、掴み合いど突き合う生徒達を見て、叫ぶ。
「たくさんあります!
喧嘩は止めて下さい。後ろの方の迷惑です!」
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