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意外な決着
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オーガスタスは正直、気配の無い風からの攻撃に、もうきっちりキレていた。
手応えが無いにも程がある。
大抵は生身の人間を感じ、これほど剣を交えれば相手の焦燥感や優越感、繰りだそうとする秘技。
どこかで必ず…勝敗の分け目が、感じられるはずだった。
秘技を繰り出す気なら、それを崩せば動揺が生れ隙が出来る。
優越感なら相手の思うまま剣を振らせてやれば、どこかで息の根止める瞬間を見つけられた。
がこの風はいつまで経ってもそんな手応えが、見い出せない。
どれほど剣を振っても、歯牙にもかけず変わらず襲い来る。
だが…いつまで?
その時ぞくり…!とオーガスタスの背に寒気が駆け抜ける。
“まさか…。
まさか本当に、俺を仕留めるまで、そのままか?”
かっ!
誰の目にも、オーガスタスの赤毛が燃えるように見えた。
ヤッケルは目を擦る。
が、赤味は帯びているが栗色。
でも確かに今…。
「赤く…光った?髪が光に照らされて一瞬」
聞くが、横のフィンスですら口ごもる。
ローランデの襲い来る剣を大振りの車輪で弾く、オーガスタスの髪は波打ち背に落ち、が、栗色に見えた。
ローランデは相手がもう…闘牙を超えて猛獣、そのものに成ってるのに気づく。
動きが、違う。
目前の、いつも親しみやすい鳶色のオーガスタスの瞳は完全に変化していた。
獲物を本能で追い仕留める、野生そのもの。
突き通すような、黄金。
ぞくり…!と背に怖気が走る。
だが幾度も対戦相手に感じたそれを、自分の表面に押し出すのを、ローランデは断固として拒んだ。
こんな強敵に、怯んだら最期。
突っ込む瞬間、オーガスタスの身がしなやかに揺れる。
見つめる瞳が、獅子のように黄金に光る。
びゅんっ!
駆け抜ける背の真上から剣が、一瞬で振って来た。
ローランデは一瞬で後ろに、跳ね飛んでいた。
がっ!がっ!
引いた自分を追いかけ、右!
そして左の剣が襲い来る。
「!」
シェイルが、初めて追われ詰め寄られるローランデに、手を口元に当て、必死で見護る。
ライオンがまさしく、激しく牙を剥いていた。
獲物を嬲るように右、左。
胸を大きく開け、捉えた風を叩き斬ろうとがつん!がつんと剣を、ぶつけ来る。
踏み止まるローランデの足が、ふらつくようにすら、見える。
が剣を握る腕は良く、オーガスタスの猛攻を防いでいた。
「…剣が…折れる!
あんな激しい攻撃を防いだら!」
ディングレーは取り巻きの一人の叫ぶ声に、唸る。
デルアンダーがディングレーの内心を察したように、諭す。
「良く、見ろ。ローランデが防ぎ止めているのは、左一本」
はっ!として彼はもう一度、小柄なローランデに伸し掛るような迫力でその上背から剣を振り下ろすオーガスタスの、その激しい左右の剣をローランデが。
接近戦用に握りを返した左で、左右に振って弾き返すのを見つめた。
びゅっ!
いきなりローランデの右が、飛ぶ。
ばっ!
避けるオーガスタスの、長髪が散った瞬間。
真っ赤に燃え立つように見えた。
右に体を傾け避けながらも、オーガスタスの左は、瞬時にローランデを襲う。
がっ!
一瞬、オーガスタスははっ!とした。
その剣を、止めていたのはぐらぐらの、右の剣。
押せば折れる。
そう、分かった瞬間。
ひやりと腹の辺りに冷たい感覚が走り、咄嗟、押さず体を捻る。
『囮か…!』
腹に真っ直ぐ突き入れられた剣をぎりぎり避け、直ぐローランデの右は合わせていた剣から引かれ、肩に突き入れられる。
オーガスタスは右をぶん回し、その襲い来る剣にぶつける。
がぶつかる直前、剣はふっ!と空を泳ぎ外され、振り終えた隙にその剣は、右胸に真っ直ぐ、突き刺さる勢いで飛び込んで来た。
オーガスタスは唇を噛む。
“あくまで右で。
最期の決着を付ける気か?”
左腕を咄嗟に引き上げ、飛び込む剣を思い切り、弾く。
直ぐ左が再び腹に真っ直ぐ、斬り込んで来る。
リーチの無い分、振るのを止めローランデはひたすら突いて来る。
それは解ったが、小煩い。
がっ!と右の剣を合わせ、外へ思い切り弾くと、身を一気に低く屈めた。
全員がはっ!と息を飲む。
身を屈めるオーガスタスに剣を突き入れる、隙は消える。
押している。そう思うと相手は必ずその手を封じ次の戦いをする。
もう互いが、幾度も。
ローランデは目前の獅子が、その髪同様燃えるように熱く感じ、その熱に囚われないよう冷静さを保った。
どれだけ燃えようが…熱を感じたら、燃えて尽きる。
それが解ったからこそ、熱を渾身の意思で遮断する。
がっ!
オーガスタスが激しい一撃を振り下ろす。
「…早い………」
取り巻きがそう、零す声にディングレーは無言で応える。
『早いどころじゃない…見えない』
そう、心の中で呟きながら。
屈めた身を瞬時開き、頭上真上、高い位置から一瞬で振り下ろす。
ばっ!と赤い髪が散る度、見ている皆は胸が高鳴った。
獅子の名に相応しい、勇猛な姿に。
その獅子は崇高にすら、見えた。
彼のもたらす“死”は、天の意向のようにすら感じられた。
彼の赤毛は講堂に差す光を受け、神々しくすらオーガスタスを飾る。
まるで栄光に、包まれているかのように。
ローランデはオーガスタスが真上から振り下ろす剣を、身を仰け反らせ何とか左の剣で、直前食い止めた。
がっ!
皆がそれでも喰い止めるローランデを、神の奇跡のように眺めた。
ぎりぎり手前。
決然とした青の瞳からはそれでも、挑む輝きが消えない。
ぎり…!と力で押され、止めた自らの剣が喉を圧そうとするのに、ひやりとする。
シェイルが泣きそうに叫ぶ。
「いつもの…ローランデなら、喉に達する前に、止めているのに!」
その声にフィンスもヤッケルも振り向く。
それほどオーガスタスの剣は、早かった。
それを…言う事すら無駄だ。と言うように無言で。
オーガスタスは更に剣に、力を込める。
ローランデの止める左の剣は喉に触れようとし、ローランデはそれでも、歯を喰いしばってオーガスタスの剣を押し止めていた。
アスランもマレーも、講師が試合中止を告げようかと、慌ただしく集うのを目にする。
ディングレーも…取り巻き達ですら、目を疑った。
剣を一度もマトモに交えないローランデが…力で押されてるのを、初めて目の当たりにして。
ギリ…!
ローランデの止める自身の剣が。
彼の喉を傷つけようとする、直前だった。
咄嗟に獅子が、その圧す剣を引く。
ローランデの右がオーガスタスの圧す剣の、腕を掠って。
オーガスタスは腕に一瞬、気を取られた。
が…普通なら暫くは動けないはずのローランデがもう…機会はここしか無い!
そう言うように捨て身で真っ直ぐ、突っ込んで来ていた。
誰もが…ローランデの突き立てる剣にオーガスタスがその腹を…突き刺されたように見えた。
が、オーガスタスは左の剣を咄嗟に上に立て、ローランデの真っ直ぐ突き入れられた剣を外に弾く。
途端、講堂中から大きく拍手が湧いた。
皆思わずその見事さに、我を忘れ立ち上がって、万雷の拍手を降らせる。
わぁぁぁぁっっっっ!!!!!!
カラン…!
が大騒ぎの渦中。
その音に、気づいた者から、次第に拍手は引いて行く。
皆が、あれ?
と首を捻るオーガスタスが、上に突き立て止めた剣の先が無く。
床にその剣先が、落ちているのを目にし、絶句する。
突き入れたローランデですら姿勢を起し、表情は無表情だったが、目だけをまん丸に見開いてるのも見た。
オーガスタスは暫く無言で、折れて床に転がる剣先を見つめ。
やれやれ。と吐息を吐き、にっこり笑ってローランデの方へ、剣を脇に抱え、右手を差し出すのを見ても、講堂の皆は納得しなかった。
ローランデは困ったように、オーガスタスを見つめる。
ローランデの右手に握る剣は、先がまるで無く。
ローランデは見つめるオーガスタスの背後を目で指し示し、床上に自分の剣からすっぽり抜けた剣先が、落ちているのを見せ。
肩を上げて大きく吐息を、吐き出した。
オーガスタスは暫く、手を差し出したまま、固まった。
そして、二人揃って審判の、講師に振り向く。
講師はぎょっとし、周囲に居た同僚達に、救いを求めた。
講堂中が、蜂の巣をつついた大騒ぎになり、どっちの剣が先に折れたのかを、皆が怒鳴りあった。
スフォルツァは、アイリスを見る。
じっ。と。
「…そんなに見たって、私には解らないぞ!
オーガスタスの腹に剣が、突き刺さった。
そう思って他に目が、行ってないからな!」
自分と同じか。とスフォルツァは、落胆したようにため息を、吐いた。
手応えが無いにも程がある。
大抵は生身の人間を感じ、これほど剣を交えれば相手の焦燥感や優越感、繰りだそうとする秘技。
どこかで必ず…勝敗の分け目が、感じられるはずだった。
秘技を繰り出す気なら、それを崩せば動揺が生れ隙が出来る。
優越感なら相手の思うまま剣を振らせてやれば、どこかで息の根止める瞬間を見つけられた。
がこの風はいつまで経ってもそんな手応えが、見い出せない。
どれほど剣を振っても、歯牙にもかけず変わらず襲い来る。
だが…いつまで?
その時ぞくり…!とオーガスタスの背に寒気が駆け抜ける。
“まさか…。
まさか本当に、俺を仕留めるまで、そのままか?”
かっ!
誰の目にも、オーガスタスの赤毛が燃えるように見えた。
ヤッケルは目を擦る。
が、赤味は帯びているが栗色。
でも確かに今…。
「赤く…光った?髪が光に照らされて一瞬」
聞くが、横のフィンスですら口ごもる。
ローランデの襲い来る剣を大振りの車輪で弾く、オーガスタスの髪は波打ち背に落ち、が、栗色に見えた。
ローランデは相手がもう…闘牙を超えて猛獣、そのものに成ってるのに気づく。
動きが、違う。
目前の、いつも親しみやすい鳶色のオーガスタスの瞳は完全に変化していた。
獲物を本能で追い仕留める、野生そのもの。
突き通すような、黄金。
ぞくり…!と背に怖気が走る。
だが幾度も対戦相手に感じたそれを、自分の表面に押し出すのを、ローランデは断固として拒んだ。
こんな強敵に、怯んだら最期。
突っ込む瞬間、オーガスタスの身がしなやかに揺れる。
見つめる瞳が、獅子のように黄金に光る。
びゅんっ!
駆け抜ける背の真上から剣が、一瞬で振って来た。
ローランデは一瞬で後ろに、跳ね飛んでいた。
がっ!がっ!
引いた自分を追いかけ、右!
そして左の剣が襲い来る。
「!」
シェイルが、初めて追われ詰め寄られるローランデに、手を口元に当て、必死で見護る。
ライオンがまさしく、激しく牙を剥いていた。
獲物を嬲るように右、左。
胸を大きく開け、捉えた風を叩き斬ろうとがつん!がつんと剣を、ぶつけ来る。
踏み止まるローランデの足が、ふらつくようにすら、見える。
が剣を握る腕は良く、オーガスタスの猛攻を防いでいた。
「…剣が…折れる!
あんな激しい攻撃を防いだら!」
ディングレーは取り巻きの一人の叫ぶ声に、唸る。
デルアンダーがディングレーの内心を察したように、諭す。
「良く、見ろ。ローランデが防ぎ止めているのは、左一本」
はっ!として彼はもう一度、小柄なローランデに伸し掛るような迫力でその上背から剣を振り下ろすオーガスタスの、その激しい左右の剣をローランデが。
接近戦用に握りを返した左で、左右に振って弾き返すのを見つめた。
びゅっ!
いきなりローランデの右が、飛ぶ。
ばっ!
避けるオーガスタスの、長髪が散った瞬間。
真っ赤に燃え立つように見えた。
右に体を傾け避けながらも、オーガスタスの左は、瞬時にローランデを襲う。
がっ!
一瞬、オーガスタスははっ!とした。
その剣を、止めていたのはぐらぐらの、右の剣。
押せば折れる。
そう、分かった瞬間。
ひやりと腹の辺りに冷たい感覚が走り、咄嗟、押さず体を捻る。
『囮か…!』
腹に真っ直ぐ突き入れられた剣をぎりぎり避け、直ぐローランデの右は合わせていた剣から引かれ、肩に突き入れられる。
オーガスタスは右をぶん回し、その襲い来る剣にぶつける。
がぶつかる直前、剣はふっ!と空を泳ぎ外され、振り終えた隙にその剣は、右胸に真っ直ぐ、突き刺さる勢いで飛び込んで来た。
オーガスタスは唇を噛む。
“あくまで右で。
最期の決着を付ける気か?”
左腕を咄嗟に引き上げ、飛び込む剣を思い切り、弾く。
直ぐ左が再び腹に真っ直ぐ、斬り込んで来る。
リーチの無い分、振るのを止めローランデはひたすら突いて来る。
それは解ったが、小煩い。
がっ!と右の剣を合わせ、外へ思い切り弾くと、身を一気に低く屈めた。
全員がはっ!と息を飲む。
身を屈めるオーガスタスに剣を突き入れる、隙は消える。
押している。そう思うと相手は必ずその手を封じ次の戦いをする。
もう互いが、幾度も。
ローランデは目前の獅子が、その髪同様燃えるように熱く感じ、その熱に囚われないよう冷静さを保った。
どれだけ燃えようが…熱を感じたら、燃えて尽きる。
それが解ったからこそ、熱を渾身の意思で遮断する。
がっ!
オーガスタスが激しい一撃を振り下ろす。
「…早い………」
取り巻きがそう、零す声にディングレーは無言で応える。
『早いどころじゃない…見えない』
そう、心の中で呟きながら。
屈めた身を瞬時開き、頭上真上、高い位置から一瞬で振り下ろす。
ばっ!と赤い髪が散る度、見ている皆は胸が高鳴った。
獅子の名に相応しい、勇猛な姿に。
その獅子は崇高にすら、見えた。
彼のもたらす“死”は、天の意向のようにすら感じられた。
彼の赤毛は講堂に差す光を受け、神々しくすらオーガスタスを飾る。
まるで栄光に、包まれているかのように。
ローランデはオーガスタスが真上から振り下ろす剣を、身を仰け反らせ何とか左の剣で、直前食い止めた。
がっ!
皆がそれでも喰い止めるローランデを、神の奇跡のように眺めた。
ぎりぎり手前。
決然とした青の瞳からはそれでも、挑む輝きが消えない。
ぎり…!と力で押され、止めた自らの剣が喉を圧そうとするのに、ひやりとする。
シェイルが泣きそうに叫ぶ。
「いつもの…ローランデなら、喉に達する前に、止めているのに!」
その声にフィンスもヤッケルも振り向く。
それほどオーガスタスの剣は、早かった。
それを…言う事すら無駄だ。と言うように無言で。
オーガスタスは更に剣に、力を込める。
ローランデの止める左の剣は喉に触れようとし、ローランデはそれでも、歯を喰いしばってオーガスタスの剣を押し止めていた。
アスランもマレーも、講師が試合中止を告げようかと、慌ただしく集うのを目にする。
ディングレーも…取り巻き達ですら、目を疑った。
剣を一度もマトモに交えないローランデが…力で押されてるのを、初めて目の当たりにして。
ギリ…!
ローランデの止める自身の剣が。
彼の喉を傷つけようとする、直前だった。
咄嗟に獅子が、その圧す剣を引く。
ローランデの右がオーガスタスの圧す剣の、腕を掠って。
オーガスタスは腕に一瞬、気を取られた。
が…普通なら暫くは動けないはずのローランデがもう…機会はここしか無い!
そう言うように捨て身で真っ直ぐ、突っ込んで来ていた。
誰もが…ローランデの突き立てる剣にオーガスタスがその腹を…突き刺されたように見えた。
が、オーガスタスは左の剣を咄嗟に上に立て、ローランデの真っ直ぐ突き入れられた剣を外に弾く。
途端、講堂中から大きく拍手が湧いた。
皆思わずその見事さに、我を忘れ立ち上がって、万雷の拍手を降らせる。
わぁぁぁぁっっっっ!!!!!!
カラン…!
が大騒ぎの渦中。
その音に、気づいた者から、次第に拍手は引いて行く。
皆が、あれ?
と首を捻るオーガスタスが、上に突き立て止めた剣の先が無く。
床にその剣先が、落ちているのを目にし、絶句する。
突き入れたローランデですら姿勢を起し、表情は無表情だったが、目だけをまん丸に見開いてるのも見た。
オーガスタスは暫く無言で、折れて床に転がる剣先を見つめ。
やれやれ。と吐息を吐き、にっこり笑ってローランデの方へ、剣を脇に抱え、右手を差し出すのを見ても、講堂の皆は納得しなかった。
ローランデは困ったように、オーガスタスを見つめる。
ローランデの右手に握る剣は、先がまるで無く。
ローランデは見つめるオーガスタスの背後を目で指し示し、床上に自分の剣からすっぽり抜けた剣先が、落ちているのを見せ。
肩を上げて大きく吐息を、吐き出した。
オーガスタスは暫く、手を差し出したまま、固まった。
そして、二人揃って審判の、講師に振り向く。
講師はぎょっとし、周囲に居た同僚達に、救いを求めた。
講堂中が、蜂の巣をつついた大騒ぎになり、どっちの剣が先に折れたのかを、皆が怒鳴りあった。
スフォルツァは、アイリスを見る。
じっ。と。
「…そんなに見たって、私には解らないぞ!
オーガスタスの腹に剣が、突き刺さった。
そう思って他に目が、行ってないからな!」
自分と同じか。とスフォルツァは、落胆したようにため息を、吐いた。
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