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アシュアークがやって来た
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スフォルツァはたった昨夜。
アイリスとめくるめく夜を過ごしたというのに…。
その愛しのアイリスに
『明日は学年無差別剣の練習試合だから、今夜は付き合えない』
そう告げられ、自分でも驚く程、正体を無くしていた。
足元の地面が根こそぎ、もぎ取られたような。
そんな空虚さ。
自分はこれほど、アイリスに夢中なのに。
彼の、ビロウドのような肌。
赤く柔らかな唇から漏れる、甘い吐息。
艶やかな髪が肌を滑る感触…。
思い出すと、それらが手から滑り落ちて行くようで、動揺しきってどうにかなりそう。
が、必死で思いとどまる。
一応アイリスは、時間さえあれば、応えてくれてる。
情事も…満たされきった時間。
なのに…彼の心が捕まえられない気がして…。
スフォルツァは努力も虚しく、再び狼狽えきった。
こんな事、今まで一度だって、あった例しがない。
相手に夢中に、成られたことはある。
熱中される相手とは巧妙に距離を取り、婚約寸前の彼女を盾にして、避け続けてきた。
こちらから迫る相手は、大抵が年上。
後腐れ無いし、情事を楽しめた。
だから…アイリスとだって…。
寝てくれるんだから、それで満足すべきなのかもしれない。
そう思ってもムダ。
“彼の心も欲しい!
振り向いて…いつも自分を見ていて欲しい…!”
スフォルツァはそんな自分の本心に思い当たった時、愕然とした。
自分がアイリスの立場なら…間違いなく、そんな思い入れの強い相手とは、距離を置く。
“だが俺だったら…!
避けたい相手と、絶対寝たりしない…!
今夜が無理なのは、明日が剣の試合だから。
それが無ければ、アイリスは絶対応えてくれる…!”
スフォルツァはその、自分との違いに縋り付いた。
寝てくれるアイリスは、自分に好意を持ってくれているのだと…。
自分ほどの情熱は無いにしても、少なくとも…距離を置かれてるのでは無いと。
ようやく…足元の地面が戻って来て…スフォルツァは何とか、明日の試合に気持ちを向ける事の出来る自分に、ほっとした。
アイリスはシェイムに使者からの書状を手渡され、素早く目を通す。
そこには
“スフォルツァの恋人の少年を見つけ、『教練』へ会いに行くよう勧めたので、じき彼はスフォルツァの元を訪れる”
と書かれていて、ほっとする。
上手くいけば、学年無差別剣の練習試合後、完全にスフォルツァとは、切れるかもしれない。
アイリスはソファにへたり込むと、手配してくれた家族を思い浮かべ、感謝の気持ちを送った。
正直、ドラーケンはがっかりしていた。
マレーが自分を利用した、と知って。
“マレーを逃がしたのは、お前だろう"
と四年のデカい猛者に胸倉掴まれた時は、正直恐怖すら感じた。
が、幸いグーデンが腹を立てた相手は、ギュンター。
自分を揺さぶっていた猛者に、グーデンはギュンターの見張りを命じ、機会あらばアスランを取り戻せ。と言い渡した。
が、グーデンはこうも言った。
「怪我はさせるな。
明日は恒例の試合。
自分の目を掛けているあの金髪の生意気な男と。
ディングレーは、学年一の称号をかけて戦う。
…ギュンターが勝てばディングレーも少しは大人しくなり、野良犬なんぞに情けをかけた、自分の馬鹿さ加減を思い知るだろう…。
その後ギュンターの顔を、二目と見られぬ程に潰して、見せしめにしてやれ!」
「…けど…ボス。あいつとやるとオーガスタスが出て来る」
情けない同学年のその言葉に、グーデンはいらいらと怒鳴ってた。
「オーガスタスが殴れば私が!
奴を退学に追い込んでやるさ!」
が、四年の猛者は、本当に?と言う顔をした。
“自分を殴ったところで、退学になんて出来ない。
王族の、グーデンを殴らなければ"
四年の猛者らがそうぼやいてるのを、聞いた事があった。
けどグーデンは、大事な顔に傷を付けたくないから、オーガスタスと正面切って相対すのは、とことん避けていた。
獲物が姿を消して皆散って行き、ドラーケンは心からほっとした。
自分としては、マレーといい思いをしたし、二年は噂の剣聖ローランデが睨みを利かし、三年はディングレー。
四年にはオーガスタス。
一年は…せいぜいが、スフォルツァだ。
あの品と育ちのいいアイリスは病弱。
スフォルツァとて、ただのお坊ちゃんで、睨まれた所でチョロい。
明日の試合だってあんな甘っちろい面したボンボンに、負ける気はしなかった。
校門近くの草むらでサボっていたドラーケンは、門を潜り入ってくる美少年を目にした途端、身を跳ね上げた。
輝く金髪を背に垂らした、まだ入学するには小さすぎる年若い顔。
門番に、身内に会いに来た。と告げ、馬を引いている。
門番は一人で来たのか?
だとか、身内は誰なのかを訪ねていた。
がとうとう身内のその名が一年の大貴族、スフォルツァだと解ると。
門番は美少年を通し、横に厩があるからそこで馬を繋ぎ、その後手前の宿舎に行って、通行人に一年のスフォルツァを呼び出してもらうように忠告していた。
その美少年は不案内のように、馬を引いてキョロキョロと厩を探す。
金の長い髪と、育ちの良さそうな、とても整った可愛らしい顔立ちの子供で、とても目立つ美少年。
明るい邪気の無い青の瞳を輝かせて、周囲を伺っている。
ドラーケンは内心
『極上品だ』と唾を飲み込んだ。
アシュアークはもう、我慢なんて出来なかった。
相手をしてくれていた、うんと年上のラウレスを振ってスフォルツァだけにしたのに…。
勿論、自分がスフォルツァに逆上せ上がったせいだったけど、スフォルツァはいつも一緒の美少女は丁重に扱うのに。
自分にはぞんざいな態度。
嫌ならこれっきりにするか?と言われ…その素晴らしい顔立ちも若者らしい初々しい逞しさにもゾッコンだったから、泣いて縋って
『そんなの絶対に嫌だ!』
と言い
『なら我慢しろ』
と言われ…。
いつも不満だったけど、会うと必ず抱いてくれたから、仕方なかった。
事の始まりは、祖母が亡くなって…間もなくの事だった。
父も母も馬車の事故で亡くし…出かけたきり帰って来なくて寂しくて、思いきり甘えさせてくれた祖母は病で突然倒れ…三日後に逝ってしまって、がらん。とした大きな城の中で独りぼっちで…。
寂しくて庭をさまよい歩き…。
一人の、少年に出会った。
「アシュアーク?」
名前を言われ、頷いた。
さらりと真っ直ぐな栗毛の…年上の少年で、でも背が、高かった。
「多分…俺の家に来る事になる」
「どうして?」
そう尋ねると
「俺の家が代々、お前ん家の、家来だったからさ!」
と言った。
僕は小さかったから、家来の意味が分からなかった。
けど、解る事もあった。
両親が死んで、今までいた家から、祖母の城に移った。
今度は祖母が死んだから…。
また別の家に、行くんだと。
「僕を迎えに来たの?」
「迎えに来るのは俺の親父だ。
近くに来たから、どんな子か顔を見に寄ったんだ」
言われて、アシュアークは寂しかったから、頷いた。
…それは、6歳の頃の話。
彼は時々遊びに来てくれて、そして一緒に過ごしてくれた。
年は12で、六つも年上。
色々な事を知っていて…一緒にいると、寂しさが紛れた。
でもある日、彼は顔を近づけ、口づけをし…その時はそれが何かも、解らなかった。
体を彼の手や唇であちこち弄られたし、そうすると…なんか熱くてなって、変に成った。
お尻の穴に彼の固いものを入れられた時は、びっくりしたけど…。
でもそれをされると一番変で…。
度々されると、彼が来て、入れて突いて貰わないと、いられないように成っていて…。
それに、終わった後、胸に抱きしめてくれる。
祖母の柔らかな胸とは違ったけど…その温もりが、暖かくって…。
その時間が大好きだった。
来て、くれるのが毎度、待ち遠しかった。
でもやがて彼の言うとおり、迎えが来て…。
彼の屋敷に移り住んだ。
屋敷の息子は、彼と…もう一人、同い年の男の子。
弟で同い年のラフォーレンは、僕に付きっきりで世話をしてくれて、屋敷の案内をしてくれて。
家庭教師と受ける講義も一緒で、食事も一緒。
僕が嵐を怖がって以来、寝室も一緒だった。
僕が待ち焦がれた兄のミラッゼルは、一人の時必ずラフォーレンに気づかれないよう、こっそり腕を引かれた。
人差し指を唇に当て、しーっと言って、僕を温室に連れ出す。
「どうして?」
と尋ねたら
「ラフォーレンに知れたら、もう会えなくなる」
そうて言われて、必死で隠した。
でもある日、僕のいなくなった姿を探して、ラフォーレンが温室に来て…。
ミラッゼルと抱き合う姿を見つけられ…そして…。
ミラッゼルの、言う通りになった…。
アイリスとめくるめく夜を過ごしたというのに…。
その愛しのアイリスに
『明日は学年無差別剣の練習試合だから、今夜は付き合えない』
そう告げられ、自分でも驚く程、正体を無くしていた。
足元の地面が根こそぎ、もぎ取られたような。
そんな空虚さ。
自分はこれほど、アイリスに夢中なのに。
彼の、ビロウドのような肌。
赤く柔らかな唇から漏れる、甘い吐息。
艶やかな髪が肌を滑る感触…。
思い出すと、それらが手から滑り落ちて行くようで、動揺しきってどうにかなりそう。
が、必死で思いとどまる。
一応アイリスは、時間さえあれば、応えてくれてる。
情事も…満たされきった時間。
なのに…彼の心が捕まえられない気がして…。
スフォルツァは努力も虚しく、再び狼狽えきった。
こんな事、今まで一度だって、あった例しがない。
相手に夢中に、成られたことはある。
熱中される相手とは巧妙に距離を取り、婚約寸前の彼女を盾にして、避け続けてきた。
こちらから迫る相手は、大抵が年上。
後腐れ無いし、情事を楽しめた。
だから…アイリスとだって…。
寝てくれるんだから、それで満足すべきなのかもしれない。
そう思ってもムダ。
“彼の心も欲しい!
振り向いて…いつも自分を見ていて欲しい…!”
スフォルツァはそんな自分の本心に思い当たった時、愕然とした。
自分がアイリスの立場なら…間違いなく、そんな思い入れの強い相手とは、距離を置く。
“だが俺だったら…!
避けたい相手と、絶対寝たりしない…!
今夜が無理なのは、明日が剣の試合だから。
それが無ければ、アイリスは絶対応えてくれる…!”
スフォルツァはその、自分との違いに縋り付いた。
寝てくれるアイリスは、自分に好意を持ってくれているのだと…。
自分ほどの情熱は無いにしても、少なくとも…距離を置かれてるのでは無いと。
ようやく…足元の地面が戻って来て…スフォルツァは何とか、明日の試合に気持ちを向ける事の出来る自分に、ほっとした。
アイリスはシェイムに使者からの書状を手渡され、素早く目を通す。
そこには
“スフォルツァの恋人の少年を見つけ、『教練』へ会いに行くよう勧めたので、じき彼はスフォルツァの元を訪れる”
と書かれていて、ほっとする。
上手くいけば、学年無差別剣の練習試合後、完全にスフォルツァとは、切れるかもしれない。
アイリスはソファにへたり込むと、手配してくれた家族を思い浮かべ、感謝の気持ちを送った。
正直、ドラーケンはがっかりしていた。
マレーが自分を利用した、と知って。
“マレーを逃がしたのは、お前だろう"
と四年のデカい猛者に胸倉掴まれた時は、正直恐怖すら感じた。
が、幸いグーデンが腹を立てた相手は、ギュンター。
自分を揺さぶっていた猛者に、グーデンはギュンターの見張りを命じ、機会あらばアスランを取り戻せ。と言い渡した。
が、グーデンはこうも言った。
「怪我はさせるな。
明日は恒例の試合。
自分の目を掛けているあの金髪の生意気な男と。
ディングレーは、学年一の称号をかけて戦う。
…ギュンターが勝てばディングレーも少しは大人しくなり、野良犬なんぞに情けをかけた、自分の馬鹿さ加減を思い知るだろう…。
その後ギュンターの顔を、二目と見られぬ程に潰して、見せしめにしてやれ!」
「…けど…ボス。あいつとやるとオーガスタスが出て来る」
情けない同学年のその言葉に、グーデンはいらいらと怒鳴ってた。
「オーガスタスが殴れば私が!
奴を退学に追い込んでやるさ!」
が、四年の猛者は、本当に?と言う顔をした。
“自分を殴ったところで、退学になんて出来ない。
王族の、グーデンを殴らなければ"
四年の猛者らがそうぼやいてるのを、聞いた事があった。
けどグーデンは、大事な顔に傷を付けたくないから、オーガスタスと正面切って相対すのは、とことん避けていた。
獲物が姿を消して皆散って行き、ドラーケンは心からほっとした。
自分としては、マレーといい思いをしたし、二年は噂の剣聖ローランデが睨みを利かし、三年はディングレー。
四年にはオーガスタス。
一年は…せいぜいが、スフォルツァだ。
あの品と育ちのいいアイリスは病弱。
スフォルツァとて、ただのお坊ちゃんで、睨まれた所でチョロい。
明日の試合だってあんな甘っちろい面したボンボンに、負ける気はしなかった。
校門近くの草むらでサボっていたドラーケンは、門を潜り入ってくる美少年を目にした途端、身を跳ね上げた。
輝く金髪を背に垂らした、まだ入学するには小さすぎる年若い顔。
門番に、身内に会いに来た。と告げ、馬を引いている。
門番は一人で来たのか?
だとか、身内は誰なのかを訪ねていた。
がとうとう身内のその名が一年の大貴族、スフォルツァだと解ると。
門番は美少年を通し、横に厩があるからそこで馬を繋ぎ、その後手前の宿舎に行って、通行人に一年のスフォルツァを呼び出してもらうように忠告していた。
その美少年は不案内のように、馬を引いてキョロキョロと厩を探す。
金の長い髪と、育ちの良さそうな、とても整った可愛らしい顔立ちの子供で、とても目立つ美少年。
明るい邪気の無い青の瞳を輝かせて、周囲を伺っている。
ドラーケンは内心
『極上品だ』と唾を飲み込んだ。
アシュアークはもう、我慢なんて出来なかった。
相手をしてくれていた、うんと年上のラウレスを振ってスフォルツァだけにしたのに…。
勿論、自分がスフォルツァに逆上せ上がったせいだったけど、スフォルツァはいつも一緒の美少女は丁重に扱うのに。
自分にはぞんざいな態度。
嫌ならこれっきりにするか?と言われ…その素晴らしい顔立ちも若者らしい初々しい逞しさにもゾッコンだったから、泣いて縋って
『そんなの絶対に嫌だ!』
と言い
『なら我慢しろ』
と言われ…。
いつも不満だったけど、会うと必ず抱いてくれたから、仕方なかった。
事の始まりは、祖母が亡くなって…間もなくの事だった。
父も母も馬車の事故で亡くし…出かけたきり帰って来なくて寂しくて、思いきり甘えさせてくれた祖母は病で突然倒れ…三日後に逝ってしまって、がらん。とした大きな城の中で独りぼっちで…。
寂しくて庭をさまよい歩き…。
一人の、少年に出会った。
「アシュアーク?」
名前を言われ、頷いた。
さらりと真っ直ぐな栗毛の…年上の少年で、でも背が、高かった。
「多分…俺の家に来る事になる」
「どうして?」
そう尋ねると
「俺の家が代々、お前ん家の、家来だったからさ!」
と言った。
僕は小さかったから、家来の意味が分からなかった。
けど、解る事もあった。
両親が死んで、今までいた家から、祖母の城に移った。
今度は祖母が死んだから…。
また別の家に、行くんだと。
「僕を迎えに来たの?」
「迎えに来るのは俺の親父だ。
近くに来たから、どんな子か顔を見に寄ったんだ」
言われて、アシュアークは寂しかったから、頷いた。
…それは、6歳の頃の話。
彼は時々遊びに来てくれて、そして一緒に過ごしてくれた。
年は12で、六つも年上。
色々な事を知っていて…一緒にいると、寂しさが紛れた。
でもある日、彼は顔を近づけ、口づけをし…その時はそれが何かも、解らなかった。
体を彼の手や唇であちこち弄られたし、そうすると…なんか熱くてなって、変に成った。
お尻の穴に彼の固いものを入れられた時は、びっくりしたけど…。
でもそれをされると一番変で…。
度々されると、彼が来て、入れて突いて貰わないと、いられないように成っていて…。
それに、終わった後、胸に抱きしめてくれる。
祖母の柔らかな胸とは違ったけど…その温もりが、暖かくって…。
その時間が大好きだった。
来て、くれるのが毎度、待ち遠しかった。
でもやがて彼の言うとおり、迎えが来て…。
彼の屋敷に移り住んだ。
屋敷の息子は、彼と…もう一人、同い年の男の子。
弟で同い年のラフォーレンは、僕に付きっきりで世話をしてくれて、屋敷の案内をしてくれて。
家庭教師と受ける講義も一緒で、食事も一緒。
僕が嵐を怖がって以来、寝室も一緒だった。
僕が待ち焦がれた兄のミラッゼルは、一人の時必ずラフォーレンに気づかれないよう、こっそり腕を引かれた。
人差し指を唇に当て、しーっと言って、僕を温室に連れ出す。
「どうして?」
と尋ねたら
「ラフォーレンに知れたら、もう会えなくなる」
そうて言われて、必死で隠した。
でもある日、僕のいなくなった姿を探して、ラフォーレンが温室に来て…。
ミラッゼルと抱き合う姿を見つけられ…そして…。
ミラッゼルの、言う通りになった…。
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