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第九章 新しい生活
誓いの腕輪
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女性達も拍手に加わる中、エルベスはラロッタに顔を向けて頷く。
ラロッタが立ち上がると、拍手はまばらに引いて言った。
「…オーガスタス様。
あなたがお姉様の前に現れた時。
姉様には誰もが似合いだ、と思う求婚者が居たわ」
マディアンが顔を上げてラロッタを見、ラロッタは頷く。
「そう、シェダーズ様よ。
オーガスタス様と同じ近衛だけど、近衛でも一番諍いのない右将軍傘下。
その上内部隊で、命の危険も少ない。
お母様も一つ上のお姉様も、妹たちも。
みんなお姉様はシェダーズ様と結婚なさると、そう思っていたし…願ってた。
だってオーガスタス様って…その若さで左将軍補佐だなんて、凄く位の高い方で、更にとてもお忙しい。
色々聞いて回っても、とても頼りにされていて、大勢の近衛騎士らが信頼に足る人物だって。
誰もが思ってた。
あなたですら。
オーガスタス様。
姉様はシェダーズ様との方が、絶対幸せになれるって」
オーガスタスは、顔を下げて俯いてる。
皆がそんなオーガスタスの表情を見守る。
「でも恋って、理屈じゃないし、マディアン姉様はオーガスタス様が一番似合いだと、私と一番下の妹は思ってたの。
…だから…マディアン姉様が苦しい恋をされているの…見てるのは、辛かった。
けどローフィス様とディアヴォロス様が私達の味方になって下さって…。
ああ、もういいわ!!!
オーガスタス様!!!
私何度もマディアン姉様が、あなたに相手にされないって、泣いてらしたの、見てるんですから!!!
幸せにしないと私が、はっ倒すわよ!!!
って、本当は言いたいけど。
でも、言い直すわ。
お姉様から逃げ出したら!!!
どこにいようが居場所を突き止め、絶対押しかけて行って首根っこ捕まえ、姉様の元に引きずって行くから!
私に、それができないなんて思わないでね。
言った事は、絶対果たすから!!!」
その時、オーガスタスは顔を下げ…口を手で覆い、頬に涙を滴らせた。
皆が初めて目にする、オーガスタスの泣き顔を見つめる。
ディングレーは切なげに。
ギュンターはそれでも、顔を下げたまま視線だけを上げて。
ローフィスがここで初めてもらい泣きで瞳を潤ませるのを、シェイルは見ていた。
子供達はいつも大らかで朗らかなオーガスタスの泣き顔を見て、切なげに顔を上げて見つめる。
アイリスが、優しく言った。
「本当の気持ちで愛しているから。
泣けるんだ。
私がテテュス、君の事だと素の感情が出てしまうのと同じに」
テテュスはアイリスを見上げた。
「ほん…とうの…気持ち?」
近くにいるサーチボルテスが、ミラーレスに
“人間の婚約式に出るのは初めてだが、感情が揺さぶられまくるな”
と頭に響く声で告げ、ミラーレスから
“お前の声、ここにいる全員に筒抜けだぞ”
と警告を受け、慌てて周囲を見回す。
ディンダーデン始め全員が、突然頭の中に声が響くその不思議に驚き、サーチボルテスに視線を送っていた。
サーチボルテスはエルベスに向かって、頭を垂れて侘びた。
「…すまない。
人間だらけの場に、慣れて無くて。
調節が、結構難しい」
途端、ラデッサが囁く。
「人外の人。
っていっつも頭の中の声で話してるの?」
前列の椅子に座っていたレイファスが、振り向く。
「『光の里』では、いっつもそう!」
ファントレイユも振り向く。
「慣れると、便利なんだ」
テテュスも笑顔で言った。
「うん。だんだん、楽しくなるよ?」
ギュンターそっくりの顔のラデッサは、三人の笑顔をじっ…と見た。
その後母のアラィリンに
「いつか行ってみたいわ?」
と告げ、アラィリンも微笑んだ。
「私も、そう思った所よ」
三人はそれを見て、前に顔を戻し、ファントレイユが囁く。
「凄く仲が良さそう」
テテュスも、しょんぼりして言った。
「ギュンターが入る隙間、無いみたいだね…」
レイファスも、頷く。
「ギュンター、本当はきっと凄く気になってるんだろうけどね…」
アイリスもゼイブンも、ディンダーデンですら。
ギュンターに同情してしょげる子供達を、思わず見つめた。
けど泣くオーガスタスを見、ラロッタは慌てる。
「あの…もしかして私が泣かせた?
子供の頃…私はいつも男の子を泣かせる、って母様に叱られてたけどあの…。
最近は、そんな事無くなってたのに…」
スフォルツァが、くす、と笑う。
「大丈夫ですよ」
そしてマディアンが、ハンケチで優しくオーガスタスの頬を拭う姿に、視線を振った。
ラロッタは、ほっとする。
エルベスはやっと進行できる。
と、声を上げる。
「では誓いの腕輪を承認するか?」
ディングレーは、しっかりと頷き、アイリスは笑顔で。
ギュンターはまだ頬をぬらし顔を下げたまま、頷き。
ローフィスはとうとう、涙でぐしゃぐしゃになった顔で、頷いた。
ローフィスを覗ってたシェイルも、エルベスに視線を向けられ、慌てて頷き、ローランデも微笑んで、頷いた。
ラロッタはしっかりと頷く。
その後、エルベスは参列席に向かって叫ぶ。
「祝辞を頂こう!」
そしてローランデに頷き、ローランデはクッションを、オーガスタスに差し出す。
オーガスタスは女性用の腕輪を取り、マディアンの白い華奢な手首を持ち上げ、手首にはめる。
マディアンはその時、本当に愛しそうに、オーガスタスを見るので。
オーガスタスの瞳がまた、潤んだ。
マディアンが男性用の腕輪を手にとって、優しげに、顔を傾けてオーガスタスの大きな手首にはめる。
参列式ではディンダーデンとゼイブンが譲り合い、結果ゼイブンが口を開く。
「あ…」
が、言いかけた途端、突然ぽろっ、と涙を滴らせ、周囲がぎょっ!とした。
子供達もびっくりし、アイリスに視線を送る。
けれどアイリスですら、びっくりして言葉も出ない。
「…糞!!!
俺はあの時…ローフィスの命を、持って行かれたと思った!
アイリスがあんたの名を呼んだ!
が、はったりだと知っていた。
幾らフォルデモルドの気をそらそうが…ディングレーとギュンターは間に合わないと思い…どれだけ必死で、死体から短剣探したか…。
けど見つからず、絶望的で…せめて最期を見届けるため、顔を上げたら…。
…………あんたが来ていた。
自身が重傷で『光の里』の結界内に、いるはずのあんたが!
…透けた…金の体で………」
途端、ミラーレスが怒鳴る。
「私は無茶だと、止めたんですけどね!
聞く間無く、体から抜け出してしまって…!」
サーチボルテスも顔を下げ、頷く。
「…なんでそんな事ができたのかすら、不思議に慣れてる俺らですら、分からず。
全員、しばらくの間、ボー然としてたんだぜ?」
皆、事情を知って、改めてオーガスタスを見つめる中、ラデッサが言った。
「人外同士の会話でも、ちゃんと普通の声で話せるんだ!」
それを聞いてみんなががくっ!と顔を下げまくり、サーチボルテスは喚く。
「そこ?
引っかかったとこ、って、そこ?」
ラロッタが立ち上がると、拍手はまばらに引いて言った。
「…オーガスタス様。
あなたがお姉様の前に現れた時。
姉様には誰もが似合いだ、と思う求婚者が居たわ」
マディアンが顔を上げてラロッタを見、ラロッタは頷く。
「そう、シェダーズ様よ。
オーガスタス様と同じ近衛だけど、近衛でも一番諍いのない右将軍傘下。
その上内部隊で、命の危険も少ない。
お母様も一つ上のお姉様も、妹たちも。
みんなお姉様はシェダーズ様と結婚なさると、そう思っていたし…願ってた。
だってオーガスタス様って…その若さで左将軍補佐だなんて、凄く位の高い方で、更にとてもお忙しい。
色々聞いて回っても、とても頼りにされていて、大勢の近衛騎士らが信頼に足る人物だって。
誰もが思ってた。
あなたですら。
オーガスタス様。
姉様はシェダーズ様との方が、絶対幸せになれるって」
オーガスタスは、顔を下げて俯いてる。
皆がそんなオーガスタスの表情を見守る。
「でも恋って、理屈じゃないし、マディアン姉様はオーガスタス様が一番似合いだと、私と一番下の妹は思ってたの。
…だから…マディアン姉様が苦しい恋をされているの…見てるのは、辛かった。
けどローフィス様とディアヴォロス様が私達の味方になって下さって…。
ああ、もういいわ!!!
オーガスタス様!!!
私何度もマディアン姉様が、あなたに相手にされないって、泣いてらしたの、見てるんですから!!!
幸せにしないと私が、はっ倒すわよ!!!
って、本当は言いたいけど。
でも、言い直すわ。
お姉様から逃げ出したら!!!
どこにいようが居場所を突き止め、絶対押しかけて行って首根っこ捕まえ、姉様の元に引きずって行くから!
私に、それができないなんて思わないでね。
言った事は、絶対果たすから!!!」
その時、オーガスタスは顔を下げ…口を手で覆い、頬に涙を滴らせた。
皆が初めて目にする、オーガスタスの泣き顔を見つめる。
ディングレーは切なげに。
ギュンターはそれでも、顔を下げたまま視線だけを上げて。
ローフィスがここで初めてもらい泣きで瞳を潤ませるのを、シェイルは見ていた。
子供達はいつも大らかで朗らかなオーガスタスの泣き顔を見て、切なげに顔を上げて見つめる。
アイリスが、優しく言った。
「本当の気持ちで愛しているから。
泣けるんだ。
私がテテュス、君の事だと素の感情が出てしまうのと同じに」
テテュスはアイリスを見上げた。
「ほん…とうの…気持ち?」
近くにいるサーチボルテスが、ミラーレスに
“人間の婚約式に出るのは初めてだが、感情が揺さぶられまくるな”
と頭に響く声で告げ、ミラーレスから
“お前の声、ここにいる全員に筒抜けだぞ”
と警告を受け、慌てて周囲を見回す。
ディンダーデン始め全員が、突然頭の中に声が響くその不思議に驚き、サーチボルテスに視線を送っていた。
サーチボルテスはエルベスに向かって、頭を垂れて侘びた。
「…すまない。
人間だらけの場に、慣れて無くて。
調節が、結構難しい」
途端、ラデッサが囁く。
「人外の人。
っていっつも頭の中の声で話してるの?」
前列の椅子に座っていたレイファスが、振り向く。
「『光の里』では、いっつもそう!」
ファントレイユも振り向く。
「慣れると、便利なんだ」
テテュスも笑顔で言った。
「うん。だんだん、楽しくなるよ?」
ギュンターそっくりの顔のラデッサは、三人の笑顔をじっ…と見た。
その後母のアラィリンに
「いつか行ってみたいわ?」
と告げ、アラィリンも微笑んだ。
「私も、そう思った所よ」
三人はそれを見て、前に顔を戻し、ファントレイユが囁く。
「凄く仲が良さそう」
テテュスも、しょんぼりして言った。
「ギュンターが入る隙間、無いみたいだね…」
レイファスも、頷く。
「ギュンター、本当はきっと凄く気になってるんだろうけどね…」
アイリスもゼイブンも、ディンダーデンですら。
ギュンターに同情してしょげる子供達を、思わず見つめた。
けど泣くオーガスタスを見、ラロッタは慌てる。
「あの…もしかして私が泣かせた?
子供の頃…私はいつも男の子を泣かせる、って母様に叱られてたけどあの…。
最近は、そんな事無くなってたのに…」
スフォルツァが、くす、と笑う。
「大丈夫ですよ」
そしてマディアンが、ハンケチで優しくオーガスタスの頬を拭う姿に、視線を振った。
ラロッタは、ほっとする。
エルベスはやっと進行できる。
と、声を上げる。
「では誓いの腕輪を承認するか?」
ディングレーは、しっかりと頷き、アイリスは笑顔で。
ギュンターはまだ頬をぬらし顔を下げたまま、頷き。
ローフィスはとうとう、涙でぐしゃぐしゃになった顔で、頷いた。
ローフィスを覗ってたシェイルも、エルベスに視線を向けられ、慌てて頷き、ローランデも微笑んで、頷いた。
ラロッタはしっかりと頷く。
その後、エルベスは参列席に向かって叫ぶ。
「祝辞を頂こう!」
そしてローランデに頷き、ローランデはクッションを、オーガスタスに差し出す。
オーガスタスは女性用の腕輪を取り、マディアンの白い華奢な手首を持ち上げ、手首にはめる。
マディアンはその時、本当に愛しそうに、オーガスタスを見るので。
オーガスタスの瞳がまた、潤んだ。
マディアンが男性用の腕輪を手にとって、優しげに、顔を傾けてオーガスタスの大きな手首にはめる。
参列式ではディンダーデンとゼイブンが譲り合い、結果ゼイブンが口を開く。
「あ…」
が、言いかけた途端、突然ぽろっ、と涙を滴らせ、周囲がぎょっ!とした。
子供達もびっくりし、アイリスに視線を送る。
けれどアイリスですら、びっくりして言葉も出ない。
「…糞!!!
俺はあの時…ローフィスの命を、持って行かれたと思った!
アイリスがあんたの名を呼んだ!
が、はったりだと知っていた。
幾らフォルデモルドの気をそらそうが…ディングレーとギュンターは間に合わないと思い…どれだけ必死で、死体から短剣探したか…。
けど見つからず、絶望的で…せめて最期を見届けるため、顔を上げたら…。
…………あんたが来ていた。
自身が重傷で『光の里』の結界内に、いるはずのあんたが!
…透けた…金の体で………」
途端、ミラーレスが怒鳴る。
「私は無茶だと、止めたんですけどね!
聞く間無く、体から抜け出してしまって…!」
サーチボルテスも顔を下げ、頷く。
「…なんでそんな事ができたのかすら、不思議に慣れてる俺らですら、分からず。
全員、しばらくの間、ボー然としてたんだぜ?」
皆、事情を知って、改めてオーガスタスを見つめる中、ラデッサが言った。
「人外同士の会話でも、ちゃんと普通の声で話せるんだ!」
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