アースルーリンドの騎士 幼い頃

あーす。

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第七章『過去の幻影の大戦』

巨大飛び魔(イレギュレダ)セロールとの決戦 と、右将軍アルファロイスの起こす奇跡

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がんっ!
がんっ!!!

ギュンターは自分を伝い中に溢れてた『光の里』の光が、唱える度に自から流れ出(いで)、斜め横に居るオーガスタス、ディングレーの二人に別れ散り、二人の唱える言葉と意思で、周囲に散って行くのを見た。

外から激しい衝撃で削り取られた光の結界が、中から補うようにその厚みを増す様を目に、安堵する。

が。

がんっ!

「…っ!」

ディングレーが傷付いた腕を押さえ、顔を、歪める。
途端自分からディングレーに届く光が、薄く途切れる。

ギュンターは咄嗟に唱え手のもう一人、オーガスタスを伺う。

オーガスタスの黄金の瞳は輝き、だがその顔色は真っ青だ。

必死に斜めに振り向き、アルファロイスに瞳で、訴える。
がアルファロイスは真っ直ぐ前を向いたまま、その口は途切れる事無く呪文を紡ぎ出す。

エルベスの、視線が突き刺さる。
真っ直ぐ自分を、見ていた。
途端ギュンターの耳に、今やアルファロイスの呪文がオーガスタスとディングレーが唱えてた呪文と同じに聞こえ、エルベスに視線を戻す。

エルベスは口を動かしたまま頷き、ギュンターはエルベスに頷き返し、アルファロイスが最初唱えていた増幅の呪文を、エルベスに追随し唱え続けた。



ギャゥ゛ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!

凄まじい化物の咆哮が轟き、そして再び。

ァギワンドゥッ!

テテュスが振り向くと地上1メートルの宙に浮く、ホールーンの目前。

二体のでかい化物がどっ!と音を立て、地に倒れ伏した。

「…追って来る化物が消えた」
テテュスがそう、呟くと、背後からレイファスの鋭い声。
「…お前が気絶したって、俺は抱きかかえられないからな!
その辺のトコ良く考えて行動しろ!」

テテュスは思い切り、俯き怯む。
そして囁く。
「…君が気絶したら私が、抱きかかえろ。と言う事か?」
「それは有り得ても逆は!
有り得ないんだと肝に命じとけ!」

テテュスがくぐもった小声で呻いた。
「そうする」
背後でレイファスが、思い切り頷いてるのを感じた。


 ムアールは一際デカい飛び魔(イレギュレダ)セロールに、幾ら光弾ぶつけてもびくともせずこちらに向かう様を見、眉間寄せる。

アーチェラスが隙を付いて地上の者へ飛びかかろうとする飛び魔(イレギュレダ)達の前に飛び出しては、光をぶつけ次々瞬時に焼いていた。

一瞬で進路の前に姿を現し、光を飛ばす。
その飛び魔(イレギュレダ)が吹っ飛び、焼きただれて落ちて行くのを確認する間無く、直ぐ次へ。
時折ムアールを援護するように、巨大なセロールに光を飛ばす。
がセロールは、神聖騎士こそ最大の獲物。と言わんばかりにムアール目掛け進んで来る。

その、速度はかなり遅かった。
そして時折黒い靄をその口から、仲間のアーチェラスに焼かれた飛び魔(イレギュレダ)達に飛ばす。

アーチェラスは仕留めた筈の敵の傷が靄に包まれた途端消え、落ちて行くその身が息を吹き返したように再び襲い来るのを見、瞬時に光を飛ばす。

ぎゃっ!
再び焼きただれた肉を覗かせ、その飛び魔(イレギュレダ)は地上に落ちて行く。

地ではホールーンが一人でルグキュランの群れに対処してるのが、解ったが、次々飛来し地の者に襲いかかろうとする、数居る飛び魔(イレギュレダ)を抑えるのに手一杯。

ムアールとてデカい飛び魔(セロール)に光を、ぶつけながらもやはり地に襲いかかる飛び魔(イレギュレダ)らを次々、光をぶつけ焼いている。

とうとう一際デカいセロールが、戦場を走り去るシェイルやテテュスらの群れに狙いを定め、地表めがけ降下し始め、アーチェラスもムアールも必死で交互に光をぶつけた。

じゅっ!じゅっ!

表面の皮膚は焼け焦げるのに、物ともせず突き進むその巨大なセロールに、アーチェラスはムアールの横に瞬時に飛ぶと、言った。

「幾ら焼いてもキリが無い!
一点を狙う!」

が告げた直後、もうその場からアーチェラスは姿消し、やはり馬で去るシェイルらの群れに、突っ込もうとする飛び魔(イレギュレダ)の前に姿を現し、光を放ち吹っ飛ばす。

ムアールも同様。
自分の大きさ程あるセロールの頭の、額目がけ光を放つ。
が直ぐ地上へ降下して行く、小物飛び魔(イレギュレダ)に向けて光を飛ばした。

右。左。
セロールのその巨体はどんどん地へとその進路を向け、進み行く。

巨大な、こうもりのような翼は広げると自分達四人分はゆうに有る。
相対すと神聖騎士達はその頭分しか無い。
その皮膚は岩のようで、ごつごつとしたぶ厚い皮に覆われ、表面を焼いた所で痛みも無いようだった。

どちらかと言うと竜に近く、がその腕は人間の腕のようで物が掴める。
足は折りたたんでいるが、鷲のそれのようだった。

岩のような頭からは幾本もの角が付き出し、ワニのようで口は裂けて開くと巨大。
いびつな尖った牙で覆われていた。

がその口から、濃い靄を吐き散らす。
それは多分瞬時に草木を、枯らす程強烈な瘴気で、魔達にとっては神聖騎士に受けた傷を、瞬時に消し去る程の恵みを、与える。

その巨体がゆっくり、戦場から駆け去るシェイルら一群目指し、降下を続ける。
ムアールとアーチェラスは焦りきって交互に、そのデカい額狙い光をぶつける。

じっ!
じりっ!

少しずつ、穴はデカく成るが、次を、放とうとする瞬間セロールは黒い靄を吐き出す。

ムアールとアーチェラスは一瞬でその場を離れ、また…!
額目掛け、必死で光を飛ばす。

じっ!
じじっ!

ようやく…皮膚が焼け白い骨が覗く。
がムアールは思った。
この骨がまた、分厚いのではないかと。

セロールは阻まれる事無くぐんぐん地上へと、その進路を定め下降し続ける。
アーチェラスから“気”が飛ぶ。

ムアールはそれに無言で頷き、アーチェラスに合わせ光飛ばす。
別々の場所から放たれた光は途中の軌道で一つに合わさり、その光増して怪物の抉れた骨を襲った。

ガッ!
ヴギギギギ…。

不気味な唸りを発し、セロールは巨大な首振って真っ黒な靄を、ムアールに飛ばす。

ムアールは瞬時に避け、が左へ下降する小物飛び魔(イレギュレダ)に気づき咄嗟に光放ち、焼き飛ばす。

ゥギャアッ!

アーチェラスから自分に向け“気”が再度飛ぶ。
一瞬アーチェラスに遅れ、がムアールは光を、アーチェラスの“気”に沿わせ飛ばす。

二つの光は楕円に軌道を描き途中合わさり、怪物(セロール)目掛け突っ走る。

ギャワッ!

巨大な咆哮が空中に、鳴り響く。

巨体の開いた額の傷口から覗く骨に、食い込むように光は抉り込む。

セロールの巨体は降下を止め、その巨大な翼震わせ、傷の痛みに、空気を震わす低い咆哮を上げる。

ヲヲヲォォォォォォォォォォォォォォォォォォンンンン!

後数体。
アーチェラスが飛び魔(イレギュレダ)の数を確認し、一瞬で飛んで次々に光飛ばし焼き行く。
その間にもムアールは必死で更に怪物セロールの額を抉ろうと、光弾を飛ばし続けた。

“絶対あの靄に身を晒すな!”

アーチェラスからの激しい警告。

一人で光飛ばした所で針が刺す程度。
がムアールはセロールの目前に幾度もその身を現しては、額の傷を押し広げる。
セロールはその都度首を振り、濃い靄をぶつけ来る。
それを瞬時に避け続けながらムアールは、怪物の額目掛けそれでも光弾を、飛ばし続けた。

ざっっっ!
隣にアーチェラスが並ぶ。

“決めるぞ!”

アーチェラスのその決死の声に、ムアールは周囲を目で無く心で見る。
地上、駆け抜ける先頭のシェイルの馬。

少しずつ下降するセロールと、その距離はどんどん縮まり行く。
ムアールは頷くと、アーチェラスの“気”に合わせ同時に続け様、光を怪物目掛け飛ばし続ける。

ざっ!ざっ!

怪物はその攻撃に首を振り、濃い靄を二人目がけ吹き飛ばす。
が今度はアーチェラスもムアールも逃げず、その靄を放つ光で吹き飛ばしそのまま、靄を突き破ってセロールの額に強大な光の放射を送った。

ヴ…………グゥアアアアァァァァァァァァァァァァァ

空気を震わす低く、重厚で巨大な響き。
額の裂けた傷から少しずつ、巨大な魔は裂けそして…裂けた場所から白い光輝き、その光に飲まれたように少しずつ、その姿を消して行く。

ムアールの、眉が寄る。
アーチェラスもその手から光を、放射したまま決然と消え行く巨大な魔を、睨めつける。

ムアールが、くっ!と眉寄せ苦しげに身を前に、折る。
途端ムアールから光の放射消え、身を消し行く光が小さく成った途端魔は、息を吹き返すようにその消えた巨体を再生させる。

ムアールは気づき、顔を上げ両手付き出し構え、光の放射をアーチェラスの光に合わせ放つ。
二つの光が合わさった途端その光は眩い巨大な白い光と成り、巨大な魔へと注がれ続け、セロールはどんどん裂けながらも、輝く白い光の中にその身を消して行く。

最後…白く眩い光の放射の中、指先、尾の先…足指の爪、翼の先…セロールのその巨大な身の先々が、くっきりと黒くそのシルエットを浮かび上がらせたかと思うと、低い、空気を震わす断末魔の呻きと共に一瞬で光に飲み込まれ、消え去った。

眩い光だけがその空間を満たしやがて…ムアールは手を下げがっくりと膝を折り、相方の光の放射が消えたのを合図のように、アーチェラスも手を下げ両膝にその手を付け身を支え、下げた顔を暫く、上げなかった………。


 オーガスタスの首が下がる。
苦しさを、払うように首を振っているのが視界に入り、ギュンターは咄嗟に寄って腕を、支えようかとも思った。

が長年の付き合いだ。
振り払われる事は間違いない。
ヤツが集中してる時、触るのは邪魔にしかならない。と身に染みて解ってる。

心話が咄嗟、オーガスタスへと響く。
『私が引き継ぐ!
口を閉じろ!』

ギュンターはそれがホールーンなのか?と思った。
がなぜか咄嗟に横の、右将軍を見つめた。

その迷いの無い青の瞳は、真っ直ぐ前に注がれている。
彼の言葉は神聖騎士のようだった。

アルファロイスは剣の代わりに呪文で奴らと戦ってる。
こちらから、挑むまでも無く向こうから、結界を叩き続け、結界の光を削り同時に、自らの身も削る。

奴らの身を、結界を通じ焼き尽くす!
そんな強い意思が、アルファロイスからは感じられた。

正直ギュンターも傷が鈍く疼いた。
痛みを、押し退けている。
だから激しい痛みからは身を守れた。

が、唱える度力が、アルファロイスに吸い取られその都度意思が揺らぎ幾度も、痛みが身を、襲い来るのを、歯を食いしばって拒絶する。

痛みなんか、感じてたまるか!
痛い。
そう感じた途端一瞬動作が遅れる。

戦場でそれは致命的だと、ギュンターは思い知っていた。

エルベスの視線が今度は、労るように自分に注がれる。
見ると…斬られた自分の肩口から、止まった筈の血が滴り始めていた。

息が上がる。
『お前も外れろ!』

アルファロイスの命が心に響く。
歯を、食い縛る。
が、アルファロイスは聞こえない声で囁き続けている。

『奴らを焼いてやる。
が全部出来る保証がない。
万一結界が消えた時剣が振れるよう、今体を休めろ』

オーガスタスは、それを感じたから唱えるのを止め、両手を膝に付き背を丸め、必死で回復を図(はか)ってる。

ギュンターは、エルベスを見た。
彼とて傷を負っている。
が、頷いた。

自分の疲労は君等のそれより遥かにうんと、軽い。
…そんな、風に。

ギュンターは唱える言葉を消し、だが頭の中でその言葉を追い続けながら衣服を歯で噛み引き千切り、それを素早く、再び出血始める、傷に当てた。

がんっ!
地も揺るぐような激しい音。

ギャァァァァァァァァァァァ。

ギュンターは目を、疑った。
ディングレーもぎょっ!
として顔を上げ、オーガスタスはやれやれ。と笑みを口の端に浮かべ、首を垂れて横に数度振った。

結界を叩く化物の、その腕から炎が上がり、腕から肩、胸、腹を焼く炎に一瞬で包まれ、化物はのたうち回る。

それを見つつ結界に腕を、打ち落とした化物も同様。
一瞬で腕から這い登る炎に包まれ、凄まじい叫びを上げながら両腕必死に振って炎を、払いのけようとしていた。

二体が、仲間の様子を目に腕を振り下ろすのを止め、結界を呆然と見つめる。
アルファロイスが、心話で叫ぶのが聞こえた。

『どうした?止めるなかかって来い!』

オーガスタスは呆れ、ディングレーの問う、細く震える声を聞く。

「…結界を増幅する呪文だよな?

…触れたら炎に包まれる呪文じゃ、無い筈だよな?」

オーガスタスはその、信じられない。と見つめる青の瞳に頷いてやった。

「確かに結界だけを、増幅する呪文だ」
『ならどうして?』

ディングレーが、聞きたいのは解った。
が口にしたら
『聞きたいのはこっちだ』
多分言い返される。
そう思い、口を閉ざすのが解った。

だがオーガスタスは問われたら、こう言ってやる気だった。

『理屈無く常識を平気で超える、我らが右将軍のやる事だ。
彼にとって、意思が現象に成るのは当たり前。

…こっちの、理解をどれだけ遥かに超えようが、彼は平気で奇跡を起こす』

生き残った二体の化物は棒立ちで、小さな人間達とその周囲を覆う光の結界を、壊せない壁のように見つめていた。

だが気配に突然振り向く。
光に包まれたホールーンが長い髪散らし咄嗟に現れ出(い)で、二体は戦闘態勢に入る。

凄まじい光の炸裂。
雷に打たれたように一体は黒焦げに成り、もう一体は咄嗟にその豪腕振る。
がホールーンは一瞬で掻き消え、消える前に光を放った。

ギャッッッッ!

化物は胸を焼き貫かれ、背迄開いた穴から向こうの景色をのぞかせながら、ばったり。とそのでかい体を地に伏した。

アルファロイスが呪文を止め、ホールーンを見る。

「…すまない。無事で良かった!」

ホールーンの言葉に、アルファロイスは言葉を返す。

「感謝こそすれ、謝られる言われはまるでありません」

ディングレーもオーガスタスも、ギュンター迄もが、そう言う自分達の右将軍を、呆れながらも敬意を抱き、微笑を浮かべ見つめた。



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