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第七章『過去の幻影の大戦』
黄金(きん)のアルファロイス
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ムストレスは、ぞっ…と悪寒が身を包むのを感じ、ディスバロッサに叫ぶ。
『神聖騎士だ!
…どうする?!』
ディスバロッサは戦場の中程に居て、その気弱な『闇の帝王』の言葉に舌打つ。
「…本物の、『闇の帝王』なら戦っていた。
怖がったりせずにね」
ムストレスはむっ。とした。
が実際、ディスバロッサはムストレスを皮肉ってる間など無かった。
自分の中の『闇の第二』は、未だ城の塔内に居る、一人の翼持つ魔を召喚する。
魔は直ぐ様、命を受け塔を、飛び立った。
ムストレスは『闇の帝王』の、作為を探る。
「ルグキュラン!」
叫ぶと、その魔は目前に姿を現す。
一族の、魔達を背後に引き従えて。
三メートル近くある見上げる巨体。
ムストレスは見上げ、叫ぶ。
「…敵は光の者。
喰らい、魂を捕らえその力を、増せ!」
その魔は、黒い筋肉の塊のような大きな肩を揺すり、獰猛な黄色の瞳を輝かせ頷く。
頭から背にかけて黒い髪を生やし、その足は牛のような蹄。
ライオンのような尾を生やし、その太い両手の爪は鋭かった。
一族の魔達も同様。
皆、角の生えた雄牛のような頭。
耳まで裂けた口に鋭い牙を、持っていた。
「行け!」
『闇の帝王』が身の内から叫ぶと、その大きな魔はそれでも信じられない程俊敏に、城の庭を駆け抜けて行く。
障害物を難なく飛び越え、中門を飛び越し、三十の同族を引き連れ戦場へと、飛び去って行った。
ディスバロッサは翼を持つ魔、アギラスが来るのを、待った。
がふ…と気づく。
そして戦場の、動向に“気”を向けた。
アルファロイスは剣を振り、敵を見つめる。
暗褐色に不気味に光る瞳。
…だが………。
ずばっ!
剣を振りきって、敵を殺す。
血を吹き散らし倒れ行く敵。
が…。
小さな痛みが身を、包む。
死に逝く敵の、心が啼いている…。
振って来る剣を身をかわし避け、真横に振り切る。
ずばっ!
確かな肉を斬る感触。
もんどり打って倒れ行く敵。
血は迸り…また………。
最期の、断末魔のような小さな魂の叫びが一瞬、暗く覆われた靄の中で激しく啼く。
哀切漂う火花のごとく。
そして、命と共に闇に呑まれ消え行く。
アルファロイスはかっ!とその意識を覚醒させた。
『哭くな!』
本意ではない…。
向かって来るのも、斬りかかるのも。
だから魂が啼いている。
アルファロイスはまた一人、剣を振りかぶり襲い来る敵を殺し、その魂で叫んだ。
『哭くな!
お前達の意思で無い以上、お前達に咎はない!
闇を押し退け光を目指し、逝け!』
アルファロイスは背後から斬りかかる、敵に振り向く。
黒い靄で覆われたその底から、魂の小さな輝きが、抗う術無く悲しげに瞬く。
まるで、救いを求めるように。
アルファロイスは斬りかかる、剣を避けその魂で叫ぶ。
『俺はここに、居る!』
オーガスタスは剣を、思い切り振り、途端、相手が棒立ちに成ってるのに気づき、慌てて剣の軌道を逸らす。
ディングレーは向かい来る敵の腹を突き刺そうと身構え、が突然敵が歩を止めるのに、驚愕の視線を、向けた。
ギュンターは腕掴み、剣を振り上げ斬り殺そうとした敵が、突然正気づいたようにその瞳から暗褐色の光を消すのを見、振り下ろす剣を決死で止(とど)めた。
アシュアークは剣を下げ、かかって来る敵が居ないのに気づき、血を流し続ける脇腹の傷口を手で押さえ、ヨロめいて草の上に尻を付け、顎を晒し荒い息を吐いた。
エルベスはそれを見、剣を下げたまま周囲を、見回す。
突然パタリ…と、敵が途絶え、剣を振る者の姿が無い。
見据えるアルファロイスの目前で、剣を振ろうと構えた男がその瞳から、暗褐色の光を消し、その瞳を潤ませていた。
「…長(おさ)……!」
オーガスタスも聞いた。
乗っ取られた兵が正気に戻り、そう…囁くのを。
「…長!」
「我らが…長!」
ギュンターも…ディングレーもオーガスタスも…そう口付さみ涙ぐむ、正気に戻った兵達を、首を振って見回す。
「!…どういう事だ!」
ディスバロッサは自分の中の『闇の第二』に叫ぶ。
捕らえた筈の兵達が皆…自分の手の中から、すり抜けて行く。
『…ムゥ…。
…だから…我らは奴らに殺られた。
いくら『光の民』とて、自分の世界じゃないアースルーリンドに…これ程肩入れしたのは…あの血筋の者達のせい…!』
ディスバロッサは呆然と囁く。
「…「右の王家」の者…?
奴らのせいか?!」
『そうだ…。
奴らは人間の癖に光を帯びている。
本能的に闇を弾く、強い意思を、持っている………。
その「右の王家」の者が『光の王』と婚姻を続ける事で、我ら“影"は闇の世界に閉じ込められ続け…この世に出る事叶わぬのだ』
ディスバロッサは遥か先、戦場に居る敵をその瞳で探る。
そして大きく、身を揺らした。
「…アルファロイス…?」
ディングレーが振り向き呟き、そしてオーガスタスも振り返る。
ギュンターが、呻く。
「…右将軍!」
エルベスも…テテュスもレイファスも、シェイルも見た。
こちらに向かう、暗褐色の瞳をした兵達が次々と…その不気味な光をその瞳から、消して行く様を。
「長…!」
「我らが、長!」
アルファロイスの横に居た男はもう、その手から剣を捨て、目に涙を溢れさせ、むせび泣いていた。
「…長…長!
お許しを…仲間を、斬った時どれ程心が…痛んだ事か!
けれど…けれど為す術無く…………!」
アルファロイスはその男に、微笑む。
「いい…!
解ってる。お前の手を掴みお前の手を使い、別の者が斬り殺した。
お前を苦しめる為に」
男は呻き声を上げ、その膝を地に付け、上げた顔を両手で覆い、肩震わせ泣いた。
「長…!」
「長!」
オーガスタスもギュンターも、自分の横を、さっき迄敵だった男達が通り過ぎて行くのを見つめた。
ホールーンが咄嗟に飛び出し、オーガスタスとギュンター、そしてディングレーに叫ぶ。
「後ろはもう安全だ!
下がって!」
三人は固まってるシェイルらの元に、歩を、進める。
オーガスタスがチラリと振り向くと、五体の狂凶大猿(エンドス)にホールーンが立ち向かい、光の雷土を、浴びせてるのが見えた。
宙ではムアールとアーチェラスが、数居る飛び魔(イレギュレダ)達と、派手な空中戦を繰り広げ、一際デカい飛び魔(イレギュレダ)に二人交互で光弾を、ぶつけて居るのを目にした。
そして………。
アシュアークは叔父が、一面識も無い男達が続々集い来て、自分を取り巻くのを、微笑を浮かべ迎え入れる姿を、見た。
操られた者達は皆、自身の手で仲間を殺した苦悩に、むせび泣き叔父に、頼っていた。
つい…俯く。
が顔を、上げる。
アルファロイスはそれでも…微笑ってる。
お前達は悪く無い。と…。
アシュアークは泣く、男達の気持ちが分かって、項垂れた。
自分迄泣き出しそうだった。
そっ…と横に、エルベスが屈み囁く。
「…大丈夫ですか?」
振り向く、アシュアーク青の瞳は、潤んでた。
がそれでも金の髪を振って、頷く。
「…この傷は、本物じゃないんだろう?」
「それでも止血しないと」
アシュアークはエルベスの肩から滴る、血を見てしゃくり上げる。
「あんたもだ」
エルベスは、優しく言った。
「…どう見ても、貴方の傷の方が深い」
エルベスは背後の気配に振り向く。
シェイルが長身のエルベスを見上げ、囁く。
「…俺が面倒見るから…あんたはテテュスを、看てやってくれ」
エルベスは自分を見つめる、銀髪の美青年のその翠の瞳を見つめ返し、気遣いに感謝し、一つ、頷いた。
ディングレーも…オーガスタスもギュンターもが、乗っ取られたアーマラスの騎兵達が、救いと許しを得るようにアルファロイスの周囲を、取り巻くのを見た。
金の輝く髪に縁取られた、彼らにとっても仰ぎ見る右将軍。
戦場でいつも見せる屈託の無い笑顔で、自分に膝折る見知らぬ騎兵を包み込む彼は金の輝きに包まれ、大きく強く…そして優しく、見えた。
ふっ。
とギュンターが吐息吐き、顔を、揺らす。
斬られた肩が焼けるように熱く、立て続けの戦闘で手足の筋肉が、ギシギシと軋んだ。
ディングレーはチラと滴る、腕からの血を見つめる。
今や腰から腿に伝い濡れていた。
が。
オーガスタスに振り向くと、同時にオーガスタスも自分を見た。
「…ひどい出血だ」
言われてディングレーが囁く。
「あんたはもっと、酷い」
オーガスタスは振り向こうとし、背を見る事出来ずに呻いた。
「…そうか?」
『神聖騎士だ!
…どうする?!』
ディスバロッサは戦場の中程に居て、その気弱な『闇の帝王』の言葉に舌打つ。
「…本物の、『闇の帝王』なら戦っていた。
怖がったりせずにね」
ムストレスはむっ。とした。
が実際、ディスバロッサはムストレスを皮肉ってる間など無かった。
自分の中の『闇の第二』は、未だ城の塔内に居る、一人の翼持つ魔を召喚する。
魔は直ぐ様、命を受け塔を、飛び立った。
ムストレスは『闇の帝王』の、作為を探る。
「ルグキュラン!」
叫ぶと、その魔は目前に姿を現す。
一族の、魔達を背後に引き従えて。
三メートル近くある見上げる巨体。
ムストレスは見上げ、叫ぶ。
「…敵は光の者。
喰らい、魂を捕らえその力を、増せ!」
その魔は、黒い筋肉の塊のような大きな肩を揺すり、獰猛な黄色の瞳を輝かせ頷く。
頭から背にかけて黒い髪を生やし、その足は牛のような蹄。
ライオンのような尾を生やし、その太い両手の爪は鋭かった。
一族の魔達も同様。
皆、角の生えた雄牛のような頭。
耳まで裂けた口に鋭い牙を、持っていた。
「行け!」
『闇の帝王』が身の内から叫ぶと、その大きな魔はそれでも信じられない程俊敏に、城の庭を駆け抜けて行く。
障害物を難なく飛び越え、中門を飛び越し、三十の同族を引き連れ戦場へと、飛び去って行った。
ディスバロッサは翼を持つ魔、アギラスが来るのを、待った。
がふ…と気づく。
そして戦場の、動向に“気”を向けた。
アルファロイスは剣を振り、敵を見つめる。
暗褐色に不気味に光る瞳。
…だが………。
ずばっ!
剣を振りきって、敵を殺す。
血を吹き散らし倒れ行く敵。
が…。
小さな痛みが身を、包む。
死に逝く敵の、心が啼いている…。
振って来る剣を身をかわし避け、真横に振り切る。
ずばっ!
確かな肉を斬る感触。
もんどり打って倒れ行く敵。
血は迸り…また………。
最期の、断末魔のような小さな魂の叫びが一瞬、暗く覆われた靄の中で激しく啼く。
哀切漂う火花のごとく。
そして、命と共に闇に呑まれ消え行く。
アルファロイスはかっ!とその意識を覚醒させた。
『哭くな!』
本意ではない…。
向かって来るのも、斬りかかるのも。
だから魂が啼いている。
アルファロイスはまた一人、剣を振りかぶり襲い来る敵を殺し、その魂で叫んだ。
『哭くな!
お前達の意思で無い以上、お前達に咎はない!
闇を押し退け光を目指し、逝け!』
アルファロイスは背後から斬りかかる、敵に振り向く。
黒い靄で覆われたその底から、魂の小さな輝きが、抗う術無く悲しげに瞬く。
まるで、救いを求めるように。
アルファロイスは斬りかかる、剣を避けその魂で叫ぶ。
『俺はここに、居る!』
オーガスタスは剣を、思い切り振り、途端、相手が棒立ちに成ってるのに気づき、慌てて剣の軌道を逸らす。
ディングレーは向かい来る敵の腹を突き刺そうと身構え、が突然敵が歩を止めるのに、驚愕の視線を、向けた。
ギュンターは腕掴み、剣を振り上げ斬り殺そうとした敵が、突然正気づいたようにその瞳から暗褐色の光を消すのを見、振り下ろす剣を決死で止(とど)めた。
アシュアークは剣を下げ、かかって来る敵が居ないのに気づき、血を流し続ける脇腹の傷口を手で押さえ、ヨロめいて草の上に尻を付け、顎を晒し荒い息を吐いた。
エルベスはそれを見、剣を下げたまま周囲を、見回す。
突然パタリ…と、敵が途絶え、剣を振る者の姿が無い。
見据えるアルファロイスの目前で、剣を振ろうと構えた男がその瞳から、暗褐色の光を消し、その瞳を潤ませていた。
「…長(おさ)……!」
オーガスタスも聞いた。
乗っ取られた兵が正気に戻り、そう…囁くのを。
「…長!」
「我らが…長!」
ギュンターも…ディングレーもオーガスタスも…そう口付さみ涙ぐむ、正気に戻った兵達を、首を振って見回す。
「!…どういう事だ!」
ディスバロッサは自分の中の『闇の第二』に叫ぶ。
捕らえた筈の兵達が皆…自分の手の中から、すり抜けて行く。
『…ムゥ…。
…だから…我らは奴らに殺られた。
いくら『光の民』とて、自分の世界じゃないアースルーリンドに…これ程肩入れしたのは…あの血筋の者達のせい…!』
ディスバロッサは呆然と囁く。
「…「右の王家」の者…?
奴らのせいか?!」
『そうだ…。
奴らは人間の癖に光を帯びている。
本能的に闇を弾く、強い意思を、持っている………。
その「右の王家」の者が『光の王』と婚姻を続ける事で、我ら“影"は闇の世界に閉じ込められ続け…この世に出る事叶わぬのだ』
ディスバロッサは遥か先、戦場に居る敵をその瞳で探る。
そして大きく、身を揺らした。
「…アルファロイス…?」
ディングレーが振り向き呟き、そしてオーガスタスも振り返る。
ギュンターが、呻く。
「…右将軍!」
エルベスも…テテュスもレイファスも、シェイルも見た。
こちらに向かう、暗褐色の瞳をした兵達が次々と…その不気味な光をその瞳から、消して行く様を。
「長…!」
「我らが、長!」
アルファロイスの横に居た男はもう、その手から剣を捨て、目に涙を溢れさせ、むせび泣いていた。
「…長…長!
お許しを…仲間を、斬った時どれ程心が…痛んだ事か!
けれど…けれど為す術無く…………!」
アルファロイスはその男に、微笑む。
「いい…!
解ってる。お前の手を掴みお前の手を使い、別の者が斬り殺した。
お前を苦しめる為に」
男は呻き声を上げ、その膝を地に付け、上げた顔を両手で覆い、肩震わせ泣いた。
「長…!」
「長!」
オーガスタスもギュンターも、自分の横を、さっき迄敵だった男達が通り過ぎて行くのを見つめた。
ホールーンが咄嗟に飛び出し、オーガスタスとギュンター、そしてディングレーに叫ぶ。
「後ろはもう安全だ!
下がって!」
三人は固まってるシェイルらの元に、歩を、進める。
オーガスタスがチラリと振り向くと、五体の狂凶大猿(エンドス)にホールーンが立ち向かい、光の雷土を、浴びせてるのが見えた。
宙ではムアールとアーチェラスが、数居る飛び魔(イレギュレダ)達と、派手な空中戦を繰り広げ、一際デカい飛び魔(イレギュレダ)に二人交互で光弾を、ぶつけて居るのを目にした。
そして………。
アシュアークは叔父が、一面識も無い男達が続々集い来て、自分を取り巻くのを、微笑を浮かべ迎え入れる姿を、見た。
操られた者達は皆、自身の手で仲間を殺した苦悩に、むせび泣き叔父に、頼っていた。
つい…俯く。
が顔を、上げる。
アルファロイスはそれでも…微笑ってる。
お前達は悪く無い。と…。
アシュアークは泣く、男達の気持ちが分かって、項垂れた。
自分迄泣き出しそうだった。
そっ…と横に、エルベスが屈み囁く。
「…大丈夫ですか?」
振り向く、アシュアーク青の瞳は、潤んでた。
がそれでも金の髪を振って、頷く。
「…この傷は、本物じゃないんだろう?」
「それでも止血しないと」
アシュアークはエルベスの肩から滴る、血を見てしゃくり上げる。
「あんたもだ」
エルベスは、優しく言った。
「…どう見ても、貴方の傷の方が深い」
エルベスは背後の気配に振り向く。
シェイルが長身のエルベスを見上げ、囁く。
「…俺が面倒見るから…あんたはテテュスを、看てやってくれ」
エルベスは自分を見つめる、銀髪の美青年のその翠の瞳を見つめ返し、気遣いに感謝し、一つ、頷いた。
ディングレーも…オーガスタスもギュンターもが、乗っ取られたアーマラスの騎兵達が、救いと許しを得るようにアルファロイスの周囲を、取り巻くのを見た。
金の輝く髪に縁取られた、彼らにとっても仰ぎ見る右将軍。
戦場でいつも見せる屈託の無い笑顔で、自分に膝折る見知らぬ騎兵を包み込む彼は金の輝きに包まれ、大きく強く…そして優しく、見えた。
ふっ。
とギュンターが吐息吐き、顔を、揺らす。
斬られた肩が焼けるように熱く、立て続けの戦闘で手足の筋肉が、ギシギシと軋んだ。
ディングレーはチラと滴る、腕からの血を見つめる。
今や腰から腿に伝い濡れていた。
が。
オーガスタスに振り向くと、同時にオーガスタスも自分を見た。
「…ひどい出血だ」
言われてディングレーが囁く。
「あんたはもっと、酷い」
オーガスタスは振り向こうとし、背を見る事出来ずに呻いた。
「…そうか?」
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