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第五章『冒険の旅』
洞窟内の枝道
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休憩を終え、アイリスが先頭で元の洞窟へと、戻って行く。
暫くしてテテュスはまた、真っ暗な中に仄白く光る苔に道行きを照らされ、緑と風と光の世界が遠ざかるのを感じた。
アイリスはぐんぐんと速度を上げ、ディングレー始め後続隊は皆、前の馬の尻が僅かな白い光に浮かび上がるのを、ただ黙々と追いかけ続けた。
「かなり速度が、上がってるな…!」
オーガスタスが告げると、ローフィスは頷く。
「飛ばせる内に、飛ばしとこうという腹だろう?
その内、厄介な場所に出る」
オーガスタスは顔を下げた。
「やっぱりか?」
前方のカーブを曲がると、その先に明かりが見えた。
松明の明かりで、それが洞窟の壁に大きく不気味に揺らめき、一同は前方を凝視した。
『人が居る…!』
テテュスは胸が、どきどきした。
盗賊か、それとも………。
どどどっ!
蹴立てる幾数人の駒音に、松明を掲げた馬上の男達が、振り返る。
その先は丁度二股に分かれ、左側は細い道だった。
みすぼらしい格好の、あまり人相の良くない男が三人、どちらに馬を進めようか、途方に暮れているように見えた。
馬を止めるアイリスの横で、ディングレーは内心思った。
『盗賊の、使い走りってトコだな…』
男達は立派な騎士が大勢居るのに、へつらい笑いを浮かべ、正面に居るアイリスに話しかける。
「道に、迷っちまって。
旦那はこの辺りは、ご存じで?」
アイリスが、それでも丁寧に尋ねる。
「どちらにおいでに成りたいんですか?」
「ロッカ山に出る、近道だって、聞いたんですがね」
「それなら、右の広い方の道だ。
その先の枝道を全部、右に行けば出口に辿り着ける」
男は粗末な帽子を揺らし、頷いて軽い挨拶をすると、三人の男は松明の明かりを揺らめかせ、右の道へと進んで行った。
駒音と松明の明かりが洞窟の奥へ消えて行くと、アイリスは振り返り言った。
「連中が次の枝道を右に曲がる迄、ちょっと休もうか」
皆がやれやれ。と馬を降り始める。
皆、酒瓶や水筒から喉を潤す。
テテュスもレイファスも、ファントレイユも一本の飲み物を回し飲みした。
神聖騎士団の用意してくれた飲み物は木筒に入っていたけれど、爽やかなミントの葉の浮かぶ新鮮な水で、飲むととても気分がすっきりとした。
ファントレイユが口を拭う。
レイファスがそっとテテュスにささやく。
「てっきり、化け物かと思った」
テテュスは暗闇の中、光苔に仄白く浮かび上がるレイファスの、可憐な美少女のような顔を見つめ、頷く。
「僕も凄く、どきどきした」
ファントレイユが、そっと言った。
「普通の人間だったね」
ディンダーデンが馬の様子を見るアイリスの横に来て、尋ねる。
「後、どれ位だ?」
「半分以上は、来てるかな?
けどこの先、山の下を抜ける。
そこは起伏に富んでいて天井から地下水が染み出し、肌寒い」
ディンダーデンは横を向いて、ぼそりと落胆した声でつぶやいた。
「有り難い」
ディングレーも馬の首を撫でながらささやく。
「また水に、浸かるか?」
アイリスは振り向くと、言葉を返す。
「水の溜まり具合で、そういう場所もあるかもしれない」
ディングレーは顔を下げ、吐息を吐いた。
「………そうか」
ローフィスがゼイブンの横に来ると、告げる。
「障気には、出くわさないな」
ゼイブンはローフィスを見たが、素っ気なく言った。
「まあ、今の所はな」
二人の視線が合い、真剣味を帯びる。
オーガスタスはその二人の神聖神殿隊付き連隊騎士の様子につい、大きなため息を吐いた。
つまりやっぱり、この先出くわす機会が、あるという様子だ。
ギュンターは吐息を吐くと、そっとローランデを盗み見、またもう一度吐息を吐く。
「やせ我慢も、限界に来ているか?」
隣で顔を覗き込むディンダーデンの問いに、かっか来て言う。
「解ってんなら、聞くな!」
アイリスが顎をしゃくり、全員が短い休憩を終えて、騎乗する。
アイリスがさっきの連中と同じ、右の道へと消え行くのに、皆が一斉に、馬を蹴立てて付いて行く。
やはり、かなりの速度だった。
ヒヒン!
アイリスの馬が前足を蹴立て、突然止まる。
皆慌てて手綱を引き、次々に馬の足を止めると、何があったのかと先頭に目を懲らす。
光苔の仄白い明かりの中、アイリスが馬から降りていて、そっとブーツで足下の様子を探っていた。
彼が顔を上げて振り向くと、皆が察し、次々に馬を降り始める。
ローランデは足を地に着けた途端、ぬるりとした感触に足下が滑りそうになり、これが原因か。と、納得する。
ローフィスはそっと馬から滑り降り、周囲を見回し、だが、嫌な感じだな。とざわつく胸中に、気を向けた。
「何だ?」
ディングレーが馬上から、アイリスに尋ねる。
「…足下が、滑る。
降りて引かないと、馬が足を痛めそうだ」
ディンダーデンはとっくに馬から降りて、アイリスに振り向く。
「これは何だ?」
と、ブーツを上げ、そのつま先でどろりと粘る液体を、掬って見せた。
ギュンターも馬を降りて屈み、地面を覆う粘液をそっと手で掬う。
「樹液のようだ」
アイリスが頭上を見ると、岩肌の天井から細い幾筋もの黒い木の根が伝い、垂れ下がり、その細い根の先から、滴が滴り落ちていた。
「あれだろうな」
ディンダーデンはそれを見上げ、テテュスはそっと、横でアイリスの手を握る。
アイリスは息子を見おろして微笑むと、優しい声でささやいた。
「少し、歩こう」
テテュスはこくん。と頷いた。
ゼイブンはファントレイユを馬の背から抱き下ろし、ささやく。
「俺の側から、絶対離れるな!」
ファントレイユは一瞬、顔を揺らす。
ゼイブンの“気"が張り詰め、いつものどこかふざけた、おちゃらけた様子が、全然無い。
ファントレイユは背筋がぞくり。と寒く成った。
ゼイブンは何か、感じるんだろうか?
でも暗く、やっぱり光る苔が仄白く足下を照らす、その冷んやりとした地下道は、暗くがらんとして見え、仲間以外は誰も居ない。
ファントレイユはでっかいワニの方が、うんと怖い。と思った。
ゼイブンの手が、ファントレイユの小さな手を探り、乱雑にきつく握るのに、ファントレイユはそのあどけない顔を上げる。
「また僕が、横穴に滑り込まないように?」
ゼイブンは顔を下げ、真剣そのものの表情で息子を見つめた。
「それも怖いが、もっと厄介な奴も居る」
ローフィスが松明に明かりをつけて掲げ、洞窟の暗い岩壁を照らし出し、シェイルがローフィスの横に寄って、彼の手綱を引き受けた。
オーガスタスはそれを眺め、ローフィスの馬の背に今だ跨る、小さなレイファスを抱き下ろす。
ローフィスの緊迫する様子にレイファスは口を開こうとし、でも先頭が馬を引いて歩き始め、皆がぞろぞろと歩き出す中、オーガスタスの手綱を引く反対側の大きな手に握られて、レイファスも歩き出す。
うっかりすると足下が滑って、転びそうだ。
普段なら、滑って遊べる。
なんて考えただろうけど、大人達の周囲を覗う緊迫した雰囲気に、レイファスは黙ってオーガスタスの隣を、そっと歩いた。
突然。だった。
ざわっ!と寒気が走り、鳥肌が立ったと思うと、馬が一斉に走り出したのは。
「ザハンベクタ!」
オーガスタスの手元から一気に手綱が滑り、馬達は気が狂ったように前へ猛突進して進み、乗り手を取り残して去って行く。
ギュンターもディンダーデンも、慌てて駆け去る馬に蹴られないよう身を泳がせ避け、アイリスはテテュスを、抱き寄せて庇った。
その横を、馬達は足を滑らせながらも体勢を戻し、一様に怯えた様子で駆け抜けて行く。
シェイルが持っていた手綱を力尽くで引こうとした途端、ミュスは首を激しく振って払い、シェイルは足元が滑って思わず手綱を手放し、慌てて叫ぶ。
「ミュス!」
シェイルの叫びが聞こえた時、レイファスは辺りが暗い靄に覆われたように感じ、シェイルの銀の巻き毛が消えて行くように見えて、目を擦りたかった。
オーガスタスの手が、ぎゅっ!と小さなレイファスの手を、握りしめる。
「………オーガスタス…………」
怯えた小声でレイファスは彼の名を呼ぶと、オーガスタスはその前方を、睨み据えていた。
暫くしてテテュスはまた、真っ暗な中に仄白く光る苔に道行きを照らされ、緑と風と光の世界が遠ざかるのを感じた。
アイリスはぐんぐんと速度を上げ、ディングレー始め後続隊は皆、前の馬の尻が僅かな白い光に浮かび上がるのを、ただ黙々と追いかけ続けた。
「かなり速度が、上がってるな…!」
オーガスタスが告げると、ローフィスは頷く。
「飛ばせる内に、飛ばしとこうという腹だろう?
その内、厄介な場所に出る」
オーガスタスは顔を下げた。
「やっぱりか?」
前方のカーブを曲がると、その先に明かりが見えた。
松明の明かりで、それが洞窟の壁に大きく不気味に揺らめき、一同は前方を凝視した。
『人が居る…!』
テテュスは胸が、どきどきした。
盗賊か、それとも………。
どどどっ!
蹴立てる幾数人の駒音に、松明を掲げた馬上の男達が、振り返る。
その先は丁度二股に分かれ、左側は細い道だった。
みすぼらしい格好の、あまり人相の良くない男が三人、どちらに馬を進めようか、途方に暮れているように見えた。
馬を止めるアイリスの横で、ディングレーは内心思った。
『盗賊の、使い走りってトコだな…』
男達は立派な騎士が大勢居るのに、へつらい笑いを浮かべ、正面に居るアイリスに話しかける。
「道に、迷っちまって。
旦那はこの辺りは、ご存じで?」
アイリスが、それでも丁寧に尋ねる。
「どちらにおいでに成りたいんですか?」
「ロッカ山に出る、近道だって、聞いたんですがね」
「それなら、右の広い方の道だ。
その先の枝道を全部、右に行けば出口に辿り着ける」
男は粗末な帽子を揺らし、頷いて軽い挨拶をすると、三人の男は松明の明かりを揺らめかせ、右の道へと進んで行った。
駒音と松明の明かりが洞窟の奥へ消えて行くと、アイリスは振り返り言った。
「連中が次の枝道を右に曲がる迄、ちょっと休もうか」
皆がやれやれ。と馬を降り始める。
皆、酒瓶や水筒から喉を潤す。
テテュスもレイファスも、ファントレイユも一本の飲み物を回し飲みした。
神聖騎士団の用意してくれた飲み物は木筒に入っていたけれど、爽やかなミントの葉の浮かぶ新鮮な水で、飲むととても気分がすっきりとした。
ファントレイユが口を拭う。
レイファスがそっとテテュスにささやく。
「てっきり、化け物かと思った」
テテュスは暗闇の中、光苔に仄白く浮かび上がるレイファスの、可憐な美少女のような顔を見つめ、頷く。
「僕も凄く、どきどきした」
ファントレイユが、そっと言った。
「普通の人間だったね」
ディンダーデンが馬の様子を見るアイリスの横に来て、尋ねる。
「後、どれ位だ?」
「半分以上は、来てるかな?
けどこの先、山の下を抜ける。
そこは起伏に富んでいて天井から地下水が染み出し、肌寒い」
ディンダーデンは横を向いて、ぼそりと落胆した声でつぶやいた。
「有り難い」
ディングレーも馬の首を撫でながらささやく。
「また水に、浸かるか?」
アイリスは振り向くと、言葉を返す。
「水の溜まり具合で、そういう場所もあるかもしれない」
ディングレーは顔を下げ、吐息を吐いた。
「………そうか」
ローフィスがゼイブンの横に来ると、告げる。
「障気には、出くわさないな」
ゼイブンはローフィスを見たが、素っ気なく言った。
「まあ、今の所はな」
二人の視線が合い、真剣味を帯びる。
オーガスタスはその二人の神聖神殿隊付き連隊騎士の様子につい、大きなため息を吐いた。
つまりやっぱり、この先出くわす機会が、あるという様子だ。
ギュンターは吐息を吐くと、そっとローランデを盗み見、またもう一度吐息を吐く。
「やせ我慢も、限界に来ているか?」
隣で顔を覗き込むディンダーデンの問いに、かっか来て言う。
「解ってんなら、聞くな!」
アイリスが顎をしゃくり、全員が短い休憩を終えて、騎乗する。
アイリスがさっきの連中と同じ、右の道へと消え行くのに、皆が一斉に、馬を蹴立てて付いて行く。
やはり、かなりの速度だった。
ヒヒン!
アイリスの馬が前足を蹴立て、突然止まる。
皆慌てて手綱を引き、次々に馬の足を止めると、何があったのかと先頭に目を懲らす。
光苔の仄白い明かりの中、アイリスが馬から降りていて、そっとブーツで足下の様子を探っていた。
彼が顔を上げて振り向くと、皆が察し、次々に馬を降り始める。
ローランデは足を地に着けた途端、ぬるりとした感触に足下が滑りそうになり、これが原因か。と、納得する。
ローフィスはそっと馬から滑り降り、周囲を見回し、だが、嫌な感じだな。とざわつく胸中に、気を向けた。
「何だ?」
ディングレーが馬上から、アイリスに尋ねる。
「…足下が、滑る。
降りて引かないと、馬が足を痛めそうだ」
ディンダーデンはとっくに馬から降りて、アイリスに振り向く。
「これは何だ?」
と、ブーツを上げ、そのつま先でどろりと粘る液体を、掬って見せた。
ギュンターも馬を降りて屈み、地面を覆う粘液をそっと手で掬う。
「樹液のようだ」
アイリスが頭上を見ると、岩肌の天井から細い幾筋もの黒い木の根が伝い、垂れ下がり、その細い根の先から、滴が滴り落ちていた。
「あれだろうな」
ディンダーデンはそれを見上げ、テテュスはそっと、横でアイリスの手を握る。
アイリスは息子を見おろして微笑むと、優しい声でささやいた。
「少し、歩こう」
テテュスはこくん。と頷いた。
ゼイブンはファントレイユを馬の背から抱き下ろし、ささやく。
「俺の側から、絶対離れるな!」
ファントレイユは一瞬、顔を揺らす。
ゼイブンの“気"が張り詰め、いつものどこかふざけた、おちゃらけた様子が、全然無い。
ファントレイユは背筋がぞくり。と寒く成った。
ゼイブンは何か、感じるんだろうか?
でも暗く、やっぱり光る苔が仄白く足下を照らす、その冷んやりとした地下道は、暗くがらんとして見え、仲間以外は誰も居ない。
ファントレイユはでっかいワニの方が、うんと怖い。と思った。
ゼイブンの手が、ファントレイユの小さな手を探り、乱雑にきつく握るのに、ファントレイユはそのあどけない顔を上げる。
「また僕が、横穴に滑り込まないように?」
ゼイブンは顔を下げ、真剣そのものの表情で息子を見つめた。
「それも怖いが、もっと厄介な奴も居る」
ローフィスが松明に明かりをつけて掲げ、洞窟の暗い岩壁を照らし出し、シェイルがローフィスの横に寄って、彼の手綱を引き受けた。
オーガスタスはそれを眺め、ローフィスの馬の背に今だ跨る、小さなレイファスを抱き下ろす。
ローフィスの緊迫する様子にレイファスは口を開こうとし、でも先頭が馬を引いて歩き始め、皆がぞろぞろと歩き出す中、オーガスタスの手綱を引く反対側の大きな手に握られて、レイファスも歩き出す。
うっかりすると足下が滑って、転びそうだ。
普段なら、滑って遊べる。
なんて考えただろうけど、大人達の周囲を覗う緊迫した雰囲気に、レイファスは黙ってオーガスタスの隣を、そっと歩いた。
突然。だった。
ざわっ!と寒気が走り、鳥肌が立ったと思うと、馬が一斉に走り出したのは。
「ザハンベクタ!」
オーガスタスの手元から一気に手綱が滑り、馬達は気が狂ったように前へ猛突進して進み、乗り手を取り残して去って行く。
ギュンターもディンダーデンも、慌てて駆け去る馬に蹴られないよう身を泳がせ避け、アイリスはテテュスを、抱き寄せて庇った。
その横を、馬達は足を滑らせながらも体勢を戻し、一様に怯えた様子で駆け抜けて行く。
シェイルが持っていた手綱を力尽くで引こうとした途端、ミュスは首を激しく振って払い、シェイルは足元が滑って思わず手綱を手放し、慌てて叫ぶ。
「ミュス!」
シェイルの叫びが聞こえた時、レイファスは辺りが暗い靄に覆われたように感じ、シェイルの銀の巻き毛が消えて行くように見えて、目を擦りたかった。
オーガスタスの手が、ぎゅっ!と小さなレイファスの手を、握りしめる。
「………オーガスタス…………」
怯えた小声でレイファスは彼の名を呼ぶと、オーガスタスはその前方を、睨み据えていた。
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