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第四章『晩餐での冒険』
心から踊りを楽しむ子供達
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ローフィスはシェイルの横に並ぶと、耳元にささやく。
「ギュンター相手に殺気立ってたな」
シェイルは罰が悪そうに義兄を見上げた。
「…仕方無いだろう?」
言って、隣のローランデにチラと視線をくべる。
ローフィスは思い切り吐息を吐くと、楽奏に合わせて皆が一斉に左拳を胸に、深い礼を取るのに反射的に合わせ、左拳を胸に引き上げ頭を垂れた。
テテュスとアイリスが向かいの列に加わるのに視線をくべ、シェイルにつぶやく。
「テテュスを楽しませてやれ」
シェイルは時折アイリスを無邪気に見上げるテテュスを、そっと見つめ、頷いた。
ゼイブンは連中が一斉に周囲に入って来て、一気にむさい気分に襲われ、そっ。と、まだソファにアリシャと座っている、セフィリアを盗み見てはため息を吐き、列の遙か向こうに、胸の開いたドレスの美女達がわんさか居るのを瞳に、また吐息を吐いた。
晩餐の舞踏の席で、どうして男に。
しかもよりによって、近衛の体格のいい男達に囲まれて踊りなんか踊ってるのか、自分の境遇の情けなさに涙しそうで、救いの、隣で無邪気な微笑みを浮かべる可愛い息子、ファントレイユに出来るだけ視線を向けると、彼の踊りを導く事に徹した。
テテュスは横のレイファスが、シェイルやローランデさながらに軽やかに右足を跳ね上げる可憐な姿に目を奪われ、思わず自分も思いきり微笑んで、右足を跳ね上げた。
レイファスはテテュスが、とても可愛らしく白い頬をピンクに染め、それでもとても少年らしい様子で自分を見つめて微笑み、濃い栗色の艶やかな髪を胸の前で揺らしながら軽やかに跳ねる様子に気づくと、振り向いてテテュスに、思い切り微笑みかけた。
二人が楽しそうで、アイリスは踊りながらも彼らを盗み見しては、とても嬉しそうだったし、向かいの列でそれを見たシェイルはほっとし、ローランデにも笑顔が戻る。
右に三歩。左に三歩。
腰に手を当てて移動した後、皆がどの相手と腕を組んで踊るのか、一瞬躊躇(ちゅうちょ)した。
が、ギュンターがファントレイユ目がけて飛び、オーガスタスもやはり、ファントレイユのもう片方の横に飛び込むのを見て、ゼイブンは正面を見たものの。
そこに居た、ディングレーの男らしい整った真顔を見、一瞬で青冷めた。
が、ディングレーが飛び込んで来て腕を絡ませるので、ゼイブンは思い切り俯きながらも仕方なしに、何とか彼と腕組みしてくるりと一回転した。
レイファスは、一瞬遅れたものの、相手は自分だと判断し、素早く隣に滑り込む、明るい栗毛の伊達男ローフィスに、全開の笑みを送った。
彼の場慣れた雰囲気とその陽気さに、心から安心して踊りを楽しめそうだったから。
シェイルはレイファスの横へ飛び込むローフィスを見ると、一瞬でテテュスの前へと滑り込む。
テテュスはその、銀髪の美青年の顔がいきなり間近にアップで見えて、整いきった顔立ちの綺麗さに圧倒されかけた。
だがシェイルは、テテュスをリードするように腕を絡ませ、テテュスが踊りやすいように合わせたし、その間ずっとテテュスを、長い銀の睫を伏せてエメラルドの瞳で見つめながら、微笑を送った。
テテュスは、ファントレイユがいつもとても綺麗だと感心して見とれる事しばしばだったけれど。
綺麗な顔立ちの大人の人に見つめられて微笑まれると、どれだけどきどきするのかを初めて知って、その迫力に驚いた。
アイリスは相手がローランデだと解ると、にこやかに微笑み、相手の心をほぐしたものの。
瞬間射るような視線を、ギュンターから感じ。
内心冷や汗をかいた。
…また、ギュンターの恨みを、買ったようだ。
元の位置にアイリスが戻ると、テテュスがぶつかるようにヨロめいて、アイリスは慌てて彼の背を支える。
テテュスは感謝の視線をアイリスに向けたが、アイリスはテテュスがどうしてヨロめいたのかな?と思い顔を上げると、彼の相手シェイルの美貌が目に飛び込んだ。
そっとテテュスを伺うと、テテュスはシェイルの美貌に圧倒されたように目がトロン。としていて、アイリスは思わず、吹き出す。
シェイル本人にはそういう自覚が全く無く、罪作りな男。と普段から思ってはいたが、やっぱりだった。
ファントレイユは、ギュンターは覚悟してたけど、オーガスタス迄もう片方の腕に腕を絡ませ、立派で長身の男達に挟まれて、くるりと一緒に回り、一気に興奮した。
金の髪を流す紫の瞳の、美貌のギュンターはしなやかで迫力があったし、オーガスタスはうんと屈んでくれて、陽気な、太陽のような親しげな微笑みをくべて、リードしてくれる。
ついその後、ファントレイユはぼーっ。と成って、ゼイブンに耳元で
「飛ぶぞ」
とささやかれ、皆に少し遅れ、慌てて飛び上がった。
見ると、正面のギュンターもオーガスタスもが、軽やかに飛んで、右に足を跳ね上げて踵を打ち付けてる。
横を見ると、あれだけ踊りたがらなかったゼイブンでさえ、軽く踵を打ち付けて着地する所だった。
「ゼイブン、何でも出来るんだ!」
言うと、ゼイブンは今度は左に足を跳ね上げて飛び、踵を打ち付けながら言った。
「女といっぱい踊れば、踊りのステップなんて簡単に覚えられるようになるぞ?」
ファントレイユも踵を打ち付け、着地しながら聞いた。
「女と、踊らないと覚えられない?」
向かいでオーガスタスが、それを聞いて吹き出すのが見えた。
ゼイブンは気づいて、憮然と告げる。
「本の一節を暗記出来たら、美味しいお菓子をあげる。
と聞いたら、お前だって必死に覚えるだろう?」
ゼイブンが胸を反らして前へ進むのを見て、ファントレイユは慌てて、付いて行きながら尋ねる。
「女が、美味しいお菓子なの?」
今度、ファントレイユは二歩で、足を止めた。
ゼイブンは『覚えたな』と視線を向け、息子にぼやく。
「大人に成れば、お前にも解る」
ファントレイユはゼイブンを見上げると、不思議そうな表情を、した。
「お菓子より、女の人が良くなる?」
ゼイブンは向かいのギュンターをチラと見て、告げる。
「ギュンターみたいにならなけりゃ、多分な」
ファントレイユは俯くと、ゼイブンに質問しようと横を見たが、ゼイブンはもう、少し身を屈めて後ろに下がっていて、ファントレイユは慌てて真似し、屈んで下がった。
ファントレイユが、やっぱり三歩目を下がろうとした時、ゼイブンの手が腕を掴んで止める。
ファントレイユは後ろに引こうとした足を、止めて尋ねる。
「…好きな人が、美味しいお菓子?」
ゼイブンは屈んだまま、質問するファントレイユを見つめる。
そして言った。
「まあ…正解だ」
それを聞き、ファントレイユが嬉しそうに顔を上げた途端、またギュンターとオーガスタスが飛びながらやって来て、今度はファントレイユは二人に肘を曲げて腕を差し出し、その見事な武人二人に囲まれて、心から楽しそうな無邪気な笑みを二人交互に向け、一緒にくるりと回った。
「ギュンター相手に殺気立ってたな」
シェイルは罰が悪そうに義兄を見上げた。
「…仕方無いだろう?」
言って、隣のローランデにチラと視線をくべる。
ローフィスは思い切り吐息を吐くと、楽奏に合わせて皆が一斉に左拳を胸に、深い礼を取るのに反射的に合わせ、左拳を胸に引き上げ頭を垂れた。
テテュスとアイリスが向かいの列に加わるのに視線をくべ、シェイルにつぶやく。
「テテュスを楽しませてやれ」
シェイルは時折アイリスを無邪気に見上げるテテュスを、そっと見つめ、頷いた。
ゼイブンは連中が一斉に周囲に入って来て、一気にむさい気分に襲われ、そっ。と、まだソファにアリシャと座っている、セフィリアを盗み見てはため息を吐き、列の遙か向こうに、胸の開いたドレスの美女達がわんさか居るのを瞳に、また吐息を吐いた。
晩餐の舞踏の席で、どうして男に。
しかもよりによって、近衛の体格のいい男達に囲まれて踊りなんか踊ってるのか、自分の境遇の情けなさに涙しそうで、救いの、隣で無邪気な微笑みを浮かべる可愛い息子、ファントレイユに出来るだけ視線を向けると、彼の踊りを導く事に徹した。
テテュスは横のレイファスが、シェイルやローランデさながらに軽やかに右足を跳ね上げる可憐な姿に目を奪われ、思わず自分も思いきり微笑んで、右足を跳ね上げた。
レイファスはテテュスが、とても可愛らしく白い頬をピンクに染め、それでもとても少年らしい様子で自分を見つめて微笑み、濃い栗色の艶やかな髪を胸の前で揺らしながら軽やかに跳ねる様子に気づくと、振り向いてテテュスに、思い切り微笑みかけた。
二人が楽しそうで、アイリスは踊りながらも彼らを盗み見しては、とても嬉しそうだったし、向かいの列でそれを見たシェイルはほっとし、ローランデにも笑顔が戻る。
右に三歩。左に三歩。
腰に手を当てて移動した後、皆がどの相手と腕を組んで踊るのか、一瞬躊躇(ちゅうちょ)した。
が、ギュンターがファントレイユ目がけて飛び、オーガスタスもやはり、ファントレイユのもう片方の横に飛び込むのを見て、ゼイブンは正面を見たものの。
そこに居た、ディングレーの男らしい整った真顔を見、一瞬で青冷めた。
が、ディングレーが飛び込んで来て腕を絡ませるので、ゼイブンは思い切り俯きながらも仕方なしに、何とか彼と腕組みしてくるりと一回転した。
レイファスは、一瞬遅れたものの、相手は自分だと判断し、素早く隣に滑り込む、明るい栗毛の伊達男ローフィスに、全開の笑みを送った。
彼の場慣れた雰囲気とその陽気さに、心から安心して踊りを楽しめそうだったから。
シェイルはレイファスの横へ飛び込むローフィスを見ると、一瞬でテテュスの前へと滑り込む。
テテュスはその、銀髪の美青年の顔がいきなり間近にアップで見えて、整いきった顔立ちの綺麗さに圧倒されかけた。
だがシェイルは、テテュスをリードするように腕を絡ませ、テテュスが踊りやすいように合わせたし、その間ずっとテテュスを、長い銀の睫を伏せてエメラルドの瞳で見つめながら、微笑を送った。
テテュスは、ファントレイユがいつもとても綺麗だと感心して見とれる事しばしばだったけれど。
綺麗な顔立ちの大人の人に見つめられて微笑まれると、どれだけどきどきするのかを初めて知って、その迫力に驚いた。
アイリスは相手がローランデだと解ると、にこやかに微笑み、相手の心をほぐしたものの。
瞬間射るような視線を、ギュンターから感じ。
内心冷や汗をかいた。
…また、ギュンターの恨みを、買ったようだ。
元の位置にアイリスが戻ると、テテュスがぶつかるようにヨロめいて、アイリスは慌てて彼の背を支える。
テテュスは感謝の視線をアイリスに向けたが、アイリスはテテュスがどうしてヨロめいたのかな?と思い顔を上げると、彼の相手シェイルの美貌が目に飛び込んだ。
そっとテテュスを伺うと、テテュスはシェイルの美貌に圧倒されたように目がトロン。としていて、アイリスは思わず、吹き出す。
シェイル本人にはそういう自覚が全く無く、罪作りな男。と普段から思ってはいたが、やっぱりだった。
ファントレイユは、ギュンターは覚悟してたけど、オーガスタス迄もう片方の腕に腕を絡ませ、立派で長身の男達に挟まれて、くるりと一緒に回り、一気に興奮した。
金の髪を流す紫の瞳の、美貌のギュンターはしなやかで迫力があったし、オーガスタスはうんと屈んでくれて、陽気な、太陽のような親しげな微笑みをくべて、リードしてくれる。
ついその後、ファントレイユはぼーっ。と成って、ゼイブンに耳元で
「飛ぶぞ」
とささやかれ、皆に少し遅れ、慌てて飛び上がった。
見ると、正面のギュンターもオーガスタスもが、軽やかに飛んで、右に足を跳ね上げて踵を打ち付けてる。
横を見ると、あれだけ踊りたがらなかったゼイブンでさえ、軽く踵を打ち付けて着地する所だった。
「ゼイブン、何でも出来るんだ!」
言うと、ゼイブンは今度は左に足を跳ね上げて飛び、踵を打ち付けながら言った。
「女といっぱい踊れば、踊りのステップなんて簡単に覚えられるようになるぞ?」
ファントレイユも踵を打ち付け、着地しながら聞いた。
「女と、踊らないと覚えられない?」
向かいでオーガスタスが、それを聞いて吹き出すのが見えた。
ゼイブンは気づいて、憮然と告げる。
「本の一節を暗記出来たら、美味しいお菓子をあげる。
と聞いたら、お前だって必死に覚えるだろう?」
ゼイブンが胸を反らして前へ進むのを見て、ファントレイユは慌てて、付いて行きながら尋ねる。
「女が、美味しいお菓子なの?」
今度、ファントレイユは二歩で、足を止めた。
ゼイブンは『覚えたな』と視線を向け、息子にぼやく。
「大人に成れば、お前にも解る」
ファントレイユはゼイブンを見上げると、不思議そうな表情を、した。
「お菓子より、女の人が良くなる?」
ゼイブンは向かいのギュンターをチラと見て、告げる。
「ギュンターみたいにならなけりゃ、多分な」
ファントレイユは俯くと、ゼイブンに質問しようと横を見たが、ゼイブンはもう、少し身を屈めて後ろに下がっていて、ファントレイユは慌てて真似し、屈んで下がった。
ファントレイユが、やっぱり三歩目を下がろうとした時、ゼイブンの手が腕を掴んで止める。
ファントレイユは後ろに引こうとした足を、止めて尋ねる。
「…好きな人が、美味しいお菓子?」
ゼイブンは屈んだまま、質問するファントレイユを見つめる。
そして言った。
「まあ…正解だ」
それを聞き、ファントレイユが嬉しそうに顔を上げた途端、またギュンターとオーガスタスが飛びながらやって来て、今度はファントレイユは二人に肘を曲げて腕を差し出し、その見事な武人二人に囲まれて、心から楽しそうな無邪気な笑みを二人交互に向け、一緒にくるりと回った。
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